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g) 光ファイバの寸法を表す記号は,コア径(シングルモード光ファイバの場合は,モードフィールド径)
/クラッド径で表し,単位はマイクロメートル( とする。
なお,小数点以下1けたの数字が0でない場合は,小数点以下1けたを含む数字で表す。
h) その他必要な事項を表す記号は,表2による[JIS C 6820の4.2.8(その他必要事項)参照]。
表2−その他必要な事項を表す記号
1英文字 1数字
S,T,U,V,W,X,Y又はZ 09
4.2 種類
テープ形光ファイバコードの種類は,外径,素線の数,構造,寸法などによって分類する。例を表3に
示す。通常,素線の数は2心,4心,6心,8心又は12心とする。5心のテープ形光ファイバ心線が使用さ
れる場合もある。
表3−テープ形光ファイバコードの種類(例)
種類
OFC3.5-U2-SSMA-9.3/125
OFC3.5-U4-SSMB-8/125
OFC4.5-U8-SSMA-9.3/125
5 テープ形光ファイバコードの構造
5.1 一般
テープ形光ファイバコードは,通常最低15年の使用年数を想定して設計及び製造される。布設されたテ
ープ形光ファイバコードの使用波長における伝送損失は,受渡当事者間で合意された値を超えてはならな
い。テープ形光ファイバコードの材料は,通常の使用中に人体に健康上の被害を発生させてはならない。
受渡当事者間の合意がない限り,出荷単長のテープ形光ファイバコードの中に光ファイバのスプライス
があってはならない。
テープ形光ファイバコードの全長にわたって,個々の光ファイバを識別できるものとする。
5.2 光ファイバ及び一次被覆
光ファイバ及び一次被覆は,JIS C 6820の要求事項を満足し,かつ,JIS C 6832,JIS C 6833又はJIS C
6835の要求事項を満足していなければならない。
5.3 テープ形光ファイバ心線構造
テープ形光ファイバ心線構造は,JIS C 6838の箇条6.(材質,形状及び寸法)による。ユニット化する
光ファイバ心数は,一般的に2心,4心,5心,6心,8心又は12心とする。ユニット中の光ファイバは,
平行を保ち,交差してはならない。テープ形光ファイバ心線構造の一例を,図1に示す。
――――― [JIS C 6839 pdf 6] ―――――
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注a) 主トレーサ色は,テープ形光ファイバ心線のグループの中で個々のテープ形光ファイバ心線を識別できるよう
にする。
b) 補助トレーサ色は,テープ形光ファイバ心線のグループを表す。
c) 主トレーサ色及び補助トレーサ色は,一つのテープ形光ファイバ心線の中で個々の光ファイバが識別できるよ
うにする。
図1−色順及び位置による識別の例
5.4 抗張力体
テープ形光ファイバコードは,JIS C 6830の箇条5.(材質,形状及び寸法)による抗張力体を備えてい
なければならない。抗張力体は,適切な材料(芳香族ポリアミド系繊維など)を層状にしたもの,直線状
又はらせん状にテープ形光ファイバ心線に添えたもの及び/又は全体シース中に埋め込まれたものでもよ
い。
5.5 シース
テープ形光ファイバコードは,一般的に図2に示すように,保護シースによって一様に覆われていなけ
ればならない。シースの色は,受渡当事者間の協定による。
5.6 シースマーキング
要求がある場合には,テープ形光ファイバコードは,受渡当事者間で協定したマーキングを施さなけれ
ばならない。
5.7 識別
識別は,次による。
a) テープ形光ファイバ心線の一方の側を主識別色(トレーサ色)の光ファイバとし,もう一方の側を補
助識別色(補助トレーサ色)の光ファイバとする。
b) 主トレーサ色及び補助トレーサ色の光ファイバは,それぞれテープ形光ファイバ心線の中の最初(1
番目)及び最後(n番目)の光ファイバとする。
c) 主トレーサ用の色グループ及び補助トレーサ用の色グループは異なるものとする。
d) 主トレーサ及び補助トレーサに用いられる色のタイプ及び順序並びにトレーサ以外に用いられる他の
光ファイバの色については,受渡当事者間の協定による。
e) 使用する色の範囲は,例えばIEC 60794-2に示されている最初の12色,すなわち,青,黄,赤,白,
緑,紫,橙色,灰色,水色,黒,茶及び桃色と同様でもよい。
その他の識別方法については,検討中である。
5.8 テープ形光ファイバコード構造事例
テープ形光ファイバコードの構造の一例を,図2に示す。この規格に規定する機械特性要求事項,耐環
境特性要求事項及び伝送特性要求事項を満足すれば,他の構造のものでもよい。
――――― [JIS C 6839 pdf 7] ―――――
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図2−4心テープ形光ファイバコードの断面構造(例)
6 テープ形光ファイバコードの寸法
テープ形光ファイバコードの寸法は,表4による。
表4−テープ形光ファイバコードの寸法
単位 mm
光ファイバ素線の数a) 長径 短径
2 3.5±0.4 2.5±0.3
4 3.5±0.4 2.5±0.3
5 3.5±0.4 2.5±0.3
6 4.0±0.4 2.5±0.3
8 4.5±0.4 2.5±0.3
12 検討中
注a) 4.1 d)参照。
7 テープ形光ファイバコードの試験及び要求事項
次に示す項目から選択した試験を実施することによって,テープ形光ファイバコードが関連する個別規
定の要求事項を満足することを確認しなければならない。すべての試験を実施することは意図しておらず,
適用する試験項目,試験条件及び試験頻度は,個別規格又は受渡当事者間の協定による。
ほかに規定のない限り,すべての試験は,室温で実施する。
7.1 寸法及び構造
テープ形光ファイバ心線の寸法及び構造は,製造プロセスの適切な管理を確立し確認するために,JIS C
6838の6.に規定する形式試験で確認する。プロセスが確立した後は,その特性を保証するために,最終検
査としてテープ形光ファイバ心線の寸法をJIS C 6838の8.3.3(ダイヤルゲージによる方法)に規定するダ
イヤルゲージによって管理し確認してもよい。テープ形光ファイバコードの寸法(長径及び短径)の測定
方法は,IEC 60189-1による。
7.2 機械特性要求事項
表5に示す試験の内の幾つかは,一連長のテープ形光ファイバコードの短い一部分をサンプルとして実
施することができる。試験に当たって,負荷はテープ形光ファイバコードの長径側の面に加える。これに
よって,伝送損失の恒久的な変動を検出できる。伝送損失の測定波長及び損失変動の許容値は,受渡当事
者間の協定による。
――――― [JIS C 6839 pdf 8] ―――――
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表5−機械特性試験条件及びその要求事項
試験項目 適用試験方法 試験条件 要求事項
項目 条件
7.2.1 JIS C 6851の箇条5.テープ形光ファイバテープ形光ファイバコードに 試験後に損失変動
引張り の方法E1A コード引留リール及規定された動的許容曲げ直径 がなく,テープ形
び可動装置の直径 より大きい。 光ファイバコード
引張速度 100 mm/min又は荷重の変化が に損傷がない。
100 N/minに相当する速度。
引張荷重 200 N,5分間
サンプル長 要求された精度で損失変動を
測定するのに十分な長さとし,
受渡当事者間の協定による。
7.2.2 JIS C 6851の箇条7. 圧壊荷重a) 500 N/100 mm 試験後に損失変動
圧壊 印加時間 1分間 がなく,テープ形
圧壊箇所の間隔 500 mm 光ファイバコード
に損傷がない。
7.2.3 JIS C 6851の箇条8. 衝撃面の半径 12.5 mm 光ファイバの断線
衝撃 衝撃エネルギーb) 1.0 J がない。
衝撃回数 最低500 mm間隔で3回以上
7.2.4 JIS C 6851の箇条 マンドレル直径 50 mm 光ファイバの断線
曲げ 14. 巻付けターン数c) 6 がない。
サイクル数 10
7.2.5 JIS C 6851の箇条 曲げ半径d) 100 mm 光ファイバの断線
繰返し曲げ 10. サイクル数 300 がない。
おもりの質量 2 kg
7.2.6 JIS C 6851の箇条 マンドレル直径 テープ形光ファイバコード外 テープ形光ファイ
低温下での曲 14.の手順A 径の20倍e) バコードに損傷が
げ (IEC 60811-1-4の サイクル数 2 ないことに加え,
箇条8.参照) 試験温度 用途及び購入者の要求によっ 試験中に光ファイ
バの断線がない。
て,0 ℃,−10 ℃又は−15 ℃
巻付けターン数c) IEC 60811-1-4の箇条8.によ
る。
7.2.7 JIS C 6851の箇条 サイクル数 300 光ファイバの断線
フレキシング 12. プーリの直径d) 100 mm がない。
おもりの質量 2 kg
7.2.8 JIS C 6851の箇条 サイクル数 20 光ファイバの断線
ねじり 11. クランプ間距離 250 mm がない。
張力 20 N
(又はおもりの質量2 kg)
注a) 圧壊荷重は,テープ形光ファイバコードの長径側の面に加える。
b) 衝撃は,テープ形光ファイバコードの長径側の面に加える。
c) テープ形光ファイバコードの長径側の面に沿って巻き付ける。
d) テープ形光ファイバコードの長径側の面に垂直な方向に曲げを加える。
e) テープ形光ファイバコードの短径を外径とみなす。
――――― [JIS C 6839 pdf 9] ―――――
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7.3 耐環境特性要求事項
7.3.1 温度サイクル
JIS C 6851の箇条23.(IEC 60794-1-2方法F1)による。
温度条件 : テープ形光ファイバコードの用途及び購入者の要求によって,表6のa) d)の中か
ら選択する。例えば,c)はJIS X 5150への適用に適している。
温度保持時間t1 : テープ形光ファイバコードが規定された温度に到達し,かつ,安定するのに十分な
時間とする。
サイクル数 : 2
サンプル長 : 伝送損失変動を要求される精度で測定するのに十分な長さとする。
要求事項 : 伝送損失の測定波長及び損失変動の許容値は,受渡当事者間の協定による。
表6−温度サイクル試験の温度条件
項目 低温TA(℃) 高温TB(℃)
a) 0 +50
b) −5 +50
c) −20 +60
d) −45 +60
7.4 伝送特性要求事項
伝送特性要求事項は,受渡当事者間で協定し,JIS C 6832,JIS C 6833又はJIS C 6835に従って確認す
る。テープ形光ファイバコードの伝送損失の最大値は,JIS C 6850の5.1(光ファイバの材料)の規定を満
足しなければならない。
7.5 燃焼特性
購入者の要求によって,テープ形光ファイバコードの燃焼特性は,次に示す試験の中から選択して実証
することができる。他の燃焼特性及び試験方法については,検討中である。
7.5.1 燃焼性
JIS C 3005,JIS C 3521,JIS C 3665-1-2,IEC 60332-1-3又はIEC 60332-3-24による。
7.5.2 発煙性
IEC 61034-1及びIEC 61034-2による。
7.5.3 腐食性ガスの発生
JIS C 3666-2及びIEC 60754-1による。
――――― [JIS C 6839 pdf 10] ―――――
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JIS C 6839:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60794-2-30:2003(MOD)
JIS C 6839:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.180 : 光ファイバ通信 > 33.180.10 : 光ファイバ及び光ケーブル
JIS C 6839:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC3665-1-2:2007
- 電気ケーブル及び光ファイバケーブルの燃焼試験―第1-2部:絶縁電線又はケーブルの一条垂直燃焼試験―1kW混合ガス炎による方法