この規格ページの目次
6
C 9319-1991
表4 制御電流試験における試験電流
単位A
形名 試験電流
WTh-A-200,WTh-A-400 210
WTh-B-200,WTh-B-400 420
WTh-C-200,WTh-C-400 840
WTh-D-200,WTh-D-400 1 250
WTh-E-200,WTh-E-400 1 700
WTh-F-200,WTh-F-400 2 500
WTh-G-200,WTh-G-400 3 350
WTh-H-200,WTh-H-400 5 000
6.2 耐電圧 スタックは,8.3の方法で試験を行ったとき,スタックに流れる電流が,表5の値でなけれ
ばならない。
表5 耐電圧試験における測定電流
単位mA
形名 測定電流
WTh-A-200,WTh-A400 44以下
WTh-B-200,WTh-B-400
WTh-C-200,WTh-C-400
WTh-D-200,WTh-D-400 89以下
WTh-E-200,WTh-E-400
WTh-F-200,WTh-F-400
WTh-G-200,WTh-G-400 134以下
WTh-H-200,WTh-H-400 178以下
6.3 オン電圧 オン電圧は,8.4の方法で試験を行ったとき,表2の値以下でなければならない。
6.4 ゲートトリガ電流 ゲートトリガ電流は,8.5の方法で試験を行ったとき,表2の値以下でなければ
ならない。
6.5 ゲートトリガ電圧 ゲートトリガ電圧は,8.6の方法で試験を行ったとき,表2の値以下でなければ
ならない。
6.6 耐水圧 耐水圧は,8.7の方法で試験を行ったとき,漏水があってはならない。
7. 構造 構造は,次の各項に適合しなければならない。
(1) スタックは,サイリスタを2個逆並列接続に組み合わせて一体とされていること。
(2) スタックの機器への取付部は,容易に,かつ強固に取り付けられる構造であること。
(3) スタックには,水冷用冷却片を組み込み,サイリスタを有効に冷却できる冷却水回路をもち,かつ,
冷却水の給水口及び排水口には,呼び内径 び排水ホースを接続できる金具が取り付けられ
ていること。
(4) スタックには,制御電流に適合した接続用可とう導線又は接続端子を設け,機器との電気的接続が容
易にできること。
(5) ゲート接続端子部には,細い可とう導線又は接続端子を設けてあること。
(6) スタックの充電部と非充電部との間に,十分な絶縁が施されていること。
(7) スタックは,断水保護装置用のサーモスタットが取り付けられる構造であること。
――――― [JIS C 9319 pdf 6] ―――――
7
C 9319-1991
8. 試験方法
8.1 構造試験 構造試験は,7.に示す各項の規定について調べる。
8.2 制御電流試験 制御電流試験は,5.の冷却条件の下に,使用率10%,通電時間20サイクルの条件で
表4の試験電流を10分間通電し,異常の有無を調べる。ただし,回路電圧は10V以上とし,負荷は抵抗
負荷とする。
8.3 耐電圧試験 耐電圧試験は,接合温度25℃において,図3に示すような回路によって,表1のピー
ク繰返しオフ電圧に等しいピーク値をもつ50Hz又は60Hzの正弦波電圧を,スタックの制御電流端子T1・
T2間[11.(7)参照]に加え,このときの電流(実効値)を測定する。
この試験においては,ゲート端子 (G1・G2) 及びカソード接続用端子 (K1・K2) は開放とし,サージ電
圧吸収回路がスタックに接続されている場合はそれを取り除く。ただし,冷却水は完全に抜いておくもの
とする。
図3 耐電圧試験回路
8.4 オン電圧試験 オン電圧試験は,接合温度25℃で,表6のピーク値をもつ正弦半波のオン電流を流
して,そのピーク値に対するオン電圧を測定する。ただし,冷却水は完全に抜いておくものとする。
表6 オン電圧試験の試験電流
単位A
形名 試験電流
WTh-A-200,WTh-A-400 180
WTh-B-200,WTh-B-400 350
WTh-C-200,WTh-C-400 700
WTh-D-200,WTh-D-400 1 050
WTh-E-200,WTh-E-400 1 400
WTh-F-200,WTh-F-400 2 100
WTh-G-200,WTh-G-400 2 800
WTh-H-200,WTh-H-400 4 200
8.5 ゲートトリガ電流試験 ゲートトリガ電流試験は,接合温度25℃において,陽極電圧として6 Vを
加えた状態でゲート電流を0から除々に増加させ,試験品がオン状態に移行し始めるときのゲート電流を
測定する。ただし,冷却水は完全に抜いておくものとする。
8.6 ゲートトリガ電圧試験 ゲートトリガ電圧試験は,接合温度25℃において,陽極電圧として6 Vを
加えた状態でゲート電圧を0から徐々に増加させ,試験品がオン状態に移行し始めるときのゲート電圧を
測定する。ただし,冷却水は完全に抜いておくものとする。
――――― [JIS C 9319 pdf 7] ―――――
8
C 9319-1991
8.7 耐水圧試験 耐水圧試験は,スタックの排水口を閉じ,給水口に0.49MPa [{5 kgf/cm2}] の水圧を印加
し,5分間放置した後漏水の有無を測定する。
なお,水圧を空気圧で代用してもよい。この場合の空気圧も0.49MPa [{5 kgf/cm2}] とする。
9. 検査
9.1 形式検査 形式検査は,8.によって次の順序で同一試験品について行ったとき,6.及び7.に適合しな
ければならない。
なお,(3)(6)は,(2)の後,制御電流通電による温度上昇の影響がなくなった状態で行うものとする。
(1) 構造
(2) 制御電流
(3) 耐電圧
(4) オン電圧
(5) ゲートトリガ電流
(6) ゲートトリガ電圧
(7) 耐水圧
備考 形式検査とは,製品の品質が設計で示されたすべての品質項目を満足するかどうかを判定する
ための検査をいう。
9.2 受渡検査 受渡検査は,8.によって次の順序で行ったとき,6.46.6及び7.に適合しなければならな
い。
なお,受渡当事者間の協定によって検査項目を追加又は省略することができる。
(1) 構造
(2) ゲートトリガ電流(制御電流の通電を行わなくてもよい。)
(3) ゲートトリガ電圧(制御電流の通電を行わなくてもよい。)
(4) 耐水圧
10. 製品の呼び方 製品の呼び方は,形名及び冷却水流量による。
例 抵抗溶接機用サイリスタスタック WTh-C-400-3
又はWTh-C-400-3
ただし, “WTh-C-400” は,3.による形名を表し,その後に続く “3” は冷却水流量を表す。ここに,冷
却水流量は,スタックの定格を保証する流量とし,かつ,表3を満足する値をl/min単位で表した数値と
する。
なお,この値は,11.(4)の冷却水流量と同一でなければならない。
11. 表示 表示は,見やすい箇所に銘板又はこれに代わる容易に消えない方法で,次の事項を表示しなけ
ればならない。ただし,スタックの構造,寸法によって各項を表示できない場合は,(1),(3)及び(4)を省略
してもよい。
(1) 名称
(2) 形名
(3) 回路電圧 (V)
(4) 冷却水流量(保証値)(l/min)
――――― [JIS C 9319 pdf 8] ―――――
9
C 9319-1991
(5) 製造業者名又はその略号
(6) 製造番号
(7) 端子部の極性(6)
注(6) 端子部の極性の略号は,次による。
制御電流端子部 T1及びT2
ゲート接続用端子部 G1及びG2
カソード接続用端子部 K1及びK2
なお,制御電流端子部において,端子に固定端子及び可とう導線端子があるものについては,固定端子
側をT1とする。
備考 端子の極性表示を図示すれば,図4のとおりとなる。
図4 端子の極性表示
関連規格 JIS C 7051 逆阻止3端子サイリスタ試験方法
改正原案調査作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 佐 藤 次 彦 大阪工業大学
西 口 公 之 大阪大学工学部
大 嶋 健 司 埼玉大学工学部
天 沼 克 之 千葉大学工学部
小 林 卓 也 船舶技術研究所
牧 野 征 男 通商産業省機械情報産業局
鈴 木 紀 男 工業技術院標準部
北 村 茂 インターユニット株式会社
川 上 隆 通 株式会社三社電機製作所
小宮山 富 夫 株式会社東芝
遠 藤 勝 弘 富士電機株式会社
米 田 良 忠 三菱電機株式会社
瀬 底 治 助 大阪電気株式会社
青 木 欣 一 株式会社木村電熔機
小野田 好 美 株式会社中央製作所
杉 山 和 弘 株式会社電元社製作所
野 田 卓 継 ナストーア株式会社
上玉利 康 博 松下産業機器株式会社
北 野 嘉 男 東急車輌製造株式会社
柴 田 洋 一 トヨタ自動車株式会社
中 村 孝 株式会社電元社製作所
(事務局) 池 原 平 晋 社団法人日本溶接協会
JIS C 9319:1991の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.160 : 溶接,ろう付け及びはんだ付け > 25.160.30 : 溶接設備