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5.3 定格オクターブバンド音響パワーレベル(Lw)の求め方
特定条件での定格オクターブバンド音響パワーレベルは,実測したオクターブバンドレベル(4.2参照)
によって直接,又は式(1)によって1/3オクターブバンド音響パワーレベルから算出する。
LW( n)
N
10
LW(i)=10 log1010 (1)
n=1
ここに, LW(i) : 125 Hz8 000 Hzにおけるi番目のオクターブバンド音
響パワーレベル(dB表示)。
1/3オクターブバンドの計測データを得ている場合,
63 Hzオクターブバンドもオプションとして含む場合が
ある。
LW(n) : n番目のバンドに関する1/3オクターブバンド音響パワ
ーレベル
N : i番目のオクターブバンドにおける1/3オクターブバンド
の総数(N=3)
5.4 定格A特性音響パワーレベル(LWA)の求め方
定格A特性音響パワーレベルは,A特性換算した1/3オクターブバンド又はオクターブバンド音響パワ
ーレベルから対数での加算をすることで求める。
5.4.1 1/3オクターブバンド又はオクターブバンド音響パワーレベルの定格A特性音響パワーレベルへの
換算
定格A特性音響パワーレベルは,表3に示す各換算値を加算して求める。
5.4.1.1 JIS Z 8732,JIS Z 8733,JIS Z 8734,ISO 3743-1及びISO 3743-2に従って試験を実施した場合,
5.2によって求めた機器の音響パワーレベルを表3の各換算値を加算することで定格A特性音響パワーレ
ベルに換算する。定格A特性音響パワーレベルは,5.4.2によって算出する。
5.4.1.2 JIS Z 8736規格群に従って試験を実施する場合,定格A特性音響パワーレベルが有効と考えられ
るかどうかを判断するために,附属書Aに示す特別評価試験手順を適用しなければならない。
表3−A特性換算値
中心周波数バンド 1/3オクターブバンド換算値 オクターブバンド換算値
Hz dB dB
50 −30.2
63 −26.2 −26.2
80 −22.5
100 −19.1
125 −16.1 −16.1
160 −13.4
200 −10.9
250 −8.6 −8.6
315 −6.6
400 −4.8
500 −3.2 −3.2
630 −1.9
800 −0.8
1 000 0 0
1 250 +0.6
――――― [JIS C 9815-2 pdf 11] ―――――
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表3−A特性換算値(続き)
中心周波数バンド 1/3オクターブバンド換算値 オクターブバンド換算値
Hz dB dB
1 600 +1.0
2 000 +1.2 +1.2
2 500 +1.3
3 150 +1.2
4 000 +1.0 +1.0
5 000 +0.5
6 300 −0.1
8 000 −1.1 −1.1
10 000 −2.5
5.4.2 定格A特性音響パワーレベル(LWA)の算出
規定する条件における定格A特性音響パワーレベルは,5.4.1で求めたオクターブバンド又は1/3オクタ
ーブバンドの定格A特性音響パワーレベルから式(2)によって求める。
LWA (n)
N
10
LWA=10 log 1010 (2)
n=1
ここに, LWA : デシベル表示の定格A特性音響パワーレベル
LWA(n) : n番目のバンドのA特性1/3オクターブバンド又はオク
ターブバンドのレベル
N : A特性1/3オクターブバンド又はオクターブバンドの総
数
ここに,N=21 : 1/3オクターブバンドが中心周波数で
100 Hz10 000 Hzのとき
N=24 : 1/3オクターブバンドが中心周波数で
50 Hz10 000 Hzのとき
N= 7 : オクターブバンドが中心周波数で
125 Hz8 000 Hzのとき
N= 8 : オクターブバンドが中心周波数で
63 Hz8 000 Hzのとき
5.5 標準試験条件
標準定格音響パワーレベルは,5.5.15.5.4で規定する定格条件で算出する。
5.5.1 電源条件
試験は,機器の銘板で示した電圧,相及び周波数で実施し,機器の電源接続部で計測する。銘板に二つ
の電圧を記載する機器は,その両方の電圧で騒音試験を実施する。騒音値の表示は,いずれか高い方又は
区別できるように両方とする。銘板に二つの周波数を記載する機器は,その両方の周波数で騒音試験を実
施する。騒音値の表示は,いずれか高い方又は区別できるように両方とする。
5.5.2 風量
室内側及び室外側における風量設定は,それぞれの機器の定格を求めるために用いる試験規格の下で,
定格の冷房及び暖房性能を発揮するのに必要な風量設定と同一でなければならない。
5.5.3 機器の運転
標準性能運転に必要な全ての部品は,データ収集中は作動していなければならない。
5.5.3.1 冷房試験
――――― [JIS C 9815-2 pdf 12] ―――――
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冷房運転中に音響定格試験を実施するための試験条件は,その機器の冷房性能(T1,T2及び/又はT3)
の定格を求めるために用いる条件でなければならない。これらは,JIS B 8615-1及びJIS B 8615-2に規定
する。
なお,製造業者が機器の装置銘板などに表示しない場合,T1を試験条件とする。
5.5.3.2 暖房試験
循環用空気熱源を必要としないヒートポンプの暖房中に音響定格試験を実施するために,試験条件は,
その対象機のユニットの暖房性能(標準条件及び/又は低温条件とし極低温条件としない。)の定格を求め
るために用いる条件でなければならない。これらは,JIS B 8615-1及びJIS B 8615-2に規定する。
なお,製造業者が機器の装置銘板などに表示しない場合,標準条件を試験条件とする。
5.5.3.3 水熱源ヒートポンプ
自由給配水熱源ヒートポンプ,地下水源ヒートポンプ及び地下水源閉ヒートポンプに対して,JIS又は
ISO規格で規定した標準試験条件を,機器の騒音評価のときに用いなければならない。
5.5.4 試験条件の許容差
騒音試験での温度条件の許容限度値は,水温で±1.0 ℃,空気温度で±3.0 ℃である。
6 表示
6.1 一般事項
6.1.1 表示定格(値)は,次の二つの部分で構成する。
a) 125 Hz8 000 Hzの各周波数帯域に対するオクターブバンド音響パワーレベル(LW)。ただし,JIS Z
8736規格群を用いる場合は除く(4.2.2参照)。
b) 特性音響パワーレベル(LWA)
6.1.2 定格音響パワーレベルを決定するために用いるJIS番号,その試験方法及び試験方法の等級の番号
(Grade number)並びにこの規格番号は,表示する定格音響パワーレベルとともに明確に特定しなければ
ならない。
6.1.3 全ての公表定格音響パワーレベルは,最も近い整数に丸めて単位デシベルで表現する。この規格に
従って試験するあらゆる機器の公表定格音響パワーレベルは,その測定方法の測定の不確かさに関する
ISO 4871:1996の要求事項に適合しなければならない。
注記 公表する情報には,機器に対する冷房及び暖房能力の定格条件下で得た値から算出したA特性
音響パワーレベル純音調整音質指標(LWAT)を含んでもよい。
6.2 標準定格
標準定格は,機器に対する全ての冷房及び暖房の定格能力条件において取得しなければならず,かつ,
各条件に対してそれぞれに表示しなければならない(5.5参照)。
6.3 標準外定格
標準外定格を表示する場合は,標準定格と併記しなければならない。その表示定格は,適用した温度条
件を明記しなければならない。
――――― [JIS C 9815-2 pdf 13] ―――――
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附属書A
(規定)
JIS Z 8736規格群によるデータの有効性の確認手順
A.1 概要
この手順は,JIS Z 8736規格群によって得られるデータが,箇条2に示すほかの国際規格を用いて得た
A特性音響パワーレベルと等しく有効であるかどうかを決定するために作成した。JIS Z 8736規格群を用
いる場合,6 300 Hzよりも高い周波数帯域に対しては,測定の不確かさを定義していないため,この手順
が必要である。
A.2 手順
A.2.1 100 Hz6 300 Hzの整数に丸めていない1/3オクターブバンドデータを用いて,A特性音響パワー
レベルを算出する(5.4参照)。
A.2.2 100 Hz10 000 Hzの整数に丸めていない1/3オクターブバンドデータを用いて,A特性音響パワー
レベルを算出する(5.4参照)。
A.2.3 A.2.1及びA.2.2で算出した二つのA特性音響パワーレベルを比較する。
A.2.3.1 その差が1 dB以下の場合,100 Hz10 000 Hzで算出した値が有効であると考える。この値は,
最も近い整数に丸め,その定格値として用いる。
A.2.3.2 二つのA特性音響パワーレベルの差が1 dBより大きい場合,有効なA特性音響パワーレベルと
して認めない。
――――― [JIS C 9815-2 pdf 14] ―――――
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附属書B
(参考)
A特性音響パワーレベル純音調整音質指標(LWAT)
注記 A特性音響パワーレベル純音調整音質指標は,騒音スペクトル中の可聴純音による聴感上の望
ましくない影響を考慮するための手段として作成した。
B.1 1/3オクターブバンド音響パワーレベルのA特性1/3オクターブバンド音響パワーレベルへの換算
5.4.1参照。
B.2 離散周波数成分に対する(人間の聴感上の)反応のA特性1/3オクターブバンド音響パワーレベル
への換算
B.2.1 5.2で算出した1/3オクターブバンド音響パワーレベルのいずれかが,二つの隣接する周波数帯域
の平均値よりも2 dB以上超えた場合,その周波数帯域の値に対して表B.1に記載する突出量を加算する。
算出に用いる突出量は,丸めの幅0.5 dBで,より大きな数値に丸めている。
表B.1−離散周波数成分に対する調整
1/3オクターブバンド 二つの隣接する周波数帯域値の平均に対する突出量
Hz dB
下限周波 中心周波 上限周波 2.0以上 2.5以上 3.0以上 4.0以上 5.0以上 6.0以上 8.0以上
数限界c) 数a) 数限界c) 2.5未満 3.0未満 3.5未満 4.5未満 5.5未満 8.0未満
b) b) b) b) b) b) b)
44 50 56
b) b) b) b) b) b) b)
56 63 71
b) b) b) b) b) b) b)
71 80 90
b) b) b) b) b) b) b)
90 100 112
112 125 140 −0.5 −0.5 −0.5 −0.5 −0.5 −1.0 −1.0
140 160 180 0 0 0 0 0 0 0
180 200 224 +0.5 +0.5 +0.5 +0.5 +1.0 +1.0 +1.0
224 250 280 1.0 1.0 1.0 1.5 1.5 1.5 2.0
280 315 355 1.0 1.5 1.5 2.0 2.0 2.5 2.5
355 400 450 1.5 2.0 2.0 2.5 2.5 3.0 3.0
450 500 560 2.0 2.0 2.5 2.5 3.0 3.0 3.5
560 630 710 2.0 2.5 2.5 3.0 3.5 3.5 4.0
710 800 900 2.5 2.5 3.0 3.5 3.5 4.0 4.5
900 1 000 1 120 2.5 3.0 3.0 3.5 4.0 4.5 4.5
1 120 1 250 1 400 2.5 3.0 3.5 4.0 4.0 4.5 5.0
1 400 1 600 1 800 3.0 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 5.0
1 800 2 000 2 240 3.0 3.5 4.0 4.5 4.5 5.0 5.5
2 240 2 500 2 800 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 5.0 5.5
2 800 3 150 3 550 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 5.5 5.5
3 550 4 000 4 500 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 5.5 6.0
4 500 5 000 5 600 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 5.5 6.0
5 600 6 300 7 100 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0 5.5 6.0
――――― [JIS C 9815-2 pdf 15] ―――――
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JIS C 9815-2:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 13261-2:1998(MOD)
JIS C 9815-2:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.080 : ヒートポンプ
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.120 : 換気装置.ファン.空調装置
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.140 : 音響及び音響測定 > 17.140.20 : 機械及び設備による騒音の発生
JIS C 9815-2:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称