JIS D 0023:1984 乗用車の運転者の手操作の可能な範囲

JIS D 0023:1984 規格概要

この規格 D0023は、乗用車で,運転に必要な操作装置を設定する場合の,手が届く範囲について規定。

JISD0023 規格全文情報

規格番号
JIS D0023 
規格名称
乗用車の運転者の手操作の可能な範囲
規格名称英語訳
Driver hand control reach for passenger cars
制定年月日
1984年4月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 3958:1977(MOD)
国際規格分類

ICS

43.040.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
自動車 I 2020, 自動車 II 2020
改訂:履歴
1984-04-01 制定日, 1989-03-01 確認日, 1994-03-01 確認日, 2000-11-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS D 0023:1984 PDF [26]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
D 0023-1984

乗用車の運転者の手操作の可能な範囲

Driver Hand Control Reach for Passenger Cars

1. 適用範囲 この規格は,乗用車で,運転に必要な操作装置を設定する場合の,手が届く範囲について
規定する。
引用規格 :
ISO 6549 Road vehicles−Procedure for H−Point determination
対応国際規格 :
ISO 3958 Road vehicles-Passenger cars−Driver hand control reach
関連規格 : JIS D 0033 乗用車用操作・計量・警報装置類の配置
JIS D 0301 自動車室内寸法の測定方法
JIS D 4603 自動車用シートベルト巻取装置
JIS D 4604 自動車用シートベルト
IS0 4040 Road vehicles−Passenger cars−Location of hand controls, indicators and tell-tales
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。
(1) 操作装置 自動車の運転に必要な灯火器,ワイパなどの作動,停止を行うために運転者が手で操作す
る装置。
(2) 運転者男女比 想定される運転者の男性と女性との人数比。
(3) 包絡面 想定される運転者男女比で,所定のシートベルトを装着した運転者群のうち,少なくとも95%
の運転者の手の届く範囲を示す面。
(4) 点 IS0 6549 (Road Vehicles−Procedure for H−Point determination) に規定された人体模型の胴部と
大たい部をつなぐ回転中心点。
(5) 点 各シートを最後端位置(1)に調節して,IS0 6549に規定された人体模型及び搭載要領に基づき,
着座させた場合の当該模型のH点の位置に相当する設計基準点。
注(1) シートの上下,シートバック角度,シートクッションの取付角度などが調整可能な場合は設計
基準位置とする。
(6) アクセルヒールポイント IS0 6549に規定する人体模型のアクセルペダル上に乗せた右足のかかとと
床面との接触点。ただし,フットアングルは87°以上とする。
(7) 点水平移動量 R点と最前位に設定したH点との間の水平方向距離。
(8) 運転者中心面 運転者の中心を通る,自動車の縦中心面に平行な鉛直面。
(9) 運転姿勢係数 (G) 次の式によって算出する係数。
G=0.001 8HZ−0.019 7拿 0.002 7D+0.010 6懿 0.001 1WX+0.002 4WZ+0.002 7
−3.085 3

――――― [JIS D 0023 pdf 1] ―――――

2
D 0023-1984
(単位 : 長さはmm,角度は度)
ここに, HZ, 拿 D, 懿 Wx,WZ, 柿 Hx は,図1による。
図1 運転姿勢係数を決める車室寸法
HZ : R点とアクセルヒールポイント間の鉛直方向距離。
拿 バックアングル。R点を通る鉛直線とトルソラインとのなす角度。
D : ステアリングホイール直径。ステアリングホイールの最大限外側の直径。ステアリン
グホイールが円でない場合は,最大半径の2倍とする。
懿 ステアリングホイール角度。ステアリングホイール面が鉛直面となす角度。ただし,
ステアリング位置が調整可能な場合は,ステアリングを設計基準位置とする。
Wx : ステアリングホイールリムに接する面上のステアリングホイール中心点と,アクセル
ヒールポイントとの間の水平方向距離。ただし,ステアリング位置が調整可能な場合
は,ステアリング位置を設計基準位置とする。
WZ : ステアリングホイールリムに接する面上のステアリングホイール中心点と,アクセル
ヒールポイントとの間の鉛直方向距離。ただし,ステアリング位置が調整可能な場合
は,ステアリング位置を設計基準位置とする。
柿 ヒップアングル。トルソラインと大たい部中心線とのなす角度。
Hx : R点とアクセルヒールポイントとの間の水平方向距離。
(10) R 運転姿勢係数を使って算出されるアクセルヒールポイントから車両後方への水平方向距離。
(11) 包絡面の鉛直基準面 自動車の縦中心面に直交する面で,その前後位置が,HRとHxとの関係によっ
て設定される,包絡面の前後方向基準面(図2参照)。
(12) 包絡面の水平基準面 R点を通る水平な面で,包絡面の上下方向基準面(図2参照)。
3. 適用条件 次の車室寸法の乗用車に適用する(図1参照)。
(1) バックアングル ( 戀
(2) 点アクセルヒールポイント鉛直方向距離 (HZ) 130550mm
(3) 点水平移動量 130mm以上
(4) ステアリングホイール直径 (D)330600mm
(5) ステアリングホイール角度 ( 愀
(6) ステアリングホイール中心アクセルヒールポイント水平方向距離 (WX) 30660mm

――――― [JIS D 0023 pdf 2] ―――――

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(7) ステアリングホイール中心アクセルヒールポイント鉛直方向距離 (WZ) 530880mm
4. 包絡面
4.1 包絡面の範囲 運転者中心面を基準にして,車両中心側へ600mm,車両外側へ400mm及び包絡面
の水平基準面の下側100mmから上側800mmの範囲とする(図2参照)。
図2 包絡面
4.2 包絡面の種類 シートベルト,運転姿勢係数及び運転者男女比の組合せによって,次の42種類(付
表142)とする。
(1) 三点式シートベルトを装着している場合[ただし,緊急ロック式巻取装置付き(2)を除く。]
注(2) 着用中,ウェビングの引き出しと巻き込みが自由に行われ,衝突などの急激な速度変化が起こ
った場合だけ,ロック機構が働く装置。
運転者男女比
運転姿勢係数
50/50 75/25 90/10
G< −1.25 付表1 付表2 付表3
−1.25≦G< −0.75 4 5 6
−0.75≦G< −0.25 7 8 9
−0.25≦G< 0.25 10 11 12
0.25≦G< 0.75 13 14 15
0.75≦G< 1.25 16 17 18
1.25≦G 19 20 21
(2) 二点式シートベルト又は緊急ロック式巻取装置付きの三点式シートベルトを装着している場合
運転者男女比
運転姿勢係数
50/50 75/25 90/10
G< −1.25 付表22 付表23 付表24
−1.25≦G< −0.75 25 26 27
−0.75≦G< −0.25 28 29 30
−0.25≦G< 0.25 31 32 33
0.25≦G< 0.75 34 35 36
0.75≦G< 1.25 37 38 39
1.25≦G 40 41 42

――――― [JIS D 0023 pdf 3] ―――――

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D 0023-1984
4.3 包絡面の補正 付表142は,3本の指でつかんで操作する場合のものである。下記の操作方法の場
合は,次の補正を行う。
(1) 指先で操作する場合 付表の値+50mm
(2) 手で握って操作する場合 付表の値−50mm
5. 包絡面の選定
5.1 運転姿勢係数の算出 2.(9)によって,Gを算出する。
5.2 包絡面の鉛直基準面の決定 次式によりHRを求め,次の(1)又は(2)によって包絡面の鉛直基準面の
前後位置を決定する。
HR=786−99G (mm)
(1) (HR−HZ) <0の場合 包絡面の鉛直基準面は,自動車縦中心面に平行に測定して,アクセルヒールポ
イントから後方にHRの距離に設定する。
(2) (HR−HX) ≧0の場合 包絡面の鉛直基準面は,R点位置に設定する。
5.3 包絡面の選定 対象とする車両の運転姿勢係数,想定される運転者男女比及びシートベルトの組合
せによって,対応する包絡面を付表142の中から選定する。
6. 手の届く範囲
6.1 対象とする操作装置の左右,上下及び前後の位置を運転者中心面,包絡面の水平基準面及び包絡面
の鉛直基準面からの距離で表す。
6.2 6.1で求めた対象とする操作装置の左右及び上下位置を使って,付表によって手の届く境界値を読む。
もし,その位置が表中にない場合,次の補正を行って求める。
(1) 4.1で規定する範囲内の場合 まず水平方向,次に鉛直方向の曲線補正を行う。
(2) 4.1で規定する範囲外で130mm以内の場合 曲面を延長することによって,補正を行う。
6.3 6.2で決定された手の届く境界値に対して,対象とする操作装置のノブ表面の中心点が同位置又は車
両後方にある場合,その操作装置は,迎転者の手の届く範囲にあるとする。

――――― [JIS D 0023 pdf 4] ―――――

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D 0023-1984
付表1 手が届く範囲の包絡面
シートベルト : 三点式シートベルト(3)
運転姿勢係数 G<−1.25
運転者男女比 50/50
単位mm
R点基準 運転者中心面から車両中心側 運転者中心面から車両外側
上下位置 600 500 400 300 250 200 100 50 0 0 50 100 200 250 300 400
800 377 426 468 483 495 504 501 493 502 497 490 470 456 438 387
700 455 499 532 546 557 566 562 550 556 551 546 531 520 506 463
600 449 514 555 584 595 604 611 605 590 584 586 586 576 567 555 519
500 486 553 595 622 631 637 638 630 614 589 603 609 606 598 586 556
450 498 565 609 636 644 649 645 636 620 583 604 615 615 607 595 567
400 506 572 619 646 654 656 648 637 621 571 601 618 621 612 600 574
350 511 574 625 654 660 660 646 633 619 555 594 616 623 614 601 576
300 510 572 626 658 662 660 639 611 622 612 597 574
250 506 564 624 658 662 657 628 602 617 605 590 567
200 498 551 618 656 658 649 613 590 608 596 578 557
100 469 510 593 640 639 624 581 566 544 524
0 423 449 551 610 607 584 474
−100 360 367 493 567 561 528 410
注(3) 緊急ロック式巻取装置付きを除く。
備考 付表中の数値は,手が届く範囲を包絡面の鉛直基準面からの水平距離で示したものである。
付表2 手が届く範囲の包絡面
シートベルト : 三点式シートベルト(3)
運転姿勢係数 G<−1.25
運転者男女比 75/25
単位mm
R点基準 運転者中心面から車両中心側 運転者中心面から車両外側
上下位置 600 500 400 300 250 200 100 50 0 0 50 100 200 250 300 400
800 419 466 505 520 532 542 539 530 532 526 520 501 488 470 422
700 492 534 567 580 590 600 595 582 584 579 574 560 550 536 496
600 480 545 586 615 626 634 640 634 619 609 612 612 604 596 584 550
500 513 580 622 649 658 664 663 654 638 610 625 634 633 625 614 584
450 523 589 634 662 670 673 668 658 642 602 625 639 641 634 622 594
400 529 594 642 671 678 679 668 657 642 587 620 640 647 639 626 600
350 531 594 646 677 682 681 664 651 637 568 611 637 648 640 627 601
300 529 589 646 679 683 680 656 631 646 637 623 598
250 523 578 642 678 681 675 643 621 641 630 615 591
200 513 563 633 673 675 666 625 607 632 620 603 579
100 480 517 604 654 654 637 604 590 568 544
0 430 451 558 621 618 593 492
−100 363 364 496 575 569 534 426
備考 付表中の数値は,手が届く範囲を包絡面の鉛直基準面からの水平距離で示したものである。

――――― [JIS D 0023 pdf 5] ―――――

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