この規格ページの目次
JIS D 0107:2022 規格概要
この規格 D0107は、自動車に用いられるブレーキ部品に関する用語について規定。なお,この規格は,自動車以外に用いるブレーキ部品の用語を規制しない。
JISD0107 規格全文情報
- 規格番号
- JIS D0107
- 規格名称
- 自動車―ブレーキ用語―部品
- 規格名称英語訳
- Road vehicles -- Braking equipments -- Vocabulary
- 制定年月日
- 1975年3月1日
- 最新改正日
- 2022年1月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.43, 43.040.40
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1975-03-01 制定日, 1978-03-01 確認日, 1983-06-01 確認日, 1984-04-01 改正日, 1989-03-01 確認日, 1994-03-01 確認日, 2000-11-20 確認日, 2005-03-20 改正日, 2009-10-01 確認日, 2011-01-20 改正日, 2015-10-20 確認日, 2020-10-20 確認日, 2022-01-20 改正
- ページ
- JIS D 0107:2022 PDF [52]
D 0107 : 2022
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 分類・・・・[1]
- 4 用語及び定義・・・・[2]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS D 0107 pdf 1] ―――――
D 0107 : 2022
まえがき
この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,公益社団法人
自動車技術会(JSAE)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業
標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格である。これによって,JIS D 0107:2011
は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS D 0107 pdf 2] ―――――
日本産業規格 JIS
D 0107 : 2022
自動車−ブレーキ用語−部品
Road vehicles-Braking equipments-Vocabulary
序文
この規格は,1975年に制定され,その後4回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2011年に
行われたが,その後の技術の進展に応じた新規用語の追加に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は,現時点で制定されていない。
1 適用範囲
この規格は,自動車に用いられるブレーキ部品に関する用語について規定する。
なお,この規格は,自動車以外に用いるブレーキ部品の用語を規制しない。
2 引用規格
この規格には,引用規格はない。
3 分類
この規格で用いる用語の分類は,次による。
a) 常用ブレーキ
1) ブレーキペダル装置
2) アクチュエーション
2.1) ブレーキマスタシリンダ
2.2) ブレーキブースタ
2.3) エアブレーキバルブ
2.4) エアオーバハイドロリックブースタ
3) ファウンデーション
3.1) ディスクブレーキ
3.2) ドラムブレーキ
4) パワーソース
5) パイピング
5.1) 液圧ブレーキ用パイピング
――――― [JIS D 0107 pdf 3] ―――――
2
D 0107 : 2022
5.2) エアブレーキ用パイピング
6) メカニカル制御バルブ
6.1) 液圧制御バルブ
6.2) エア制御バルブ
6.3) 連結車両用バルブ
7) ブレーキ警報装置
注記 “アクチュエーション”は,入力に応じた出力を得る装置に関する用語分類であり,また,
“ファウンデーション”は,“アクチュエーション”からの出力を制動力に変換する足回り装
置に関する用語分類である。
b) 補助ブレーキ
1) 機関の内部抵抗を利用するタイプ
2) 回転抵抗を利用するタイプ
c) パーキングブレーキ
d) 作業用補助制動装置
e) 自動制御装置
1) ABS
2) ブレーキアシストシステム
3) 電子制御ブレーキ装置
4) 横滑り防止装置
5) EVSC
6) 坂道発進補助装置
4 用語及び定義
用語及び定義は,次による。
注記1 用語に対して複数の分類分野での定義がある場合,又は特定の分類分野での定義を示す場合は,
該当する用語を“−”で示し,用語の後に丸括弧“( )”を用いて記載する。
注記2 参考のために,用語に対応する対応英語を示す。
注記3 この規格に掲載した全ての図は,概念説明用のもので,一例を示す。
a) 常用ブレーキ
1) ブレーキペダル装置
番号 用語 定義 対応英語(参考)
11101 ブレーキペダル装置 運転者が制動を行うため,足で操作する装置 brake pedal unit
(図1参照)
――――― [JIS D 0107 pdf 4] ―――――
3
D 0107 : 2022
図1−ブレーキペダル装置
2) アクチュエーション
2.1) ブレーキマスタシリンダ
番号 用語 定義 対応英語(参考)
12101 ブレーキマスタシリンダ brake master
ブレーキペダルに加えられた力を機構を介して液圧に
代替用語 : 変換する構成部品 cylinder
主ブレーキシリンダ
12102 プライマリカップ primary cup
ピストンの作動によって,液圧を発生するゴムシール
12103 セカンダリカップ secondary cup
ピストンに装着され,ブレーキ液の外部への漏れを防
止するゴムシール
12104 ダイアフラムガスケット リザーバの内部を大気から遮断するダイアフラム diaphragm gasket
代替用語 :
モイスチャシール
12105 リリーフポート 液圧を解除するポート compensating port
12106 インレットバルブ(ブレー inlet valve
ピストンの作動によって,リザーバとの通路を開閉す
キマスタシリンダの−)るバルブ
代替用語 : センタバルブ
12107 タンデムマスタシリンダ tandem brake master
二系統のブレーキに液圧を与えるため,バルブ構造を
(コンベンショナル−コもたない液圧室を二つもつブレーキマスタシリンダ cylinder
ンベンショナル形) (図2参照)
代替用語 : スプリットマス
タシリンダ
12108 プライマリピストン プッシュロッド側のピストン primary piston
12109 セカンダリピストン シリンダの先端側に位置するピストン secondary piston
12110 プレッシャカップ pressure cup
セカンダリピストンに装着され,プライマリピストン
側の液圧,又は両圧力室の液圧を保持するゴムシール
12111 リザーバグロメット reservoir seal,
シリンダボデーに装着され,リザーバを保持し,ブレー
代替用語 : リザーバシールキ液の外部への漏れを防止するシール grommet
――――― [JIS D 0107 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS D 0107:2022の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.43 : 自動車工学(用語集)