この規格ページの目次
9
E 2501-1 : 2010
3.3.11
制御回路(開閉機器の)[control circuit (of a switching device)]
開閉機器の投入及び遮断動作を制御及び作動させるための回路(主回路を除く。)。
3.3.12
補助回路(開閉機器の)[auxiliary circuit (of a switching device)]
主回路及び制御回路以外の回路。
3.3.13
エンクロージャ(enclosure)
外部から受ける影響に対する装置の保護等級及び充電部,可動部に人が接近又は接触することを防ぐた
めの保護等級が決められている部分。
注記 保護等級については,JIS C 0920を参照。
3.3.14
一体形エンクロージャ(integral enclosure)
外郭のような,装置と一体となっているエンクロージャ。
3.4 直流遮断器,負荷開閉器及び関連のリレーに関する用語
3.4.1
直流気中遮断器(air DC circuit-breaker)
大気中で開閉する接触子を用いて動作する直流遮断器。
3.4.2
半導体遮断器(semiconductor circuit-breaker)
半導体の導通制御機能を用いて,電気回路の電流の投入及び/又は遮断を行うように設計された遮断器。
注記 この半導体装置に機械式接触子が関連する場合がある。
3.4.3
直流真空遮断器(vacuum DC circuit-breaker)
転流装置(JIS E 2501-2の3.4参照)と組み合わせて,直流電気回路の電流の投入及び/又は遮断を真空
中で行うように設計された遮断器。
3.4.4
き電用遮断器(種類L)(line circuit-breaker)
き電回路と直流電源とを接続又は切り離すために使用する遮断器。この遮断器は,電気的な保護及び引
外し装置を備えている。き電用遮断器は,直流母線から線路を切り離すために使用する。
注記 通常,き電用遮断器は引外し自由遮断器(3.4.11参照)である。
3.4.5
整流器用遮断器(種類R)(rectifier circuit-breaker)
整流器の出力と直流母線を接続する遮断器。
注記1 整流器用遮断器は,整流器が故障したときに直流母線から切断するための,逆方向の直列引
外し装置を備える。
注記2 “順方向”及び“逆方向”という用語は,正常時のエネルギーの流れに関連している。
3.4.6
区分用遮断器(種類I)(interconnecting circuit-breaker)
異なるき電系統又は母線系統を結合又は分離するために使用する遮断器。
――――― [JIS E 2501-1 pdf 11] ―――――
10
E 2501-1 : 2010
注記 この遮断器は,母線区分用遮断器,又はき電区分所用遮断器と称する場合がある。
3.4.7
高速度限流遮断器(種類H)(high speed current limiting circuit-breaker)
短絡電流がピーク値に達する前に制限するような,遮断時間が十分に短い遮断器。
3.4.8
超高速度限流遮断器(種類V)(very high-speed current-limiting circuit-breaker)
開極時間が種類Hより短い遮断器(特性は,JIS E 2501-2の5.2参照)。
3.4.9
準高速度遮断器(種類S)(semi-high speed circuit-breaker)
電流の遮断は保証するが,限流を行わない遮断器。
3.4.10
引外し(動作)[tripping (operation)]
リレー又は引外し装置によって開始される開閉機器の開動作。
3.4.11
引外し自由遮断器(trip-free circuit-breaker)
閉路動作の開始後,閉の命令が維持されていても引外し動作が開始されると開路位置に戻り,そのまま
開の状態を保持するようになっている可動接触子をもつ遮断器。
注記 流れた電流を確実に遮断するために,接触子が瞬間的に閉路位置に達することが必要となる場
合がある。
3.4.12
引外し装置(機械式開閉機器の)[release (of a mechanical switching device)]
機械式開閉機器に機械的に接続された機器で,開閉機器の保持機構を引き外し,開路又は閉路を可能に
する装置。
注記1 入力側の電気回路において規定条件を満足する場合に,機械的作用によって引外し動作を行
うために使用される任意の装置を指す。
注記2 遮断器は,各々規定条件に従って動作可能になる複数の引外し装置をもつ場合がある。
注記3 引外し装置は,機械的,電磁的又は電子的な部品で構成される。
3.4.13
リレー(機械式開閉機器の)[relay (of a mechanical switching device)]
機械式開閉機器の動作機構に取り付けられた引外し装置に電気的に接続された機器で,開閉機器の動作
を可能にする装置。
注記1 入力側の電気回路において規定条件を満足する場合に,電気的作用によって引外し動作を行
うために使用する任意の装置を指す。
注記2 遮断器は,各々規定条件によって動作可能になる複数のリレーをもつ場合がある。
注記3 リレーは,電磁的又は電子的な部品で構成される。
3.4.14
過電流リレー又は引外し装置(overcurrent relay or overcurrent release)
リレー又は引外し装置の電流が規定値を超過したときには,時間的遅延を伴ったり又は伴わずに機械式
開閉機器を開路させるリレー又は引外し装置。
――――― [JIS E 2501-1 pdf 12] ―――――
11
E 2501-1 : 2010
3.4.14.1
直接過電流リレー又は引外し装置(direct overcurrent relay or direct overcurrent release)
開閉機器の主回路の電流によって直接励磁される過電流リレー又は引外し装置。
3.4.14.2
間接過電流リレー又は引外し装置(indirect overcurrent relay or indirect overcurrent release)
分流器又はセンサを経由した開閉機器の主回路の電流によって励磁される過電流リレー,又は引外し装
置。
3.4.15
直列過電流リレー又は引外し装置(series overcurrent relay or series overcurrent release)
遮断器の主回路の一部として設計されたリレー又は引外し装置。
注記 遮断器の開路動作は,これ以外にけん引装置に固有の他のリレー又は引外し装置(差動リレー,
温度リレーなど)によっても可能である。
3.4.16
瞬時リレー又は引外し装置(instantaneous relay or instantaneous release)
意図的な時間的遅延がなく動作するリレー又は引外し装置。
3.4.17
電圧リレー又は引外し装置(shunt relay or shunt release)
独立した電圧源によって励磁されるリレー又は引外し装置。
3.4.18
不足電圧リレー又は引外し装置(undervoltage relay or undervoltage release)
開閉機器端子の電圧が整定された値より低くなったときに,開閉機器を開路させるようにしたリレー又
は引外し装置。
3.4.19
整定電流(直列過電流リレー又は引外し装置の)[current setting (of a series overcurrent relay or release)]
リレー又は引外し装置の動作特性の基準となる主回路電流値。
注記 リレー又は引外し装置は複数の電流整定値をもつ場合がある。
3.4.20
整定電流範囲(直列過電流リレー又は引外し装置の)[current setting range (of a series overcurrent relay or
release)]
リレー又は引外し装置の整定電流を選択できる,最小値及び最大値によって限定された範囲。
3.4.21
ポンピング防止装置(anti pumping device)
機器が閉動作開始の待機位置で保持されているとき,閉−開動作の後で再閉動作が起こらないようにす
る機器。
3.4.22
開極時間,ti(opening time)
規定された開動作開始の瞬間から,主回路においてすべての接触子が開離し始めるまでの時間。
遮断器の開路は,直列に組み込まれた過電流リレー(又は引外し装置)又は他の装置によって行われる。
――――― [JIS E 2501-1 pdf 13] ―――――
12
E 2501-1 : 2010
3.4.23
アーク時間,ta(arcing time)
主回路においてすべての接触子が開離し始めてから,主電流が遮断されるまでの時間。
3.4.24
遮断時間,tb(total break time)
開極時間の始めから電流消滅までの時間。
tb=ti+ta
3.4.25
ジュール積分,I2t(Joule integral)
遮断過程において,遮断時間内に遮断器に流れる電流の二乗積分値。
t1
2
It i2dt
t0
ここに, t0 : 開極時間の開始時刻
t1 : 最終的に電流が消滅した時刻
ジュール積分は,アーク時間だけに対して考慮してもよい。
3.4.26
遮断器のI2t特性(characteristic I2t of a circuit-breaker)
関連する電圧における整定電流として,規定される条件に対する推定電流及び試験回路時定数の関数と
して,I2tの値で与える情報(通常は,特性曲線で示す。)。
3.4.27
遮断時間−電流特性(total break time−current characteristic)
整定電流として規定される条件に対する推定電流及び試験回路時定数の関数として,遮断時間を与える
曲線。
3.4.28
カットオフ(電流)特性[cut off (current) haracteristic]
整定電流として規定される条件に対する推定電流及び試験回路時定数の関数として,カットオフ電流を
与える曲線。
3.5 試験に関する用語
3.5.1
形式試験(type test)(811-10-04)
ある設計の下で製造された一つ以上の機器について,その設計が規定の仕様を満足していることを示す
ための試験。
3.5.2
受渡試験(routine test)(811-10-05)
個々の機器について,一定の基準に適合することを確認するため,製造中又は製造後に行う試験。
3.5.3
調査試験(investigation test)(811-10-07)
追加の情報を得る目的で行う任意の試験。
――――― [JIS E 2501-1 pdf 14] ―――――
13
E 2501-1 : 2010
4 使用条件
4.1 環境条件
4.1.1 使用条件
屋内装置の環境条件は,附属書Bによる。
附属書Bに規定する条件に設置する装置については,照会又は発注段階において特別な指示は不要であ
る。
4.1.2 特殊使用条件
使用条件が標準条件の範囲を一つでも超える場合は,特殊使用条件とみなす。この場合,装置に対する
追加要求事項について,受渡当事者間で取り決めなければならない。
特殊使用条件に関しては,他の規格などで規定されるか,又は受渡当事者間で取り決めた特別な試験若
しくは試験条件によって,当該の使用条件に対する装置の適合性を証明する場合がある。
4.2 絶縁階級
4.2.1 一般
開閉装置の絶縁階級は,次の種別1又は種別2のいずれかによる。種別1又は種別2のいずれを適用す
るかについては,受渡当事者間の取決めによる。
種別1
絶縁階級及び空間距離は,表1による。
種別2
絶縁階級は,表1Aによる。
種別1を適用する場合,対象となる機器の内部,及び機器と接地された金属エンクロージャ(3.3.13参
照)又は適切な絶縁材で作られたエンクロージャとの間においては,表1に規定する最小値より短い空間
距離も許容する。その場合,通常の使用中に生じるおそれがある周囲条件において放電が発生しないこと,
並びに絶縁及び空間距離が十分であることを,適切な形式試験によって示さなければならない。
種別1を適用する場合,IEC 61992-5の対象機器を除くすべての装置に対して,定格絶縁電圧UNmが2.5
kVを超える装置は,インパルス耐電圧試験が必要である。
注記 装置の特定部分に対しては,開閉サージを考慮する場合がある。開閉サージについてはIEC
61992規格群の該当する部に記載している。特に指示がない限り,開閉サージに対し考慮する
電圧レベルは,雷インパルスサージに対して記載されたものと同じである。
――――― [JIS E 2501-1 pdf 15] ―――――
次のページ PDF 16
JIS E 2501-1:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61992-1:2006(MOD)
JIS E 2501-1:2010の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.130 : 開閉装置及び制御装置 > 29.130.01 : 開閉装置及び制御装置一般
JIS E 2501-1:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC4003:2010
- 電気絶縁―熱的耐久性評価及び呼び方
- JISC8269-1:2016
- 低電圧ヒューズ―第1部:通則
- JISE2501-2:2010
- 鉄道用地上設備―直流開閉装置及び制御装置―第2部:直流遮断器