JIS F 4802:1999 造船―船用プロペラ―製作許容差―第1部:直径2.5mを超えるプロペラ | ページ 2

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F 4802 : 1999 (ISO 484-1 : 1981)
形板又は同等の器具によって検査する。
− S級 : ±0.5 mm
− I級 : ±0.75 mm
又は,プロペラ製造業者と使用者との間での合意の下に,前縁及び後縁の検査は,各縁用として3部分
からなる形板(図4)を使用して行う。この形板の3部分は,縁の端部の詳細を決める短い先端部と,そ
れに続く前進面及び後進面用の2個のフェアリング形板であり,このフェアリング形板は,それぞれ羽根
の長さの約20 %をカバーする長さとするが300 mmを超える必要はない。この形板は,S級については0.25
mm,I級については0.35 mmの許容差で合致しなければならない。
図3 羽根断面の形状の検査及び許容差

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図4 前縁及び後縁の検査用形板
11. 羽根断面の長さの許容差
表6 羽根断面の長さの許容差
仕様 等級
S I II III
許容差 ±1.5 % ±2 % ±3 % ±5 %
ただし最低値 7 mm 10 mm 13 mm 15 mm
11.1 表6の羽根断面の長さの許容差は,直径を羽根数で除した値 (D/Z) の百分率として示す。
11.2 各羽根の断面の長さは,少なくとも5か所の半径(例えば,0.3R−0.5R−0.7R−0.8R−0.95R)で測定
する。
12. 羽根の位置,基準線及び羽根の輪郭の許容差
12.1 基準線の表示 基準線は,羽根の前進面上の点Mの位置とプロペラ軸上の点Oによって,図面の上
では直線となる。
この点Mは,円筒断面上の半径0.5Rの位置及び可能な場合,0.7Rの近くに描く。
また,線OMができるだけ多数の羽根断面を切るように選択するのが原則である。
角度 前縁)と 後縁)との比を,図に示す(図5参照)。
製作したプロペラ上の点M'は,図面上の比 死 地 対象とする半径で得られる
うに決定する(図6参照)。
なお,点M'を通る基準面は,羽根の角度偏差のほか,前縁及びスキューバック1)の形状を検査すること
に用いる。
注1) スキューバックの定義については,ISO 3715を参照。

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図5 角度 前縁)と 後縁)の比
図6 点M'の基準位置
12.2 前縁の輪郭の許容差 前縁の輪郭の許容差は,表3に示す半径に対応する円弧に対し計算する。こ
の許容差は,円弧の長さE"M"について有効である(図6参照)。
これらの許容差は,表6のD/Z(D=直径,Z=羽根数)の百分率で示す。
距離E"M"の許容差は,表6に示す値の2倍とする。ただし,羽根の前縁及び後縁の輪郭は滑らかとす
る。
12.3 隣接する2個の羽根の間の角度偏差の許容差 隣接する2個の羽根の間の角度偏差の許容差は,次
のとおりとする。
− S級及びI級に対し : ±1°
− II級及びIII級に対し : ±2°
13. 隣接する羽根の傾斜,軸方向位置及び軸方向の相対位置の許容差 隣接する羽根の傾斜は,基準線PP'
の位置で決定する(図7参照)。傾斜は,少なくとも3点,すなわち,0.3R又は0.4R,0.6R又は0.7R,0.9R
又は0.95Rにある3点A,B及びCで,プロペラの回転軸に垂直な平面Wまでの距離で測定する。
表7に,この距離d (A),d (B) 及びd (C) の許容差をプロペラ直径Dの百分率で表し,各羽根の軸方向
の位置を管理する。また,同じ許容差(2倍の許容差ではなく)を,同じ羽根のd (B) −d (C) などの差に
も適用し,傾斜を管理する。さらに,隣接する羽根に対して,d1(C) −d2(C) のような差に適用することに
よって,軸方向の相対位置を管理する。

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表7 隣接する羽根の傾斜,軸方向位置及び軸方向の相対位置の許容差
仕様 等級
S I II III
軸に垂直な平面Wに関し点A,B ±0.5% ±1% ±1.5% ±3%
及びC(それぞれ,0.3R,0.6R及
び0.95Rに位置する)の点で各羽
根の上にプロットした偏差
図7 羽根の傾斜の測定位置
14. 表面仕上げ 羽根の表面の肌は,JIS B 0601に従って偏差の算術平均粗さRa ( ‰ その粗さ
は次の数値を超えてはならない。
− S級プロペラではボスから先 : 3
− I級プロペラでは0.3Rから先 : 6
− II級プロペラでは0.4Rから先 : 12
− III級プロペラでは0.5Rから先 : 25
15. 静的釣合い
15.1 プロペラは,すべて完成した時点で静的に釣合いをとる。また,プロペラ羽根の先端における最大
釣合い質量p (kg) は,次のように定義する。
m
p C 又はK・mのどちらか小さい方
R・2n
ここに, m : プロペラ質量 (kg)
R : プロペラ先端の半径 (m)
n : プロペラの設計毎分回転数

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C及びK : 表8に示す係数で,等級によって変わる。
表8 C及びK係数
等級 S I II III
C 15 25 40 75
K 0.000 5 0.001 0.001 0.001
15.2 可変ピッチプロペラ又は組立てプロペラの場合,プロペラ製造業者は,組み立てたプロペラがこの
15.の要件に適合することで使用者を満足させなければならない。
16. 測定器具 測定器具の最大誤差は,測定する寸法又は量に関する許容差の半分を超えてはならない。
また,幾何学的測定の場合には,測定する寸法又は量に関する許容差の半分と0.5 mmとのどちらか大き
い値を超えてはならない。

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JIS F 4802:1999の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 484-1:1981(IDT)

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