JIS F 8082:2007 船舶用プログラマブル電子系の開発及び使用に関する一般原則 | ページ 11

                                                                                             49
F 8082 : 2007 (ISO 17894 : 2005)
表D.1−PESライフサイクル出力の要件(続き)
出力 要件及び内容 参照
技術計画 [LRGDS]の箇
技術計画には,PESの技術的な信頼性を保証するために採用される戦略が詳
条5
述される。この戦略では,プロジェクトのリスク及び不確定要素と開発する
品質計画 システムの特性を考慮に入れて,目的に合わないシステムが作られる確率が
最小限になるようにしなければならない。 [JIS Z 8530の箇
マネジメント計 作成するシステムの主要な特性と用途。 条5.及び箇条6.]
画 システム設計方法に関してクライアントがもっている期待又は要求事項とそ
の結果として生じる言外の意味。
プロジェクトの成功に対する技術的リスクの原因となる不確定要素。
プロジェクトのすべての活動を行う要員の組織と責務。
プロジェクト内のチームの役割及び目的とチーム間の統合及び独立の程度。
全体的開発戦略の詳細と,仕様,設計,コーディング,統合,試験に対する
アプローチ及びこれら二つの間の関係。
スペシャリスト活動(安全性,人的要因,セキュリティ等)の統合戦略(ほ
かの設計活動に影響を及ぼすため,これらの活動に関するフィードバックと
コミュニケーションを確立するための手順を含む。)。
プロジェクトが採用するプロセスモデルの詳細(各活動に関する,入力,出
力,入口/出口条件,再検討,職務など)。
仕様,設計,コーディング,検証,妥当性確認のための方法,技術,言語,
ツールの選択とその理由。
目標,開発,試験,保守環境。
作成する引渡品とその性質。
技術計画に従った適正な技術アプローチがなされていることを証拠付ける技
術記録。
開発時に採用する規格,手順,慣行,条約(参照付き)。
プロジェクトで必要とされるスキルと経験の組合せ(検証と妥当性確認に必
要とされるものを含む。)。
リリース,サポート,修正の計画。

――――― [JIS F 8082 pdf 51] ―――――

50
F 8082 : 2007 (ISO 17894 : 2005)
表D.1−PESライフサイクル出力の要件(続き)
出力 要件及び内容 参照
品質計画 [LRGDS]の箇
品質計画では,組織の品質管理システムをプロジェクトに適用する方法が定
条6
義される。ここでは,作成する引渡品の品質特性とそれらを確認する手段が
定義される。また,作成された引渡品すべてで品質が達成されることを保証
するためにプロジェクトで用いられる管理と手順が詳述される。
品質計画の範囲内の事項とPESの使用目的の規定。
受入実施の基準となる確定要求仕様の指定。
プロジェクトで品質管理及び品質保証活動(すべての検証作業を含む)を行
う要員の組織やプロジェクトのほかのチームとの関係及び相互作用の表示。
各プロジェクト引渡品に関して次を定義する。
― フォーマットと内容
― 品質特性を定義・検証する方法
― 起案,検証,保守,管理を担当する要員
― 引渡品で要件を特定しトレースする方法
― 技術計画,検証計画,妥当性確認計画への言及
― 作成する引渡品とこれらの品目に使用するファイリングシステム
― 担当要員
― 品目,発行,その状態の一意的識別のためのスキーム
― 品目状態の意味
― 品目の初期及び更新バージョンの発行と保管(どのように,いつ,誰に
対して品目が発行されるか等)
― 品目に加えられる変更を記録し,変更履歴を維持する方法の指定
― 無許可のアクセス,不注意による損傷又は性能低下から品目を保護する
ために用いられる方法と設備(使用中の品目,現場又は現場外で保管され
ている品目,輸送中の品目に関して)
プロジェクトで使用されるすべての規格・手順・慣行・条約,準拠を監視す
る方法,逸脱を説明しその正当性を証明する方法の規定。
検証及び妥当性確認活動のための方法,技術,ツールの規定。
下請け契約で購入又は開発されたソフトウェアが仕様を満たすようにするた
めの手順の規定。
プロジェクト測定基準とその用途。

――――― [JIS F 8082 pdf 52] ―――――

                                                                                             51
F 8082 : 2007 (ISO 17894 : 2005)
表D.1−PESライフサイクル出力の要件(続き)
出力 要件及び内容 参照
品質手順 レビューの仕様 : [LRGDS]の箇
― 開発プロセスにおけるポイント 条6
― レビューされる材料
― 材料の評価基準
― 参加者の役割
― レビューを実施する方法
― 結果を記録する方法
― 追跡処置の方法と時期
構成管理 :
― 担当要員
― 構成項目とベースラインを確認するための手順
― 様々なバージョンの構成項目を確認する方法を定義
― 構成制御のための手順を定義
― 使用する構成管理ツールを特定
― 構成項目の状態を規定のベースラインから確定する方法を定義
― 様々な構成項目とベースラインのアーカイブ保管と検索のメカニズムの
詳述
― PESのベースラインを作るメカニズムの詳述
― 様々なベースラインのデリバリ又はインストレーションのどんな記録を
保持するかを定義
変更管理プロセスの詳細 :
― 担当要員
― 変更要求のための手順
― 変更とその影響を評定するための手順
― 変更要求に対応しそれを実行するための手順
― 変更の効果を試験し,変更の進ちょく(捗)を監視するための手順
― 変更管理記録の保管方法と保管場所
是正措置手順 :
― 担当要員
― 障害を報告するための手順
― 障害を評定するための手順
― 障害報告に対応するための手順
― 障害を修復するための手順
― 障害と修復を監視するための手順
― 障害記録のフォーマットと保管場所
品質計画に定められている品質対策が遵守され,プロジェクトの品質目的に
適したものとなっていることを確認するために,プロジェクト中に行われる
監査の詳細。

――――― [JIS F 8082 pdf 53] ―――――

52
F 8082 : 2007 (ISO 17894 : 2005)
表D.1−PESライフサイクル出力の要件(続き)
出力 要件及び内容 参照
管理計画 [LRGDS]の箇
管理計画は,プロジェクトの最重要計画ドキュメントである。これには,プ
条4
ロジェクトの目的,作成する引渡品と関連タイムスケール,採用する戦略,
原価計算と調達,プロジェクトを管理する方法が詳述されている。管理計画
は,技術計画と品質計画の作成完了時に作成される。この計画はプロジェク
トの期間を通して進化していく。近い未来に関しては詳細,プロジェクトの
残りの部分に関しては概略が必要とされる。
注記 技術計画と管理計画が組み合わされる場合がある。
プロジェクトの目的,なぜプロジェクトが実施されているか,何を達成しよ
うとしているのか,誰のためのプロジェクトか。
プロジェクトの組織と関係者の責務。
プロジェクトを成功させるためにとるアプローチ。
引渡し可能品目の詳細なリストと契約納期。
実施されるすべての活動の日程計画と存続期間,フィードバックを設計スケ
ジュールに組み込むことを可能にする適切なタイムスケールを含む(初期段
階フィードバック)。
各プロジェクト活動の詳細(職責など)と開始及び終了日時。
プロジェクトのスタッフと装置の詳細。
プロジェクトに関する財務情報(資金,潜在的費用など)。
プロジェクトの成功にリスクをもたらす要素。
プロジェクトスタッフの訓練要件の詳細。
計画基準と品質基準が維持されるようにするためにプロジェクト期間中に実
施する管理。
プロジェクトの進度を測定し将来のプロジェクトの計画を補助するための判
定基準と情報収集方法。
プロジェクトが適正に管理され,管理計画に従って管理されていることの証
拠。

――――― [JIS F 8082 pdf 54] ―――――

                                                                                             53
F 8082 : 2007 (ISO 17894 : 2005)
表D.1−PESライフサイクル出力の要件(続き)
出力 要件及び内容 参照
要求仕様 PESの機能要求を特定する。 [JIS C 0508-2の
PESの性能,信頼性,操作性,安全要求を含む非機能要求を特定する。 7.2.3]
PESの法的要求を特定する。
全体的システム要求と利用の状況にさかのぼることができる。 [ISO 9000-3の
計画から生じる要求にさかのぼることができる。 7.3.2]
実現可能な要求を定義する。
明りょう,正確,疑問の余地のない形で要求を表現する。 [BS EN 61069-2
検証と試験が可能な要求を定義する。 の箇条5]
仕様を利用する人々が理解できる用語と表現を用いる。
利用者代表とその関与の詳細を規定する。 [JIS Z 8530の
すべての利害関係者による要求の確認証拠を示す。 7.3]
PESに要求される機能(故障時の動作,起動条件,再起動条件を含む)を記
述する。
処理能力と応答時間性能を定義する。
利用者インタフェースと外部システムインタフェースを定義する。
設計における利用者とその他の要員の範囲と関与度を記述する。
訓練ニーズを定義する。
制御対象装置の運転モードを定義する。
ソフトウェア/ハードウェア相互作用に起因する制約を特定する。
ライフサイクルの段階で遭遇すると考えられる環境条件の両極端を特定す
る。
電磁適合性レベルの観点から遭遇する電磁環境を指定する。
PESハードウェアの耐久試験に関する要件を指定する。
設計プロセスで要求が使用されたことの証拠を示す。
妥当性確認計画 [JIS C 0508-2の
要求仕様と対照したPESの妥当性確認に用いる技術及び手順のステップを定
義する。 7.3.2.2]
制御対象装置の関連運転モードの規定。
要求仕様を参照し,妥当性が確認されるPESに対して目標を挙げる。 [ISO 9000-3の
妥当性確認の技術的戦略を定義する。 7.3.6,7.4.3及び
妥当性確認に用いる手段と方法を定義する。 8.1]
各安全機能の正確な実行を確認する手順を定義する。
各安全機能の安全保全性を確認する手順を定義する。 [JIS Z 8530の
7.5.2]
要求される入力データ,期待される出力,その他の合格判定基準を特定する。
妥当性確認スタッフに要求される能力を指定する。
すべての校正済みツールと装置を含む試験環境を指定する。
試験評定手順を定義する(正当化)。
電磁環境耐性レベルを確認する手順と判定基準を定義する。
妥当性確認中の不良を解決するための手段と手順を定義する。
妥当性確認の日程と資源を定義する。
各運転モードで確認する安全関連ソフトウェアを特定する。
操作性評定では :
― 評定の基礎として用いられた利用の状況の定義
― 利用者,方法,手段とそれらの使用理由の記述

――――― [JIS F 8082 pdf 55] ―――――

次のページ PDF 56

JIS F 8082:2007の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 17894:2005(IDT)

JIS F 8082:2007の国際規格 ICS 分類一覧

JIS F 8082:2007の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称