JIS F 8082:2007 船舶用プログラマブル電子系の開発及び使用に関する一般原則 | ページ 10

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F 8082 : 2007 (ISO 17894 : 2005)
表C.2−PESライフサイクルプロセス
次のプロセスは,信頼性の高いPESの定義,開発,運用時に必要に応じて実施される。
段階 別名及び内容 目的 主要入力 主要出力
計画及び管理 PES開発の計画 概念及び範囲説
必要とされる技術,品質,安全性,人 プロジェクト計
及び管理 間中心活動をシステムライフサイク 明 画
ル全体に統合する方法を規定。
PES妥当性確認 契約条件 設置計画
計画 すべてのPES要件を対象とした実行
可能なPES妥当性確認計画を作成。 要求仕様 妥当性確認計画
人間中心プロセ
スの計画 利用の状況
妥当性確認 PES妥当性確認 PESがPES要件を満たしていること 妥当性確認計画 妥当性確認され
を確認し,PESが利用者,タスク,環 たPES
PES評定 境の要件を満たすようにする。 要求仕様
妥当性確認報告
評価要件及び対 このプロセスを用いて,発展途上にあ
プロジェクト計 書
照した設計評定 る設計に関してフィードバック情報 画
を収集する場合がある。このフィード 妥当性確認記録
利用の状況
バック情報は,最終利用者その他の代
表的関係者から収集される。
規格,法規
利用者
検証 PES検証 規定局面の所産の試験と評定を行い,
局面によって異 検証報告書
その局面の入力との関係における正なる
確性と整合性を保証する。
変更 PES変更 要求される信頼性を維持しながら, 監視記録 変更報告書
PESの是正,機能向上,改造を行う。
ソフトウェア保 変更要求 変更記録
守 機能向上又は改造が著しい変更をも
たらす場合には,PES変更活動によっ変更承認 変更の受諾
て,より初期のライフサイクル局面
(概念局面を含む)に戻ることがあ
る。
改修 代替 PESを廃棄し,代替PESを設置する。 監視記録 代替要求

――――― [JIS F 8082 pdf 46] ―――――

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附属書D
(参考)
船舶用PESライフサイクル出力のチェックリスト
D.1

序文

  ライフサイクル段階及びプロセスでは,作業所産や出力が使用され,かつ,生成される。出力の多くは,
文書の形で情報を構成する。これらの段階やプロセスが生み出す主要な出力の内容を表D.1に示している。
この規格に示されているPESの信頼性に対するアプローチは,PESの耐用期間全体を通して品質,リス
ク,利用者ニーズを考慮に入れたライフサイクルに従うことを基礎としている。PESライフサイクルの管
理では,適切な情報の提供と維持が重要な要素となる。適切なライフサイクルが進行していることの証明
の根拠としてこのチェックリストを利用することができる。
ここでは,PESライフサイクルの契約的,法的,商業的側面に関する出力は説明していない。これらの
面から見た文書の詳細はBSI 5515,IEE 1990及びISO 15504に示されている。
表D.1−PESライフサイクル出力の要件
出力 要件及び内容 参照
設置されたPES 運転可能な状態にある,設置され運用開始されたPES
統合されたPES 設計文書の要件を満たす,完全に機能しているPES
概念及び範囲説 PESの了解事項とPESが使用される環境を記録する。 [JIS C 0508-1の
明 制御対象装置,要求される制御機能,物理的環境の定義 : 7.2.2.6及び
― 考えられる危険要因発生源の記述と確定された危険要因に関する情報7.3.2.5]
― 現行の安全規則に関する情報
― 他の制御対象装置との相互作用に起因する危険要因の特定
― 危険要因/リスク分析時に考慮に入れる外部的事象の指定
― 個々の危険要因に関係するサブシステムの指定
システムの利害関係者の分析とその関与度。
人と組織の影響度評価。
考慮すべき事故誘導事象の種類の特定。
利用の状況 トータルシステムのコンポーネントでPESの一部ではないものの説明。 [JIS Z 8530の
PESが作動するソフトウェアとハードウェアの構造基盤。 7.2]
PESがデータとコマンドをやり取りしなければならないシステム。
PESが作動する物理的環境。
対象とする最終利用者の特性(スキル,訓練,身体能力,責任レベル等)。
最終利用者が行うタスク(PESの保守を含む)。
利用者がPESを使用する組織的・社会的環境。
廃棄報告書 PES廃棄プロセスの詳細を記録する。 [JIS C 0508-1の
廃棄活動詳細の時間的流れに沿った記述。 7.17.2.7]
廃棄計画への言及。
廃棄影響度解析への言及。

――――― [JIS F 8082 pdf 47] ―――――

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表D.1−PESライフサイクル出力の要件(続き)
出力 要件及び内容 参照
設計文書 [JIS C 0508-2の
全体的構造とコンポーネント詳細(ハードウェア及びソフトウェア要素)に
関して要求仕様を満たすPES設計を定義し正当性を証明する。 7.4.2及び7.4.9.1]
設計は要求仕様から引き出され,要求仕様にさっ(遡)及する。
[BS EN 61069-2
設計は安全機能と非安全機能間で独立性を実現する方法を指定する。すなわ
ち,異なるSILでの安全機能の実現方法。 の6]
設計文書はSIL達成に必要な技術と方法を特定する。
[ISO 9000-3の
設計文書は,要求されるSILを満足する統合セットを形成するために選択さ
れた技術と方法の正当性を証明する。 7.3.3]
基本設計概念は耐障害性,診断範囲,試験基準に関する要件を満たす。
利用者とPES間の機能割当の詳細。 [JIS Z 8530の
対象とする組織と運用構造。 7.4]
PESの使用に関するタスクモデル。
利用者システム相互作用の仕様。 [JIS C 0508-3の
7.4.2,7.4.3及び
SIL4に関しては,コンポーネントのハードウェアの詳細な定量的信頼性分析
によって基本設計概念の正当性が証明されなければならない。 7.4.5]
設計は系統的障害を制御する機能を指定する。
設計はテスト容易性と保守性の問題を扱う。
各サブシステム/コンポーネントに関する設計/試験仕様をもつサブシステ
ム/コンポーネントの重層構造に分解された設計。
明確に特定され完全に文書化されたサブシステム/コンポーネント。
設計はコンポーネントのディレーティングが用いられた箇所を示す。
特定され,評定され,詳述されたすべてのハードウェアとソフトウェア相互
作用の重要性。
使用されている規格その他の出典と,それらがどのように取り入れられてい
るか(又は,該当する場合には,なぜそれらに従っていないか)。
次の証拠 :
― 失敗の導入防止を補助するため,設計時に適切な方法と技術が用いられ

― 適切な設計方法が用いられる
― 保守管理手順が設計で明示されている
― 自動試験ツール及び統合開発ツールが適切な場合に使用されている
― ソフトウェア設計時に失敗の導入防止を補助するソフトウェア工学の手
順と技術が用いられている
― プロトタイピング活動が主要要件をカバーし優良事例に準拠したものに
なることを保証する処置が取られている
― PESの改良と改善のためにプロトタイピングと利用者入力が用いられて
いる
危険要因及びリ 危険要因とリスク分析活動の情報と結果を記録する。 [JIS C 0508-1の
スクマネジメン 特定された各危険事象とその一因となるコンポーネントの定義。 7.4.2.10]
トの説明 各危険事象が関係する事象シーケンスの結果と公算の定義。
各危険事象の予測されるリスクの定義。
危険要因とリスクの軽減又は除去のためにとる手段の定義。
リスク分析時になされた予測されるデマンド率や設備故障率を含む推定の記
録。
操作上の制約又は人間の介入に関してとられる信頼の定義。
各ライフサイクル段階でPESに関係する主要文書への言及。

――――― [JIS F 8082 pdf 48] ―――――

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F 8082 : 2007 (ISO 17894 : 2005)
表D.1−PESライフサイクル出力の要件(続き)
出力 要件及び内容 参照
設置及び調整報 PESの設置と調整の結果を報告する。 [JIS C 0508-1の
告書 設置活動の記録。 7.13]
調整活動の記録。
故障報告書への言及。 [ISO 9000-3の
故障と不適合の解決の記録。 7.5.1及び8.2.4]
統合及び試験仕 [JIS C 0508-2の
PESのコンポーネントを統合する方法を定義し,統合されたPESが設計文書
様 を満たしていることを証明する試験を特定する。 7.4.7.5]
実施する統合試験を特定する。
試験によって,PESの設計文書への適合が証明される。 [ISO 9000-3の
8.1及び7.6]
試験によって,すべてのモジュールが正確に相互作用して意図する機能を果
たし,意図しない機能は果たさないことが示される。
従うべき手順を特定する。
試験環境を特定する。
ツールを特定する。
試験構成を特定する。
試験範囲に焦点を充てる。
特定されたハードウェアにソフトウェアを結合する。
特定されたモジュール/センサ/アクチュエータを統合する。
統合試験報告書 [JIS C 0508-2]
すべてのレベル(コンポーネントと全体)の統合試験の条件と結果を報告する。
設計局面で決定された目的と判定基準が満たされているかを示す。不合格の
理由を示す。 [ISO 9000-3の
報告書は監査可能である。 8.2.4,8.3及び8.4]
使用された統合と試験仕様のバージョンを示す。
試験されたPESのバージョンを示す。 [JIS Z 8530の
使用されたツールと装置及び校正データを示す。 7.5.7]
各試験の結果を示す。
期待された結果と実際の結果との間の不一致を特定する。
不一致発生時に実施された分析となされた決定を記述する。
修正に関するインパクト調査に取り組む。
記録 : [JIS C 0508-1の
関連する開発活動と各段階で使用される情報源の時間の流れに沿った記録を
提供する。 附属書A表1,附
運転及び保守 時間的順序に従った事象に関する情報を提供する活動の記録。 属書A表2,附属
運転及び保守記録には次が含まれる。 書A表3,7.15.2.3
監視 ― 安全性監査及び安全性試験の結果 及び7.16.2.7]
― 実際の運用における安全関連PESに対するデマンドの回数と原因の記録
修正 ― それらデマンドの対象となったときの安全関連PESの動作の記録 [JIS Z 8530]
― 日常保守時に検出された障害の記録
― PESと制御対象装置に加えられた修正の記録
監視記録は使用されているシステムの動作を記録する。
― 監視基準,プログラム,追跡プロセス,記録期間
― 規定プロセスからの逸脱と逸脱の理由
― 法的要件からの逸脱と理由
― 将来的開発プロジェクトのための情報
修正記録には次が含まれる。
― すべての修正と改装の記録
― 修正要求の参照
― 影響分析の参照
― PESの再検証及び再妥当性確認と結果の参照
― 修正活動の影響を受けたすべてのドキュメントの参照

――――― [JIS F 8082 pdf 49] ―――――

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F 8082 : 2007 (ISO 17894 : 2005)
表D.1−PESライフサイクル出力の要件(続き)
出力 要件及び内容 参照
修正報告書 [JIS C 0508-2]
PESに関するすべての修正要求と監視調査とその後の分析と進ちょく(捗)
状況を記録する。
修正又は変更の指定。 [ISO 9000-3の
修正がPES,利用者,環境に及ぼすインパクトの分析。 7.5.1及び7.5.3]
変更承認。
変更進ちょく(捗)状況。 [JIS Z 8530]
コンポーネントのテストケース。
PES構成管理履歴。
通常の動作と状態からの逸脱の記録。
システム手順の変更。
その他ドキュメントの変更。
運転及び保守手 運転及び保守時にPESを要求どおりに作動させるための手順を規定する。[JIS C 0508-2の
順 7.6.2.1]
PESの“設計されたとおりの”機能的安全性を維持するのに必要な日常活動
を規定する(状態や使用性に関するサポート文書や利用者に対するその他の
アドバイスを含んで)。 [ISO 9000-3の
7.5.1]
危険な状態を防止したり危険事象の影響を軽減するための,様々な運転状況
における処置と制約を規定する。
PESの日常運転で利用者が従う操作手順を規定する。
PESの運転を改造又はカスタマイズする利用者が従う操作手順を規定する(例
えば設定値やリミットの変更)。
PESで障害が見つかったり故障が発生した場合に従う保守手順を規定する。
PESを使用する利用者の仕事を記述する。
取扱説明書と利用者マニュアル。
各種利用者に要求される能力(スキル,訓練,経験)を規定する。
訓練計画と訓練資料を規定する。
PESの信頼性の高い動作の継続を保証するために必要な監視活動を規定する。
監視計画 : 職場監査計画,適用範囲と判定基準,プログラム,プロセス,ツ
ール。
PESのシステム故障とデマンドレートに関してとる記録を規定する。
PESの監査及び試験結果に関してとる記録を規定する。
故障報告と故障解析の観点から保守の有効性を監視するための手順を規定す
る。
保守と試験に必要とされるツールを規定する。
保守と試験に必要とされるツールの保守を規定する。
プロジェクト計 プロジェクト計画を作成して,どのようにPESを設計するか,どのように望
画 ましい品質レベルを達成するか,どのようにスケジュール及び予算どおりに
実現されるようにプロジェクトを準備していくかを示す。

――――― [JIS F 8082 pdf 50] ―――――

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JIS F 8082:2007の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 17894:2005(IDT)

JIS F 8082:2007の国際規格 ICS 分類一覧

JIS F 8082:2007の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称