JIS H 1336:1999 マグネシウム及びマグネシウム合金中の銅定量方法

JIS H 1336:1999 規格概要

この規格 H1336は、マグネシウム及びマグネシウム合金中の銅定量方法について規定。

JISH1336 規格全文情報

規格番号
JIS H1336 
規格名称
マグネシウム及びマグネシウム合金中の銅定量方法
規格名称英語訳
Methods for determination of copper in magnesium and magnesium alloys
制定年月日
1963年8月1日
最新改正日
2019年10月21日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 794:1976(MOD)
国際規格分類

ICS

77.120.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
金属分析 II 2019
改訂:履歴
1963-08-01 制定日, 1966-11-01 確認日, 1969-10-01 確認日, 1972-11-01 確認日, 1975-09-01 確認日, 1976-03-01 改正日, 1979-02-01 確認日, 1984-06-01 確認日, 1988-12-01 確認日, 1994-04-01 確認日, 1994-11-01 改正日, 1999-10-20 改正日, 2005-02-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
ページ
JIS H 1336:1999 PDF [11]
H 1336 : 1999

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS H 1336 : 1994は改正され,この規格に置き換えられる。

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS H 1336 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
H 1336 : 1999

マグネシウム及びマグネシウム合金中の銅定量方法

Methods for determination of copper in magnesium and magnesium alloys

序文 この規格は,1976年に第1版として発行されたISO 794, Magnesium and magnesium alloys−
Determination of copper content−Oxalyldihydrazide photometoric methodを元に,対応する部分については技
術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。この規格の4.(定量方法の区分)のうち,三
つの定量方法は,対応国際規格に規定されていない方法であるが,日本工業規格(日本産業規格)として追加している。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,マグネシウム及びマグネシウム合金中の銅定量方法について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 794 : 1976 Magnesium and magnesium alloys−Determination of copper content−
Oxalyldi-hydrazide photometric method
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS H 1331 マグネシウム合金分析方法の通則
JIS K 0121 原子吸光分析通則
3. 一般事項 分析方法に共通な一般事項は,JIS H 1331及びJIS K 0121の規定による。
4. 定量方法の区分 銅の定量方法は,次のいずれかによる。
a) ジエチルジチオカルバミン酸吸光光度法 この方法は,銅含有率0.005% (m/m) 以上0.5% (m/m) 以下
の試料に適用する。
b) オキザリルジヒドラジド吸光光度法 この方法は,銅含有率0.002% (m/m) 以上0.4% (m/m) 以下の試
料に適用する。
c) ジエチルジチオカルバミン酸抽出吸光光度法 この方法は,銅含有率0.0003% (m/m) 以上0.03% (m/m)
以下の試料に適用する。
d) ジエチルジチオカルバミン酸・ピロリジンジチオカルバミン酸抽出原子吸光法 この方法は,銅含有
率0.005% (m/m) 以上0.4% (m/m) 以下の試料に適用する。

――――― [JIS H 1336 pdf 2] ―――――

2
H 1336 : 1999
5. ジエチルジチオカルバミン酸吸光光度法
5.1 要旨 試料を塩酸と硝酸とで分解し,硝酸アンモニウム,くえん酸,塩化ヒドロキシルアンモニウ
ム,アラビアゴム及びエチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム(以下,EDTA2Naという。)を加えた
後,アンモニア水でpHを調節する。N, N−ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム(以下,DDTCとい
う。)を加えてDDTC銅錯体を生成させ,光度計を用いて,その吸光度を測定する。
5.2 試薬 試薬は,次による。
a) 塩酸(1+1)
b) 硝酸(1+1)
c) アンモニア水
d) マグネシウム 99.90% (m/m) 以上で銅を含まないもの又は銅含有率が既知のもの。
e) 硝酸アンモニウム溶液 (500g/l)
f) くえん酸溶液 くえん酸一水和物250gを水に溶解し,水で液量を500 mlとする。
g) 塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液 (10g/l)
h) DTA2Na溶液 エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム二水和物50gを水に溶解し,水で液量
を1 000mlとする。
i) アラビアゴム溶液 アラビアゴムの粉末10gを少量の温水で溶解し,水で液量を1 000mlとし,漏斗
に脱脂綿をつめてろ過する。
j) DDTC溶液 N, N−ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム三水和物0.1gを水に溶解し,水で液量を
100mlとする。不溶解物があれば,乾いたろ紙でろ過してろ液を使用する。溶液は褐色瓶に保存する。
この溶液は,できるだけ新しいものを使用する。
k) 標準銅溶液 (100 最 一 ─ m/m) 以上]0.100gをはかり取って,ビーカー
し入れ,時計皿で覆い,硝酸(1+1)10mlを加え,穏やかに加熱して分解し,更に加熱して窒素酸化物
を追い出す。常温まで冷却した後,時計皿の下面及びビーカーの内壁を水で洗って時計皿を取り除く。
溶液を1 000mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄めて標準銅溶液 (100 最 一
とする。
5.3 試料はかり取り量 試料はかり取り量は,試料中の銅含有率に応じて,表1に従って,1mgのけた
まではかる。
表1 試料はかり取り量
試料中の銅含有率 試料はかり取り量
% (m/m) g
0.005 以上0.05 未満 1.00
0.05 以上 0.5 以下 0.50
5.4 操作
5.4.1 試料溶液の調製 試料溶液の調製は,次のいずれかの手順によって行う。
a) 試料中の銅含有率が0.005% (m/m) 以上0.05% (m/m) 未満の場合
1) 試料をはかり取って,ビーカー (300ml) に移し入れる。
2) 時計皿で覆い,塩酸(1+1)15mlを少量ずつ加えて分解する。反応が穏やかになったら,硝酸(1+1)1ml
を加え,加熱して試料を完全に分解する。
3) 常温まで冷却した後,時計皿の下面及びビーカーの内壁を水で洗って時計皿を取り除く(1)。
b) 試料中の銅含有率が0.05% (m/m) 以上0.5% (m/m) 以下の場合

――――― [JIS H 1336 pdf 3] ―――――

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H 1336 : 1999
1) )の1)3)の手順に従って操作する。
2) 溶液を100mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄めた後,その20.0mlをビーカ
ー (300ml) に分取する。
注(1) 不溶解残さがある場合,ろ紙(5種B)でろ過した後,少量の温水で洗浄し,ろ液と洗液を合わ
せる。不溶解残さは捨てる。
5.4.2 呈色 呈色は,次の手順によって行う。
a) 5.4.1のa)3)又はb)2)で得た溶液に硝酸アンモニウム溶液10ml,くえん酸溶液[5.2 f) ]10ml,塩化ヒドロ
キシルアンモニウム溶液5ml,アラビアゴム溶液[5.2 i) ]5ml及びEDTA2Na溶液[5.2 h) ]10mlを加え,よ
く振り混ぜる。
b) アンモニア水を用いてpHを89に調節し(2),常温まで冷却した後,溶液を100mlの全量フラスコに
水を用いて移し入れ,DDTC溶液[5.2 j) ]5mlを加え,水で標線まで薄める。
5.4.3 吸光度の測定 5.4.2 b)で得た溶液の一部を光度計の吸収セル (10mm) に取り,水を対照液(3)とし
て,波長430nm付近の吸光度を測定する(4)。
注(2) H計を用いる。
(3) 5.4.2 b)で得た試料溶液中に鉄が1mg以上含まれている場合には,DDTC溶液[5.2 j) ]だけを
加えずに,5.4.2の操作を行った試料溶液を対照液とする。
(4) 呈色後,約60分以内に測定する。
5.5 空試験 試料を用いないで,試料と同じ操作(5)を試料と並行して行う。
注(5) 注(3)は適用しない。
5.6 検量線の作成
5.6.1 試料用検量線の作成 試料用検量線の作成は,次の手順によって行う。
a) マグネシウム[5.2 d) ]を1.00gずつ数個はかり取り,それぞれをビーカー (300ml) に移し入れる。
b) 5.4.1 a)の2)及び3)の手順に従って操作する(6)。
c) 溶液をそれぞれ100mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄めた後,その20.0ml
をビーカー (300ml) に分取する。
d) 標準銅溶液[5.2 k) ]05.0ml(銅として0500 柿 を段階的に加える。
e) 硝酸アンモニウム溶液10m,くえん酸溶液[5.2 f) ]10ml,塩化ヒドロキシルアンモニウム溶液5ml,ア
ラビアゴム溶液[5.2 i) ]5ml及びEDTA溶液[5.2 h) ]10mlを加え,よく振り混ぜる。以下5.4.2 b)及び5.4.3
の手順に従って試料と同じ操作(5)を試料と並行して行い,得た吸光度と銅量との関係線を作成し,そ
の関係線を原点を通るように平行移動して検量線とする。
注(6) 5.4.1 a)によって試料溶液を調製した場合には,次のc)の操作は行わない。
5.6.2 空試験用検量線の作成 空試験用検量線の作成は,次の手順によって行う。
a) 数個のビーカー (300ml) に標準銅溶液[5.2 k) ]05.0ml(銅として0500 柿 を段階的に取る。
b) 5.6.1 e)の操作を行う。
5.7 計算 計算は,次のいずれかによる。
a) 5.4.1 a)によって試料溶液を調製した場合 5.4.3及び5.5で得た吸光度と5.6.1及び5.6.2で作成した検
量線とからそれぞれ銅量を求め,試料中の銅含有率を,次の式によって算出する。
A1 A2
Cu 100
m
ここに, Cu : 試料中の銅含有率 [% (m/m) ]

――――― [JIS H 1336 pdf 4] ―――――

4
H 1336 : 1999
A1 : 試料溶液中の銅検出量 (g)
A2 : 空試験液中の銅検出量 (g)
m : 試料はかり取り量 (g)
b) 5.4.1 b)によって試料溶液を調製した場合 5.4.3及び5.5で得た吸光度と5.6.1及び5.6.2で作成した検
量線とからそれぞれ銅量を求め,試料中の銅含有率を,次の式によって算出する。
A1 A2
Cu 100
20
m
100
ここに, Cu : 試料中の銅含有率 [% (m/m) ]
A1 : 分取した試料溶液中の銅検出量 (g)
A2 : 分取した空試験液中の銅検出量 (g)
m : 試料はかり取り量 (g)
6. オキザリルジヒドラジド吸光光度法
6.1 要旨 試料を塩酸と過酸化水素とで分解し,くえん酸及びアセトアルデヒドを加えた後,アンモニ
ア水でpHを調節する。オキザリルジヒドラジドを加えてオキザリルジヒドラジド銅錯体を生成させ,光
度計を用いて,その吸光度を測定する。
6.2 試薬 試薬は,次による。
a) 塩酸
b) アンモニア水
c) 過酸化水素
d) くえん酸溶液 5.2 f)による。
e) アセトアルデヒド溶液 あらかじめ5℃以下に冷却したアセトアルデヒド100mlと,5℃以下に冷却し
た水100mlを混合する(7)。褐色瓶に移し入れ,15℃以下で保存する。
f) オキザリルジヒドラジド溶液 オキザリルジヒドラジド2.5gをはかり取って,ビーカー (1 000ml) に
移し入れ,水約200mlを加えて穏やかに加熱して溶解する。常温まで冷却した後,水で液量を1 000ml
とする。
g) 標準銅溶液 (4 最 一 ─ m/m) 以上]0.100gをはかり取って,ビーカー
入れ,時計皿で覆い,硝酸(1+1)10mlを加え,穏やかに加熱して分解し,更に加熱して窒素酸化物を
追い出す。常温まで冷却した後,時計皿の下面及びビーカーの内壁を水で洗って時計皿を取り除く。
溶液を1 000mlの全量フラスコに水を用いて移し入れ,水で標線まで薄めて原液 (100 最 一 ‰
る。この原液を使用の都度,必要量だけ水で正確に25倍に薄めて標準銅溶液とする。
注(7) 冷蔵庫で冷やした後,着火源のない換気のよい場所で開栓する。保護手袋,保護眼鏡を着用す
る。蒸気を吸入しないようにドラフト内又は換気装置のある場所で取り扱う。
6.3 試料はかり取り量 試料はかり取り量は,銅含有率に応じて,表2に従って1mgのけたまではかる。

――――― [JIS H 1336 pdf 5] ―――――

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