JIS K 0410-3-4:2000 水質―サンプリング―第4部:天然及び人造湖からのサンプリングの指針 | ページ 2

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K 0410-3-4 : 2000 (ISO 5667-4 : 1987)
5.1.2 サンプリング地点の垂直分布 天然,人造湖の水質は,成層によって大きな垂直不均一性を示すこ
とがある。その理由は,水面からの影響(真光層における光合成による水質変化及び加熱による水温変化)
及び沈降物による影響(沈降物からの物質の溶出)である。さらに,垂直不均一性は懸濁物の沈降によっ
ても生じる。水温躍層でもしばしば大きな水質変化が見られる。以上の理由によって,不均一帯における
スポットサンプリング深度間の距離は最小にするとよい。サンプリング水準の正確な配置は,必要とする
情報及び地域の状況によって定まる。したがって,連続,又は短い間隔で監視が可能な測定プローブ(温
度測定用,できれば同様,溶存酸素の濃度,pH値,電気伝導率,濁度,クロロフィル蛍光用)による予備
調査を実施することが望ましい。この場合,サンプリング深度をずらして垂直不均一性を完全に記録する。
一度サンプリング計画を決定したら,終わりまで一貫する。サンプリング間に計画を変更すると,集めた
データが矛盾することになる。水の内部流動が生じるような大きく深い水塊では,同時採取が可能な一連
の採水器の使用を勧める。

5.2 サンプリングの頻度及び時期

− 統計的考察を含む詳細な指針をJIS K 0410-3-1 (ISO 5667-1) に示す。
− 天然及び人造湖の水質は季節的に変化する。したがって,サンプリング頻度は必要とする情報によっ
て異なってくる。
− 一般に,長期間にわたる水質特性調査には,スポット試料の採取は1か月間隔でよい。水質管理測定
の目的であれば,最低間隔は1週間であろう。水質の急速な変化が認められるときは,毎日又は連続
サンプリングさえも必要であろう。
− さらに,水質が1日の時間とともにかなり変化することがある。したがって,傾向の検出が重要な場
合は,そのような影響を最小にするために,試料は常に1日の同じ時間に採取するとよい。日間変化
が主題の場合は23時間ごとのサンプリングを勧める。

5.3 サンプリング方法の選択

 サンプリング方法の選択は,サンプリング計画の目的と関連する。特別
の理由又は日常の水質管理の目的でとる試料は多くの場合,スポット試料である。水質監視には,一連の
スポット試料が用いられるが,混合試料も有用である。一連のスポット試料の分析には費用がかかるので,
分析費削減のために混合することがある。しかしながら,混合試料は平均値を示すだけで,極端な状態の
詳細又は水質変化の範囲は分からない。短い時間間隔の混合試料と長い時間間隔の一連の試料で両方法を
結合してもよい。

5.4 試料の輸送,安定化及び保管

− 試料の取扱い及び保存についてはISO 5667-3に示す。
− 試料容器は密閉し,光及び過度の熱の影響を受けない状態で実験室に運ばれることを確かめる。水質
は気体交換,化学反応,生物代謝によって容易に変化するからである。直ちに試験できない試料は確
実に安定化し保存する。短時間貯蔵の場合は,4℃冷却を適用するとよい。長期間保管には−20℃の冷
凍を勧める。後者の場合は,ある成分が冷却過程で最後に凍結した部分に濃縮されることがあるので,
使用前に試料が完全に解凍していることを確かめる。試料の保存には試薬を添加することもある。選
んだ保存方法が後の試験を妨害したり,結果に影響しないように注意する。
− 報告書にはすべての保存過程を記録する。現場の温度を測定し,記録する。その他の物理的項目(例
えば,pH値)も現場で又はなるべく早く測定することが望ましい。遊離二酸化炭素が存在するときは,
pHは現地で測定する。

6. 安全対策

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− 危険性を考慮し,安全規則に従う。JIS K 0410-3-1 (ISO 5667-1) にはボートからのサンプリング,氷
の下の水のサンプリングを含めて,幾つかの安全対策を規定している。
− 国の規制を参照し,遵守することが不可欠である。

7. 試料の確認及び記録

− 各サンプリング地点を記録する。長期計画の場合,承認され,変更のない状態は再述する必要はない。
この場合は現地測定の結果,気象条件などの可変現象及び異常な知見だけを記録するとよい。
− 特別の理由でサンプリングするときは,サンプリングの理由,適用した保存処理などの詳細な情報を
記録する。報告書にはスケッチがあることが望ましい。報告書の一例を附属書に示す。

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附属書(規定)
報告書−天然及び人造湖からのサンプリング

序文

 この附属書は,天然及び人造湖からのサンプリングにおける報告書記載事項の一例を示したもので
ある。

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K 0410-3-4 : 2000 (ISO 5667-4 : 1987)
平成9年度 国際整合化調査研究委員会 構成表(平成10年3月現在)
氏名 所属
(委員長) ○ 並 木 博 横浜国立大学名誉教授
○ 宮 崎 正 浩1) 工業技術院標準部消費生活規格課
谷 重 男2) 通商産業省環境立地局産業施設課
林 明 夫3) 通商産業省環境立地局環境指導課
○ 畑 野 浩 環境庁水質保全局水質規制課
○ 佐 藤 寿 邦 横浜国立大学工学部
中 村 和 憲 工業技術院生命工学工業技術研究所
○ 田 尾 博 明 工業技術院資源環境技術総合研究所水圏環境保全部
福 井 学 工業技術院資源環境技術総合研究所水圏環境保全部
田 中 宏 明 建設省土木研究所下水道部
菅 谷 芳 雄 国立環境研究所地域環境研究グループ
土 屋 悦 輝 東京都立衛生研究所環境保健部
渡 辺 真利代 東京都立衛生研究所環境保健部
竹 内 準 一 東京都下水道局
○ 日 野 隆 信 千葉県衛生研究所
○ 小 倉 光 夫 神奈川県環境科学センター水質環境部
○ 坂 本 勉 財団法人日本規格協会技術部
橋 本 繁 晴 財団法人日本規格協会技術部
月 峰 夫 財団法人化学品検査協会安全性評価技術研究所
○ 梅 崎 芳 美 社団法人産業環境管理協会名誉参与
横 倉 清 治 社団法人日本環境測定分析協会(三菱マテリアル株式会社)
竹 島 正4) 社団法人日本下水道協会(東京都下水道局)
狩 野 久 直 日本錬水株式会社研究所
久 島 俊 和 オルガノ株式会社総合研究所
○ 川 瀬 晃 セイコー電子工業株式会社科学機器事業部
米 倉 茂 男 元東京都立工業技術センター(現東京都立産業技術研究所)
岩 岩 次 社団法人日本工業用水協会
(事務局) 宮 寺 秀 雄 社団法人日本工業用水協会
本 郷 秀 昭 社団法人日本工業用水協会
備考 1) : 発足当初は,西出徹雄(工業技術院標準部消費生活規格課)
2) : 発足当初は,乾 敏一(通商産業省環境立地局産業施設課)
3) : 発足当初は,藤冨正晴(通商産業省環境立地局環境指導課)
4) : 発足当初は,山田昭捷(東京都下水道局)
○は試料採取関係の小委員会委員兼任

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  • ISO 5667-4:1987(IDT)

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