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番号 用語 ふりがな 対応英語 定義
ド
1291 ポリペプチド ぽりぺぷちど Polypeptide アミノ酸残基が30個程度以上結合したポリマー。たん白質と
の区別は必ずしも明確でないが,最近は高次元構造をもつポ
リペプチドをたん白質と呼ぶ傾向にある。
1292 ホルモン ほるもん hormone 生物の代謝又は活動作用を微量で調節する生物体内で合成さ
れる有機物の総称。特定の細胞が内外からの情報に応じて生
産・分泌し,体液を介して標的細胞に運ばれ,細胞膜のレセ
プターに結合して第2メッセンジャーの生産調節に関与する
もの,又は,細胞内若しくは核内のレセプターと結合して作
用するものがある。
1293 マーカーレスキ marker rescue
まーかーれすきゅ 2種類の不完全ウイルスがそれらのゲノム同士の組換え又は
ュウ う 再配列によって完全な感染性のあるウイルス粒子が回収され
る現象。
1294 みすせんすへんい
ミスセンス変異 missense mutation
突然変異によってコドンが変化して別のアミノ酸が取り込ま
れるような変異。アミノ酸が一つ置き代わるだけの変異なの
で一般に検出は難しいので,条件致死変異として検出する。
1295 無菌状態 sterile condition
むきんじょうたい 微生物がいない状態。殺菌・除菌によって達成できる。狭義
には病原菌のいない状態を指す。
1296 めでぃえーたー
メディエーター mediater/ 受容体とホルモンの結合によって発生した信号を伝達する物
messenger 質。細胞内メディエーター又はメッセンジャーとも呼ぶ。
cAMP,Ca2+などがある。
1297 免疫 めんえき immunity 生体の内部環境に外来性又は内因性の異物が存在したとき,
それを排除しようとする機構。生物体が自己と非自己を識別
して,非自己を排除する機構である。細胞性と体液性の二つ
がある。
1298 免疫グロブリン immunoglobulin
めんえきぐろぶり 抗体及びこれと構造上・機能上の関連性のあるたん白質の総
ん 称。イムノグロブリン (Ig) ともよばれ,IgG,IgM,IgA,IgE,
IgDのクラスに分類される。
1299 モノカイン ものかいん monokine サイトカインの1種で,マクロファージが産生する生物学的
活性をもった可溶性因子。インターロイキン−1,TNF,顆粒
球・マクロファージコロニー刺激因子 (GM-CSF) などがその
例。
1300 ラジカル捕捉剤 radical
らじかるほそくざ 短寿命のフリーラジカルと付加反応を起こし,不対電子が共
い scavenger 鳴安定化され,比較的長寿命のフリーラジカルになるような
不飽和結合をもつ反磁性化合物。ESRによるフリーラジカル
の解析に使用される。
1301 ラセミ化 らせみか racemization 熱・光又は酸・塩基などの作用で,光学活性物質の一部がそ
の対掌体に変化することによって施光度を減少,又は,全く
失う光学不活化。
1302 リボソーム りぼそーむ ribosome たん白質とRNAからなるたん白質の合成の場となる細胞質
内の顆粒。原核細胞では,沈降係数70Sの粒子で,50Sと30S
のサブユニットから成る。真核細胞では,80Sの粒子で,60S
と40Sのサブユニットからなる。
1303 リポたん白質 lipoprotein
りぽたんぱくしつ 脂質とたん白質の複合体の総称。広義には構造リポたん白質
(細胞膜,ミトコンドリア膜など)と可溶性リポたん白質(血
しょうリポたん白質,ミルクリポたん白質など)にわけられ
る。狭義には形態的に一定で,かつ一定の構成成分比をもつ
可溶性蛋リポたん白質をいう。
1304 りんふぉかいん
リンフォカイン lymphokine サイトカインの1種で,リンパ球が活性化されて放出する
種々の生物学的活性をもった可溶性因子の総称。マクロファ
――――― [JIS K 3600 pdf 16] ―――――
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K 3600 : 2000
番号 用語 ふりがな 対応英語 定義
ージ,リンパ球,好中球それぞれに作用するものが知られて
いる。インターロイキン−2,−3,−4,インターフェロン−
椰
1305 レクチン れくちん lectin 自然界に広く分布する糖たん白質で,特異的な糖鎖構造を認
識し,結合するたん白質の総称。ただし,免疫学的産物を除
く。赤血球の血液型特異的凝集,ある種のガン細胞の特異的
凝集,リンパ球の分裂促進,細胞毒性などを示す。
1306 連鎖(遺伝子の) linkage
れんさ(いでんし 同一染色体上の遺伝子群の結合。隣接する二つの遺伝子の間
の) にはスペーサーがあり,完全な連鎖はまれであり,組換えが
ある頻度で起こる。
1307 leukotrienes/LT
ろいことりえん/
ロイコトリエン 分子中に三つの共役2重結合をもつ一群の化合物で,プロス
/LT えるてぃ タグラニジンと同じ経路によって合成される。
1308 ワクチン わくちん vaccine ある種の伝染病の予防又は治療のために使用される能動免疫
源の諸形態の総称。病原性を弱めた弱毒生ワクチン,病原体
を不活化した不活化ワクチンと病原体を含まず免疫を得るた
めに必要な成分からなるコンポーネントワクチンがある。
b) 酵素,たん白質
番号 用語 ふりがな 対応英語 定義
1401 あいそざいむ/
アイソザイム/ isozyme 同じ個体にあって,同じ反応を触媒する酵素群で,物理化学
イソ酵素 いそこうそ 的に異なる性質(例えば,電気泳動の移動度)を示すたん白
質分子。
1402 アポ酵素 あぽこうそ apoenzyme 補酵素をもつ酵素(ホロ酵素)のたん白質部分。一般に酵素
分子をアポの状態にしたときには,本来もっていた活性は失
われる。
1403 アルカリホスフ alkaline
あるかりほすふぁ 最適pHをアルカリ側にもち,ほとんどすべてのりん酸モノ
ァターゼ たーぜ phosphatase エステル結合をほぼ同じ速度で分解する特異性の広い酵素
(EC3.1.3.1. )。
1404 異性化酵素/ isomerase
いせいかこうそ/ 分子内の位置的又は構造的転換反応を触媒する酵素 (EC5.
イソメラーゼ いそめらーぜ □.□.□)。
1405 エキソペプチダ exopeptidase
えきそぺぷちだー ペプチド鎖を末端残基から順次分解して,アミノ酸を遊離す
ーゼ ぜ るプロテアーゼ。ジペプチドを遊離するものも含まれる。N
末端から作用するものとして,アミノペプチダーゼ,ジペプ
チジルペプチダーゼなど,C末端から作用するものとしてカ
ルボキシペプチダーゼなどがある (EC3.4.□.□)。
1406 S1ヌクレアーゼ S1 nuclease/
えすわんぬくれあ Aspergillus oryzae由来の核酸分解酵素で,一本鎖核酸に特異
ーぜ endonuclease 的で,DNA,RNAの区別はできない (EC3.1.30.1)。
S1 (Aspergillus)
1407 エンドヌクレア endonuclease
えんどぬくれあー ポリヌクレオチド鎖の内部を切断する酵素。SIヌクレアーゼ,
ーゼ ぜ 制限酵素はこの酵素群の1種。様々の特異性を示すものが知
られていて核酸の解析,遺伝子操作などに利用されている
(EC3.1.30-31.□)。
1408 エンドペプチダ endopeptidase
えんどぺぷちだー ペプチド結合鎖を内部側のペプチド結合で分解するプロテア
ーゼ ぜ ーゼ。セリンプロテアーゼ,チオールプロテアーゼ,カルボ
キルプロテアーゼ,メタルプロテアーゼなどがある (EC3.4.
□.□)。
1409 加水分解酵素 hydrolase
かすいぶんかいこ エステル結合,ペプチド結合,グルコシル結合などの加水分
うそ 解を触媒する酵素 (EC3.□.□.□)。
1410 活性中心(酵素 active center (of
かっせいちゅうし 酵素分子上の触媒機能を発揮する部位。活性部位ともいう。
の) ん(こうその) enzyme) 一般に分子表面に存在する明瞭な割れ目又はくぼみ構造部分
に活性中心が存在し,補酵素や補欠分子若しくは金属などが
――――― [JIS K 3600 pdf 17] ―――――
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番号 用語 ふりがな 対応英語 定義
含まれることもあるが,少数のアミノ酸残基が特異的空間配
置をとっている。
1411 活性半減期(酵 half-life
かっせいはんげん 酵素活性が最初の値の半分に減少するのに要する時間。工業
素の) き(こうその) (of enzyme) 用酵素の重要な指標の一つ。
1412 基質 きしつ substrate (1)酵素の作用を受けて化学的変化を受ける物質。
(2)代謝の出発物質。
1413 基質阻害 きしつそがい substrate 高濃度の基質によって,酵素の反応速度又は細胞などの代謝
inhibition 速度が減少すること。
1414 基質特異性 substrate
きしつとくいせい ある酵素が特定の基質にだけ作用し,特定の化学反応の触媒
specificity 作用を示すこと。特異性は基質分子が酵素分子の活性部位に
近接するとともに,活性部位の立体構造に変動を生じて,基
質と相補的な複合体形成をすると考えられている。
1415 競争阻害/ competitive
きょうそうそがい 阻害剤が酵素分子の基質結合部位と同じ部位に結合すること
拮抗阻害 inhibition
/きっこうそがい によってもたらされる酵素反応速度の低下。阻害剤の分子構
造は基質のそれと類似している。
1416 菌体外酵素 extracellular
きんたいがいこう 微生物の細胞外に分泌される酵素。細胞内でシグナルペプチ
そ enzyme ドのついたプレたん白質として合成され,合成の途中から膜
を通過しはじめ,膜内にあるシグナルペプチダーゼ (signal
peptidase) によってシグナル部位が除かれる。
1417 菌体内酵素 intracellular
きんたいないこう 微生物の細胞外に分泌されず,細胞内に存在する酵素。
そ enzyme
1418 酵素 こうそ enzyme 選択的な触媒作用をもつたん白質などの生体高分子物質。多
くは単体で細胞内外で作用するが,複数個の酵素が複合体を
形成して触媒作用を行うものもある。
1419 酵素前駆体 proenzyme/
こうそぜんくたい 他の酵素又は自己の活性酵素作用によって,活性型に転換さ
zymogen/ れる酵素の母体。活性化にはプロテアーゼによって限定分解
enzyme precursorやホスホリラーゼによるりん酸化などがある。さらにその前
/ (preenzyme) 駆体をpre-pro-enzymeという。
1420 酵素阻害剤 enzyme inhibitor
こうそそがいざい 酵素の反応速度を低下させる物質。種々の外来物質や基質ア
ナログなどが阻害剤として用いられる。
1421 酵素命名法 enzyme
こうそめいめいほ 国際生化学連合 (IUB) 及び国際純正応用化学連合 (IUPAC)
う nomenclature の酵素命名委員会が定めた酵素の命名に関する規則。酵素を
反応の種類によって6種に分類し,それぞれ酵素番号,推奨
名と系統名が決められている。
1422 抗体酵素 こうたいこうそ catalytic antibody
抗原又はその類似化合物に対する反応に触媒作用をもつよう
にした抗体。
1423 国際単位(酵素
こくさいたんい international unit (of
国際生化学連合の酵素委員会で勧告された酵素活性を表す単
活性の) enzyme activity)
(こうそかっせい 位。1ユニット (U) は1分間に1マイクロモルの基質を変換
の) する活性量。1カタール (kat) は1秒間に1モルの基質を変
換する活性量。
1424 固定化酵素 こていかこうそ immobilized 1)不溶性担体に酵素を共有結合,イオン結合,吸着などによ
enzyme って結合させる,2)酵素を互いに架橋させる,3)高分子の
網目構造の内部に酵素を包括するなどの方法によって不溶化
した酵素のこと。固定化したことの利点は,安定性の増加,
酵素の再利用と反応の連続化,反応生成物の純度と収率の向
上があげられる。
1425 最大速度 さいだいそくど maximum elocity 酵素反応において,基質が過剰に存在する場合に与える反応
速度。ときには基質阻害を起こす酵素もあるので,最大速度
を求めるときには注意が必要である。Vmaxと略記。
1426 細胞壁溶解酵素 cell wall digesting
さいぼうへきよう 細胞壁を溶解してプロトプラストを作る酵素。リゾチーム,
――――― [JIS K 3600 pdf 18] ―――――
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番号 用語 ふりがな 対応英語 定義
かいこうそ enzyme セルラーゼ,ペリケナーゼなどがある。
1427 酸化還元酵素 oxidoreductase
さんかかんげんこ 酸化還元反応を触媒する酵素 (EC 1.□.□.□)。
うそ
1428 三次構造(たん
さんじこうぞう tertiary tructure
ポリペプチド鎖のアミノ酸配列において,互いに離れたアミ
白質の) (たんぱくしつ (of protein) ノ酸残基同士の水素結合,ジスルフィド結合などによって二
の) 次構造が折りたたまれた立体構造。三次構造の安定化は側鎖
間の相互作用によるもので,なかでも疎水結合が最も大きく
寄与する。ドメインがその具体例。
1429 酸素移動容量係 oxygen-transfer
さんそいどうよう 酸素吸収液(又は培養液)単位体積当たりの気(相)液(相)
数 りょうけいすう coefficient 間の酸素移動速度に関する係数。移動係数KLと接触面積a
とで表現されるが,区別して測定することは困難なので,全
体 (KLa) として測定される。通気かくはん槽の場合通気量と
かくはん力によって変化する。
1430 残存活性 remaining activity
ざんぞんかっせい 各種処理を施した後に,その処理によって,失活せずに残っ
た酵素活性。
1431 失活 しっかつ inacitivation 酵素が熱・酸などによってたん白質が高次構造をが破壊され,
酵素活性を失うこと。
1432 シャペロン/ chaperon/molec
しゃぺろん/ぶん たん白質が機能を発現する立体構造の構築を助け,その最終
ししゃぺろん
分子シャペロン ular chaperon 構築物内には残らないたん白質。たん白質質の合成直後,膜
透過時,高温などストレス環境下で働く。
1433 修飾酵素(DNA DNA
しゅうしょくこう DNA上の特定の配列を認識して,特定の塩基(アデニン,シ
の) modification
そ(でぃーえぬえ トシンなど)をそのコーディングを変えることなく修飾する
ーの) enzyme 酵素。一般にメチル化が行われる。
1434 受容体/ じゅようたい/ (1) receptor (1)外来性の化学的又は物理的刺激を認識して,細胞に応答を
レセプター れせぷたー (2) recipient 誘起するたん白質複合体。認識部位は酵素の活性中心のよう
に特異な立体構造をとっている。(2)遺伝子移行の受取り側。
1435 初速度 しょそくど initial velocity反応時間を零に外挿した時点での反応速度であり,反応が定
常状態になったときの反応速度と通常等しい。
1436 人工酵素 じんこうこうそ synthetic enzyme/
酵素機能をもつ人工触媒。生体機能の模倣技術の一つで,天
artificial enzyme/
然酵素のもつ基質特異性,反応特性,高効率性を備えること
synzyme が重要。広義には天然酵素を修飾した物も含まれる。
1437 生産物阻害 product inhibition
せいさんぶつそが 酵素の反応生成物が,その酵素が関与する反応速度を減少さ
い せること。反応産物の酵素への親和性が強いとき,反応産物
が酵素から離れず,基質の酵素への結合を阻害する。
1438 生体触媒 biocatalyst
せいたいしょくば 反応を触媒する機能をもつ生体又は生体由来のもの。
い
1439 ターミナルトラ terminal
たーみなるとらん 1本鎖DNA又は3末端が1本鎖として突出している2本鎖
すふぇらーぜ/
ンスフェラーゼ transferase DNAの3末端ヌクレオシドの3OH基にヌクレオチドを一つ
/末端転移酵素
まったんてんいこ 一つ添加していく反応を触媒する酵素。突出末端を付加する
うそ ために重要 (EC2.7.7.31)。
1440 多機能酵素 たきのうこうそ multifunctional 2種以上の反応特異性を示す酵素。
enzyme
1441 脱共役剤/除共 uncoupler
だつきょうやくざ 酸化的りん酸化反応において,酵素呼吸を阻害せずにりん酸
役剤 い/じょきょう 化だけを阻害する化合物。CCCP(カルボニルシアニドm-ク
やくざい ロロフェニルヒドラゾン)やDNP(2, 4-ジニトロフェノール)
などがその例である。
1442 Taqポリメラー Taq polymerase
たっくぽりめらー 耐熱性DNA合成酵素の一つで,Thermus aquaticusから精製さ
ゼ ぜ れた。PCRに使用される (EC2.7.7.□)。
1443 治療用酵素 therapeutic
ちりょうようこう 遺伝疾患による酵素の欠損を補う治療薬として用いられる酵
そ enzymes 素又はその製剤。
――――― [JIS K 3600 pdf 19] ―――――
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番号 用語 ふりがな 対応英語 定義
1444 DNAポリメラ DNA polymerase
でぃーえぬえーぽ デオキシヌクレオチド三りん酸を基質として鋳型DNAの塩
ーゼ/DNA合 りめらーぜ/でぃ 基配列に相補的DNA鎖の合成を触媒する酵素 (EC2.7.7.7)。
成酵素 ーえぬえーごうせ
いこうそ
1445 テロメラーゼ てろめらーぜ telomerase すべての自己複製能をもつ線状染色体に必要な末端構造物で
あるテロメアの繰返し配列の合成に関与する酵素。正常体細
胞では発現していないが,多くのガン細胞では発現しており,
細胞不死化に関係する(→テロメア)。
1446 転移酵素 てんいこうそ transferase 供与体から受容体に,メチル基やグルコシル基などを含む基
を転移する酵素 (EC2.□.□.□)。
1447 ドメイン(たん domain
どめいん(たんぱ 生体高分子特にたん白質の構造上又は機能上のまとまりをも
白質の) くしつの) つ領域。
1448 比活性 ひかっせい 単位重量の酵素分子あたりの活性。酵素1mg当たりの酵素活
specific activity
性の単位で与えられる。各酵素に固有の値であり,精製の過
程で,純度の指標としても用いられる。
1449 非きっ抗阻害/ noncompetitive
ひきっこうそがい 阻害剤が酵素分子の基質結合部位と異なる部位に結合するこ
非競争阻害 inhibition
/ひきょうそうそ とによってもたらされる酵素反応速度の低下。
がい
1450 フィードバック feedback
ふぃーどばっくそ 生合成又は代謝経路の最終産物が,その経路の初段階又は途
阻害 がい inhibition 中の酵素反応を阻害する現象。最終産物は酵素の制御部位を
変化させるように働いて作用を表す。
1451 不拮抗阻害/ uncompetitive
ふきっこうそがい 阻害剤が遊離の酵素と結合せず,酵素一基質複合体と結合し
反競争阻害 inhibition
/はんきょうそう て不活性な複合体を形成することによって起こる阻害。
そがい
1452 ぷろてあーぜ/
プロテアーゼ/ protease/ たん白質を加水分解する酵素。その生理的意義には,栄養素
proteinase
ぷろてぃなーぜ/
プロティナーゼ としてのたん白質をアミノ酸に消化する,使用済みの酵素を
/たん白質分解たんぱくしつぶん 分解する,不活性な前駆体を活性化する,などがある (EC3.3.
酵素 かいこうそ □.□)。
1453 プロテインエン protein
ぷろていんえんじ 自然界にあるたん白質の構造と機能の関係を解明し,目的に
にありんぐ/
ジニアリング/ engineering かなったたん白質を設計して新しいたん白質を創り出す技
たん白質工学 たんぱくしつこう 術。
がく
1454 プロテインホー folding of protein
ぷろていんほーる ポリペプチドが折りたたまれて高次構造をとること。オリゴ
ルディング でぃんぐ マー酵素では異種のサブユニットが四次の構造をとることも
含める。
1455 プロテインリホ refolding of
ぷろていんりほー 変性したたん白質からもとの高次構造を回復し,再びもとの
るでぃんぐ/
ールディング/ protein 生物活性等をもつたん白質を得ること。尿素,塩酸グアニジ
たん白質の再生
たんぱくしつのさ ンなどの変性剤を除去又は希釈して,2530℃でゆっくりと
いせい 行う。オリゴマー酵素の場合異種のサブユニットが正しく会
合して元の構造を復元すること。
1456 分子活性 ぶんしかっせい 酵素1分子が単位時間に変換する(反応励起する)基質分子
molecular activity
数。古くは代謝回転数,ターンオーバー数 (turnover number)
ともよばれた。
1457 分子設計 ぶんしせっけい molecular designコンピューターグラフィックスなどを活用して分子の構造活
性相関を解明し,新しい分子を設計すること。低分子の薬剤
の開発やたん白質の設計に応用されている。
1458 戰 ート/ べーたーしーと/ 戀 sheet たん白質やポリペプチドがもつ二重構造の一つで,ひだ状の
戰 リーツ べーたーぷりーつ 戰
構造のこと。 リーツ (pleats) とも呼ばれる。Val,Ile,Thr,
戰
Phe,Tyr,Trpは ートを形成しやすい。
1459 補欠分子族/補 prosthetic group
ほけつぶんしぞく 酵素において活性発現に不可欠なアミノ酸以外の成分で,た
――――― [JIS K 3600 pdf 20] ―――――
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JIS K 3600:2000の国際規格 ICS 分類一覧
- 07 : 自然科学及び応用科学 > 07.080 : 生物学.植物学.動物学
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.07 : 自然科学及び応用科学(用語集)
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