JIS K 5101-1-3:2004 顔料試験方法―第1部:分散性評価のための分散方法―第3節:高速インペラミル | ページ 2

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K 5101-1-3 : 2004 (ISO 8780-3 : 1990)
ディスクの周速(m/秒) 次の式から求め,5 m/s20 m/sになるように調節する。
容器の直径 : 1.3D3D
D n
60
ここに, D : ディスクの直径(m)
n : インペラシャフトの回転数(回転数/分)
ディスクの形式及び直径,容器の配置並びにディスクの回転速度は,受渡当事者間で協定し,試験報告
書に記載する。
備考 温度調節のために,液体を循環させる二重壁の付いた容器を推奨する。中心に開口部のあるふ
たを備えるとよい。
参考1. 工業規模で使用する容器の直径は,通常インペラの直径の23倍であり,更に大きい場合も
ある。
2. この規格で規定する容器及びディスクの配置関係並びにディスクの回転速度は,実験用ディ
スクの小さな直径のものを考慮したものである。
図 1 のこぎり歯形ディスクインペラミルの断面図

4.2 スパチュラ (spatula)

    参考 ペースト状の塗料を塗り付けたり調節するためのしなやかな長板状の用具

5. バインダー系

 バインダー系は,受渡当事者間の協定による。試験報告書には,受渡当事者間で協定
したバインダー,溶剤及び溶剤中のバインダーの濃度を記載し,更に,バインダー系の流動性(例えば,
粘度又は流下時間)に関する情報も記載する。同じシリーズのすべての試験に対して同じバッチのバイン
ダー系を使用する。

――――― [JIS K 5101-1-3 pdf 6] ―――――

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K 5101-1-3 : 2004 (ISO 8780-3 : 1990)

6. サンプリング

 試験する製品からJIS K 5600-1-2に従って代表サンプルを採取する。

7. ミルベース組成

7.1 一般的な要件

 ミルベースは,環状(又はドーナッツ)形のフローパターンをとることとする。こ
のパターンが得られるような顔料濃度及びバインダー系は,事前の実験で確かめる。
ミル中で高せん断を生じるようにするためには,高粘度のミルベースが望ましい。したがって,通常高
顔料仕込み及び/又は高バインダー固形分を推奨する。最適な組合せは,試験する顔料に対するバインダ
ー系のぬれ特性に依存する。
備考 顔料間の差を誇張して検出するためには,試験する顔料に対するバインダー系の組合せが最適
ではない条件で実験用ミルを操作するのがよい。
参考 うまく配合されたミルベースを使用した場合には,易分散性顔料間の差は最小になり,その結
果,この試験方法では差がでないことが実際に確認されている。

7.2 ミルベース組成の決定

 インペラを覆うのに十分なバインダー系を添加する。モータを最低の速度
で動かす。顔料を少量添加し,徐々に協定した速度まで上げていく。全操作中のフローパターンを観察し,
最初に環状状態になったとき,顔料の添加の程度を記録する。環状状態が壊れ始めるまで顔料の添加を続
けて,顔料の質量を記録する。これらの2点間で顔料濃度を選択する。

8. 手順

8.1 準備

 あらかじめ決めた量(7.2参照)のバインダー系をはかって容器に入れる。あらかじめ決めた
量(7.2参照)の顔料を別の容器にはかりとる。
分散性評価基準が,着色力の変化による評価の場合(JIS K-5101-5-1参照)は,顔料及びバインダー系
の質量の許容範囲を0.5 %以内とする。その他の評価方法の場合[例えば,分散度の変化による評価の場
合(JIS K 5101-5-2参照),及び光沢の変化による評価の場合(JIS K 5101-5-3参照)]は,より広い許容範
囲を取り決めてもよい。

8.2 プレミキシング

 配合が適切な場合,容器及びバインダー系を協定した温度に調整(8.3参照)し,
インペラを協定した深さまで浸せきする(4.1.2参照)。
インペラを低速で運転しながら,顔料を5分以内に添加する。顔料の添加は,ぬれていない少量の顔料
が常に表面に残って見えるような割合で行う。モータを止め,インペラを引き上げ,スパチュラ(4.2)を
使用してインペラシャフト及び容器の壁に付着している顔料をミルベースの中にかき落とす。

8.3 分散

 インペラを容器の中に受渡当事者間で協定した深さまで下げ,回転を受渡当事者間で協定し
た速度に合わせる。次に,フローパターンからミルベース組成が適切かどうかを確認する(7.2参照)。フ
ローパターンが適切でない場合には,フローパターンが適切になるまでその容器中で顔料又はバインダー
系の量を調節する。次に,変更した組成を使用して8.1からの手順を繰り返す。
次のように受渡当事者間で協定した各数回のかくはん時間の後で,ミルベースの試験試料を採取する。
受渡当事者間で協定したかくはん時間(例えば,4分,8分,16分,32分)の後でインペラを停止し,
少量の試験試料を採取する。ミルベースの温度を測定し,再びインペラを回転する前に受渡当事者間で協
定した温度に調節する。
備考 記載した方法はJIS K 5101-1-4に従って,実験用ビーズミルで更に分散するためのミルベース
の事前混合工程としても採用してもよい。

――――― [JIS K 5101-1-3 pdf 7] ―――――

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8.4 安定化

 例えば,ミルベースが十分に安定でない場合は,ミルベースを採取した後に,必要に応じ
てバインダーの追加及び/又は特殊な添加剤を加えるなどして安定化させる。その手順は,受渡当事者間
の協定による。

8.5 脱泡

 試験試料の内部に気泡がある場合は,必要に応じて,分散を評価する前に取り除く。その方
法(例えば,試験試料を数分間静置する。)は,受渡当事者間の協定による。

9. 試験報告書

 試験報告書には,少なくとも次の事項を記載する。
a) 試験顔料及びその詳細
b) この規格の引用
c) 附属書Aの補足情報の項目
d) この規格で規定する試験手順との相違点
e) 試験年月日

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附属書A(規定)必要な補足情報
この附属書に示す補足情報の項目は,この試験方法が実施できるように適切に提供されなければならな
い。
必要な情報は,受渡当事者間で協定しておくことが望ましく,顔料及び体質顔料に関連する国際規格,
日本工業規格(日本産業規格)又はその他の文献から一部又は全部を引用してもよい。
a) インペラミルの形式及びその詳細(4.1参照)
b) バインダー系(5.参照)
c) ミルベースの組成(7.1参照)及びその温度(8.3参照)
d) かくはん時間(8.3参照)
e) 安定化の手順(8.4参照)
f) 脱泡の手順(8.5参照)

JIS K 5101-1-3:2004の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8780-3:1990(IDT)

JIS K 5101-1-3:2004の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5101-1-3:2004の関連規格と引用規格一覧