JIS K 5101-1-4:2004 顔料試験方法-第1部:分散性評価のための分散方法-第4節:ビーズミル | ページ 2

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K 5101-1-4 : 2004 (ISO 8780-4 : 1990)
ディスクの最低周速 m/秒)は,次の式によって求め,5 7 m/sとなるように調節する。
D n
60
ここに, D : 回転ディスクの有効直径(m)(図2参照)
n : シャフトの回転数(回転数/分)
単位 mm
図 1 かくはん装置の例 図 2 ディスクの有効直径
ディスクの形式,数及び直径,容器の配置及び回転ディスクの周速は,受渡当事者間で協定し試験報告
書に記載する。
備考1. 温度調節用の液体を循環させる二重壁のついた容器を推奨する。また,中心に孔のあいたふ
たも用意するとよい。
2. 容器の容積は,ミルベースの容量に依存する。例を表1に示す。
表 1 ミルベース容量と容器の大きさ
ミルベース容量 容器の直径 容器の高さ 容器の容積
ml mm mm ml
50 50 70 125
100 65 85 250
200 85 110 500

4.2 摩砕ビーズ

 適切な仕様のものを用いる。同時に試験するミルベースのすべてに対して,同じ大き
さ及び仕様のビーズを使用する。受渡当事者間で協定した仕様,平均直径及び密度を試験報告書に記載す
る。未使用のビーズの場合には,ミルベース(7.参照)中で,例えば,60分間かくはんして,洗浄する。

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備考 摩砕ビーズの直径,密度及び全質量は,得られる分散体に大きな影響を与え,平均直径12 mm,
密度2.6±0.2 g/cm3のガラスビーズが望ましい。直径23 mm,密度約7.8 g/cm3及びモース硬
度78の鋼球を使用してもよい。

5. バインダー系

 バインダー系は,受渡当事者間の協定による。試験報告書には,バインダー,溶剤及
び溶剤中のバインダーの濃度を記載し,更にバインダー系の流動性,例えば,粘度又は流下時間に関する
情報も記載する。同じシリーズのすべての試験に対して同じバッチのバインダー系を使用する。

6. サンプリング

 試験する製品からJIS K 5600-1-2に従って代表サンプルを採取する。

7. ミルベース組成

 ミルベースの粘度は,顔料のバインダー要求量及び所定のバインダー系中の濃度に
依存する。したがって,事前に実験を行って適切なミルベース組成を確認する。分散中のミルベースの粘
度は,ビーズミルの稼動中に摩砕ビーズが自由に動ける(1.参照)粘度のものとする。粘度は観察で確認
する。
JIS K 5600-2-2に規定するフローカップ No.6で測定し,流下時間が2040秒のバインダー系に対して
は,次の顔料初期濃度が望ましい。
a) バインダー要求量が低い顔料−顔料濃度2560 %(質量分率)
b) バインダー要求量が中程度の顔料−顔料濃度1025 %(質量分率)
c) バインダー要求量が高い顔料−顔料濃度10 %(質量分率)以下

8. 摩砕ビーズの容積

 摩砕ビーズ(4.2)の見掛け容積は,容器容積の約40 %とする。同じシリーズす
べての試験に同じ容積の摩砕ビーズを使用する。

9. 手順

9.1 プレミキシング

 受渡当事者間で協定した量のバインダー系及び顔料を容器(4.1.2参照)にはかり
とる。
分散性評価基準が着色力の変化による評価の場合(JIS K 5101-5-1参照)は,顔料及びバインダー系の
質量の許容範囲を0.5 %以内とする。その他の評価方法の場合(例えば,分散度の変化による評価,JIS K
5101-5-2,及び光沢の変化による評価,JIS K 5101-5-3参照)は,より広い許容範囲を取り決めてもよい。
顔料がぬれるまで,摩砕ビーズなしで適切なかくはん装置(4.1.2)でかくはんをする。受渡当事者間で
協定したプレミキシングの時間は,試験報告書に記載する。

9.2 分散

 適切な量の摩砕ビーズを添加する(8. 参照)。ミルベースを受渡当事者間で協定した温度にし,
受渡当事者間で協定したディスクの周速で分散する。摩砕ビーズが自由に動いているかどうかを確認する
(7. 参照)。動いていなければ,ミルベースの組成を調整し(7. 参照),9.1から手順をやり直す。次のよ
うに受渡当事者間で協定したかくはん時間の後でミルベースの試験試料を採取する。
各々受渡当事者間で協定したかくはん時間,例えば,4分,8分,16分,32分の後,かくはん機を止め,
少量の試験試料を採取する。ミルベースの温度を測定し,かくはん機を再稼働する前に受渡当事者間で協
定した温度に調節する。ふるいを通して試験試料中の摩砕ビーズを取り除く。

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9.3 安定化

 例えば,ミルベースが十分に安定でない場合は,ミルベースを採取した後に,必要に応じ
てバインダーの追加及び/又は特殊な添加剤を加えるなどして安定化させる。その手順は,受渡当事者間の
協定による。

9.4 脱泡

 試験試料の内部に気泡がある場合は,必要に応じて,分散を評価する前に取り除く。その方
法(例えば,試験試料を数分間静置する。)は,受渡当事者間の協定による。

10. 試験報告書

 試験報告書には,少なくとも次の事項を記載する。
a) 試験した顔料の種類及びその詳細
b) この規格の引用
c) 附属書Aの補足情報の項目
d) この規格で規定する試験手順との相違点
e) 試験年月日

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附属書A(規定)必要な補足情報
この附属書に示す補足情報の項目は,この試験方法が実施できるように,適切に提供されなければなら
ない。
必要な情報は,受渡当事者間で協定しておくことが望ましく,顔料及び体質顔料に関連する国際規格,
日本工業規格(日本産業規格)又はその他の文献から一部又は全部を引用してもよい。
a) ビーズミルの形式及びその詳細(4.1参照)
b) 摩砕ビーズの仕様,平均直径,密度及び全質量(4.2参照)
c) バインダー系(5. 参照)
d) ミルベースの組成(7. 参照)及びその温度(9.2参照)
e) プレミキシングの時間(9.1参照)
f) かくはん時間(9.2参照)
g) 安定化の手順(9.3参照)
h) 脱泡の手順(9.4参照)

JIS K 5101-1-4:2004の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8780-4:1990(IDT)

JIS K 5101-1-4:2004の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5101-1-4:2004の関連規格と引用規格一覧