JIS K 5101-1-5:2004 顔料試験方法-第1部:分散性評価のための分散方法-第5節:フーバーマラー | ページ 2

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K 5101-1-5 : 2004 (ISO 8780-5 : 1990)
フーバーマラーに新しいガラス板を用いる場合には,ガラス板に荷重をかけ,適切なバインダー中で顔
料を1 000回混練して事前に調整する。ペーストは取り除いて廃棄する。
フーバーマラーは,用いる前に,上下各板の表面が平滑であり,光沢がなく,引っかききずがないこと
を確認しておく。

8.1 分散

 受渡当事者間で協定した量のバインダー系(5.参照)及び顔料をはかり取る。
はかり取る量は,マラー板の大きさによる。分散中に板の端からペーストがはみ出す場合には,ミルベ
ースの量を適切に減らす。
分散性の評価基準を着色力の変化で評価する場合には(JIS K 5101-5-1参照),顔料及びバインダー系の
質量の許容範囲を0.5 %以内に決定する。他の評価方法に対しては[例えば,分散粒度の場合(JIS K
5101-5-2参照),光沢の変化の場合(JIS K 5101-5-3参照)],より広い許容を取り決めてもよい。
フーバーマラー(4.1)の下板の中心にバインダー系を置く。顔料をバインダーに振り掛け,スパチュラ
(4.2)を使って,あまり力を加えないで混合する。下板の中心から約35 mmの位置で数箇所にペースト
を置くか,又は内径40 mm,外径100 mmのリング状にペーストを広げる。
備考 下板の下に見本として必要な形の紙のリングを置くとよい。
フーバーマラーの上板の表面でスパチュラをふき取り,できるだけきれいにする。
フーバーマラーの板を閉じ,受渡当事者間で協定した荷重をかけ,数回の連続した段階で受渡当事者間
で協定した回転数,例えば,図1に示すように50,100,200及び400回転で混合物を摩砕する。各段階の
中間,例えば,25,75,150又は300回転,及び各段階の最後で,スパチュラでかき集め,できるだけ力
を加えないように混合し,上記のようにそれを再配分してミルベースを均一化する。受渡当事者間の協定
によって各段階の最後に試験試料を採取する。
第1段階 第2段階 第3段階 第4段階
× × × ×
○ ○ ○ ○
0 25 50 75 100 150 200 300 400
回転数
記号
記号
○ 均一化
○ 均一化
均一化及び協定に従った試料の採取
×均一化及び受渡当事者間の協定による試料の採取
×
図 1 摩砕スケジュールの例
二つ以上の試験試料,又はペーストの15 %の試験試料をとり終わった後,各摩砕段階に対して新しく
ミルベース混合の手順を繰り返す。

8.2 安定化

 例えば,ミルベースが十分に安定でない場合は,ミルベースを採取した後に,必要に応じ
てバインダーの追加及び/又は特殊な添加剤を加えるなどして安定化させる。その手順は,受渡当事者間の
協定による。

9. 試験報告書

 試験報告書には,少なくとも次の事項を記載する。
a) 試験した顔料の種類及びその詳細
b) この規格の引用

――――― [JIS K 5101-1-5 pdf 6] ―――――

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K 5101-1-5 : 2004 (ISO 8780-5 : 1990)
c) 附属書Aの補足情報の項目
d) この規格で規定する試験手順との相違点
e) 試験年月日

――――― [JIS K 5101-1-5 pdf 7] ―――――

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K 5101-1-5 : 2004 (ISO 8780-5 : 1990)
附属書A(規定)必要な補足情報
この附属書に示す補足情報の項目は,この試験方法が実施できるように,適切に提供されなければなら
ない。
必要な情報は,受渡当事者間で協定しておくことが望ましく,顔料及び体質顔料に関連する国際規格,
日本工業規格(日本産業規格)又はその他の文献から一部又は全部を引用してもよい。
a) フーバーマラーの形式及びその詳細(4.1参照)
b) バインダー系(5.参照)
c) ミルベースの組成(7.参照)及びその温度(8.参照)
d) 分散条件(マラー板にかける荷重,並びに板の回転速度及び回転数)(8.1参照)
e) 安定化の手順(8.2参照)

JIS K 5101-1-5:2004の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8780-5:1990(IDT)

JIS K 5101-1-5:2004の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 5101-1-5:2004の関連規格と引用規格一覧