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K 5101-1-6 : 2004 (ISO 8780-6 : 1990)
ロールの接触力は線圧で表し,他のタイプの3本ロールミルとの比較ができるようにする。線圧は
ロール長(ミリメートル)当たりの接触力とする。ほとんどの場合,線圧は圧力計から直接読み取る
ことができず,圧力計の読みから計算する。
分散は,線圧以外のパラメーターの影響も受けるので,3本ロールの異なった形式間の相関関係は
ミル製造業者から得られる情報を使って実験的に決める。
f) 加熱又は冷却液体の温度調節 : 2060 ℃で±1 ℃調節できるもの。
g) この試験操作中は,すき間を設定する装置が働かないようにする。
4.2 スパチュラ
5. バインダー系
バインダー系は,受渡当事者間で協定による。試験報告書には,バインダー,溶剤,
溶剤中のバインダーの濃度,及びバインダー系の流動性(例えば,粘度)に関する情報を記載する。
同じシリーズのすべての試験に対して同じバッチのバインダー系を使用する。
6. サンプリング
試験する製品からJIS K 5600-1-2に従って代表サンプルを採取する。
7. ミルベース組成
ミルベースの粘度は,顔料のバインダー要求量,ミルベース中の濃度及びバインダ
ー系の流動性に依存する。したがって,事前に実験を行って適切なミルベース組成を確認し,この組成を
受渡当事者間で協定する。
備考1. ミルベースは,高粘度で粘性のある性質をもっている。
2. JIS K 5101-3-3で規定する白色顔料ペーストは,この方法に対しては最低の粘度である。
3. 代表的な顔料濃度を,次に示す。
バインダー要求量が低い顔料−顔料濃度65 %(質量分率)
バインダー要求量が中程度顔料−顔料濃度40 %(質量分率)
バインダー要求量が高い顔料−顔料濃度25 %(質量分率)
8. 手順
8.1 試験試料
4.1の装置に対してはミルベースの質量を50 g以上とする。
分散特性評価基準が着色力の変化による評価の場合は(JIS K 5101-5-1参照),顔料及びバインダー系の
質量の許容範囲を0.5 %以内とする。その他の評価方法に対しては(例えば,分散度の変化,JIS K 5101-5-2,
及び光沢の変化,JIS K 5101-5-3参照)より広い許容範囲を取り決めてもよい。
8.2 プレミキシング
受渡当事者間で協定した量の顔料及びバインダー系をスパチュラ (4.2) を用いて
完全に混合する。3本ロールミル (4.1) のロールを,受渡当事者間で協定した温度に予備加熱し,第1及
び第2ロールを最低圧に設定し,第3ロールは遊ばせて置く。第1ロールにミルベースを載せ,3本ロー
ルミルのスイッチを入れ,均一な分散が得られるまで混合する。
備考 プレミキシングの時間は,ミルベースの仕様と量による。
50 gのミルベースに対しては一般に2分で十分である。
もう一つの方法は,受渡当事者間の協定によって,高速インペラーミル(JIS K 5101-1-3参照)又は他
の適切な装置を使用してプレミキシングを行うことができる。この場合には,事前混合したミルベースを
上記のプレミキシング手順のように3本ロールミルの第1ロールに載せる。このとき,ミルベースの温度
を予備加熱したロール温度より少し低くなるようにする。
――――― [JIS K 5101-1-6 pdf 6] ―――――
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8.3 分散
プレミキシングに続いてロールをそのまま回転させておき,摩擦が生じるようにロールを設
定する。すなわち,ミルベースの粘度に適切なレベルでロール接触力を設定する(その結果,第2と第3
ロールの上に薄く均一なミルベースの膜ができる。)。第1と第2のロール間の接触を最初に調節し,第3
ロールは最後に調節する(このようにすれば金属ロールの接触時間がなくなる。)。
ミルベースの最後が中間ロールを通過する直前,第1ロールがほとんど乾いたとき,パスが完了したと
みなす。ロールの両側に流れ出た部分は,汚染されているか適切な分散が行われていないので除去する。
適切なロール接触力は,事前の実験で確かめ,受渡当事者間で協定する。
二つ以上の顔料を比較する場合には,作成した個々の顔料を含むミルベースの温度差を2 ℃以内に調整
する。
機械のエプロンからミルベースを適切な容器に集め,スパチュラで完全に混合する。分散の容易さは,
JIS K 5600-2-5によってミルを1パス後にその分散体の分散粒度を測定して行うか,又は更に1回以上パ
スして,各パスの後で分散体の一部を採り,JIS K 5101-5-1JIS K 5101-5-3に規定する方法の一つで分散
性を評価して行う。
8.4 安定化
必要に応じて,ミルベースが十分に安定でない場合は,ミルベースを採取した後に,必要
に応じてバインダーの追加及び/又は特殊な添加剤を加えるなどして安定化させる。その手順は,受渡当事
者間の協定による。
低粘度のミルベース(これらに対しては,例えば,振とう機,ビーズミル又は高速インペラミルを使用
する。)に比べて,安定化はそれほど重要としない。
9. 試験報告書
試験報告書には,少なくとも次の事項を記載する。
a) 試験した顔料の種類及びその詳細
b) この規格の引用
c) 附属書Aの各項目
d) 溶剤(使用した場合には)
e) プレミキシングの方法及び時間(8.2参照)
f) ロール接触力,温度調節液の温度及びパス回数(8.3参照)
g) この規格で規定する試験との相違点
h) 試験年月日
――――― [JIS K 5101-1-6 pdf 7] ―――――
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附属書A(規定)必要な補足情報
この附属書に示す補足情報の項目は,この試験方法が実施できるように,適切に提供されなければなら
ない。
必要な情報は,受渡当事者間で協定しておくことが好ましく,顔料及び体質顔料に関連する国際規格,
日本工業規格(日本産業規格)又はその他の文献から一部又は全部を引用してもよい。
a) 3本ロールミルの形式及びその詳細(4.1参照)
b) バインダー系(5.参照)
c) ミルベースの組成(7.参照)及びその温度(8.3参照)
d) プレミキシングの条件(8.2参照)
e) 分散条件(8.3参照)
f) 安定化の手順(8.4参照)
JIS K 5101-1-6:2004の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 8780-6:1990(IDT)
JIS K 5101-1-6:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- 87 : 塗料及び色材工業 > 87.060 : 塗料配合剤 > 87.060.10 : 顔料及びエキステンダ
JIS K 5101-1-6:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK5101-1-1:2004
- 顔料試験方法―第1部:分散性評価のための分散方法―第1節:通則
- JISK5101-1-3:2004
- 顔料試験方法―第1部:分散性評価のための分散方法―第3節:高速インペラミル
- JISK5101-3-3:2004
- 顔料試験方法―第3部:着色力―第3節:有色顔料の相対着色力及び白色顔料の相対散乱能の測定(光度計法)
- JISK5101-5-1:2004
- 顔料試験方法―第5部:分散性の評価方法―第1節:有色顔料の着色力の変化による評価
- JISK5101-5-2:2004
- 顔料試験方法―第5部:分散性の評価方法―第2節:分散度の変化による評価
- JISK5101-5-3:2004
- 顔料試験方法―第5部:分散性の評価方法―第3節:光沢の変化による評価
- JISK5600-1-2:2002
- 塗料一般試験方法―第1部:通則―第2節:サンプリング
- JISK5600-2-5:1999
- 塗料一般試験方法―第2部:塗料の性状・安定性―第5節:分散度