JIS K 6231:2004 ゴム―熱分解ガスクロマトグラフ法による同定(単一ポリマー及びポリマーブレンド) | ページ 2

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K 6231 : 2004 (ISO 7270-1 : 2003)
適切な条件はカラムによって異なる。極性及び無極性液相での一般的なガスクロマトグラフィ条件を,
表25に示す。得られたパイログラム(図1から図44)の一覧を,表1に示す。
6.2.4 データ処理装置 レコーダ,インテグレータ又はコンピュータデータ処理装置。

7. 手順

7.1   未知試料と標準試料のパイログラムの比較は,同じ条件下で測定したときに可能である。
7.2 分析試料は抽出して,パイログラム上のピークの分離に影響を及ぼすおそれのある添加剤を除去し
ておくことを推奨する。油展品の場合,添加オイルを抽出除去しておかないと,このオイルがパイログラ
ムに深刻な影響を及ぼす可能性がある。抽出は,JIS K 6229に従って行う。選択する溶剤は,ポリマーに
影響を与えず,添加剤をできるだけ除去できるものでなければならない。抽出後は分析試料は十分乾燥し,
残留溶剤が熱分解生成物に重ならないようにしなければならない(8.4)。
7.3 使用する装置に適した量の試料片を採取する。通常,0.15 mgである。再現性のよいパイログラム
を得るためには,試料の採取量は可能な限り少ないほうがよい。
7.4 試料片(7.3)を熱分解装置に入れ,熱分解する。適切な熱分解温度は小形加熱炉型及びキュリーポ
イント型では400800 ℃,白金フィラメント型では8001 200 ℃である。
7.5 パイログラムを記録し,同一条件で得られた既知ポリマー又はポリマーブレンドのパイログラムと
比較する。

8. 結果の解析

8.1   メインピークの保持時間からそれぞれのポリマーを同定する。特徴的な炭化水素を生成するポリマ
ーでは同定が比較的容易である。次にその例を示す。
a) イソプレンゴムは,メイン成分としてイソプレン及びジペンテン(イソプレン2量体)を生成する。
b) スチレンブタジエンゴムは,メイン成分としてブタジエン,4-ビニル-1-シクロヘキセン(ブタジエン
2量体)及びスチレンを生成する。
c) ブタジエンゴムは,メイン成分としてブタジエン及び4-ビニル-1-シクロヘキセンを生成する。
d) ブチルゴムは,メイン成分としてイソブテンを生成する。
8.2 ポリマーによっては,特徴的な炭化水素を生成しないものもあり,パイログラムを注意深く観察す
ることが必要である。試料によっては,ハロゲン,窒素などの存在を確認する定性試験が同定に役立つ。
8.3 未知ポリマーから生成する特徴的な炭化水素の同定は,既知ポリマー又はポリマーブレンドとの保
持時間の比較,若しくはクロマトグラフに直接それらの炭化水素の希釈溶液又はガスを導入することによ
って行う。結果は,表にしておくと参照するのが容易になる。
8.4 分析者は,抽出しきれなかった添加剤が,パイログラムに影響を及ぼしていないかどうかを注意し
なければならない。

9. 試験報告書

 試験報告書には,次の情報が含まれていなければならない。
a) 試料に関する情報
b) 使用した熱分解装置の型
c) 熱分解温度
d) ガスクロマトグラフィ条件
e) 使用したデータ処理装置

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f) 試料に含まれるポリマーの同定結果
表 1
図の番号
キャピラリーカラム パックドカラム
グループ ゴムの種類 微極性 微極性 極性 無極性
キュリーポイ キュリーポイ
小形加熱炉型ント型 小形加熱炉型ント型
Mグループ
CM 塩素化ポリエチレン 1
CSM クロロスルホン化ポリエチレン 2 16 33
EPM エチレン-プロピレン共重合体 3
EPDM エチレン-プロピレン-ジエン三元共重合体 4 17 34
ACM アクリルゴム 5 18 28 35
Oグループ
CO エピクロロヒドリンゴム 6 19 36
Qグループ シリコーンゴム 7 20 37
Rグループ
BR ブタジエンゴム 8 21 38
CR クロロプレンゴム 9 22 29 39
IIR ブチルゴム 10 23 40
塩素化ブチルゴム 11
NR 天然ゴム 12 24 30 41
NBR ニトリルゴム 13 25 31 42
HNBR 水素化ニトリルゴム 14 26 43
SBR スチレンブタジエンゴム 15 27 32 44

――――― [JIS K 6231 pdf 7] ―――――

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表 2 (図115)
熱分解
熱分解装置 小形加熱炉型
熱分解温度 600 ℃
カラム
液相 5 % ジフェニルポリジメチルシロキサン Ultra ALLOY-5
膜厚 1.0
内径 0.25 mm
長さ 30 m
クロマトグラフィ条件
キャリヤーガス ヘリウム
注入口温度 320 ℃
検出器 FID
検出器温度 350 ℃
昇温条件 50 ℃(2分間保持)→(10 ℃/min)→280 ℃(10分間保持)
表 3 (図1627)
熱分解
熱分解装置 キュリーポイント型
熱分解温度 590 ℃ (5 s)
カラム
液相 5 % ジフェニルポリジメチルシロキサン DB-5 ms
膜厚 0.25 μm
内径 0.25 mm
長さ 30 m
クロマトグラフィ条件
キャリヤーガス ヘリウム
注入口温度 280 ℃
検出器 FID
検出器温度 280 ℃
昇温条件 50 ℃(2分間保持)→(10 ℃/min)→280 ℃(10分間保持)

――――― [JIS K 6231 pdf 8] ―――――

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表 4 (図2832)
熱分解
熱分解装置 小形加熱炉型
熱分解温度 600 ℃
カラム
充てん剤 10 % PEG20M/クロモソルブW(AW-DMCS) 80/100メッシュ
内径 2.2 mm
長さ 2m
クロマトグラム条件
キャリヤーガス ヘリウム
注入口温度 250 ℃
検出器 FID
検出器温度 250 ℃
昇温条件 70 ℃(2分間保持)→(10 ℃/min)→220 ℃(30分間保持)
表 5 (図3344)
熱分解
熱分解装置 キュリーポイント型
熱分解温度 590 ℃(3 s)
カラム
液相 20 % SiliconeDC-200/クロモソルブW(AW-DMCS) 80/100メッシュ
内径 3 mm
長さ 3m
クロマトグラム条件
キャリヤーガス 窒素
注入口温度 250 ℃
検出器 FID
検出器温度 250 ℃
昇温条件 50 ℃(2分間保持)→(10 ℃/min)→200 ℃(10分間保持)

――――― [JIS K 6231 pdf 9] ―――――

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K 6231 : 2004 (ISO 7270-1 : 2003)
図 1 塩素化ポリエチレン(CM)
図 2 クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)

――――― [JIS K 6231 pdf 10] ―――――

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  • ISO 7270-1:2003(IDT)

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