5
K 6864 : 1999 (ISO 9664 : 1993)
被着材を貫通するような取付具を使用する場合,試験片は図3b)に示すようなあて板を使って補強しな
ければならない。
6. 試験片
6.1 被着材 試験片は,鋼板では図3a)又は3b),アルミニウム合金板では3c)に示した形状・寸法による。
備考1. 推奨する被着材は,アルミニウム合金板2024A5T3,そして鋼板XC18又はE24グレード1若し
くはグレード2である。接着剤の最終用途によっては他のグレードを使用してもよい。
6.2 試験片の調製 接着試験片は,個々に調製するか,溝がある又は溝がないパネルから調製する(図4
参照)。
調製方法の選択に当たって,接着試験片に起こり得る機械的な損傷を考慮しなくてはならない。接着試
験片を個々に調製するときには,対称軸がずれないようにし,正確で均一な接着厚みとなるように注意す
ること。
表面処理は,特に規定がなければ,ISO 4588に基づいて行う。接着剤は,製造業者の指示によって取り
扱うものとする。被着材の正しい重ね合せ,被着材の正確な心合せ,そして均一な接着厚みを実現するた
めには,形枠を必要とする。
6.3 試験片の数 試験片の数は,要求精確さと得ようとする結果によって異なる。試験に必要な試験片
の最小個数を次に示す。
図3 試験片の形状及び寸法
――――― [JIS K 6864 pdf 6] ―――――
6
K 6864 : 1999 (ISO 9664 : 1993)
図3 試験片の形状及び寸法(続き)
――――― [JIS K 6864 pdf 7] ―――――
7
K 6864 : 1999 (ISO 9664 : 1993)
図4 テストパネル
a) 破壊が104回106回の間で起こるように,3水準の異なった 柿 その各水準で4個以上の試験片で
試験をする。このことは,106回の繰返し数で,時間強さの統計的な試験を12個以上の試験片で試験
することになる。
b) 静的せん断強さ 到湮 定には6個以上の試験片が必要となる。
6.4 試験片の状態調節,試験温度及び湿度 試験片は,ISO 291 (JIS K 7100) で規定する温度23℃±2℃
及び相対湿度 (50±5) %の標準雰囲気下で,状態調節と試験を行う。
7. 操作
7.1 一般的条件 接着剤は,平均応力 溌 荷によって室温でもクリープを起こすことがある。疲れ試
験の前に,試験時の平均応力がクリープによる破壊を引き起こすことなく,疲れによる破壊であることを
確認する。
試験する試験片の種類に応じて,図3に示すような距離で対称になるように,つかみ具で,試験片を固
定する。
応力振幅 定値となるように,試験片に平均応力 荷し,次いで試験周波数まで上昇させる。
7.2 平均応力値 謀 図の作成 同一形状の試験片に対して,6個以上の試験片で静的せん断
強さ 到問 した後に,疲れ特性の測定を行う。
7.2.1 勿 勿 ここで, 到 着剤の静的せん断強さ)の範囲内に選び,試験報告に
した値を記載する。
備考2. 一般的に使われる 0.35 到
7.2.2 破壊が104106回で発生するように選んだそれぞれの応力振幅 柿 4個以上の試験片を用いて測
定する。3種の異なる応力振幅の中で最小の値がこの範囲に入る必要がある。106回と指定された繰返し数
NFで時間強さを測定する。
――――― [JIS K 6864 pdf 8] ―――――
8
K 6864 : 1999 (ISO 9664 : 1993)
繰返し数が長くなる線図部分では,一定の応力のレベルで,破壊したり破壊しなかったりする。このよ
うなときには,次の記号を使って線図上にその結果を表示しなければならない。すなわち,
×は破壊した試験片。
×→は破壊しなかった試験片である[破壊しなかった試験片の数を扱弧内に示す(例えば,図2参照)]。
この領域でのSN線図上の点を正しく決定するためには統計的手法が必要となる。
試験片を別々に試験する場合には,時間強さを決定するためにステアケース法が用いられる(附属書A
参照)。
一組の試験片を同時に試験できるジグを備えた疲れ試験機を使用する場合は,データ再分類法 (data
reclassification method) で結果を処理する(附属書B参照)。
7.2.3 ( 懿 懿
lgN) の座標又は直線が得られるような (lg lgN) の座標で,測定点の中心と時間強さ NF,
‰ るようにSN線図を作成する。
備考3. 一定の 湎 わりに,一定のR 一般的に0.1)でのSN線図は同様な方法を用いることに
よって得られる。
8. 精度 この試験法の精度は,実験室間のデータがないので不明である。精度は,そのデータが得られ
た時点で,次の改正版に追加する。
9. 報告 試験報告は,次の事項を含むこと。
a) この規格の番号
b) 接着剤の識別に必要なすべての情報
c) 被着材の種類
d) 表面処理の方法
e) 接着剤の接着方法及び硬化方法
f) 試験条件
g) 試験片の接着剤層の平均厚み
h) 試験片の数
i) 周波数
j) 接着剤の静的せん断強さ刀
k) 得られた び ガパスカルで,繰返し数N,そして7.で述べた手順で作成した線図
――――― [JIS K 6864 pdf 9] ―――――
9
K 6864 : 1999 (ISO 9664 : 1993)
附属書A(規定) ステアケース法(又はDixon−Mood法)
A.1 原理 最大試験期間(繰返し数)と応力振幅の間隔は比dの幾何数列に一致した間隔(接着剤のせん
断強さの標準偏差sと一致した間隔)をあけて定義される。これは破壊と非破壊の連続として,時間強さ
NF, ‰爰 地晢
A.2 方法 偶数でない試験片で試験を行う。
j番目の試験片は,想定上の NF) に近い値の応力振幅 愀 を行う。もし破壊が起こったな
らば,次の試験片は 愀 1= 愀 愀
dにおいて試験する。もし次の試験片が破壊しなければ, 愀
いて試験し,これはすべての試験片を使用するまで続ける。
応力には,試験した最も小さな振幅値から番号を付ける。その最低値にi=0の指標をつけ,すなわち,
愀 次の式で与えられる。
0 A 1
D(NF ,m) a d
L 2
ここに, 愀 試験した応力振幅の最低値
d : 二つの応力値の間隔
L : すべての試験結果に対して少ないほうの事象頻度(破壊又
は非破壊の数)
ik
A i ni
i
ここに, ni : 全体で頻度の少ないほうの事象について指標iのレベルにお
いて観測されたデータの個数
k : ある破壊した試験と破壊しなかった試験の間に必要となるレ
ベルの数 (0− (1/2) の値は破壊が少ないほうのデータのときに用い,+ (1/2) の値は非破壊が少ないときのデータに
用いる。
A.3 時間強さの標準偏差の計算 標準偏差の推定値は,次の式で計算できる。
L B A2
s .162 d .0029
L2
ここに,
i k
B i2 ni
iu
ただし,
L B A2
3.0
L2
A.4 ステアケース法の典型例 次のように仮定する。
NF=106
10MPa
――――― [JIS K 6864 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS K 6864:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 9664:1993(IDT)
JIS K 6864:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.180 : 接着剤