JIS K 6937-1:2002 プラスチック―熱可塑性ポリエステル(TP)成形用及び押出用材料―第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎 | ページ 3

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K 6937-1 : 2002 (ISO 7792-1 : 1997)
附属書A(規定) 熱可塑性ポリエステルの呼び方
熱可塑性ポリエステル材料は,線状ポリマー鎖中に規則正しい配列でエステル基−CO−O−をもつ材料
である。
線状ポリエステルは,出発原料としてジオールとも呼ぶ二つのヒドロキシル基 (−OH) をもつ成分と,
ジカルボン酸とも呼ぶ二つのカルボン酸基 (−COOH) をもつ成分,又はそのエステルとから縮重合反応に
よって製造する。また,ヒドロキシカルボン酸又はそのラクトンも,ポリエステルの製造に使用できる。
もし,三官能の酸及び/又はトリオールを使用すれば,分岐したポリマー鎖が生成する。
次の五つの熱可塑性ホモポリエステルはよく知られている。
PET : ポリエチレンテレフタレート
PTT : ポリトリメチレンテレフタレート
PBT : ポリブチレンテレフタレート
PCT : ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート
PEN : ポリエチレンナフタレート
これらの表示はそのまま残すが,その他のポリエステル及びコポリエステルの呼び方は,ポリアミド及
びコポリアミド(JIS K 6920-1参照)と同様に,これら大きな一群について新しい略号を作るべきである。
JIS K 6899-1に従うと,熱可塑生ポリエステルの記号はTPである。
線状のジオールとジカルボン酸又はそのエステルから製造する脂肪族ポリエステルは,二つ又はそれ以
上の数字で表示する。最初のコード(一つ又は二つの数字である。)は線状ジオール(表A.1参照)の炭素
数に相当し,二番目のコード(これも一つ又は二つの数字である。)は線状ジカルボン酸(表A.2参照)の
炭素数に相当する。
ポリエステル鎖を構成するモノマー単位が,非線状脂肪族,環状脂肪族及び芳香族の場合は,文字コー
ド(表A.1,表A.2,表A.3参照)で表示する。
コポリエステルは,構成する成分を表す記号の間に斜線 (/) を引いて表示する(JIS K 6899-1 : 2000の
附属書AのA.6参照)。同じ数字コード又は文字コードをもつコポリエステルでも,その出発物質の構成
比率によってその性質は大きく異なる。したがって,表示の後ろの括弧の中に量比 (%) を表示することが
できる(表2参照)。
三つ以上のモノマーからなるコポリエステルも同様に表示することができる。
−TP DO1/DO2/DO3//DA1/DA2/DA3− ここで,DO1,DO2及びDO3は三つの異なったジオールであり,
DA1,DA2及びDA3は三つの異なったジカルボン酸である。
二重斜線 (//) は,ジオールとジカルボン酸との間に使用する。
ポリエステル及びコポリエステルの種類は大変多く,ここではほんの数例の紹介に止める。
この表示方法によると,PET,PTT,PBT,PCT及びPENは次のように表示できる。
PET : TP2T
PTT : TP3T
PBT : TP4T
PCT : TPCHT
PEN : TP2N

――――― [JIS K 6937-1 pdf 11] ―――――

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K 6937-1 : 2002 (ISO 7792-1 : 1997)
しかし,実用的にも文献においても,これら五つの記号は一般に使用されており,JIS K 6937-1におい
ても使用できる。
表A.1 ヒドロキシ基の呼び方(最初のブロック)
記号 モノマー単位 CAS No
2 エチレングリコール 107-21-1
3 1,3−プロパンジオール 504-63-2
4 1,4−ブタンジオール 110-63-4
6 1,6−ヘキサンジオール 629-11-8
14 1,14−テトラデカンジオール 19812-64-7
CH シクロヘキサンジメタノール 105-08-8
NG ネオペンチルグリコール 126-30-7
TM 1,1,1−トリメチロールプロパン 77-99-6
BA ビスフェノールA 80-05-7
DG ジエチレングリコール 111-46-6
BF ビスフェノールF 2467-02-9
XX 規定なし
表A.2 カルボン酸の呼び方(二番目のブロック)
記号 モノマー単位 CAS No
6 アジピン酸 124-04-9
9 アゼライン酸 123-99-9
10 セバシン酸 111-20-6
12 ドデカン酸 693-23-3
36 ダイマー酸の水添物 68783-41-5
T テレフタル酸 100-21-0
I イソフタル酸 121-91-5
M トリメリット酸 528-44-9
N 2,6−ナフタレンジカルボン酸 1141-38-4
P フタル酸 88-99-3
C 1,4−シクロヘキサンジカルボン酸 1076-97-7
X 規定なし
表A.3 ヒドロキシカルボン酸の呼び方
記号 モノマー単位 CAS No
CL カプロラクトン 502-44-3
HB p−ヒドロキシ安息香酸 99-96-7
HV 4−ヒドロキシ吉草酸ラクトン 108-29-2
XX 規定なし

――――― [JIS K 6937-1 pdf 12] ―――――

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K 6937-1 : 2002 (ISO 7792-1 : 1997)
JIS原案作成委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 植 村 勝 工学院大学
橋 本 進 財団法人日本規格協会技術部
高 杉 和 徳 株式会社東芝映像メディア事業本部
吉 川 高 雄 財団法人鉄道総合技術研究所技術支援部
木 庭 道 夫 エンプラ技術連合会
○ 浅 田 正 博 鐘淵化学工業株式会社特殊樹脂事業部
○ 斉 藤 雅 春 カネボウ合繊株式会社合繊研究開発センター
○ 亀 田 守 大日本インキ化学工業株式会社機能材料事業部
○ 中 村 洋 一 帝人株式会社樹脂事業部門工業樹脂事業部
○ 光 本 明 デュポン株式会社エンジニアリングポリマー事業部
○ 上 乃 均 東洋紡績株式会社機能材開発研究所
○ 菅 尚 彦 東レ株式会社生産技術第2部
○ 桑 田 浄 伸 東レ・デュポン株式会社ハイトレル技術部
○ 横 内 満 ポリプラスチックス株式会社技術部
○ 石 渡 皓 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社品質
保証部
○ 蒔 苗 久 義 三菱レイヨン株式会社樹脂開発センター
○ 山 口 泰 彦 ユニチカ株式会社機能樹脂事業本部
(事務局) 酒 井 昌 利 日本プラスチック工業連盟
備考 ○印は,分科会を兼ねる。
(文責 山口 泰彦)
日本工業標準調査会標準部会 化学製品技術専門委員会委員 構成表
氏名 所属
(委員会長) 宮 入 裕 夫 東京医科歯科大学生体材料工学研究所
(委員) 大 久 泰 照 昭和シェル石油株式会社中央研究所
奥 泉 仁 一 財団法人バイオインダストリー協会
奥 山 通 夫 社団法人ゴム協会
笠 野 英 秋 拓殖大学工学部
加 茂 徹 独立行政法人産業技術総合研究所
木 原 幸 弘 社団法人日本化学工業協会
桐 村 勝 也 社団法人日本塗料工業会
高 野 忠 夫 財団法人化学技術戦略推進機構
高 橋 信 弘 東京農工大学農学部
西 川 輝 彦 石油連盟
西 本 右 子 神奈川大学理学部
古 川 哲 夫 財団法人日本消費者協会
愼 宏 日本プラスチック工業連盟

JIS K 6937-1:2002の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7792-1:1997(IDT)

JIS K 6937-1:2002の国際規格 ICS 分類一覧

JIS K 6937-1:2002の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称