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JIS K 6937-1:2002 規格概要
この規格 K6937-1は、熱可塑性ポリエステル(TP)の呼び方について規定。呼び方は,仕様表記の基礎として用いてもよい。
JISK6937-1 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K6937-1
- 規格名称
- プラスチック―熱可塑性ポリエステル(TP)成形用及び押出用材料―第1部 : 呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
- 規格名称英語訳
- Plastics -- Thermoplastic polyester (TP) moulding and extrusion materials -- Part 1:Designation system and basis for specifications
- 制定年月日
- 2002年2月20日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 7792-1:1997(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 83.080.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- プラスチック II(材料) 2021
- 改訂:履歴
- 2002-02-20 制定日, 2006-10-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS K 6937-1:2002 PDF [13]
K 6937-1 : 2002 (ISO 7792-1 : 1997)
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,日本プラスチック工業連盟 (JPIF) /財団法
人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業
標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。これによって,JIS K 6928-1 : 1998
は廃止され,この規格に置き換えられる。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 7792-1 : 1997 [Plastics−
Thermoplastic polyester (TP) oulding and extrusion materials−Part 1 : Designation system and basis for
specifications] を基礎として用いた。
なお,JIS K 6937-1 : 2002には,次に示す附属書がある。
附属書A(規定) 熱可塑性ポリエステルの呼び方
JIS K 6937の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS K 6937-1 第1部 : 呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
JIS K 6937-2 第2部 : 試験片の作り方及び諸性質の求め方
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS K 6937-1 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 6937-1 : 2002
(ISO 7792-1 : 1997)
プラスチツク−熱可塑性ポリエステル (TP)成形用及び押出用材料−第1部 : 呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
Plastics−Thermoplastic polyester (TP) oulding and extrusion materials− Part 1 : Designation system and basis for specifications
序文 この規格は,1997年に第3版として発行されたISO 7792-1 [Plastics−Thermoplastic polyester (TP)
moulding and extrusion materials −Part 1 : Designation system and basis for specifications] を翻訳し,技術的内
容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲
1.1 この規格は,熱可塑性ポリエステル (TP) の呼び方について規定する。この呼び方は,仕様表記の
基礎として用いてもよい。この規格は,ポリエチレンテレフタレート (PET),ポリブチレンテレフタレー
ト (PBT),ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート (PCT),ポリエチレンナフタレート (PEN) 及
び他の熱可塑性ポリエステルタイプからなる成形用及び押出用ポリエステルホモポリマーと種々の組成の
成形用及び押出用ポリエステルコポリマーに適用する。
1.2 熱可塑性ポリエステルのタイプを,次の性質の適切なレベルで区分し,更に用途及び/又は加工方
法,重要な性質,添加剤,着色剤,充てん材及び強化材に基づいて区分する。
a) 粘度数
b) 引張弾性率
1.3 この規格は,熱可塑性のポリエステルホモポリマー及びコポリマーに適用できる。
この規格は,着色剤,添加剤,充てん材などを添加しているか否かを問わず,粒状,か粒状又はペレッ
ト状で通常使用される材料に適用する。
この規格は,飽和熱可塑性ポリエステル/エステル及びポリエーテル/エステルエラストマー(JIS K
7314を適用)には適用しない。
1.4 この規格の呼び方が同じ材料であっても,必ずしも同一の性能を示すとは限らない。したがって,
この呼び方は,特定の用途及び/又は加工方法に必要な材料を特定するものではない。この規格は,エン
ジニアリングデータ,性能データ又は加工条件に関するデータを提供するものでもない。
そのような追加データが必要な場合は,JIS K 6937-2に規定する試験方法が適用できるならば,それに
よって測定するものとする。
1.5 特定の用途向けに材料を規定するため,又は成形加工を再現性あるものにするための要求事項をデ
ータブロック5として追加してもよい(3.の最初の段落参照)。
――――― [JIS K 6937-1 pdf 2] ―――――
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K 6937-1 : 2002 (ISO 7792-1 : 1997)
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 7792-1 : 1997 Plastics−Thermoplastic polyester (TP) oulding and extrusion materials−Part 1 :
Designation system and basis for specifications (IDT)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発効年(又は発行年)を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの
規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。
JIS K 6899-1 : 2000 プラスチック−記号及び略語−第1部 : 基本重合体(ポリマー)及びその特性
備考 ISO 1043-1 : 1997 (Plastics−Symbols and abbreviated terms−Part 1 : Basic polymers and their
special characteristics) が,この規格と一致している。
JIS K 6899-2 : 1996 プラスチック−記号−第2部 : 充てん材及び強化材
備考 ISO 1043-2 : 1988 (Plastics−Symbols−Part 2 : Fillers and reinforcing materials) が,この規格と
一致している。
JIS K 6920-1 : 2000 プラスチック−ポリアミド (PA) 成形用及び押出用材料−第1部 : 呼び方のシス
テム及び仕様表記の基礎
備考 ISO 1874-1 : 1992 [Plastics−Polyamide (PA) oulding and extrusion materials−Part 1 :
Designation] からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS K 6937-2 : 2002 プラスチック−熱可塑性ポリエステル (TP) 成形用及び押出用材料−第2部 : 試
験片の作り方及び諸性質の求め方
備考 ISO 7792-2 : 1997 (Plastics−Thermoplastic polyester (TP) oulding and extrusion materials−Part
2 : Preparation of test specimens and determination of properties) が,この規格と一致してい
る。
JIS K 7367-5 : 2000 プラスチック−毛細管形粘度計を用いたポリマー希釈溶液の粘度の求め方−第5
部 : 熱可塑性ポリエステル (TP) ホモポリマー及びコポリマー
備考 ISO 1628-5 : 1998 (Plastics−Determination of the viscosity of polymers in dilute solution using
capillary viscometers−Part 5 : Thermoplastic polyester (TP) omopolymers and copolymers)
が,この規格と一致している。
ASTM D 4507-93a Specification of thermoplastic polyester (TPES) aterials
3. 呼び方のシステム 熱可塑性プラスチックの呼び方のシステムは,次の標準様式に基づいている。
呼び方
種類 識別項目ブロック
ブロック JIS番号 個別項目ブロック
(記載任意) ブロック データ データ データ データ データ
ブロック ブロック ブロック ブロック ブロック
1 2 3 4 5
この呼び方は,記載任意な種類ブロック(熱可塑性プラスチックと記す。)及び識別項目ブロックによっ
て構成し,さらに,識別項目ブロックは,JIS番号ブロック及び個別項目ブロックによって構成する。
個別項目ブロックは,明確に分類するために,次の五つのデータブロックに細分する。
――――― [JIS K 6937-1 pdf 3] ―――――
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K 6937-1 : 2002 (ISO 7792-1 : 1997)
データブロック1 : JIS K 6899-1に従った記号によるPET,PBT,PCT,PEN並びにその他すべての
熱可塑性ポリエステル及びコポリエステルの識別(3.1参照)
データブロック2 : 位置1 : 予想される用途又は加工方法(3.2参照)
位置28 : 重要な特性,添加剤及びその他補足情報(3.2参照)
データブロック3 : 表示特性(3.3参照)
データブロック4 : 充てん材又は強化材及びそれらの公称含有率(3.4参照)
データブロック5 : ここでは,規格に必要な情報を記載する。データブロック5を使って表示を規格
に転換する。データブロック5に記載した情報だけが規格の要求項目の一部とな
り得る。
識別項目ブロックの最初の文字は,ハイフン “−” で結ぶ。データブロックは,それぞれコンマ “,” に
よって分割する。
もし,データブロックの一つを使わない場合は,そのデータブロックは二つ続きの分離記号,すなわち,
二つのコンマ “,” によって示す。
3.1 データブロック1 このデータブロックでは,ハイフンの後に熱可塑性ポリエステルを表1及び表2
に示す記号と呼び方によって識別する。
表1 データブロック1で使用するポリエステル材料の化学構造を示す記号(例)
記号 名称及び化学構造
PET (TP 2T) ポリエチレンテレフタレート : エチレングリコールとテレフタル酸(又はそのエステル)
からなるポリエステル
PTT (TP 3T) ポリトリメチレンテレフタレート : 1,3−プロパンジオールとテレフタル酸(又はその
エステル)からなるポリエステル
PBT (TP 4T) ポリブチレンテレフタレート : 1,4−ブタンジオールとテレフタル酸(又はそのエステ
ル)からなるポリエステル
PCT (TP CHT) ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート : シクロヘキサンジメタノールとテレ
フタル酸(又はそのエステル)からなるポリエステル
PEN (TP 2N) ポリエチレンナフタレート : エチレングリコールと2,6−ナフタレンジカルボン酸(又
はそのエステル)からなるポリエステル
TP 26 ポリエチレンアジペート : エチレングリコールとアジピン酸からなるポリエステル
TP 41 ポリブチレンイソフタレート : 1,4−ブタンジオールとイソフタル酸からなるポリエス
テル
TP CH10 シクロヘキサンジメタノールとセバシン酸からなるポリエステル
表2 データブロック1で使用するコポリエステル材料の化学構造を示す記号(例)
記号 化学構造
TP 6I/6T ヘキサンジオールとイソフタル酸及びテレフタル酸からなるコポリエステル
TP BAI/BAT ビスフェノールAとイソフタル酸及びテレフタル酸からなるコポリエステル
TP 2T/CHT エチレングリコール,シクロヘキサンジメタノールとテレフタル酸(又はそのエステル)
からなるコポリエステル
TP 2T/2I エチレングリコール,テレフタル酸及びイソフタル酸(又はそのエステル)からなるコ
ポリエステル
TP 2/6/NG//T/I/6 エチレングリコール,1,6−ヘキサンジオール及びネオペンチルグリコールとテレフタ
ル酸,イソフタル酸及びアジピン酸からなるコポリエステル
次の二つの呼び方は,含有質量比率の表示を含む。
TP 2T/26 90% (m/m) のエチレングリコール及びテレフタル酸と,10% (m/m) のエチレングリコ
(90/10) ール及びアジピン酸からなるコポリエステル
TP NGT/61 75% (m/m) のネオペンチルグリコール及びテレフタル酸と,25% (m/m) の1,6−ヘキ
(75/25) サンジオール及びイソフタル酸からなるコポリエステル
――――― [JIS K 6937-1 pdf 4] ―――――
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K 6937-1 : 2002 (ISO 7792-1 : 1997)
熱可塑性ポリエステルに他のポリマーをブレンドする場合は,例えば,次のように+記号の後にブレン
ドする基本ポリマーの記号を付けて識別する。
PBT+ASA : ポリブチレンテレフタレートとアクリロニトリル/スチレン/アクリレートのブレンド
3.2 データブロック2 このデータブロックの中の位置1には,予想される用途及び/又は加工方法につ
いての情報を,位置28には重要な特性,添加剤及び着色剤についての情報を,表3に示すコード文字を
用いて表示する。位置28の情報があり,位置1の情報がない場合には,位置1に文字 “X” を挿入する。
表3 データブロック2に使用するコード文字
コード文字 位置1 コード文字 位置28
A 接着剤 A 加工安定処方
B ブロー成形 B ブロッキング防止処方
C カレンダ加工 C 着色品
D ディスク製造 D 粉末
E 押出成形 E 発泡処方
F フィルム押出成形 F 特殊燃焼性処方
G 一般用途 G か粒
H コーティング用 H 熱老化安定処方
K ケーブル及びワイヤーコーティング L 耐光又は耐候処方
L モノフィラメント押出成形 M 造核剤処方
M 射出成形 N 自然色(非着色品)
R 回転成形 P 耐衝撃処方
S 焼結 R 離型剤処方
X 表示なし S 滑剤処方
T 透明
W 耐加水分解処方
Z 帯電防止処方
3.3 データブロック3 このデータブロックでは,粘度数を2けたのコード番号(3.3.1参照)で表し,
また,引張弾性率を3けたのコード番号(3.3.2参照)で表す。その二つのコード番号は,ハイフンで互い
に分ける。
特性値が範囲の境界上にあるか,又は近い場合には,製造業者は,どちらかの範囲を材料に明記しなけ
ればならない。その後,その材料の試験値が,たとえその範囲から外れても製造許容範囲にあるならば,
その表示は変える必要はない。
備考 表示特性値のすべての組合せのポリエステルが,現在入手できるとは限らない。
3.3.1 粘度数 粘度数は,JIS K 7367-5によって測定しなければならない。すなわち,PETの標準溶媒は,
フェノール/1,2−ジクロロベンゼン (50/50) であり,PBTの標準溶媒はm−クレゾールである。
粘度数の取り得る値は,八つの範囲に区分し,それぞれ表4に示したように2文字のコード番号で表示
する。
――――― [JIS K 6937-1 pdf 5] ―――――
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JIS K 6937-1:2002の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.080 : プラスチック > 83.080.20 : 熱可塑性材料
JIS K 6937-1:2002の関連規格と引用規格一覧
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