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F.2 セルロース,カバ(樺)の葉,カシ(樫)の葉及び松葉の土壌中の生分解評価
参考文献[6]に記載の長期試験の例を,次に示す。
植種源 : 農業用土壌(500 g,<2 mm)
試料 : セルロース(1 g),カバ(樺)の葉(1 g),カシ(樫)の葉(1 g),松葉(1 g)
測定期間 : 1年
測定温度 : 20 ℃±2 ℃
結果 : 表F.2及び図F.2を参照
表F.2−1年後の生分解度(試験例2)
試験項目 生分解度(%)
絶対値 セルロースに対する
相対値
セルロース 99.7 100.0
カバ(樺)の葉 56.2 56.4
カシ(樫)の葉 55.8 56.0
松葉 61.9 62.1
X 試験期間(日)
Y 生分解度(%)
1 セルロース
2 カバ(樺)の葉
3 カシ(樫)の葉
4 松葉
図F.2−セルロース,カバ(樺)の葉,カシ(樫)の葉及び松葉の土壌中の生分解評価
F.3 セルロース及びわらの土壌中の生分解評価
植種源 : 農業用土壌1容に対して森林の土壌2容の混合物(500 g,<2 mm)
試験試料 : セルロース(1 g),わら(1 g)
試験期間 : 270日
測定温度 : 20 ℃±2 ℃
――――― [JIS K 6955 pdf 21] ―――――
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結果 : (試験数2) : 表F.3及び図F.3参照
表F.3−生分解度(試験例3)
試験項目 生分解度(%)
絶対値 セルロースに
平均値 標準偏差 対する相対値
セルロース 89.8 1.9 100.0
わら 66.4 0.0 74.0
X 試験期間(日)
Y 生分解度(%)
1 セルロース
2 わら
図F.3−セルロース及びわらの生分解度の評価
――――― [JIS K 6955 pdf 22] ―――――
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K 6955 : 2017
附属書G
(参考)
ラウンドロビン試験
天然土壌の代わりに基準土壌使用の可能性を検証するため,ラウンドロビン試験が2009年に実施された。
その基準土壌の組成を8.3.2に示す。この基準土壌中の砂及び粘土は土壌に土性を与え,天然土壌は微生
物を提供し,さらに,完熟堆肥は有機物と追加の微生物とを提供する。六つの異なる試験機関が,ラウン
ドロビン試験に参加した。それぞれの試験機関は,“天然土壌”として使用するため,また,“基準土壌”
の植種源として,個々に土壌を収集した。試験材料は,微結晶セルロースの対照材料(RM)とでん(澱)
粉/ポリブチレンアジペート−ブチレンテレフタレート共重合体とのコンパウンド試験材料(TM)とした。
ラウンドロビン試験を実施するため,試験機関は市販土壌,天然土壌又は異なる土壌の混合物(例えば,
森林の土壌,牧草地の土壌及び庭の土壌の混合物)を使用することが認められた。
高濃度の試験材料(湿った土壌800 g当たり10 g)を使用するとき,表2に示される塩類を混合して,
天然土壌は,肥沃に調整された。
全ての試験機関は,赤外分析計,中和滴定,及びJIS K 6953-2に従った二酸化炭素の重量測定のいずれ
かで,発生二酸化炭素の量を測定して,土壌中の生分解性を測定した。温度は,20 ℃28 ℃の間とした。
二つの試験機関は,2種類又は3種類の土壌の混合物を使用した。二つの試験機関は,畑から集めた土壌
を使用した。他の二つの試験機関は,市販土壌を使用した。
最終の生分解度百分率値を,表G.1に示す。
――――― [JIS K 6955 pdf 23] ―――――
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表G.1−ラウンドロビン試験の結果
参加者 植種源 装置 試験 TMの生分 標準偏差 RMの生分 標準偏差 TMの相対的
日数 解度(%) 解度(%) 生分度(%)a)
1 天然土壌 CO2を含まない 120 33.0 b) 2.16 70.3 0.31 47.0
空気の供給装置
1 基準土壌 CO2を含まない 120 11.8 1.17 59.0 0.5 20.1
空気の供給装置
2 天然土壌 ASTM D5988-03 120 16.9 b) 2.9 63.8 b) 1.4 26.5
の7.2.2参照
2 基準土壌 ASTM D5988-03 120 23.8 b) 0.9 70.4 b) 3.4 33.8
の7.2.2参照
2 天然土壌 CO2を含まない 120 21.9 b) 0.9 69.9 b) 1.6 31.3
空気の供給装置
2 天然土壌 ASTM D5988-03 120 18.8 b) 0.2 61.1 b) 0.8 30.8
の7.2.2参照
2 天然土壌 ASTM D5988-03 120 19.9 b) 1.1 81.6 b) 2.8 24.4
の7.2.2参照
3 天然土壌 CO2を含まない 182 61 1 72 c) 3.5 83.6
空気の供給装置
3 基準土壌 CO2を含まない 182 26 4 46 4.5 56.5
空気の供給装置
4 天然土壌 CO2を含まない 134 59.3 2.3 60.9 1.9 97.3
空気の供給装置
4 基準土壌 CO2を含まない 134 70.8 1.78 70.1 0.0 101.0
空気の供給装置
4 天然土壌 CO2を含まない 115 31.1 4.5 56.6 4.3 54.9
空気の供給装置
4 基準土壌 CO2を含まない 115 37.2 6.9 64.5 5.1 57.7
空気の供給装置
5 天然土壌 CO2を含まない 70 92.6 3.2 86.5 9.0 107.1
空気の供給装置
5 基準土壌 CO2を含まない 60 74.1 b) 0.5 77.0 b) 6.6 96.2
空気の供給装置
6 天然土壌 CO2を含まない 118 21.5 b) 4.9 104 b) 2.6 20.7
空気の供給装置
6 基準土壌 CO2を含まない 118 26 b) 4.2 107 b) 1.4 24.3
空気の供給装置
注a) Mの相対的生分解度=(TMの生分解度/RMの生分解度)×100
b) まだ定常期に到達しない段階
c) まだ高いCO2発生段階
異なる試験機関で得られた天然土壌と基準土壌との生分解度値の平均を,表G.2に示す。6番目の試験
機関は,対照材料の生分解度が共に100 %を超え,また,定常期に到達していないので除外した。
――――― [JIS K 6955 pdf 24] ―――――
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表G.2−平均生分解度
単位 %
試料 天然土壌 基準土壌
試験材料(TM) 39.39±26.03 40.62±25.96
対照材料(RM) 69.19±9.91 64.50±10.91
図G.1及び図G.2は,幾つかの試験機関による,天然土壌と基準土壌中との対照材料の生分解度曲線を
示す。
X 試験期間(日)
Y 生分解度(%)
図G.1−天然土壌における微結晶セルロースの生分解度の評価
――――― [JIS K 6955 pdf 25] ―――――
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JIS K 6955:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 17556:2012(MOD)
JIS K 6955:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.080 : プラスチック > 83.080.01 : プラスチック一般
JIS K 6955:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6953-2:2010
- プラスチック―制御されたコンポスト条件下の好気的究極生分解度の求め方―発生二酸化炭素量の測定による方法―第2部:実験室規模における発生二酸化炭素の質量測定方法
- JISZ8802:2011
- pH測定方法