JIS L 0210:1981 規格概要
この規格 L0210は、繊維工業において製織準備及び製織部門の操作術語として用いる用語について規定。
JISL0210 規格全文情報
- 規格番号
- JIS L0210
- 規格名称
- 繊維用語(製織部門)
- 規格名称英語訳
- Glossary of terms used in textile industry (weaving section)
- 制定年月日
- 1963年9月1日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.59, 59.120.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1963-09-01 制定日, 1966-10-01 確認日, 1969-12-01 確認日, 1973-01-01 確認日, 1976-03-01 確認日, 1979-02-01 確認日, 1981-12-01 改正日, 1987-02-01 確認日, 1992-02-01 確認日, 1997-10-20 確認日, 2003-12-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS L 0210:1981 PDF [5]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
L 0210-1981
繊維用語(製織部門)
Glossary of Terms Used in Textile Industry (Weaving Section)
1. 適用範囲 この規格は,繊維工業において製織準備及び製織部門の操作術語として用いる主な用語に
ついて規定する。
関連規格 : JIS L 0306 製織機械用語
2. 分類 繊維用語(製織部門)は,次の2分類とする。
(1) 製織準備
(2) 製織
3. 番号,用語,読み方及び意味 番号,用語,読み方及び意味を次のとおり定める。
なお,参考として対応英語を示す。対応英語のないものについてはこれを省略する。
3.1 製織準備
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
1101 あや lease
糸の乱れを防ぎ,取扱いを便利にするた
め糸に与える秩序。
1102 あや詰り あやつまり 操作中にたて糸シートの配列が乱れる−
ことで,あぜ詰りともいう。
1103 あや取り あやとり leasing, lease rod
多数のたて糸にそれぞれあやを取って1
列に並べること。 threading
1104 あや外れ あやはずれ チーズ又はコーンの端面で糸が外れるcob-webbing
こと。
1105 あや振り あやふり 巻かれる糸に往復運動を与えること。traverse
1106 糸層 いとそう yarn layer
チーズ,コーン又は整経ビーム等の糸の
層。
1107 オープンワイン あや振りをしながら密接させないで糸open winding
ド を巻く方法。
1108 菊巻き きくまき wrinkles
チーズ,コーン又は整経ビーム等の端面
にできる菊花状のしわ。
1109 管 くだ よこ糸をシャットルに収容しやすい形pirn, weft bobbin, cop
に巻いたもの。
1110 管巻き くだまき 管に糸を巻くこと。 pirn winding, quilling
1111 繰返し くりかえし 木管に巻かれた糸やかせ状になっていwinding
る糸を巻返すこと。
1112 クローズワイン あや振りをしながら密接して糸を巻くclose winding
ド 方法。
1113 スナール snarl
加ねんした糸がゆるんだときに,よりの
ためにできた糸のもつれ。
――――― [JIS L 0210 pdf 1] ―――――
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L 0210-1981
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
1114 ハネカムワイン はちの巣のように糸を交錯させて巻くhoneycomb winding
ド 方法。
1115 バルジ 糸巻端面のふくれ出し。 bulge
1116 巻き角 まきかく チーズ又はコーンの糸と中心軸とのなwinding angle
す角度。
1117 耳上がり みみあがり ビーム又はつば付きボビンの耳の部分−
の糸層が盛り上がること。
1118 耳落ち みみおち ビーム又はつば付きボビンの耳の部分−
の糸層がへこみ又は外れること。
1119 リボン巻き りぼんまき チーズ又はコーン上の同位置に糸が集ribboning
まってリボンを巻いたような外観を呈
すること。
1120 ワインド数 わいんどすう 1あや振り間のボビン回転数の21。 number of wind
1121 1本のり付け いっぽんのり たて糸を1本ずつのり付けすること。 one thread sizing
つけ
1122 かせのり付け かせのりつけ かせの状態で行うのり付け。 hank sizing
1123 毛羽伏せ けばふせ 糸の毛羽を伏せること。 fluff binding
1124 先のり さきのり −
しぼ織物をつくるときに、より大きなし
ぼ効果が得られるように,ねん糸以前の
工程で糸にのりを付けること
1125 つぼのり付け つぼのりつけ pot sizing
1本又は数本の糸をのりつぼに通して行
うのり付け。
1126 テープのり付け てーぷのりつ テープ状で行うのり付け。 tape sizing
け
1127 のり付け のりつけ たて糸などにのりを付けること。 sizing
1128 のりむら のりの付着むら。 uneven sizing
1129 ビームのり付け びーむのりつ 所定の本数の整経ビームを並べて同時beam sizing
け にのり付けすること。
1130 マルチプルサイ multiple sizing
異種のたて糸を混用する場合などに,こ
ジング れを2組以上ののり付装置でのり付けす
る方法。
1131 ローラのり付け ろーらのりつ 糸をのり付ローラに接触させて行うのroller sizing
け り付け。
1132 オイリング 糸に油剤などを付けること。 oiling
1133 前付染め まえつけぞめ 主としてたてじまなどの織物欠点を本pre-dyeing
加工を行う前に生機でチェックするた
めに染めること。
1134 見分け染め みわけぞめ −
より方向,糸の種類などを区別するため
に仮りに色を付けること。
1135 ワキシング 糸にワックスを付けること。 waxing
1136 整経 せいけい 製織準備のために個々のたて糸を所定warping
の本数,長さ及び張力に規正し,所定の
幅に均整に配列してドラム又はビーム
に巻上げること。
1137 整経長 せいけいちょ 整経するたて糸の長さ。 warping length
う
1138 整経幅 せいけいはば 整経するたて糸列の幅。 warping width
1139 整経ビーム せいけいびー 整経したたて糸をビームに巻いたもの。 warpers beam
む
1140 ビーム 糸や布を円筒などに巻いたもの。 beam
――――― [JIS L 0210 pdf 2] ―――――
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L 0210-1981
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
1141 ビーム整経 びーむせいけ 整経ビームから整経する方法。 beam warping
い
1142 部分整経 ぶぶんせいけ たて糸の全幅をいくつかの部分に分けsectional warping
い て部分整経ドラムに逐次巻き,所要の通
し幅及び糸本数にする整経法。
1143 糸結び いとむすび 1本又は多数の糸を結ぶこと。 knotting
1144 小間結び こまむすび reef knot
糸結びの一種で,1本の糸で開き目をつ
くり,他方の糸で閉じ目をつくり,から
ませて結びつけること。
1145 機結び はたむすび weavers knot
糸結びの一種で,2本の糸でそれぞれ開
き目をつくり,からませて結びつけるこ
と。
1146 より付け よりつけ 糸結びの一種で,糸の端をよって結びつ −
けること。
1147 おさ荒れ おさあれ たて糸の配置がおさのピッチの不同で −
乱れること。
1148 引通し ひきとおし drawing-in
たて糸をドロッパ,ヘルド,おさなどの
目に引通すことで,引込みともいう。
1149 機掛け はたかけ 織機上にたて糸を仕掛けること。 looming
3.2 製織
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
2101 機織 きしょく 力織機で製織すること。 machine weaving
2102 製織 せいしょく 織物を織ること。 weaving
2103 手織 ており 手機で製織すること。 hand weaving
2104 イージングモー 開口時のたて糸ひずみを緩和するためeasing motion
ション に行う運動。
2105 上口 うわくち ひ口の上線となるたて糸だけを引上げover shed
て作るひ口。
2106 カード節約 かーどせつや 用いるカード数が非常に多いとき,同じ −
く 運動を繰返す部分のカードを節約する
こと。
2107 開口 かいこう 所定のひ口を作ること。 shedding
2108 口合わせ くちあわせ 口出ししたり,織り前位置の調整をした −
りすること。
2109 口出し くちだし 織機でよこ切れなどがあったとき所望pick finding
のひ口を見出すこと。
2110 下口 したくち ひ口の下線となるたて糸だけを引下げunder shed
て作るひ口。
2111 全開口 ぜんかいこう ひ口の上下線となるたて糸中から必要open shed
なたて糸を引上げ引下げて作るひ口。
2112 たて糸線 たていとせん ひ口を閉じたときに,たて糸のなす線。 warp line
2113 たて継ぎ たてつなぎ たて糸を継ぐこと。 warp tying
2114 たて止まり たてどまり たて糸が切れて織機が止まること。 warp stop
2115 中口 なかくち ひ口を閉じた位置から必要なたて糸をcenter shed
引き上げ引き下げて作るひ口。
2116 ひ口 ひぐち shed
たて糸とよこ糸を交錯させるために,た
て糸を上下に分けてつくったよこ糸の
挿入口。
――――― [JIS L 0210 pdf 3] ―――――
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L 0210-1981
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
2117 上打ち うわうち ピッキングステッキの支持点がひ道のover pick
上位にあるひ投げ。
2118 追いひ おいひ 一方のひ箱側から連続してひ投げをすpick and pick
ること。
2119 おさ返し おさかえし シャットルが完全にひ箱に入らず途中reed fly back
で止まったとき,たて糸を切らぬようお
さを後方に反転すること。
2120 管替え くだがえ 管を替えること。 cop changing, cop
change
2121 管崩れ くだくずれ 管に巻かれた糸層が崩れること。 slough-off
2122 さい打ち さいうち ひ道にシャットルがあるのによこ打ち −
すること。
2123 下打ち したうち ピッキングステッキの支持点がひ道のunder pick
下位にあるひ投げ。
2124 捨て糸 すていと ジェットルームでノズルの反対側で余 −
分なよこ糸を処理する糸で,糸端処理糸
又は捨て耳糸ともいう。
2125 先行角 せんこうかく 流体がノズルから噴射し始めた後,よこ −
糸が飛走を始めるまでの時間をクラン
ク角度で表示したもの。
2126 たて糸保護 たていとほご シャットルが所定時にひ箱に入らないwarp protecting
ときの事故を防止すること。
2127 中打ち なかうち center pick
下打ちの一種で,ピッキングステッキの
中間でこれを駆動する方式のひ投げ。
2128 ひ替 ひがえ シャットルを替えること。 shuttle changing
2129 飛走角 ひそうかく よこ糸がたて糸開口部を飛走する時間 −
をクランク角度で表示したもの。
2130 ひ投げ ひなげ シャットルをひ口に通すこと。 picking
2131 ひ箱運動 ひばこうんど box motion
多丁び織機において,ひ箱の交換を行う
う こと。
2132 噴射角 ふんしゃかく ジェットルームで流体がノズルから噴 −
射し続けている時間をクランク角度で
表示したもの。
2133 よこ入れ よこいれ ひ口によこ糸を通すこと。 weft inserting
2134 よこ止まり よこどまり よこ糸が切れて織機が止まること。 weft stop
2135 おさ打ち おさうち よこ入れされた糸を織前に押しつけるbeating,
ことで,よこ打ちともいう。 beat up
2136 送出し おくりだし たて糸を送出すこと。 letting-off, let-off
2137 下心 かしん クランクが垂直真下にある位置。 bottom center
2138 空止まり からどまり 製織中に,はっきりした原因がないのに −
停止すること。
2139 後死点 こうしてん おさが最後位にあるクランクの位置。back point, back dead
center
2140 後心 こうしん クランクが織り前の反対方向で水平にback center
なる位置。
2141 消極送出し しょうきょく negative let-off,
ラッフル面の摩擦制動力と,たて糸張力
おくりだし とのつりあい関係を利用して,たて糸をnegative letting-off
送出すこと。
2142 上心 じょうしん クランクが垂直真上にある位置。 top center
――――― [JIS L 0210 pdf 4] ―――――
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L 0210-1981
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
2143 積極送出し せっきょくお クランク軸又はスレーソードと連動すpositive let-off,
くりだし る適当な伝動機構を利用して,計画的にpositive letting-off
一定長のたて糸を送出すこと。
2144 前死点 ぜんしてん おさが最前位にあるときのクランクのbeating point,
位置で,おさ打ち点ともいう。 front dead center
2145 前心 ぜんしん クランクが織り前方向で水平になる位front center
置。
2146 消極巻取り しょうきょく おさ打ちに伴う布張力の変化を毎回のnegative take-up,
まきとり 巻取長に影響させること。 negative taking-up
2147 積極巻取り せっきょくま おさ打ち時の布張力の変化に関係なくpositive take-up,
きとり 一定長の巻取りを行うこと。 positive taking-up
2148 巻取り まきとり 織り上がった布を自動的に巻き取るこtaking-up, take up
と。
2149 おさ幅 おさはば おさを入れうる最大幅。 reed space
2150 おさ密度 おさみつど 単位長間のおさ羽の数。 number of dent per
unit length
2151 織上げ長 おりあげちょ 生機の長さ。 length of gray cloth
う
2152 織上げ幅 おりあげはば 生機の幅。 width of gray cloth
2153 織り前 おりまえ cloth fell
たて糸だけの部分と,織られた布との境
界線。
2154 織付け おりつけ gaiting
機掛け終了後,正常運転に入るまでの操
作。
2155 織付け布 おりつけぬの 織付けに用いる布。 remnant cloth, apron
2156 仮織 かりおり ほぐし織などを織る場合に,な染作業な −
どで,たて糸を乱さぬために,よこ糸を
極めて粗く織りこむこと。
2157 最大通し幅 さいだいとお maximum warp width
織機のおさにたて糸を通し,製織できる
しはば 最大のおさ通し幅。 in reed
2158 試織 ししょく 試みに織ること。 test weaving
2159 たて上がり たてあがり 織機に装備されたたて糸を全部織り終 −
わること。
2160 通し幅 とおしはば おさに通したたて糸の幅。 drafting width
2161 中耳 なかみみ 織物幅の中間に耳を作ること。 center selvedge
making
2162 耳組み みみくみ 無ひ織機で耳組みをしっかりする組織 −
をつくること。
JIS L 0210:1981の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.59 : 繊維及び皮革技術(用語)