JIS L 0222:2022 不織布用語

JIS L 0222:2022 規格概要

この規格 L0222は、不織布において全般に関する用語,製造に関する用語(ウェブ製造工程,ウェブ間結合工程及び材料)及び試験に関する用語について規定。

JISL0222 規格全文情報

規格番号
JIS L0222 
規格名称
不織布用語
規格名称英語訳
Glossary of terms used in nonwoven industry
制定年月日
2001年3月20日
最新改正日
2022年1月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 11224:2003(MOD), ISO 9092:2019(MOD)
国際規格分類

ICS

01.040.59, 59.080.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2001-03-20 制定日, 2006-05-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認日, 2020-10-20 確認日, 2022-01-20 改正
ページ
JIS L 0222:2022 PDF [9]
                                                                                   L 0222 : 2022

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 分類・・・・[1]
  •  4 用語及び定義・・・・[2]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[7]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS L 0222 pdf 1] ―――――

           L 0222 : 2022

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,日本不織布協
会(ANNA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべ
きとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格である。こ
れによって,JIS L 0222:2001は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS L 0222 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
L 0222 : 2022

不織布用語

Glossary of terms used in nonwoven industry

序文

  この規格は,2019年に第3版として発行されたISO 9092,及び2003年に第2版として発行されたISO
11224を基に,対応する部分については,技術的内容を変更することなく作成した日本産業規格であるが,
対応国際規格に規定されていない用語及び定義を日本産業規格として追加している。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。技術的差異の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,不織布において全般に関する用語,製造に関する用語(ウェブ製造工程,ウェブ間結合工
程及び材料)及び試験に関する用語について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 9092:2019,Nonwovens−Vocabulary
ISO 11224:2003,Textiles−Web formation and bonding in nonwovens−Vocabulary (全体評価 : MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”こと
を示す。

2 引用規格

  この規格には,引用規格はない。

3 分類

  不織布用語は,次の3分類とする。これらの分類を含む3桁の番号を用語の見出し番号とする。
a) 不織布全般に関する用語
b) 製造に関する用語
1) ウェブ製造工程
2) ウェブ間結合工程
3) 材料
c) 試験に関する用語

――――― [JIS L 0222 pdf 3] ―――――

           2
L 0222 : 2022

4 用語及び定義

  用語及び定義は,次のとおりとする。
なお,対応英語を参考として示す。
a) 不織布全般に関する用語
番号 用語 定義 対応英語(参考)
101 不織布 nonwoven
製織,編成及び製紙を除く,物理的方法及び/又は化学的方法によっ
て所定のレベルの構造的強さが得られている平面状の繊維集合体
102 短繊維不織布 staple nonwoven
カード方式又はその他の方式で作られた短繊維ウェブに,一つ又は二
つ以上の結合方法で作られた不織布
103 長繊維不織布, filament nonwoven
フィラメント(長繊維又は連続繊維)で作られたウェブに,一つ又は
連続繊維不織布 二つ以上の結合方法で作られた不織布
104 湿式不織布 wetlaid nonwoven
湿式積層で作られたウェブに,水素結合以外の他の物理的及び/又は
化学的な方法を主として,セルロース又は他の繊維を結合させた不織

105 乾式不織布 drylaid nonwoven
乾式積層で作られたウェブに,一つ又は二つ以上の結合方法で作られ
た不織布
106 エアレイド不織 airlaid nonwoven
エアレイで作られたウェブをスクリーン上に積層し,一つ又は二つ以
布 上の結合方法で作られた不織布
107 乾式パルプ不織 airlaid pulp
パルプを空気中に分散し,加圧又は吸引で作られたウェブに,一つ又
布 は二つ以上の結合方法で作られた不織布 nonwoven
108 カード式不織布 carded nonwoven
カーディングによって作られたウェブに,一つ又は二つ以上の結合方
法によって作られた不織布
109 パラレル式不織 parallel laid
パラレル積層で作られたウェブに,一つ又は二つ以上の結合方法で作
布 られた不織布 nonwoven
110 クロス式不織布 cross laid
クロス積層によって作られたウェブに,一つ又は二つ以上の結合方法
で作られた不織布 nonwoven
111 ランダム不織布 random laid
ランダム積層によって作られたウェブに,一つ又は二つ以上の結合方
法で作られた不織布 nonwoven
112 スパンレイド不 spunlaid
スパンレイドウェブに一つ又は二つ以上の結合方法で作られた不織
織布, 布 nonwoven,
スパンボンド不 spunbonded
織布 nonwoven
113 メルトブローン meltblown
メルトブロー積層によって作られたウェブに,一つ又は二つ以上の結
不織布 合方法で作られた不織布 nonwoven
114 フラッシュ紡糸 flashspun
フラッシュ紡糸積層によって作られたウェブに,一つ又は二つ以上の
不織布 nonwoven
結合方法で作られた高度にフィブリル化した形状のフィラメントに
よる不織布
115 ケミカルボンド chemical bonded
接着剤又は溶剤を含む化学薬品を使用して,ウェブ中の繊維間を接着
不織布 して作られた不織布 nonwoven
116 水流交絡不織布 水流交絡法によって作られた不織布 hydro-entangled
注釈1 付加的に他の技術によって追加の結合が行われることも nonwoven
ある。
117 ニードルパンチ ニードルパンチ法によって作られた不織布 needlepunched
不織布 nonwoven
118 ステッチボンド ステッチボンド法によって作られた不織布 stitchbonded
不織布 nonwoven
119 サーマルボンド 熱的接着法又は超音波接着法よって作られた不織布 thermobonded
不織布

――――― [JIS L 0222 pdf 4] ―――――

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L 0222 : 2022
番号 用語 定義 対応英語(参考)
120 バーストファイ バーストファイバーウェブで作られた不織布 burst fiber
バー不織布 nonwoven
121 トウ開繊不織布 トウ開繊ウェブの繊維間を接着した不織布 tow opening
nonwoven
122 フィルムスプリ フィルムスプリットウェブで作られた不織布 film split
ット不織布 nonwoven
123 複合材料 composite
2種類以上の明らかに異なる材料の組合せによって,材料間に境界が
ある材料 materials
124 複合不織布 nonwoven
主要な部分が不織布で構成されており,不織布の質量が他の構成成分
の質量よりも大きい不織布 composites,
hybrid nonwovens
125 積層不織布 二つ以上のウェブ又は不織布で積層された不織布 complex
nonwoven
126 コーテッド不織 coated nonwoven
片面又は両面の全面又は部分的に均一にコーティング材料が処理さ
布 れている不織布
127 ラミネート不織 laminated
少なくとも1層が不織布であり,2層以上の層をラミネート接着した
布 不織布 nonwoven
128 ワディング, wadding
編み織りを経ずに,物理的な方法によって接着されたハイロフトな繊
詰め綿 維集合体
b) 製造に関する用語
1) ウェブ製造工程
番号 用語 定義 対応英語(参考)
201 ウェブ 繊維だけで構成されたシート web
202 フィブリル化 繊維を物理的·化学的な手法で細かく枝分かれさせる方法 fibrillation
203 湿式積層 wetlaying
繊維を水に分散し,それらをシート状に集積してウェブを作る方式
204 湿式ウェブ 湿式積層によって作られたウェブ wetlaid web
205 乾式積層 カーディング又はエアレイでウェブを作る方式 drylaying
206 乾式ウェブ 乾式積層によって作られたウェブ drylaid web
207 エアレイ, airlaying
繊維を空気中に分散し,動くスクリーン上に加圧又は吸引によって集
空気積層 積してウェブを作る方式
208 エアレイドウェ エアレイによって作られたウェブ airlaid web

209 カーディング 紡績工程でのカード機でウェブを作る方式 carding
210 カードウェブ カーディングによって作られたウェブ carded web
211 パラレル積層 parallel laying
短繊維又はフィラメントの方向が,ほぼ縦方向に配向されるようにウ
ェブを作る方式
212 パラレルウェブ パラレル積層によって作られたウェブ parallel laid web
213 クロス積層 cross laying
下方に設けたコンベアー上に,その進行方向に対し直角にウェブを振
り落として,多層のウェブを作る方式
注釈1 繊維の方向は,ウェブの送り出される速度と集積コンベア
ーの速度とに左右されることから,繊維の配向は斜め方向
になる。
214 クロスウェブ クロス積層によって作られたウェブ cross laid web
215 ランダム積層 random laying
短繊維又はフィラメントが,ランダムに配列されるようにウェブを作
る方式
216 ランダムウェブ ランダム積層によって作られたウェブ random laid web
217 セミランダム積 semirandom laying
短繊維又はフィラメントが,ある程度ランダムな方向に配列されるよ
層 うにウェブを作る方式

――――― [JIS L 0222 pdf 5] ―――――

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