JIS L 1021-4:2020 繊維製床敷物試験方法―第4部:質量の測定方法 | ページ 2

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6.4 試験片の準備

  箇条4で規定する調製条件下に試験片を平らに,1枚ずつ,表面を上にして恒量に達するまで調製する。

6.5 手順

6.5.1  各々の試験片の質量mを0.01 g単位で測定する。
6.5.2 各々の試験片の裏面4辺について,たて方向及びよこ方向の長さをミリメートル単位で測定する。

6.6 試験結果

  各々の試験片の長さ及び幅の平均値をそれぞれミリメートル単位で求め,それを掛け合わせ,面積Aを
求める。次に,各試験片ごとに,次の式によって単位面積当たりの全質量を求める。
単位面積当たりの全質量(g/m2) 106
ここに, m : 質量(g)
A : 面積(mm2)
さらに,変動係数(CV)を計算し,必要ならば箇条5によって試験片を追加して試験を行う。最後に,
全試験片から得られた単位面積当たりの全質量の平均値及び変動係数(CV)を計算する。

6.7 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記入する。
a) 試験は,この規格項目に従った旨
b) 試験片を採取した試料の明細(製造業者及び型番)。部分的にパイル長又はパイル密度に違いのある場
合は,その旨
c) 適用した調製及び試験条件
d) 試験に用いた試験片数
e) 各試験片の単位面積当たりの全質量(g/m2)
f) 全試験片から得られた単位面積当たりの全質量(g/m2)の平均値及び変動係数

7 単位面積当たりのパイル糸の全質量

7.1 原理

  一定寸法の試験片を完全に分解し,パイル糸と他の部位とを分離し,パイル糸の質量を測定する。

7.2 試験器具

7.2.1  鋭利なナイフ
7.2.2 直尺 6.2.2による。
7.2.3 はかり 6.2.3による。
7.2.4 針及びピンセット 分解用の針及びピンセット。

7.3 試験片

  JIS L 1021-1に従って,鋭利なナイフを用いて,試料のできるだけ広い範囲から200 mm×200 mm以上
のく(矩)形の試験片を4枚以上採取する。ただし,試験片の各辺は,試料の生産方向及び生産方向に直
角な方向と完全に平行でなければならない。
採取後の試験片の裏面の4辺の長さを,ミリメートル単位で測定する。
注記 信頼限界を考慮し,4枚以上の試験片を用意する(箇条5参照)。

7.4 手順

7.4.1  針及びピンセットを用い,各試験片のパイルを形成している全ての糸を注意深く取り出し,それを

――――― [JIS L 1021-4 pdf 6] ―――――

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収集する。
多色のウィルトンカーペットにあっては,試験片のパイルを形成しているかいないかにかかわらず,表
面に現れていない沈み糸(以下,デッドヤーンという。)もパイル糸として収集する。
7.4.2 箇条4で規定する調製条件下でパイル糸及びデッドヤーン(デッドヤーンがある場合)を恒量に達
するまで調製する。
7.4.3 調製したパイル糸及びデッドヤーン(デッドヤーンがある場合)の質量mを,0.01 g単位で測定す
る。ただし,多色のウィルトンカーペットには,デッドヤーンが試験片表面に露出していない場合もある
が,このような場合もパイル糸としてその質量を測定する。

7.5 試験結果

  各々の試験片の面積A(mm2)を求める。次に,各試験片ごとに,次の式によって単位面積当たりのパ
イル糸の全質量(g/m2)を求める。
単位面積当たりのパイル糸の全質量(g/m2) 106
ここに, m : 試験片から取り出したパイル糸の全質量(g)
A : 試験片の面積(mm2)
さらに,変動係数(CV)を計算し,必要ならば,箇条5の規定によって試験片を追加し,試験を行う。
最後に,全試験片から得られた単位面積当たりのパイル糸の全質量の平均値及び変動係数(CV)を計算す
る。

7.6 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記入する。
a) この規格番号及び箇条番号
b) 試料の明細(製造業者,種類など)。部分的にパイル長又はパイル密度に違いのある場合は,その旨
c) 適用した調製及び試験条件
d) 試験に用いた試験片の数
e) 各試験片の単位面積当たりのパイル糸の全質量(g/m2)
f) 全試験片から得られた単位面積当たりのパイル糸の全質量(g/m2)の平均値及び変動係数
g) デッドヤーンがある多色のウィルトンカーペットの場合,その有無

8 単位面積当たりの基部上のパイル質量

8.1 原理

  一定寸法の試験片のパイル刈取り前後の質量を測定し,その差を求める。

8.2 試験器具及び装置

8.2.1  鋭利なナイフ
8.2.2 直尺 6.2.2による。
8.2.3 はかり 6.2.3による。
8.2.4 バンドナイフ機,又はハンドヘルドクリッパ(バリカン) 基部からパイルを完全に刈り取る性能
をもつもの。
注記1 パイルを刈り取る装置は,受渡当事者間の協定による。
注記2 2種類の装置から得られた結果は,一致しない。
8.2.5 プレス機及びカッター プレス機及びカッター又は同等の性能をもつ装置。ただし,円形又は方形

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の面積A2は,25 000 mm2以上でなければならない。

8.3 試験片

  JIS L 1021-1に従って,鋭利なナイフを用いて,200 mm×200 mm以上のく(矩)形の試験片を4枚以上
採取する。ただし,試験片の各辺は試料の生産方向に対して平行又は直角とする。
注記 信頼限界を考慮し,4枚以上の試験片を用意する(箇条5参照)。

8.4 試験片の準備

  箇条4で規定する調製条件下に試験片を平らに,1枚ずつ,表面を上にして恒量に達するまで調製する。

8.5 手順

8.5.1  各々の試験片の質量m1を,0.01 g単位で測定する。
8.5.2 各々の試験片の裏面4辺について,たて方向及びよこ方向の長さをミリメートル単位で測定する。
8.5.3 試験片からパイルを刈り取る。
バンドナイフ機を用いる場合は,基部をきず付けないように送りローラーをできるだけ低い位置に保ち
ながら刈り取る。ローラーを同一の位置にし,試験片の方向を変え,数回,バンドナイフ機に送る。刈取
り終了後,パイルのあった面をブラッシングする。
ハンドヘルドクリッパを用いる場合は,全ての方向に刈取り作業を行う。基部をきず付けず,基部に沿
ってハンドヘルドクリッパ(すき具及びカッターで構成される)を使用し,基部限界まで刈取りを行う。
このとき,パイルは絶対に引き抜かない。また,基部を傷めてはならない。試験片の端のパイルは刈り取
る必要はない。パイル刈取り終了後,試験片の中心部から25 000 mm2の試験片を採取する。
刈取り作業中及び/又は刈取り終了後にブラッシング,ブロー又は吸引などの方法で試験片を調製する。
なお,刈取り作業は,刈取り機の刃に繊維の微じん(塵)が肉眼で確認できなくなるか,又は繊維の微
じん(塵)を目立たせるような色の平面上でパイルの刈取り面を下にして基部を振り,繊維の微じん(塵)
が落ちなくなるまで続けなければならない。
8.5.4 刈取り終了後,損傷を受けておらず,完全にパイルの刈り取られた部分から基部の単位面積当たり
の質量を測定する。刈取り後の試験片の中央部分付近から,プレス機及びカッターを用い,25 000 mm2以
上の完全にパイルが刈り取られた部分を切り出す。
なお,採取した試験片の基部中の糸には損傷を与えたり,引き抜いたりしてはならない。
8.5.5 パイルを刈り取った試験片から採取した刈取り後の試験片は,箇条4で規定した調製条件下に試験
片を平らに,1枚ずつ並べ,恒量に達するまで調製する。
8.5.6 最終調製後,刈取り後の試験片の質量m2を0.01 g単位まで測定する。

8.6 試験結果

  8.5.2で測定した各々の試験片の幅及び長さの平均値を求め,各試験片ごとに面積A1(mm2)を算出する。
次に,個々の試験片ごとに単位面積当たりの全質量m1/A1を計算する。8.5.4で規定するように,パイル刈
取り後の各試験片の面積A2(mm2)を求め,各々の試験片のパイル刈取り後の単位面積当たりの質量m2/A2
を算出する。
次に,次の式を用い,試験片ごとに単位面積当たりの刈取りパイル質量QA(g/m2)を求める。
m1 m2
QA /g( m 2 ) 106
A1 A2
さらに,変動係数(CV)を計算し,必要ならば,箇条5の規定によって試験片を追加し,試験を行う。
最後に,全試験片から得られた単位面積当たりの刈取りパイル質量の平均値及び変動係数(CV)を計算す
る。

――――― [JIS L 1021-4 pdf 8] ―――――

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8.7 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記入する。
a) この規格番号及び箇条番号
b) 試験片を採取した試料の明細(製造業者及び型番)。部分的にパイル長又はパイルの個数に違いがあっ
た場合は,その旨
c) 適用した調製及び試験条件
d) 試験に用いた試験片の数
e) 各試験片の単位面積当たりの基部上のパイル質量(g/m2)
f) 全試験片から得られた単位面積当たりの基部上のパイル質量(g/m2)の平均値及び変動係数
g) 部分的にパイル長又はパイルの個数に違いがあったかどうか
h) 刈取りに用いた装置の種類

9 単位体積当たりの基部上のパイル質量及びパイル繊維の体積比

9.1 原理

  パイル刈取り前後の試験片からパイル層の厚さを測定する。得られた測定結果及び単位面積当たりの基
部上のパイル質量から,単位体積当たりの基部上のパイル質量及びパイル繊維の体積比を算出する。

9.2 試験器具及び装置

  試験器具及び装置は,8.2.18.2.5に規定するもの並びにJIS L 1021-3の箇条4(全厚さ測定方法)に規
定するカーペット厚さ測定器及び直定規。

9.3 試験片

  8.3で規定する方法と同様に試験片を採取する。

9.4 試験片の準備

  直定規,直尺などを用いて,パイルの毛並みの向きに対して,最初は逆方向(逆目方向)に,次に順方
向(順目方向)に使用面を軽くブラッシングする。その後,恒量に達するまで,箇条4で規定する調製条
件下に試験片を平らに,1枚ずつ,表面を上にして,24時間以上調製する。

9.5 手順

9.5.1  各試験片の厚さを,JIS L 1021-3の箇条4によって,測定する。
9.5.2 8.5.3によって,試験片からパイルを刈り取り,箇条8によって,刈取り前後の単位面積当たりの
パイルの質量を求める。
9.5.3 9.5.1に規定する方法で刈取り後の各試験片の厚さを測定する。

9.6 試験結果

9.6.1  JIS L 1021-3の箇条5(基部上のパイル層の厚さ測定方法)によって,各試験片から得られたパイ
ル層の厚さの平均値dを,0.1 mm単位まで求める。
9.6.2 8.6によって,単位面積当たりの基部上のパイル質量の平均値(g/m2)を求める。
9.6.3 次の式によって,基準圧力下(2.0 kPa±0.2 kPa)における単位体積当たりの基部上のパイル質量
QS(g/cm3)を算出する。
QA
QS g( / cm 3 ) 10 3
d
m1 m2
A1 A2
10 3
d

――――― [JIS L 1021-4 pdf 9] ―――――

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ここに, m1 : 試験片の質量(g)
m2 : 刈取り後の試験片の質量(g)
A1 : 各々の試験片の幅及び平均値を求め算出した試験片の面積
(mm2)
A2 : パイル刈取り後の各試験片の面積(mm2)
:
QA : 単位面積当たりの刈取りパイル質量(g/m2)
:
d : JIS L 1021-3の箇条5によって測定したパイル層の厚さ(mm)
9.6.4 パイル繊維の体積比は,次の式によって,算出する。
QS
パイル繊維の体積比
QF
ここに, QS : 単位体積当たりの基部上のパイル質量(g/cm3)(9.6.3参照)
QF : パイル構成繊維の比重(g/cm3)
注記 パイル繊維の体積比は,通常,百分率(%)で表現する。
また,パイルが2種類以上の繊維で構成されている場合は,パイル構成繊維の比重Qは,次の式によ
F
って,算出する。
100
QF
C1 C2 Cn
QF1 QF2 QFn
ここに, C1 : 繊維の密度QF1の繊維の混用率
C2 : 繊維の密度QF2の繊維の混用率
Cn : 繊維の密度QFnの繊維の混用率

9.7 試験報告書

  試験報告書には,次の事項を記入する。
a) この規格番号及び箇条番号
b) 試料の明細(製造業者,種類など)
c) 適用した調製及び試験条件
d) 各試験片のパイル層の厚さ
e) パイル層の厚さの平均値(0.1 mm単位)
f) 各試験片の単位面積当たりの基部上のパイル質量(g/m2)
g) 単位面積当たりの基部上のパイル質量の平均値(g/m2)
h) 2.0 kPaの基準圧力下における単位体積当たりの基部上のパイル質量(g/cm3)
i) パイル繊維の体積比
j) 刈取りに用いた装置の種類

――――― [JIS L 1021-4 pdf 10] ―――――

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JIS L 1021-4:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8543:1998(MOD)

JIS L 1021-4:2020の国際規格 ICS 分類一覧

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