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JIS M 8211:1995 規格概要
この規格 M8211は、鉄鉱石中の化合水定量方法について規定。
JISM8211 規格全文情報
- 規格番号
- JIS M8211
- 規格名称
- 鉄鉱石―化合水定量方法
- 規格名称英語訳
- Iron ores -- Method for determination of combined water content
- 制定年月日
- 1953年3月28日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 7335:1987(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 73.060.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 金属分析 I 2019, 金属分析 II 2019
- 改訂:履歴
- 1953-03-28 制定日, 1956-03-20 確認日, 1958-01-31 改正日, 1960-12-17 確認日, 1963-12-15 確認日, 1965-09-01 改正日, 1968-04-01 確認日, 1971-05-01 確認日, 1971-10-01 改正日, 1974-09-01 確認日, 1978-10-01 確認日, 1983-12-01 改正日, 1990-07-01 確認日, 1995-09-01 改正日, 2000-10-20 確認日, 2005-07-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS M 8211:1995 PDF [10]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
M 8211-1995
鉄鉱石−化合水定量方法
Iron ores−Method for determination of combined water content
1. 適用範囲 この規格は,鉄鉱石中の化合水定量方法について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS K 0113 電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
JIS M 8202 鉄鉱石−分析方法通則
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 7335 : 1987 Iron ores−Determination of combined water content−Karl Fischer titrimetric method
2. 用語の定義 この規格でいう化合水とは,鉄鉱石分析試料を105℃から950℃に加熱する間に発生する
水分を指す。
3. 一般事項 定量方法に共通な一般事項は,JIS M 8202の規定による。
4. 定量方法の区分 化合水の定量方法は,次による。
カールフィッシャー滴定法 この方法は,化合水含有率0.05% (m/m) 以上10% (m/m) 以下の試料に適用す
るもので,附属書による。
――――― [JIS M 8211 pdf 1] ―――――
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M 8211-1995
附属書 カールフィッシャー滴定法
1. 要旨 試料を窒素気流中で105℃に加熱して吸湿水を除去した後,引き続き950℃に加熱し,遊離した
化合水をエチレングリコール・メタノールに吸収させ,カールフィッシャー試薬溶液で電気的に滴定する。
2. 試薬 試薬は,次による。
(1) 窒素 酸素含有量が窒素ガス1l中に10 汎 下のもの。
(2) エチレングリコール・メタノール混合溶液 エチレングリコール100mlにメタノール100mlを加えて
よく振り混ぜる。この溶液は,吸湿しないように保存し,使用の都度水分含有量を測定して,溶液1ml
中に0.3mg以上の水分を含んでいないことを確かめる必要がある。この溶液の代わりに,無水エチレ
ングリコールも使用できる。
(3) カールフイツシヤー試薬溶液 調製及び標定方法は,JIS K 0113の8.1.2(7)(カールフィッシャー試薬
溶液)による。
(4) 水−メタノール溶液 調製及び標定方法は,JIS K 0113の8.1.2(8)(水−メタノール溶液)による。
3. 装置及び器具 装置及び器具は,原則として次のものを用いる(附属書付図13参照)。
なお,この方法に使用するカールフィッシャー試薬溶液は吸湿性が強いので,大気からの吸湿を防ぐ目
的で,装置と大気の連結部には,乾燥したシリカゲル,活性アルミナ又は塩化カルシウムなどの乾燥剤を
入れた乾燥管を取り付ける。
また,ガラス器具は,すべてすり合わせとし,ふっ素樹脂系又はシリコーン樹脂系のグリースで保護す
る。
(1) ガス流量計 (a)最高500ml/minまではかれるもの。流量測定にU字管形の差圧流量計を使用すると
き,マノメーターの液体は,非蒸発性の油でなければならない。
(2) 窒素ガス乾燥塔 (b) 加熱管 (c) に送入する窒素ガスを乾燥するもので,乾燥剤(1)を充てんする,容
積が250ml以上であるもの。
注(1) 乾燥剤には,酸化りん (V),過塩素酸マグネシウム又はこれと同等の乾燥能力のものを用いる。
加熱炉は,2個で一組となり,加熱管 (c) が挿入できるもの。附属書付図1は直
(3) 加熱炉 (f1) と (f2)
列に配置された方式であり,附属書付図2は並列に配置され,加熱管 (c) が移動式となっている。こ
れらの炉の一つは105±2℃に,他は950±20℃に維持でき,しかもこれらの温度の均一帯は,それぞ
れにつき少なくとも試料ボート (d) 全域を含むものであり,炉中温度は,温度計で測定する。
(4) 加熱管 (c) 附属書付図1に示した加熱管 (c) は,両端が開放で,内径約2030mm,長さ約800
1000mmの石英製の直管で,石英製の長い押し棒を内部に挿入できるようにする。附属書付図2に示
した加熱管 (c) は,一端が閉じられた内径約30mm,長さ約350mmのもので,ガスの流れを外部に導
き出すため,内部に外径約8mmの細管が取り付けられている。
(5) 試料ボート (d)白金,石英又は不活性な磁器製で,はかり採った試料を広げた場合,1mm2当たり
1mgを超えないような大きさのもの。このボートは,使用直前に950℃で加熱して水分を除いた後デ
シケーター中で放冷して使用する。
(6) 吸収セル (h) ガラス製の容器で,附属書付図3に示すもの。白金電極 (i),ビュレット及びガス導
――――― [JIS M 8211 pdf 2] ―――――
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入管の取付部は,吸湿しないようになっていなければならない。
(7) 白金電極 (i)
(8) 電気滴定装置 カールフィッシャー滴定に適切な装置で,終点を電気的に指示できるもの。
(9) 流量調節弁
(10) マグネチックスターラー
(11) ビュレット 容量が25mlのもの。
4. 試料はかり採り量 試料はかり採り量は,附属書表1による(2)。
注(2) 化合水含有率が2.0% (m/m) 以上の試料は,JIS M 8202の4.2(2)の(2.1)(乾燥法による場合)又は
(2.2)(吸湿水補正法による場合)を適用する。
附属書表1 試料はかり採り量
化合水含有率 試料はかり採り量
% (m/m) g
0.05以上 2.0未満 1.0
2.0 以上 5.0未満 0.5
5.0 以上 10 以下 0.2
5. 操作
5.1 装置の準備 加熱炉 (f1) 中の加熱管 (c) を105±2℃に,加熱炉 (f2) 中の加熱管 (c) を950±20℃
に加熱し,装置全体(附属書付図1又は附属書付図2)を気密に連結した後,窒素 [2.(1) ] を200ml/minの
流量で通す。次に,加熱管 (c) の出口を閉じて気密性を検査する。再び,加熱管 (c) の出口を吸収セル (h)
の入口に接続した後,必要ならば窒素を200ml/minに再調節する。この状態で窒素を10分間通す。
吸収セル (h) の栓を外し,エチレングリコール・メタノール混合溶液 [2.(2) ] 40mlを加え,再び栓を確
実に閉じ,マグネチックスターラーと電気滴定装置を作動させる。回転子のスピードを一定になるように
調節して溶液を十分に混合する。窒素を200ml/minの流量で通し,滴定が終了するまで流し続ける。
5.2 滴定 滴定は,次のいずれかによる。ただし,滴定の際の温度は,カールフィッシャー試薬溶液の
温度と同じ温度である必要がある。
(1) 直接滴定法
(a) 吸収液の脱水 カールフィッシャー試薬溶液 [2.(3) ] を吸収セル (h) 中にゆっくりと滴下させる。
あらかじめ滴定終点での電流値(3040 を選定しておき(3),その値が30秒間以上のある一定
時間(3060秒間)持続した点を終点とする。
10分間この状態を保持した後,再びカールフィッシャー試薬溶液 [2.(3) ] を滴下させて先に定め
た電流値に戻し,30秒間その値が持続するまで続ける。この操作を繰り返して,その間の滴定量が
水の増加量に換算して0.15mg未満になるまで行う。
注(3) 吸収セル (h) に浸した2個の白金電極 (i) 間には,10100mVの電圧を加えておく。装置によ
っては,事前に設定されている場合がある。
(b) 吸湿水の除去 試料(2)をはかり採って試料ボート (d) に移し入れて平に広げる。加熱管 (c) の入口
側の栓を外して加熱管 (c) 内の入口に試料ボート (d) を置き,直ちに気密に栓をした後,試料ボー
ト (d) を加熱炉 (f1) の均一加熱帯の中央に移して,試料中の吸湿水分,及び加熱管内の雰囲気中の
水分を追い出し,吸収セル (h) 中に導く。30分後,(a)に従って操作する。
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(c) 化合水の抽出と測定 試料ボート (d) を附属書付図1のように加熱炉 (f2) の均一加熱帯の中央に
移すか,又は附属書付図2のように加熱炉 (f1) を加熱炉 (f2) に置き換えて,試料を950±20℃に
15分間加熱して発生した水分を窒素 [2.(1) ] で吸収セル (h) に導く。引き続き加熱管冷却部を適切
な加熱器を用いて約100℃に加熱し,凝縮した水分を完全に吸収セル (h) に導く。以下,(a)に従っ
てカールフィッシャー試薬溶液 [2.(3) ] で滴定する。
(2) 逆滴定法
(a) 吸収液の脱水 (1)(a)による。
(b) 吸湿水の除去 (1)(b)による。
(c) 化合物の抽出と測定 (1)(c)によって試料中の化合水を抽出して吸収セル (h) 中に導き,これにカー
ルフィッシャー試薬溶液 [2.(3) ] を必要量より数ml過剰に加え,加えた量を正しく読み取る。その
過剰量を水−メタノール溶液 [2.(4) ] で逆滴定する。滴定要領は(1)(a)に示した操作に準じる。ただ
し,電流指示計の作動状態は,直接滴定法の場合と反対となる。
(3) 電量滴定法
(a) 吸収液の脱水 吸収セル (h) によう素発生極液(4)を約100ml入れ,対極が挿入されているセルに対
極液(4)を510ml入れる。次に,電解電流を終点(5)まで流す。電解電流を絶って10分間保持した
後,再び電解電流を終点(5)まで流す。その間の電解に要した電気量を水の増加量に換算して,0.15mg
未満になるまでこの操作を繰り返す。
注(4) よう素発生極液及び対極液の一例を附属書表2に示す。
なお,よう素発生極液として附属書表2中の組成のものを用いる場合は,水を加えて遊離よ
う素と反応させ,水1molとよう素1molが定量的に反応することを確認しておく。
附属書表2 よう素発生極液及び対極液の組成
試薬 極液 対極液
よう化水素又はよう化カリウ 12.6 ‐
ムのよう素相当量
g
二酸化硫黄 35.0 0.35
g
ピリジン 200 0.75
ml
メタノール 300 3
ml
(5) 滴定の終点は,次のいずれかによる。
(a) 定電圧分極電流法の場合は,吸収セル (h) に浸した2個の白金電極 (i) の間に10100mV
の電圧を加えて,(1)(a)と同様に滴定終点検出器に1020 準 騰地晩 出された
ときを終点とする。
(b) 定電流分極電圧法の場合は,吸収セル (h) に浸した2個の白金電極 (i) の間に110 準
流を流して電圧を測定し,300500mVから1050mVに急激に変化したときを終点とする。
(b) 吸湿水の除去 (1)(b)に従って操作して試料中の吸湿水分,及び加熱管内の雰囲気中の水分を追い出
し,吸収セル (h) 中に導く。30分間経過した後に,電解電流を終点(5)になるまで流して電解に要し
た電気量から水の増加分を求め,その量が0.15mg以下になるまで,この操作を繰り返す。
(c) 化合水の抽出と測定 (1)(c)に従って試料中の化合水を抽出して吸収セル (h) に導き,電解電流を終
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点(5)まで流して必要とした電気量を読み取る。
6. 空試験 試料ボートに試料を入れないで,5.1及び5.2の手順に従って試料と同じ操作を行う。この空
試験値は,1.0mgH2O/h以下でなければならない。
7. 計算 5.2及び6.で得た滴定量又は電気量から,試料中の化合水含有率を,次のいずれかの式によって
算出する。
(1) 直接滴定法の場合
V1 V2 F1
Cw 100
m 1 000
ここに, CW : 試料中の化合水含有率 [% (m/m) ]
V1 : 5.2(1)(c)の滴定におけるカールフィッシャー試薬溶液の使用
量 (ml)
V2 : 空試験液の滴定におけるカールフィッシャー試薬溶液の使用
量 (ml)
F1 : カールフィッシャー試薬溶液1mlに相当する水の量 (mg)
m : 試料はかり採り量 (g)
(2) 逆滴定法の場合
V1 v2 F1 V3 V4 F2
Cw 100
m 1 000
ここに, CW : (1)に同じ [% (m/m) ]
V1 : 5.2(2)(c)の滴定におけるカールフィッシャー試薬溶液の添加
量 (ml)
V2 : 空試験液の滴定におけるカールフィッシャー試薬溶液の添加
量 (ml)
F1 : (1)に同じ
V3 : 5.2(2)(c)の滴定における水−メタノール溶液の使用量 (ml)
V4 : 空試験液の滴定における水−メタノール溶液の使用量 (ml)
F2 : 水−メタノール溶液1mlに相当する水の量 (mg)
m : (1)に同じ
(3) 電量滴定法
Q1 Q2
Cw 100
10.72 m 1 000
ここに, CW : (1)に同じ [% (mm) ]
Q1 : 5.2(3)(c)で求めた電気量(クーロン)
Q2 : 空試験液の滴定に要した電気量(クーロン)
k : 装置の特性などによって生じた補正係数(6)
m : (1)に同じ
注(6) 電解液,電解方式及び電解隔膜によって電流効率が正しく100%にならないときに用いられる補
正係数である。
8. 許容差 許容差は,附属書表3による。
――――― [JIS M 8211 pdf 5] ―――――
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JIS M 8211:1995の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 7335:1987(MOD)
JIS M 8211:1995の国際規格 ICS 分類一覧
- 73 : 鉱採及び鉱物 > 73.060 : 金属鉱物及びそれらの濃縮物 > 73.060.10 : 鉄鉱石
JIS M 8211:1995の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK0113:2005
- 電位差・電流・電量・カールフィッシャー滴定方法通則
- JISM8202:2015
- 鉄鉱石―分析方法通則