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例 0.150.39 の等級に分類される異物が8個あった場合,それらの面積ciniは,次のように計算す
る。
8×0.242 mm2=1.9 mm2(表1参照)
6.4.2 結果
紙又は板紙の単位面積当たりの異物の総面積を最も近い整数で報告する。5 mm2/m2以下の結果の場合は,
小数点以下1桁で報告する。
注記 必要に応じて,等級ごとに結果を報告してもよい。しかし,異物がほとんどない等級では,試
料採取の位置などの影響を受けやすいため注意する。
6.5 精度
目視による計数方法は,主観的な試験方法であるため,正確な精度データを得ることは困難である。判
断は個人差が伴うため,再現性が不十分であることは分かっている。
5か所の試験所で16種類の紙を目視で検査した。試験所間の変動係数は,62 %から99 %まで変わり,
平均値は82 %であった。
7 目視法
7.1 装置
装置は,次による。
7.1.1 目視法異物比較チャート 比較チャートは,面積の等しい各種形状の図形を,それぞれ表示面積
0.05 mm2から5.0 mm2まで14段階に配列した伸縮の少ない透明なフィルム。このフィルムは,JIS P 8208
で使用するものと同じとする。この比較チャートのコピーを附属書JAに掲載した。
附属書JAの印刷された比較チャート及び市販の比較チャートのコピーしたものを検査に用いてはなら
ない。点の大きさ及びコントラストが変わることがあるためである。
7.1.2 検査台 照度,観察角度など同じ条件の下で検査をするのに適切な台。検査台上の明るさは,直射
日光を避けた自然光,又は白色若しくは昼光色の光源を用いる。
注記 検査する面の照度は,500 lx程度とすることが望ましい(参考文献[4]参照)。
7.1.3 マスク 試験片の面積を規定するための 200 mm×250 mm(0.05 m2)の窓をもつもの。
7.2 試験用紙の調製
7.2.1 サンプルの採取
ロットで,異物を評価する場合には,サンプルの数及びその選定は,JIS P 8110による。
7.2.2 試験用紙の採取
試験用紙は,サンプルから全体を代表するように,汚れがなくマスクの窓より大きな試験用紙を4枚以
上採取する。採取した試験用紙の表面を保護するため,2枚の大きな紙の間に挟んでおくとよい。
7.3 操作
試験用紙を検査する面を上にして,ちりのないきれいな台上に置く。試験用紙のほぼ中央部にマスクを
載せる。マスク内を試験片として観察できる異物を目視法異物比較チャート(図JA.1参照)と比較して,
形状,大きさの最も近いものを選び出し,その表示面積及び個数を記録する。表の検査が終わったら,裏
についても同じようにして検査する。
注記1 評価に使用する最小表示面積をあらかじめ定めておく。
なお,ある角度から見たときだけ黒く見えるような斑点は,通常は異物とはみなさない。
検査は,試験片の表及び裏についてそれぞれ 4 枚以上,異物が少ない場合には,必要に応
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じて枚数を増して行う。
注記2 必要に応じて,JIS P 8208に従って評価を行う。
7.4 計算
異物の計算は,試験片の表及び裏について,単位面積当たりの異物の総面積(mm2/m2)として,次の式
(2)によって求め,有効数字2桁で表す。
(ai ni )
D (2)
A
ここに, D : 異物の総面積(mm2/ m2)
ai : 目視法異物比較チャートの表示面積(mm2)
ni : 表示面積別の異物個数
A : 検査した面積(m2)
8 報告書
報告書には,次の事項を記載する。
a) 規格名称又は規格番号,及び評価方法の種類(ISO目視法又は目視法)
b) サンプル又はロットを特定するのに必要な全ての情報
c) 紙又は板紙の単位面積当たりの異物の総面積(mm2/m2)。必要に応じて,大きさ又は種類に分けた等
級ごとの結果
d) 検査した紙又は板紙の面積(m2)
e) 結果が目視によるものか又は計測器によるものか
f) 検査中に観察された特徴的な事項
g) 規定した手順から逸脱した事項又は結果に影響した可能性のある事項
――――― [JIS P 8145 pdf 7] ―――――
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附属書A
(規定)
ISO異物比較チャート
ここに示すチャートは,ISO目視法に使用する比較チャートのコピーである。
図A.1−ISO異物比較チャートのコピー
比較チャートの左側部分は,計測器の校正及び目視検査に使用する。面積の大きさごとに,下限のコン
トラストの点を示す。下限のコントラストが30 %,50 %及び 80 %の異物は,それぞれ,0.40 mm2,0.15 mm2
及び 0.04 mm2と同等以上の大きさである。
右側部分は,アスペクト比の異なる異物を示す。コントラストは100 %である。この部分は大きさの分
類に使用する。
注記 ISO 15755(比較チャート附属)は,財団法人日本規格協会で入手できる。
――――― [JIS P 8145 pdf 8] ―――――
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附属書B
(規定)
計測器による方法
B.1 一般
紙の異物の検査では一般に計測器が使用されている。この計測器による方法は,多数の異物を含む紙に
おいて有効である。しかし,目視で得られた結果が,計測器による方法と同等でないことに注意する必要
がある。
なお,蛍光斑点は,この規格に規定する方法では検出できない。
次のものは,計測器による方法を用いると問題を起こすことがある。
− 平らでない紙
− 明度が低い紙(Y値が 30 %未満)
− あな(孔)のある紙
B.2 計測器
B.2.1 異物計測装置
異物計測装置は,反射光で行う検査に適した光源をもち,表1に示す面積及び表B.1に示すコントラス
トを用いて,異物を評価,計測及び表示できる構成になっている。装置の再現性は,検査領域を5回検査
したとき,変動係数が15 %以下でなくてはならない。照明の角度分布(入射角)は,紙表面の陰影及び光
沢むらによって生じるバックグラウンドの反射率の変化を最小限にするようにしなければならない。
注記 装置は,最大の画素サイズが0.01 mm2で,最小のグレースケールの解像度が反射率 0.5 %を満
たす性能のものとする。
B.2.2 比較チャート
異なる面積及びコントラストをもつ点を配列したチャートを用いる。コントラストは,表B.1に示す。
この比較チャートは,装置の校正に使用する。詳細な情報については,附属書Aに規定する。
B.3 操作
サンプルの調製は,6.2による。測定は,装置製造業者が提供した取扱説明書による。
透明紙又はあな(孔)がある板紙の検査は,きれいな白色の紙を裏に当てて行う。
定期的に装置の校正を比較チャートを用いて行う。白い平らなタイル又は紙の上に比較チャートを置く。
比較チャートが示す全等級,全異物を装置で認識する。測定結果が異なる場合,装置を調整するか,又は
装置製造業者に連絡する。
注記 装置は,一般的に異物の実際の大きさから得られた結果を自動的に計算することができる。こ
の場合,各等級の対数平均面積を用いる必要はない。
B.4 異物の分類
B.4.1 大きさ
6.3.2の規定による。
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B.4.2 コントラスト
コントラストとは,粒子とバックグラウンドとの間の光強度差を測定するために使用するパラメータの
ことである。コントラストは,粒子の光反射強度と周囲の光反射強度との比から,式(B.1)によって求める。
周囲と比較して,暗い粒子ほどコントラストが高くなる。
pa TT
C= 1 100 (B.1)
su
ここに, C : コントラスト(%)
Tpa : 粒子の反射率(%)
Tsu : 周辺部の反射率(%)
注記 粒子の周縁部と異物を含まない部位(周辺部)とは,1 mm以上離れていることが望ましい。
異物を目視可能にするために必要なコントラストは,異物の大きさによる。小さな斑点は,周囲の紙と
比較してコントラストが高ければ目視可能である。また,大きな斑点はコントラストが弱くても目視可能
である。したがって,ただ一つのコントラストを限界値として指定できない。表B.1に適用する最小コン
トラスト値を示した。
この規格では,コントラストの値は,光学強度及び濃度の値から計算するため,異物と周辺の紙との反
射光強度が同じ場合にゼロとなる。
表B.1−等級別の最小コントラスト値
最小コントラスト値
等級
%
1 30
2 30
3 30
4 50
5 80
6 100
B.5 精度
この規格の再現性及び繰返し精度の正確な計算は,規格に従って限定した校正を経たときだけとなる。
一般的な情報は,参考文献[2]及び[3]から得ることができる。
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JIS P 8145:2011の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 15755:1999(MOD)
JIS P 8145:2011の国際規格 ICS 分類一覧
JIS P 8145:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISP8110:2006
- 紙及び板紙―平均品質を測定するためのサンプリング方法
- JISP8208:1998
- パルプ―きょう雑物測定方法