24
Q 14006 : 2012 (ISO 14006 : 2011)
a) 新しい環境方針又は法律
b) 顧客のし(嗜)好又は要望の変化
c) 利害関係者によって提起される新しい課題
d) 競争相手によるエコデザイン活動
A.4 エコデザインの内部プロセスのマネジメント
A.4.1 採択されたエコデザイン戦略の実施
エコデザイン戦略を実施するために,経営層は,運用上の計画及び管理において,エコデザインの課題
に取り組む必要がある。マネジメント及び設計の両方のレベルで,環境側面を製品の設計・開発に組み込
むことが,エコデザインの効果的な実施に不可欠である(箇条5及び箇条6参照)。このことは,エコデザ
インの課題を,マネジメントの思考,報告及び実践の中に構築する必要があることを意味する。
製品のエコデザインのための戦略的方向性及び目的を設定した後,トップマネジメントは,環境目的を
達成するために要求される活動の実施及び維持を支援することが望ましい。
トップマネジメントの行動は,十分な財務的及び人的資源の割当てを含む,手順,実施計画,ロードマ
ップ及び目標の効果的な実施を可能にすることが望ましい(5.4.1も参照)。効果的に実施するための計画
においては,各部門,とりわけ製品の設計・開発プロセスに関与する部門,さらにマーケティング,販売,
生産,環境,調達及びサービス部門も,完全な内部のバリューチェーンの中で関与する。
A.4.2 部門横断的アプローチ
A.4.2.1 設計,生産,工学,マーケティング,環境,品質,購買,サービス提供といった関連領域及び関
連部門の関与によって,組織における製品の設計・開発への環境側面の組み込みが,成功をより確実にす
る。これらの部門に関与する人々の数は,多くの場合,組織の規模に応じて変化する。
部門横断的アプローチの狙いは,関連のある全ての部門が設計・開発プロセスの最も早期の段階での環
境改善に貢献し,かつ責任を負い,市場投入及び製品レビューまでのプロセス全体にわたって関与し続け
ることを確実にすることである。A.4.2.2及びA.4.2.3に,エコデザインの実施に関与する部門の主要な任
務及びそれに携わる人(括弧の中)を示す。
A.4.2.2 短期的なもの
a) 製品の設計・開発における創造的解決策の研究及び実施(製品企画者,開発者及び設計者)
b) 代替設計,製造,材料又はプロセスの技術的な実行可能性についての調査及び情報提供(開発者,設
計者)
c) 提案されている解決策/改善の環境側面及び妥当性確認に関する検討及び文書化(環境専門家)
d) 内部のバリューチェーンからのコミュニケーション及びコミットメント(購買担当者,マーケティン
グ及び販売担当者,環境専門家)
e) 外部のバリューチェーンからのコミュニケーション及びコミットメント(供給者,小売り業者,顧客,
リサイクル業者及び処分業者)
f) 材料及び構成部品/部分組立品に関するデータの収集及び文書化,並びに供給者への組織の環境要求
事項についての情報の提供(購買マネージャ)
g) 供給者の生産又は使用済段階プロセスの技術的パフォーマンスの点検(購買担当者,エンジニア)
A.4.2.3 長期的なもの
a) 前の世代の製品,競争相手の製品などから基準となる環境測定システムを構築する(経営層)。
b) 法律・環境規制の制定,競争相手の環境部門における新しい進展を考慮し,追跡する(環境専門家)。
――――― [JIS Q 14006 pdf 26] ―――――
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Q 14006 : 2012 (ISO 14006 : 2011)
c) 訓練及び教育を通じて環境意識を高める(環境専門家,教育訓練実施者)。
d) 将来の活動及び顧客のニーズを評価し,製品開発及び最終製品の価格付けの方向性に関する戦略的情
報を提供する(製品マネージャ,マーケティング及び販売マネージャ)。
A.4.3 バリューチェーンの関与
バリューチェーンマネジメントは,供給者,下請業者,運送会社,取引小売り業者,顧客,リサイクル
業者,廃棄物処理業者及びその他の“使用済段階”の関係者との相互作用を取り扱う。これらの相互作用
は,組織がバリューチェーンに及ぼし得る影響に応じて異なる特徴をもつことがある。バリューチェーン
マネジメントとともに,次の事項を考慮してもよい。
a) 供給者及び顧客の,環境情報及び認識の量及び質を向上させる。
b) バリューチェーンの中の関係者の環境パフォーマンスをベンチマークする。
c) バリューチェーン内の組織のための環境要求事項を明確化し,議論する(例えば,供給者の基準又は
環境測定システムの使用)。
d) 供給者及びリサイクル業者を製品の再設計に関与させる。
e) こん(梱)包,材料,構成部品/部分組立品又は製品全体の再利用及びリサイクルとの関連で実施計
画を策定する。
A.4.4 内部及び外部コミュニケーション
コミュニケーション戦略は,内部及び外部のバリューチェーンマネジメントプロセスの中核的要素であ
る。
内部コミュニケーションは,次の事項に関する情報を従業員に提供することができる。
a) 組織の方針及び実施計画
b) 成功する環境プロジェクト又は製品
c) 個人的に貢献する機会
d) 環境課題,実施計画及びツールに関する訓練コース
e) 定期査定において,持続可能性分野におけるパフォーマンスがどのように考慮されるか。
さらに,このようなコミュニケーションは,製品の設計・開発課題について従業員からフィードバック
を得る仕掛けとして活用できる。
外部コミュニケーションは,組織の運営に関する環境側面を組み込むことの価値及び便益を高めるため
に活用できる。これは,顧客及び供給者といった利害関係者に対するコミュニケーションであり得る。こ
れは,次の事項に関する情報を含むことができる。
− 顧客,供給者及び社会にとっての便益
− 製品特性(パフォーマンス,環境側面など)
− 製品の適切な使用,輸送,メンテナンス及び使用済段階管理
注記 環境コミュニケーションに関する更なる情報は,JIS Q 14063を参照。
A.4.5 組織レベルでのエコデザイン活動のレビュー
採択されたエコデザイン戦略を実現させるためには,運用上の責任者,時間枠及び成果物が必要である。
これらの要素が揃えば,組織におけるエコデザインの展開の方法を測定することが可能となる。そのよう
な測定には,非常に単純なものから非常に高度なものまで多くの形態がある。どの形態が採択されるにせ
よ,パフォーマンス測定は,是正処置,査定,責任者への動機付けなどの様々な課題への取組みを可能に
――――― [JIS Q 14006 pdf 27] ―――――
26
Q 14006 : 2012 (ISO 14006 : 2011)
する。
――――― [JIS Q 14006 pdf 28] ―――――
27
Q 14006 : 2012 (ISO 14006 : 2011)
附属書B
(参考)
JIS Q 14006とエコデザインに関する他の規格との相関関係
B.1 JIS Q 14006とエコデザインに関する他との規格の相関関係
図B.1に示すとおり,この規格の箇条5は,エコデザインを実行するために必要なこれらの規格の全て
の要素を結び付ける。
――――― [JIS Q 14006 pdf 29] ―――――
28
Q 14006 : 2012 (ISO14006 : 2011)
JIS Q 9001:2008 7.3 TR Q 0007:2008
Q1
2
4006 : 2
5.4.6.1 一般
AN
5.4.6.2 設計・開発の計
0
PLAN
1
PL
画
2(
5.2 環境方針
計画
I
SO1
5.3.1 環境側面
5.3.2 法的及びその他の要求事項
4
5.3.3 目的,目標及び実施計画
006 : 2
5.4.6.3 設計・開発への
DO インプット
0
概念設計
1
5.4.6.4 設計・開発から
1
5.4.1 資源,役割,責任及び権限
)
のアウトプット
ACT 5.4.2 力量,訓練及び自覚
DO
5.4.3 コミュニケーション
5.5.3 不適合並びに是正処置及
5.4.4 文書類
び予防処置 設計仕様
5.4.5 文書管理
5.6 マネジメントレビュー
5.4.6 運用管理
5.4.7 緊急事態への準備及び対応
詳細設計
CHECK
監視及び測定
5.5.1
5.5.2
順守評価 5.4.6.5 設計・開発のレ
ビュー
記録の管理
5.5.4
CHECK
5.4.6.6 設計・開発の検
内部監査
5.5.5 試験
証
5.4.6.7 設計・開発の妥 試作品
当性確認
ACT
5.4.6.8 設計・開発の変
更管理
製造への移行
図B.1−JIS Q 14006 箇条5とエコデザインに関する他の規格との相関関係
――――― [JIS Q 14006 pdf 30] ―――――
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JIS Q 14005:2012の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.020 : 環境保護 > 13.020.10 : 環境マネジメント
JIS Q 14006:2012の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISQ14050:2012
- 環境マネジメント―用語