JIS Q 45100:2018 労働安全衛生マネジメントシステム―要求事項及び利用の手引―安全衛生活動などに対する追加要求事項 | ページ 2

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Q 45100 : 2018
働安全衛生マネジメントシステムの適用範囲)を考慮し,次の事項のために取り組む必要があるリスク及
び機会を決定しなければならない。
a) 労働安全衛生マネジメントシステムが,その意図した成果を達成できるという確信を与える。
b) 望ましくない影響を防止又は低減する。
c) 継続的改善を達成する。
組織は,取り組む必要のある労働安全衛生マネジメントシステム並びにその意図した成果に対するリス
ク及び機会を決定するときには,次の事項を考慮に入れなければならない。
− 危険源(JIS Q 45001:2018の6.1.2.1参照)
− 労働安全衛生リスク及びその他のリスク(6.1.2.2参照)
− 労働安全衛生機会及びその他の機会(6.1.2.3参照)
− 法的要求事項及びその他の要求事項(6.1.3参照)
組織は,計画プロセスにおいて,組織,組織のプロセス又は労働安全衛生マネジメントシステムの変更
に付随して,労働安全衛生マネジメントシステムの意図した成果に関わるリスク及び機会を決定し,評価
しなければならない。永続的か暫定的かを問わず,計画的な変更の場合は,変更を実施する前にこの評価
を行わなければならない(JIS Q 45001:2018の8.1.3参照)。
組織は,次の事項に関する文書化した情報を維持しなければならない。
− リスク及び機会
− 計画どおりに実施されたことの確信を得るために必要な範囲でリスク及び機会(6.1.26.1.4参照)を
決定し,対処するために必要なプロセス及び取組み
組織は,次に示す全ての項目について取り組む必要のある事項を決定するとともに実行するための取組
みを計画しなければならない(JIS Q 45001:2018の6.1.4参照)。
a) 法的要求事項及びその他の要求事項を考慮に入れて決定した取組み事項
b) 労働安全衛生リスクの評価を考慮に入れて決定した取組み事項
c) 安全衛生活動の取組み事項(法的要求事項以外の事項を含めること)
d) 健康確保の取組み事項(法的要求事項以外の事項を含めること)
e) 安全衛生教育及び健康教育の取組み事項
f) 元方事業者にあっては,関係請負人に対する措置に関する取組み事項
組織は,附属書Aを参考として,取り組む必要のある事項を決定するとともに実行するための取組みを
計画することができる。
なお,附属書Aに記載されている事項以外であってもよい。
組織は,取組み事項を決定し取組みを計画するときには,組織が所属する業界団体などが作成する労働
安全衛生マネジメントシステムに関するガイドラインなどを参考とすることができる。
注記1 元方事業者とは,一つの場所において行う事業の仕事の一部を請負者に請け負わせているも
ので,その他の仕事は自らが行う事業者をいう。
注記2 関係請負人とは,元方事業者の当該事業の仕事が数次の請負契約によって行われるときに,
当該請負者の請負契約の後次の全ての請負契約の当事者である請負者をいう。
6.1.1.1 労働安全衛生リスクへの取組み体制
組織は,危険源の特定(JIS Q 45001:2018の6.1.2.1参照),労働安全衛生リスクの評価(6.1.2.2参照)
及び決定した労働安全衛生リスクへの取組みの計画策定(JIS Q 45001:2018の6.1.4参照)をするときには,
次の事項を確実にしなければならない。

――――― [JIS Q 45100 pdf 6] ―――――

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a) 事業場ごとに事業の実施を統括管理する者にこれらの実施を統括管理させる。
b) 組織の安全管理者,衛生管理者など(選任されている場合)に危険源の特定及び労働安全衛生リスク
の評価の実施を管理させる。
組織は,危険源の特定及び労働安全衛生リスクの評価の実施に際しては,次の事項を考慮しなければな
らない。
− 作業内容を詳しく把握している者(職長,班長,組長,係長などの作業中の働く人を直接的に指導又
は監督する者)に検討を行わせるように努めること。
− 機械設備及び電気設備に係る危険源の特定並びに労働安全衛生リスクの評価に当たっては,設備に十
分な専門的な知識をもつ者を参画させるように努めること。
− 化学物質などに係る危険源の特定及び労働安全衛生リスクの評価に当たっては,必要に応じて,化学
物質などに係る機械設備,化学設備,生産技術,健康影響などについての十分な専門的な知識をもつ
者を参画させること。
− 必要に応じて,外部コンサルタントなどの助力を得ること。
注記1 “化学物質など”の“など”には,化合物,混合物が含まれる。
注記2 “事業の実施を統括管理する者”には,総括安全衛生管理者及び統括安全衛生責任者が含ま
れ,総括安全衛生管理者の選任義務のない事業場においては,事業場を実質的に管理する者
が含まれる。
注記3 “安全管理者,衛生管理者など”の“など”には,安全衛生推進者及び衛生推進者が含まれ
る。
注記4 “外部コンサルタントなど”には,労働安全コンサルタント及び労働衛生コンサルタントが
含まれるが,それ以外であってもよい。
6.1.2 危険源の特定並びにリスク及び機会の評価
6.1.2.1 危険源の特定
JIS Q 45001:2018の6.1.2.1を適用する。
6.1.2.2 労働安全衛生リスク及び労働安全衛生マネジメントシステムに対するその他のリスクの評価
組織は,次の事項のためのプロセスを確立し,実施し,かつ,維持しなければならない。
a) 既存の管理策の有効性を考慮に入れた上で,特定された危険源から生じる労働安全衛生リスクを評価
する。
b) 労働安全衛生マネジメントシステムの確立,実施,運用及び維持に関係するその他のリスクを決定し,
評価する。
組織の労働安全衛生リスクの評価の方法及び基準は,問題が起きてから対応するのではなく事前に,か
つ,体系的な方法で行われることを確実にするため,労働安全衛生リスクの範囲,性質及び時期の観点か
ら,決定しなければならない。この方法及び基準は,文書化した情報として維持し,保持しなければなら
ない。
労働安全衛生リスクの評価の方法及び基準は,負傷又は疾病の重篤度及びそれらが発生する可能性の度
合いを考慮に入れたものでなければならない。
組織は,当該評価において,附属書Aを参考にすることができる。
組織は,労働安全衛生リスクを評価するためのプロセスに関する手順を策定し,この手順によって実施
しなければならない。

――――― [JIS Q 45100 pdf 7] ―――――

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6.1.2.3 労働安全衛生機会及び労働安全衛生マネジメントシステムに対するその他の機会の評価
組織は,次の事項を評価するためのプロセスを確立し,実施し,かつ,維持しなければならない。
a) 組織,組織の方針,そのプロセス又は組織の活動の計画的変更を考慮に入れた労働安全衛生パフォー
マンス向上の労働安全衛生機会及び,
1) 作業,作業組織及び作業環境を働く人に合わせて調整する機会
2) 危険源を除去し,労働安全衛生リスクを低減する機会
b) 労働安全衛生マネジメントシステムを改善するその他の機会
注記 労働安全衛生リスク及び労働安全衛生機会は,組織にとってのその他のリスク及びその他の機
会となることがあり得る。
組織は,当該評価において,附属書Aを参考にすることができる。
6.1.3 法的要求事項及びその他の要求事項の決定
組織は,次の事項のためのプロセスを確立し,実施し,かつ,維持しなければならない。
a) 組織の危険源,労働安全衛生リスク及び労働安全衛生マネジメントシステムに適用される最新の法的
要求事項及びその他の要求事項を決定し,入手する。
b) これらの法的要求事項及びその他の要求事項の組織への適用方法,並びにコミュニケーションする必
要があるものを決定する。
c) 組織の労働安全衛生マネジメントシステムを確立し,実施し,維持し,継続的に改善するときに,こ
れらの法的要求事項及びその他の要求事項を考慮に入れる。
組織は,法的要求事項及びその他の要求事項に関する文書化した情報を維持し,保持し,全ての変更を
反映して最新の状態にしておくことを確実にしなければならない。
注記 法的要求事項及びその他の要求事項は,組織へのリスク及び機会となり得る。
組織は,当該決定において,附属書Aを参考にすることができる。
6.1.4 取組みの計画策定
JIS Q 45001:2018の6.1.4を適用する。

6.2 労働安全衛生目標及びそれを達成するための計画策定

6.2.1  労働安全衛生目標
JIS Q 45001:2018の6.2.1を適用する。
6.2.1.1 労働安全衛生目標の考慮事項など
組織は,労働安全衛生目標(JIS Q 45001:2018の6.2.1参照)を確立しようとするときには,次の事項を
考慮しなければならない。
− 過去における労働安全衛生目標(JIS Q 45001:2018の6.2.1参照)の達成状況
組織は,労働安全衛生目標の確立に当たって,一定期間に達成すべき到達点を明らかにしなければなら
ない。
6.2.2 労働安全衛生目標を達成するための計画策定
組織は,労働安全衛生目標をどのように達成するかについて計画するとき,次の事項を決定しなければ
ならない。
a) 実施事項
b) 必要な資源
c) 責任者
d) 達成期限

――――― [JIS Q 45100 pdf 8] ―――――

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e) これには,モニタリングするための指標を含む,結果の評価方法
f) 労働安全衛生目標を達成するための取組みを組織の事業プロセスに統合する方法
組織は,労働安全衛生目標及びそれらを達成するための計画に関する文書化した情報を維持し,保持し
なければならない。
組織は,労働安全衛生目標をどのように達成するかについて計画するとき,a) f) に加え,次の事項を
決定しなければならない。
g) 計画の期間
h) 計画の見直しに関する事項
組織は,労働安全衛生目標をどのように達成するかについて計画するとき,利用可能な場合,過去にお
ける次の事項を考慮しなければならない。
i) 労働安全衛生目標の達成状況及び労働安全衛生目標を達成するための計画の実施状況
j) モニタリング,測定,分析及びパフォーマンス評価の結果(9.1.1参照)
k) インシデントの調査及び不適合のレビューの結果並びにインシデント及び不適合に対してとった処
置(10.2参照)
l) 内部監査の結果(JIS Q 45001:2018の9.2.1及び9.2.2参照)
6.2.2.1 実施事項に含むべき事項
組織は,労働安全衛生目標を達成するための計画に,6.1.1で決定し,計画した取組みの中から,次の全
ての事項について実施事項に含めなければならない。
a) 法的要求事項及びその他の要求事項を考慮に入れて決定した取組み事項及び実施時期
b) 労働安全衛生リスクの評価を考慮に入れて決定した取組み事項及び実施時期
c) 安全衛生活動の取組み事項(法的要求事項以外の事項を含めること)及び実施時期
d) 健康確保の取組み事項(法的要求事項以外の事項を含めること)及び実施時期
e) 安全衛生教育及び健康教育の取組み事項及び実施時期
f) 元方事業者にあっては,関係請負人に対する措置に関する取組み事項及び実施時期

7 支援

7.1 資源

  JIS Q 45001:2018の7.1を適用する。

7.2 力量

  組織は,次の事項を行わなければならない。
a) 組織の労働安全衛生パフォーマンスに影響を与える,又は与え得る働く人に必要な力量を決定する。
b) 適切な教育,訓練又は経験に基づいて,働く人が(危険源を特定する能力を含めた)力量を備えてい
ることを確実にする。
c) 該当する場合には,必ず,必要な力量を身に付け,維持するための処置をとり,とった処置の有効性
を評価する。
d) 力量の証拠として,適切な文書化した情報を保持する。
注記 適用する処置には,例えば,現在雇用している人々に対する,教育訓練の提供,指導の実施,
配置転換の実施などがあり,また,力量を備えた人々の雇用,そうした人々との契約締結など
もあり得る。
組織は,安全衛生活動及び健康確保の取組みを実施し,維持し,継続的に改善するため,次の事項を行

――――― [JIS Q 45100 pdf 9] ―――――

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わなければならない。
e) 適切な教育,訓練又は経験によって,働く人が,安全衛生活動及び健康確保の取組みを適切に実施す
るための力量を備えていることを確実にする。
f) 適切な教育,訓練又は経験によって,システム各級管理者が,安全衛生活動及び健康確保の取組みの
有効性を適切に評価し,管理するための力量を備えていることを確実にする。

7.3 認識

  JIS Q 45001:2018の7.3を適用する。

7.4 コミュニケーション

  JIS Q 45001:2018の7.4を適用する。

7.5 文書化した情報

7.5.1  一般
JIS Q 45001:2018の7.5.1を適用する。
7.5.1.1 手順及び文書化
組織は,5.4,6.1.2.2,7.5.3,8.1.1,8.1.2,9.1.1,9.2.2及び10.2によって策定する手順に,少なくとも
次の事項を含まなければならない。
a) 実施時期
b) 実施者又は担当者
c) 実施内容
d) 実施方法
組織は,5.4,6.1.2.2,7.5.3,8.1.1,8.1.2,9.1.1,9.2.2及び10.2によって策定する手順を,文書化した
情報として維持しなければならない。
7.5.2 作成及び更新
JIS Q 45001:2018の7.5.2を適用する。
7.5.3 文書化した情報の管理
労働安全衛生マネジメントシステム及びこの規格で要求している文書化した情報は,次の事項を確実に
するために,管理しなければならない。
a) 文書化した情報が,必要なときに,必要なところで,入手可能,かつ,利用に適した状態である。
b) 文書化した情報が十分に保護されている(例えば,機密性の喪失,不適切な使用及び完全性の喪失か
らの保護)。
文書化した情報の管理に当たって,組織は,該当する場合には,必ず,次の活動に取り組まなければな
らない。
− 配付,アクセス,検索及び利用
− 読みやすさが保たれることを含む,保管及び保存
− 変更の管理(例えば,版の管理)
− 保持及び廃棄
労働安全衛生マネジメントシステムの計画及び運用のために組織が必要と決定した外部からの文書化し
た情報は,必要に応じて識別し,管理しなければならない。
注記1 アクセスとは,文書化した情報の閲覧だけの許可に関する決定,又は文書化した情報の閲覧
及び変更の許可並びに権限に関する決定を意味し得る。
注記2 関連する文書化した情報のアクセスには,働く人及び働く人の代表(いる場合)によるアク

――――― [JIS Q 45100 pdf 10] ―――――

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JIS Q 45100:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Q 45100:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称