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Q 9027 : 2018
附属書F
(参考)
工程異常への対応
F.1 工程異常とは
4.24.5の適切な実践によって,プロセスが管理状態になる。しかし,一たび管理状態になったプロセ
スでも,5M1Eの標準及び基準からの逸脱,並びに標準及び基準に定められていない部分の変化によって
異常が発生する場合がある。これに対処するために,管理図などによって異常を発見する方法を設定する。
そして,工程異常があった場合には,即座に応急処置をするとともに,報告書にまとめて共有し,再発防
止を図る。その際,異常の原因は複数の部門にまたがる場合もあるので,関連すると思われる部門に送付
するなどの工夫が必要である。
F.2 プロセス保証における工程異常への対応の役割
プロセス保証を効果的かつ効率的に行うためには,標準化,工程能力の調査及び改善,トラブル予測及
び未然防止などが重要である。しかし,これらを完全に実施することは現実的に困難である。このため,
工程異常が発生する場合がある。工程異常の発生は,プロセスにおいて決められた状態から何らかの逸脱
又は変化によって生じるからである。工程異常が発生すると,プロセスのアウトプットが望ましい状態で
あることが確保できず,プロセス保証ができていないことになる。このため,プロセス保証のためには,
工程異常への対応を考える必要がある。
参考文献
[1] JIS Q 9001 品質マネジメントシステム−要求事項
[2] JIS Q 9004 組織の持続的成功のための運営管理−品質マネジメントアプローチ
[3] JIS Q 9005 品質マネジメントシステム−持続的成功の指針
[4] JIS Q 9023 マネジメントシステムのパフォーマンス改善−方針管理の指針
[5] JIS Q 9024 マネジメントシステムのパフォーマンス改善−継続的改善の手順及び技法の指針
[6] JIS Q 9025 マネジメントシステムのパフォーマンス改善−品質機能展開の指針
[7] JIS Q 9026 マネジメントシステムのパフォーマンス改善−日常管理の指針
[8] JSQC-Std 00-001 品質管理用語,一般社団法人日本品質管理学会
[9] 日本品質管理学会編(2009) : “新版 品質保証ガイドブック”,日科技連出版社
[10] 永田靖,棟近雅彦(2011) : “工程能力指数−実践方法とその理論−”,一般財団法人日本規格協会
[11] 中條武志,山田秀編著(2006) : “TQMの基本”,日科技連出版社
[12] 中條武志(2010) : “人に起因するトラブル・事故の未然防止とRCA”,一般財団法人日本規格協会