JIS Q 9000:2015 品質マネジメントシステム―基本及び用語

JIS Q 9000:2015 規格概要

この規格 Q9000は、組織及び人(品質マネジメントシステムの実施を通して持続的成功を求める組織;要求事項に適合する製品及びサービスを一貫して提供するための組織の能力について,信頼感を得ようとする顧客;製品及びサービスの要求事項が満たされるという信頼感を,自らのサプライチェーンにおいて得ようとする組織;品質マネジメントで用いる用語の共通理解を通して,コミュニケーションを改善しようとする組織及び利害関係者;JIS Q 9001の要求事項に対する適合性評価を行う組織;品質マネジメントに関する教育・訓練,評価又は助言の提供者;関連する規格の作成者)に広く適用できる,品質マネジメントの基本概念及び原則について規定。

JISQ9000 規格全文情報

規格番号
JIS Q9000 
規格名称
品質マネジメントシステム―基本及び用語
規格名称英語訳
Quality management systems -- Fundamentals and vocabulary
制定年月日
2000年12月20日
最新改正日
2015年11月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

主務大臣
経済産業
JISハンドブック
国際標準化 2021, 標準化 2021, 生コンクリート 2020, 品質管理 2020, ISO 9000 2020
改訂:履歴
2000-12-20 制定日, 2006-05-20 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-11-20 改正
ページ
JIS Q 9000:2015 PDF [59]
                                                                    Q 9000 : 2015 (ISO 9000 : 2015)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 基本概念及び品質マネジメントの原則・・・・[2]
  •  2.1 一般・・・・[2]
  •  2.2 基本概念・・・・[2]
  •  2.3 品質マネジメントの原則・・・・[4]
  •  2.4 基本概念及び原則を用いたQMSの構築・発展・・・・[8]
  •  3 用語及び定義・・・・[10]
  •  3.1 個人又は人々に関する用語・・・・[10]
  •  3.2 組織に関する用語・・・・[11]
  •  3.3 活動に関する用語・・・・[13]
  •  3.4 プロセスに関する用語・・・・[15]
  •  3.5 システムに関する用語・・・・[16]
  •  3.6 要求事項に関する用語・・・・[18]
  •  3.7 結果に関する用語・・・・[20]
  •  3.8 データ,情報及び文書に関する用語・・・・[23]
  •  3.9 顧客に関する用語・・・・[26]
  •  3.10 特性に関する用語・・・・[27]
  •  3.11 確定に関する用語・・・・[28]
  •  3.12 処置に関する用語・・・・[29]
  •  3.13 監査に関する用語・・・・[31]
  •  附属書A(参考)概念の相互関係及び図示・・・・[34]
  •  参考文献・・・・[48]
  •  用語索引(五十音順)・・・・[50]
  •  用語索引(アルファベット順)・・・・[54]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Q 9000 pdf 1] ―――――

Q 9000 : 2015 (ISO 9000 : 2015)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人日本
規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これによって,JIS Q 9000:2006は改
正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Q 9000 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
Q 9000 : 2015
(ISO 9000 : 2015)

品質マネジメントシステム−基本及び用語

Quality management systems-Fundamentals and vocabulary

序文

  この規格は,2015年に第4版として発行されたISO 9000を基に,技術的内容及び構成を変更すること
なく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。
この規格は,品質マネジメントシステム(QMS)の基本概念,原則及び用語を示しており,また,他の
QMS規格の基礎となるものである。この規格は,より効果的かつ効率的にQMSを実施し,他のQMS規
格の価値を実現するために,利用者が品質マネジメントの基本概念,原則及び用語を理解するのに役立つ
ことを意図している。
この規格は,組織がその目標を実現するのを助けるために,確立された品質に関する基本概念,原則,
プロセス及び資源を統合する枠組みに基づく,明確に定義されたQMSを示している。この規格は,組織
の規模,複雑さ又はビジネスモデルを問わず,全ての組織に適用できる。その狙いは,製品及びサービス
によって,顧客及び利害関係者のニーズ及び期待を満たし,満足を達成するという責務及びコミットメン
トに対する組織の認識を高めることにある。
この規格は,2.2に規定した基本概念を支援する七つの品質マネジメントの原則を含んでいる。2.3には,
それぞれの品質マネジメントの原則に対して,各原則の“説明”,組織がその原則に取り組む理由を説明す
る“根拠”,その原則からもたらされる“主な便益”,及びその原則の適用に際し組織が“取り得る行動”
を規定している。
この規格は,この規格の発効時点における,ISO/TC 176(品質管理及び品質保証)によって作成された
全ての品質マネジメント規格及びQMS規格,並びにそれらの規格に基づくセクター別QMS規格に適用さ
れる用語及び定義を含んでいる。用語及び定義は,概念の順に配列し,巻末には五十音順及びアルファベ
ット順の索引を記載した。附属書Aには,概念の順序を形成する一連の概念の体系図を示した。
注記 ISO/TC 176によって作成されたQMS規格に頻繁に用いられ,かつ,特定の辞書的な意味をも
つ幾つかの追加的な言葉の手引は,次のURLに示された用語集にある。
http://www.iso.org/iso/03terminologyusediniso9000family.pdf

1 適用範囲

  この規格は,次の組織及び人に広く適用できる,品質マネジメントの基本概念及び原則について規定す
る。
− 品質マネジメントシステムの実施を通して持続的成功を求める組織
− 要求事項に適合する製品及びサービスを一貫して提供するための組織の能力について,信頼感を得よ

――――― [JIS Q 9000 pdf 3] ―――――

2
Q 9000 : 2015 (ISO 9000 : 2015)
うとする顧客
− 製品及びサービスの要求事項が満たされるという信頼感を,自らのサプライチェーンにおいて得よう
とする組織
− 品質マネジメントで用いる用語の共通理解を通して,コミュニケーションを改善しようとする組織及
び利害関係者
− JIS Q 9001の要求事項に対する適合性評価を行う組織
− 品質マネジメントに関する教育・訓練,評価又は助言の提供者
− 関連する規格の作成者
また,この規格は,ISO/TC 176によって作成された全ての品質マネジメント及び品質マネジメントシス
テム規格に適用される用語及び定義も規定している。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 9000:2015,Quality management systems−Fundamentals and vocabulary(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。

2 基本概念及び品質マネジメントの原則

2.1 一般

  この規格に規定する品質マネジメントの概念及び原則は,組織に,ここ数十年とは本質的に異なる環境
からもたらされる課題に立ち向かう能力を与える。今日,組織が置かれている状況は,急速な変化,市場
のグローバル化及び主要な資源としての知識の出現によって特徴付けられる。品質の影響は,顧客満足を
超えた範囲にまでわたり,そうした影響が,組織の評判に直接影響を与えることもある。
社会においては,教育水準が上がり,要求が厳しくなり,利害関係者の影響力がますます強くなってい
る。この規格は,QMSの構築・発展に用いる基本概念及び原則を示すことによって,より広範に組織につ
いての考え方を提供する。
全ての概念及び原則並びにそれらの相互関係は,全体として捉えるのがよく,それぞれを切り離して捉
えないほうがよい。ある概念又は原則が,もう一つの概念又は原則よりも重要だということはない。いか
なる場合にも,適用における適切なバランスを見つけることが重要である。

2.2 基本概念

2.2.1  品質
品質を重視する組織は,顧客及びその他の密接に関連する利害関係者のニーズ及び期待を満たすことを
通じて価値を提供する行為,態度,活動及びプロセスをもたらすような文化を促進する。
ある組織の製品及びサービスの品質は,顧客を満足させる能力,並びに密接に関連する利害関係者に対
する意図した影響及び意図しない影響によって決まる。
製品及びサービスの品質には,意図した機能及びパフォーマンスだけでなく,顧客によって認識された
価値及び顧客に対する便益も含まれる。
2.2.2 品質マネジメントシステム
QMSは,組織が自らの目標を特定する活動,並びに組織が望む結果を達成するために必要なプロセス及
び資源を定める活動から成る。
QMSは,密接に関連する利害関係者に価値を提供し,かつ,結果を実現するために必要な,相互に作用
するプロセス及び資源をマネジメントする。

――――― [JIS Q 9000 pdf 4] ―――――

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Q 9000 : 2015 (ISO 9000 : 2015)
QMSによって,トップマネジメントは,自らの決定の長期的及び短期的な結果を考慮しながら,資源の
利用を最適化することができる。
QMSは,製品及びサービスの提供において,意図した結果及び意図しない結果に取り組むための処置を
特定する手段を提供する。
2.2.3 組織の状況
組織の状況を理解することは,一つのプロセスである。このプロセスにおいては,組織の目的,目標及
び持続可能性に影響を与える要因を明確にする。また,組織の価値観,文化,知識,パフォーマンスなど
の内部要因を考慮する。さらに,法的環境,技術的環境,競争環境,市場環境,文化的環境,社会的環境,
経済的環境などの外部要因も考慮する。
組織の目的は,例えば,組織のビジョン,使命,方針及び目標を通じて表明することができる。
2.2.4 利害関係者
利害関係者の概念は,顧客だけを重要視するという考え方を超えるものである。密接に関連する利害関
係者全てを考慮することが重要である。
組織の状況を理解するためのプロセスの一部として,その利害関係者を特定する。密接に関連する利害
関係者とは,そのニーズ及び期待が満たされない場合に,組織の持続可能性に重大なリスクを与える利害
関係者である。組織は,そうしたリスクを低減するために,これらの密接に関連する利害関係者に対して
提供する必要がある結果は何かを定義する。
組織は,自らの成功を左右する密接に関連する利害関係者の支援を誘引し,獲得し,これを保持する。
2.2.5 支援
2.2.5.1 一般
QMSへのトップマネジメントの支援及び人々の積極的参加によって,次の事項が可能となる。
− 十分な人的資源及びその他の資源の提供
− プロセス及び結果の監視
− リスク及び機会の明確化及び評価
− 適切な処置の実施
責任をもって資源を取得し,展開し,維持し,増強し,処分・処遇することで,組織がその目標を達成
することを支援する。
2.2.5.2 人々
人々は,組織内において欠かせない資源である。組織のパフォーマンスは,人々が,各自が働いている
システムの中でどのように行動するかによって決まる。
組織内において,人々は,品質方針及び組織が望む結果についての共通の理解を通して,積極的に参加
し,連携するようになる。
2.2.5.3 力量
全ての従業員が,各自の役割及び責任を果たすために必要な技能,訓練,教育及び経験を理解し,これ
を適用したとき,QMSは最も効果的なものとなる。これらの必要な力量を身に付ける機会を人々に与える
ことは,トップマネジメントの責任である。
2.2.5.4 認識
人々が,各自の責任を理解し,自らの行動が組織の目標の達成にどのように貢献するかを理解したとき,
認識は確固としたものになる。

――――― [JIS Q 9000 pdf 5] ―――――

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