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S 2072 : 2009
3.21
自動追だき初期温度
自動追だきを開始するときの試験浴槽の温度のこと。[(40−6.8)/自動追だき回数]℃によって計算する。
注記 6.8 ℃は,入浴時間帯における浴槽の自然冷却4.2 ℃と入浴に伴う冷却2.6 ℃との合計値であ
る。
4 ふろがまの標準使用条件
ふろがまの標準使用条件の運転負荷は,ふろ給湯標準使用モード(附属書Aを参照)のふろ部分を用い
た。
詳細は4人世帯の24時間の中間期(春,秋)の給湯使用モードを標準とし,給水温度15 ℃,ふろ温度
40 ℃,気温20 ℃及び湿度65 %とした。電源は商用電源又は製造業者が指定する電源とした。また,機
器の状態は出荷時の設定とする。
ふろがまの標準使用モードは,浴槽の湯を入れ替える“浴槽水入替日”及び前日の残り湯を沸かし直す
“浴槽水沸かし直し日”で構成され,入替日を週6日及び沸かし直し日を週1日として設定している。追
だき時間は,機器の燃料消費量及び熱効率によって180 Lの浴槽水として計算する。給湯付ふろがまの浴
槽水入替日の当初は,給湯によって湯はりする。ふろがまの標準使用モードは,表1及び表2による。
表1−ふろがまの標準使用モード(浴槽水入替日)
浴槽水入替日(6日/週)
給湯付ふろがまa) 給湯付ふろがま ふろがま(単機能)
番号 (自動保温付機器) (自動保温なし機器) (水はり後ふろがまで沸かす)
熱量b) 熱量b) 熱量b)
時刻 時刻 時刻
(MJ) (MJ) (MJ)
180 L水は
初回自動 初回手動
準備 19:30:00 − 19:30:00 − りをする沸 19:08:15 −
湯はり開始 湯はり開始
き上げ開始
初回自動
初回手動 沸き上げ
1 湯はり完了 19:42:00 − 19:42:00 − 19:42:00 18.8
湯はり完了 完了c)
(自動入り)
自動追だき 手動追だき 手動追だき
2 20:12:00 1.02 20:12:00 1.02 20:10:00 3.00
開始 開始 開始c)
自動追だき 手動追だき 手動追だき
3 20:42:00 1.02 21:52:00 2.26 21:52:00 4.10
開始 開始 開始c)
自動追だき 手動追だき 手動追だき
4 21:12:00 0.53 22:12:20 0.85 22:12:20 2.85
開始 開始 開始c)
自動追だき
5 21:42:00 0.53
開始
自動追だき
6 22:12:00 1.02
開始
7 自動切り 22:22:20 −
注a) 自動追だき回数は[入浴時間帯180(分)/浴槽水温確認時間(分)]によって決定する。
なお,端数は切り捨てる。この表は,浴槽水温確認時間(保温間隔)が30分の例。
b) 熱量の国際単位1 MJ=238.889 kcal
c) ふろがま(単機能)の使用者は,シャワーの代わりに20 Lの浴槽水の湯をく(汲)み出して使用する。
――――― [JIS S 2072 pdf 6] ―――――
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表2−ふろがまの標準使用モード(浴槽水沸かし直し日)
浴槽水沸かし直し日(1日/週)
給湯付ふろがまa) 給湯付ふろがま ふろがま(単機能)
番号 (自動保温付機器) (自動保温なし機器) (水はり後ふろがまで沸かす)
熱量b) 熱量b) 熱量b)
時刻 時刻 時刻
(MJ) (MJ) (MJ)
20 L水はり
沸かし直し 沸かし直し をするc)
準備 19:15:00 − 19:15:00 − 19:14:12 −
開始 開始 沸かし直し
開始
沸かし直し
沸かし直し 沸かし直し
1 完了 19:42:00 15.1 19:42:00 15.1 19:42:00 15.5
完了 完了
(自動入り)
自動追だき 手動追だき 手動追だき
2 20:12:00 1.02 20:12:00 1.02 20:10:00 3.00
開始 開始 開始d)
自動追だき 手動追だき 手動追だき
3 20:42:00 1.02 21:52:00 2.26 21:52:00 4.10
開始 開始 開始d)
自動追だき 手動追だき 手動追だき
4 21:12:00 0.53 22:12:20 0.85 22:12:20 2.85
開始 開始 開始d)
自動追だき
5 21:42:00 0.53
開始
自動追だき
6 22:12:00 1.02
開始
7 自動切り 22:22:20 −
注a) 自動追だき回数は[入浴時間帯180(分)/浴槽水温確認時間(分)]によって決定する。
なお,端数は切り捨てる。この表は,浴槽水温確認時間(保温間隔)が30分の例。
b) 熱量の国際単位1 MJ=238.889 kcal
c) ふろがま(単機能)の使用者はシャワーの代わりに20 Lの浴槽水の湯をくみ出して使用しているので,翌日
は20 L水を補給後沸かし直す。
d) ふろがま(単機能)の使用者はシャワーの代わりに20 Lの浴槽水の湯をくみ出して使用する。
5 区分
5.1 沸かし方による区分
沸かし方による区分は,ふろがまの機能によって,表3のとおりとする。
表3−沸かし方による区分
沸かし方による区分
ふろがまの機能
湯はり 沸き上げ 沸かし直し 自動追だき 手動追だき
ふろがま(単機能) − ○ ○ − ○
給湯付ふろがま(自動保温付機器) × × ○ ○ ×
給湯付ふろがま(自動保温なし機器) × × ○ − ○
○ : この規格における対象試験項目。× : この規格における非対象試験項目。− : 当該機能をもたない。
5.2 ふろがま運転時の燃焼区分
ふろがまの運転時における燃焼の区分は,機種によって,表4のとおりとする。
――――― [JIS S 2072 pdf 7] ―――――
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表4−ふろがま運転時の燃焼区分
区分 ふろがまの機種
ふろがま運転時だけ燃焼 屋内式ガスふろがま,屋内式ガス給湯機付ふろがま及び石油給湯機付ふろがま(瞬間
する機器 式)
ふろがま運転時も燃焼し 石油給湯機付ふろがま(貯湯式)及び油だき温水ボイラ
ないことがある機器
6 ふろがま運転時に燃焼する機器の加速試験方法
6.1 一般
ふろがま運転時だけ燃焼する機器の場合は,ふろ給湯標準使用モードの運転回数をすべて行う。また,
ふろがま運転時に燃焼しないことがある機器の場合は,相当する燃焼回数について確認を行う。
6.2 ふろがま運転時だけ燃焼する機器の場合
6.2.1 沸き上げ
試験浴槽に20 L以上の水を入れて水温を15 ℃とした後,40 ℃まで沸き上げる。ただし,試験浴槽が
15 ℃を超える場合には,沸き上げる温度を“給水温度+25 ℃”としてもよい。
6.2.2 沸かし直し
試験浴槽に20 L以上の水を入れて水温を20 ℃とした後,40 ℃まで沸き上げる。ただし,試験浴槽が
20 ℃を超える場合には,沸き上げる温度を“試験浴槽温度+20 ℃”としてもよい。ただし,ふろがま単
機能の場合は,沸き上げ温度を“試験浴槽温度+21 ℃”としてもよい(20 Lの給水を行うと沸かし直し
当初温度は,19.4 ℃になるため。)。
6.2.3 自動追だき
試験浴槽を自動追だき初期温度38 ℃とした後,40 ℃まで沸き上げる。ただし,自動追だき初期温度を
超える場合には,沸き上げる温度を“自動追だき初期温度+2 ℃以上”としてもよい。
6.2.4 手動追だき
試験浴槽を37 ℃とした後,40 ℃まで沸き上げる。ただし,試験浴槽が37 ℃を超える場合には,沸き
上げる温度を“試験浴槽温度+3 ℃以上”としてもよい。
6.3 ふろがま運転時も燃焼しないことがある機器
6.3.1 浴槽水入替日の場合
浴槽水入替日の場合は,次による。
a) 附属書Aのふろ給湯標準使用モード(浴槽水入替日)を24時間行い,そのときの燃焼回数を,JIS S 2071
の6.2.2(保温模擬出湯時間と保温模擬停止時間,繰返し回数の決定)における繰返し回数として試験
を行えばよい。
b) 附属書Aのふろ給湯標準使用モード(浴槽水入替日)の給湯湯はり開始から4人目の入浴終了までを
行い,そのときの燃焼回数と,JIS S 2071の附属書A(標準使用モード)に示す標準使用モードを同
時間行ったときとの燃焼回数の差をふろがま燃焼分の繰返し回数として,JIS S 2071の試験回数へ加
えて試験すればよい。
6.3.2 浴槽水沸かし直し日の場合
浴槽水沸かし直し日の場合は,次による。
a) 附属書Aのふろ給湯標準使用モード(浴槽水沸かし直し日)を24時間行い,そのときの燃焼回数を,
JIS S 2071の6.2.2における繰返し回数として試験を行えばよい。燃焼回数を数えるときの浴槽は,JIS
――――― [JIS S 2072 pdf 8] ―――――
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S 2093又はJIS S 3031に規定する浴槽を用いる。
b) 附属書Aのふろ給湯標準使用モード(浴槽水沸かし直し日)の湯はり開始から4人目の入浴終了まで
を行い,そのときの燃焼回数と,JIS S 2071の附属書Aに示す標準使用モードを同時間行ったときと
の燃焼回数の差をふろがま燃焼分の繰返し回数として,JIS S 2071の試験回数へ加えて試験すればよ
い。燃焼回数を数えるときの浴槽は,JIS S 2093又はJIS S 3031に規定する浴槽を用いる。
7 試験条件
7.1 給水,気温及び湿度条件
試験中の給水温度は,15±10 ℃とする。気温及び湿度は,自然条件とする。
7.2 ふろがまの設置状態及び使用状態
ふろがまの設置状態及び使用状態は,機器別の規格に特に指定がない場合には,製造業者の指定する状
態1)(取扱説明書などに示す状態)とし,空気調節を行って使用するものは,各試験項目ごとに空気調節
器を適切な開度に調節する。また,強制排気式機器の排気筒及び強制給排気式機器の給排気筒は製造業者
の指定する標準状態とする。ただし,試験の項目によって,試験結果に影響を及ぼさない場合は,これに
よらなくてもよい。また,加速試験を行うために試験結果に影響を及ぼさない改造,例えば,自動運転の
改造,制御装置の信号系を外部制御する改造,パイロットバーナのガス通路の改造などについては,差し
支えない。
注1) 出荷状態のことをいう。
7.3 ふろがま運転時も燃焼しないことがある機器の貯湯温度
ふろがま運転時も燃焼しないことがある機器の場合,缶体の貯湯温度は機器が設定する温度とする。
7.4 試験用燃料
試験用燃料は,表5による。
表5−試験用燃料
燃料の区分 試験用燃料
ガス 試験ガスの条件は,JIS S 2093によるガスグループの0ガス又はい号プロパンとする。
石油 製造業者の指定する燃料とし,JIS K 2203の規定に適合するものとする。
7.5 電源・環境条件
電源・環境条件は,次による。
a) 電源については,機器に指定されているものを用いる。ただし,電池電源の場合,加速試験中に消耗
した場合は交換する。
b) 気温,湿度などについては,自然大気条件のままとする。
7.6 試験装置
試験装置の例を,図1に示す。試験対象のふろがまを容量20 L以上の試験浴槽に設置する。試験浴槽の
給水及び排水には電磁弁などが設置されており,シーケンサ,リレーなどによって自動開閉を行うことで
浴槽水への給水及び排水を標準加速モードに応じて行う。
――――― [JIS S 2072 pdf 9] ―――――
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S 2072 : 2009
図1−試験装置の例
――――― [JIS S 2072 pdf 10] ―――――
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JIS S 2072:2009の国際規格 ICS 分類一覧
JIS S 2072:2009の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK2203:2009
- 灯油
- JISS2071:2008
- 家庭用ガス温水機器・石油温水機器の標準使用条件及び標準加速モード並びにその試験条件
- JISS2091:2013
- 家庭用燃焼機器用語
- JISS2093:2019
- 家庭用ガス燃焼機器の試験方法
- JISS3031:2009
- 石油燃焼機器の試験方法通則