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X 0135-1 : 2010 (ISO/IEC 14143-1 : 2006)
例 “もの”の例には,ソフトウェアアプリケーション,動物,センサ,その他のハードウェアなど
があるが,これに限るものではない。
3.12
利用者要件 (User Requirements)
ソフトウェアに対する利用者ニーズの集合。
注記 利用者要件は,利用者機能要件及び利用者非機能要件と称する二つの部分集合からなる。
4 略語
FSM−機能規模測定(Functional Size Measurement)
BFC−基本機能要素(Base Functional Component)
5 特性及び要求事項
5.1 特性
5.1.1 FSM手法の特性
5.1.1.1 FSM手法は,次の特性をもたなければならない。
a) 利用者の観点からの利用者機能要件の表現に基づくものである。
b) 利用者機能要件が定義され,それが利用可能である間,適用可能である。
c) 基本機能要素の評価(5.2.2参照)によって機能規模を導き出す。
5.1.1.2 FSM手法は,特定のソフトウェア開発手法又は技術からできる限り独立であることが望ましい。
注記 これはFSM手法のより広い利用に役立つ。
5.1.2 基本機能要素の特性
BFCは,次の特性をもたなければならない。
a) 利用者機能要件だけを表現する。
b) 一つ,それもただ一つのBFC型に分類される。
5.1.3 機能規模の特性
機能規模は,次の特性をもたなければならない。
a) 測定対象のソフトウェアを開発するために必要な工数から導かれない。
b) 測定対象のソフトウェアの利用を支援するために必要な工数から導かれない。
c) 測定対象のソフトウェアを開発するために利用される手法から独立である。
d) 測定対象のソフトウェアの利用を支援するために利用される手法から独立である。
e) 測定対象のソフトウェアの物理要素から独立である。
f) 測定対象のソフトウェアの技術要素から独立である。
5.2 要求事項
5.2.1 FSM手法の要求事項
5.2.1.1 FSM手法は,次の事項を満たさなければならない。
a) FCの属性を定義している。
b) FCを評価するために利用される規則を定義している。
c) 機能規模を表現する単位を定義している。
例 ファンクションポイント(FP)
d) 当該FSM手法が適用可能な機能領域を示している。
――――― [JIS X 0135-1 pdf 6] ―――――
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X 0135-1 : 2010 (ISO/IEC 14143-1 : 2006)
注記 機能領域の記述を支援する手引として,ISO/IEC TR 14143-5:2004がある。
5.2.1.2 FSM手法は,次の事項を満たすことが望ましい。
a) 当該FSM手法を適用可能とするために必要な情報の種類を示している。
b) 特定のFSMを文書化する方法の指針を与えている。
c) SM手法の利用者が機能規模をどのような目的で利用するときに,当該FSM手法が最も有効性を発
揮できるかを示している。
d) 他の規模測定手法への変換可能度合を示している。
注記 “変換可能度合”には次のものがあるが,これに限るものではない。
− 完全に変換可能 機能規模がアルゴリズム又は数学的モデルによって,すべての条件下
で他の規模尺度に変換できる。
− 制約付きで変換可能 機能規模がアルゴリズム又は数学的モデルによって,ある条件下
で他の規模尺度に変換できる。例えば,限られた規模の範囲,特定の精度内などである。
− 変換不可能 機能規模は,他の規模尺度に変換できない。
5.2.2 基本機能要素評価の要求事項
注記1 次に規定するBFC評価の要求事項の記述順序は,各FSM手法で決めてよい。
FSM手法は,次の事項を満たさなければならない。
a) FC型を定義する。
b) どの利用者機能要件がFSMの範囲内に含まれるかを識別する方法を記述する。
c) 利用者機能要件内でBFCを識別する方法を記述する。
d) 二つ以上のBFC型がある場合,それぞれのBFCをBFC型に分類する方法を定義する。
e) FC型に従って各BFCに数値を割り付ける方法を定義する。
注記2 このような定義の例には,“出力は,一つ以下のファイルにアクセスするのであれば値5
を,二つ以上のファイルにアクセスするのであれば値8を割り付けるようなBFC型”など
がある。
f) BFC型と境界との間に何らかの関係があるならば,その関係を定義する。
注記3 BFC型と境界との間の関係の例 “内部論理ファイルは,境界のソフトウェア側になけれ
ばならない。”
g) FC型間に何らかの相互関係があるならば,その関係を定義する。
注記4 BFC型間の相互関係の例 “内部論理ファイルは,一つ以上の外部入力によって維持管理
されなければならない。”
注記5 BFC型間の相互関係の例 “各論理トランザクションは,入力,処理及び出力の要素が含
まれなければならない。”
5.2.3 機能規模の表示規約
FSM手法は,次の事項で規定される“機能規模を報告するときに用いられる規約”を記述しなければな
らない。
a) SM手法が使う単位。
b) SM手法の名称。
例1 機能規模 = 300ファンクションポイント(XYZ v2.0)
c) 特定用途向け改定手法の場合,特定のFSM手法の特定用途向け改定手法が利用されたことの表示。
例2 XYZ法2.0版の特定用途向け改定手法 = XYZ v2.0c
――――― [JIS X 0135-1 pdf 7] ―――――
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X 0135-1 : 2010 (ISO/IEC 14143-1 : 2006)
6 FSM手法の適用プロセス
FSM手法は,機能規模を導き出すために次の活動を含まなければならない。
a) SMの範囲を決定する。
b) SMの範囲内にある利用者機能要件を識別する。
c) 利用者機能要件の中でBFCを識別する。
d) 可能な場合,BFCをBFC型に分類する。
e) 各BFCに定められた数値を割り付ける。
f) 機能規模を計算する。
7 FSM手法の命名規約
FSM手法は,次の事項を満たさなければならない。
a) 既存の他のFSM手法から当該FSM手法を区別できる名前を付ける。
例1 手法名 = XYZ
b) 複数の版がある場合,当該手法の他の版と区別できるように,手法名に版番号を付加する。
例2 XYZ法の2.0版 = XYZ v2.0
――――― [JIS X 0135-1 pdf 8] ―――――
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参考文献
JIS X 0135-2:2004 ソフトウェア測定−機能規模測定−第2部 : ソフトウェア規模測定手法のJIS X
0135-1 : 1999への適合性評価
JIS X 0135-6:2008 ソフトウェア測定―機能規模測定―第6部 : JIS X 0135規格類及び関連規格の利
用指針
ISO/IEC TR 14143-3:2003,Information technology−Software measurement−Functional size measurement
−Part 3: Verification of functional size measurement methods
ISO/IEC TR 14143-4:2002,Information technology−Software measurement−Functional size measurement
−Part 4: Reference model
ISO/IEC TR 14143-5:2004,Information technology−Software measurement−Functional size measurement
−Part 5: Determination of functional domains for use with functional size measurement
JIS X 0135-1:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 14143-1:2007(IDT)