JIS X 5003:1987 開放型システム間相互接続の基本参照モデル | ページ 4

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X5003-1987X 5003-1987X5003-1987
で保持してもよい。

5.7 層動作の要素

5.7.1  用語の意味 用語の意味は,次のとおりとする。
あるコネクション上で使用すべき
(1) プロトコル識別子 [ (N) -protocol-identifier]
プロトコルを選択するために,接続関係にあるエンティティ間で使用する識別子。
多端点コネク
(2) 集中型多端点コネクション [centralized (N) -multi-endpoint-connection]
ションであって,中央のコネクション端点に結び付けられたエンティティが送信する
データは,他のすべてのエンティティが受信するが,他のエンティティが送信する
データは,中央のエンティティだけが受信するもの。
多端点コ
(3) 非集中型多端点コネクション [decentralized (N) -multi-endpoint-connection]
ネクションであって,任意のコネクション端点に結び付けられたエンティティが送る
データを他のすべてのエンティティが受信するもの。
(4) 多重化 [multiplexing] 複数のコネクションを支援するために,一つのコネクションを
使用する層内の機能。
備考 多重化という用語は,狭い意味では,送信側のエンティティによって行われる機能を指すため
に使用し,その反対に,受信側のエンティティによって行われる機能を指すためには,逆多重
化という用語を使用する。
(5) 逆多重化 [demultiplexing] 一つのコネクション上で受信したサービスデータ単位
か,複数のコネクションのどのプロトコルデータ単位に相当するかを識別するエン
ティティの機能。サービスデータ単位を送信するエンティティによって行われる多重化
機能の逆の機能である。
(6) 分流 [splitting]一つのコネクションを支援するために,複数のコネクションを使用す
層の機能。
備考 分流という用語は,狭い意味では,送信側のエンティティによって行われる機能を指すために
使用し,その反対に,受信側のエンティティによって行われる機能を指すためには,合流とい
う用語を使用する。
(7) 合流 [recombining] エンティティの機能であって,複数のコネクション上で受信した
サービスデータ単位を一つのコネクションに対するプロトコルデータ単位として
まとめて取り扱う機能。サービスデータ単位を送信するエンティティが実行する分流機
能の逆の機能である。
(8) フロー制御 [now control]層内又は隣接する層間のデータの流量を制御する機能。
(9) 分割 [segmenting] 一つのサービスデータ単位を複数のプロトコルデータ単位に写像す
るために,送信側エンティティが実行する機能。
(10) 組立て [reassembling] 複数のプロトコルデータ単位を一つのサービスデータ単位に写
像するために,受信側エンティティが実行する機能。分割の逆の機能である。
(11) 結合 [blocking] 複数のサービスデータ単位を一つのプロトコルデータ単位に写像する
ために,送信側エンティティが実行する機能。
(12) 分解 [deblocking] 一つのプロトコルデータ単位に含まれる複数のサービスデータ単位
を識別するために,受信側エンティティが実行する機能。結合の逆の機能である。
(13) 連結 [concatenation] 複数のプロトコルデータ単位を一つのサービスデータ単位に写

――――― [JIS X 5003 pdf 16] ―――――

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X 5003-1987X5003-1987
像するために,送信側エンティティが実行する機能。
(14) 分離 [separation] 一つのサービスデータ単位に含まれる複数のプロトコルデータ単
位を識別するために,受信側エンティティが実行する機能。連結の逆の機能である。
(15) 順序制御 [sequencing] 層から層に引き渡されたサービスデータ単位の順序
を保証するために,層が実行する機能。
(16) 受信通知 [acknowledgement] 受信側のエンティティが送信側のエンティティに
プロトコルデータ単位の受信を知らせるための層の機能。
接続関係にあるエンティティをあらかじめ定義された状態に設定する機能。
(17) リセット [reset]
リセットの結果,データの紛失又は重複が発生する可能性がある。5.7.2 プロトコルの選択
に対して一つ以上のプロトコルを定義してもよい。エンティティは,一つ以上の
ロトコルを使用してもよい。
コネクションを通してエンティティ間で意味のある通信を行うには,一つの<
N>プロトコルを合意の上,選択する必要がある。
プロトコル識別子は,定義された特定のプロトコルを指定するために用いる。
5.7.3 コネクションの特性 コネクションは,アドレスによって識別される複数の
エンティティ間の通信のために確立される関連である。コネクションはサービスとして層によ
って提供され,その結果,エンティティ間で情報交換が可能となる。
あるエンティティは,同時に複数のコネクションを,他の複数のエンティティ,
ある一つのエンティティ及びそれ自身との間にもってもよい。
発信側エンティティのアドレスと,一つ以上の着信側エンティティの各々の<
N>アドレスとを,明示的又は暗黙的に参照することによって,コネクションを確立する。
発信側アドレスと一つ以上の着信側アドレスは,同じでもよい。発信側アドレスがそ
れと異なる場合,一つ以上の着信側アドレスは,同じでもよい。すべて異なっていてもよい。
コネクションが確立されるときに,明示的又は暗黙的に参照される各々のアドレスに対して
一つのコネクション端点を作成する。
エンティティは,サービスアクセス点を経由してコネクションをアクセスする。
コネクションは,複数のコネクション端点をもつ。
複数のエンティティ又は複数のコネクションが一つのコネクション端点を共有す
ることはない。
コネクション端点は,次の三つの要素を結び付ける。
(1) エンティティ
(2) エンティティ
(3) コネクション
コネクション端点によって関係付けられるエンティティとエンティティは,
コネクションを確立するときに参照するアドレスで識別するエンティティとする。
コネクション端点はコネクション端点識別子と呼ばれる識別子をもち,この識別子は<
N>コネクション端点に結合されているエンティティの範囲内で一意とする。
コネクション端点識別子は,アドレスと同じではない。
エンティティは,コネクション端点識別子を使用してコネクションを参照す
る。

――――― [JIS X 5003 pdf 17] ―――――

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多端点コネクションは,三つ以上のコネクション端点をもつ。多端点コネクションの種類として,
次の二つを定義する。
(1) 集中型
(2) 非集中型
備考 その他の種類は,将来の検討項目とする。
集中型多端点コネクションは,中央のコネクション端点をもつ。中央のコネクション端点に
結び付けられたエンティティによって送信されるデータは,他のすべてのコネクション端点に
結ばれたエンティティが受信する。他のコネクション端点に結び付けられたエンティティによ
って送信されるデータは,中央のコネクション端点に結び付けられたエンティティだけが受信
する。
非集中型多端点コネクションでは,任意のコネクション端点に結び付けられたエンティティ
によって送信されるデータは,他のすべてのコネクション端点に結び付けられたエンティティ
が受信する。
5.7.4 コネクションの確立と開放 層の同位エンティティによるコネクションの確立には,
次のことが必要である。
(1) 支援するエンティティ間のコネクションが使用可能であること。
(2) 両方のエンティティが,コネクション確立プロトコルのやりとりを実行できる状態にあること。
もし,コネクションが使用可能になっていなければ,層の同位エンティティは,<
N-1>コネクションを確立しなければならない。このためには,層にとっても上に述べた >層の場合と同じ条件が必要である。
同じ考えを,使用可能なコネクション又はOSIの物理媒体にいたるまで下方に適用する。
コネクションの確立は,サービス及び確立プロトコルのやりとりの特徴によって,<
N-1>ココネクションの確立と同時に行ってもよく,また別々に行ってもよい。
サービスのコネクションの確立に関する特徴は,コネクション確立プロトコルのやりと
りによってコネクションの各方向に利用者データを転送することができるかどうかに大きく依
存している。
利用者データがコネクション確立プロトコルのやりとりによって転送される場合, +1>プロトコルは,このことを利用してコネクションの確立と同時にコネクションを
確立してもよい。
コネクションの解放は,通常それにかかわるエンティティの一つが開始する。
また,コネクションの解放は,層又はそれより下位の層で発生した例外状態の結果とし
て,コネクションを支援するエンティティの一つが開始してもよい。状態によっては,<
N>コネクションを解放した結果,利用者データを廃棄する場合がある。
コネクションを正常に解放するためには,コネクションが使用可能であることか又は
コネクションの両側で共通に用いるタイマの存在(例えば,コネクションの障害時間と,
共通のタイムアウト)が必要となる。更に,両方のエンティティは,コネクション解放プロト
コルのやりとりを実行できる状態になければならない。しかしながら,コネクションの解放
は,必ずしも,それを使用しているコネクションの解放の原因とはならないことに注意する必
要がある。そのコネクションの再確立や,他のコネクションによる代替もあり得るか
らである。

――――― [JIS X 5003 pdf 18] ―――――

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コネクションの解放にかかわるサービスの特徴は,次の2種類に分けられる。
(1) 解放プロトコルのやりとりの開始時,直ちにコネクションを解放する(送達されていない >利用者データは廃棄される可能性がある。)。
(2) 解放プロトコルのやりとりの開始に先立って送信されたすべての利用者データが送達されるま
で(すなわち,送達確認を受信するまで)解放を遅らせる。
利用者データをコネクション解放プロトコルのやりとりで転送してもよい。
コネクションの確立と解放のプロトコルを組み合わせたプロトコルもあり得る。
5.7.5 多重化と分流 層内で,コネクションはコネクションに写像される。写像は,
次の3種類のうちの一つである。
(1) 1対1
(2) 複数のコネクション対一つのコネクション(多重化)
(3) 一つのコネクション対複数のコネクション(分流)
備考1. 多重化は,次の場合に必要である。
(1) サービスをより効率的・経済的に使用する。
(2) 一つのコネクションしか存在しない環境で複数のコネクションを提供する。
2. 分流は,次の場合に必要である。
(1) 複数のコネクションを使用することで信頼性を上げる。
(2) 複数のコネクションの使用によって,要求された性能を提供する。
(3) 個々には要求された性能をもたないが,コストの低いコネクションを複数使用する
ことで,コスト上の利益を得る。
多重化や分流には,1対1のコネクションの写像では不要だった機能が必要になる。
多重化に関する機能としては,次のものがある。
(1) 多重化されたコネクションからの利用者データが混ざらないように,コネクショ
ンを通じて転送されるプロトコルデータ単位に対応するコネクションを識別すること。こ
のために用いる識別子は,コネクション端点識別子とは異なり,プロトコルコネクション
識別子と呼ぶ。
(2) コネクションの容量を共有するために必要な,各々のコネクションでのフロー制御
(3) 複数のコネクションが送信データを用意しているときに,コネクションを通じて次サー
ビスを受けるコネクションのスケジューリング。
分流に関する機能としては,次のものがある。
(1) 一つのコネクションの分流に使用されている複数のコネクション利用のスケジューリ
ング。
(2) 各々のコネクションが送達の順序を保証していても,一つのコネクション上の
ロトコルデータ単位としてみると順序を乱して到着することもあるので,それらのプロトコルデータ
単位を正しい順序に並べ換えること(5.7.6.6参照)。
5.7.6 データの転送
5.7.6.1 普通データ転送 エンティティは,他のエンティティとの間で,制御情報及び利用
者データをプロトコルデータ単位の形式で転送する。プロトコルデータ単位は,プロト
コルで規定されるデータの単位である。プロトコルデータ単位は,プロトコル制御情報を含み,
更に,利用者データをも含むことがある。

――――― [JIS X 5003 pdf 19] ―――――

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エンティティは,他のエンティティとの間で,コネクションを使用してプロ
トコル制御情報を転送する。プロトコル制御情報は,エンティティ間の協同動作を支援する情
報である。エンティティは,他のエンティティとの間で,コネクションを使用して<
N>利用者データを透過的に転送する。
プロトコルデータ単位の長さは,任意であるが有限でなければならない。エンティティは,
プロトコルデータ単位をサービスデータ単位に写像する。コネクションを通じて使
用中のプロトコルは,プロトコルデータ単位の解釈を定義する。
エンティティとエンティティは,サービスアクセス点を通して,一つのサー
ビスデータ単位を一つ以上のインタフェースデータ単位の形式で授受する。エンティティは,
一つのサービスデータ単位を利用者データとして,一つ以上のプロトコルデータ単位に
格納して転送する。
プロトコルの規則に基づくデータの交換は,コネクションが存在する場合にだけ行うこと
ができる。もし,コネクションがなければ,データの交換を行う前にコネクションの確立
が必要である(5.7.4参照)。
5.7.6.2 コネクションの確立及び解放中のデータ転送 エンティティは,コネクション確立
プロトコル交換及びコネクション解放プロトコル交換のときに,利用者データを転送すること
ができる。
接続関係にあるエンティティ間で,ただ一つの利用者データの転送をその受信確認とと
もに行う。手段を提供するために,コネクション確立プロトコルのやりとりとコネクション解放プロトコ
ルのやりとりとを組み合わせて同時に行うことができる(5.7.4参照)。
5.7.6.3 データの優先転送 優先データ単位は,普通サービスデータ単位に優先して,転送,処理又はそ
の両方か行われるサービスデータ単位とする。優先データ転送サービスを,信号通知と割込みのために使
用できる。
優先データフロー上及び普通データフロー上で送信されるデータは論理的に関係していることもあるが,
優先データフロー自体は,普通データフローの状態及び動作と無関係である。優先フローをもつコネクシ
ョンは,概念的には,普通データ用と優先データ用の二つのサブチャネルから成るとみなすことができる。
優先チャネル上で送信するデータは,普通データよりも優先して送信するものとする。
優先データ単位を,同じコネクション上で送信される後続の普通サービスデータ単位又は優先データ単
位よりも後に届けてはならない。
優先フローは,少量のデータをまれに転送するような使い方を想定しているので,優先データフロー上
のフロー制御機構は簡易にしてもよい。
エンティティは,優先サービステータ単位を受け取ると,普通サービスデータ単
位に優先して処理することが望ましい。
5.7.6.4 フロー制御 プロトコルデータ単位に対するフロー制御機能とインタフェースデータ単位に対
するフロー制御機能を定義することができる。
フロー制御には,次の2種類がある。
(1) 同位フロー制御 同位フロー制御は,コネクション上で同位エンティティにプロト
コルデータ単位を送信する速さを調整する。同位フロー制御は,プロトコルの定義を必要とする。
同位フロー制御は,プロトコルデータ単位の長さに基づいて行う。
(2) インタフェースフロー制御 インタフェースフロー制御は,エンティティと

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JIS X 5003:1987の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7498:1984(MOD)
  • ISO 7498:1984/ADDENDUM 1(MOD)

JIS X 5003:1987の国際規格 ICS 分類一覧