JIS X 5003:1987 開放型システム間相互接続の基本参照モデル | ページ 3

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X 5003-1987X5003-1987
備考 プロトコル内にプロトコルクラスを定義することができる。プロトコルクラスという用
語の厳密な定義は,将来の検討項目とする。
この関連をコネクションと呼ぶ。層は,コネクションを複数のサー
ビスアクセス点間に提供する。サービスアクセス点におけるコネクションの終端を
コネクション端点と呼ぶ。特に,三つ以上のコネクション端点をもつコネク
ションを多端点コネクションと呼ぶ。一つのコネクションを共有するすべての<
N>エンティティを接続関係にあるエンティティと呼ぶ。
エンティティは,層のサービスを用いることによって通信できる。場合によ
っては,層が提供するサービスでは,通信を必要とするエンティティ間の直接
アクセスができないこともある。このような場合にも,その他のエンティティがその
間の中継をして通信をすることができる(図6参照)。
通信をエンティティの連鎖によって中継するということは,層も
も関知しない。
図6 中継を伴う通信

5.4 識別子

5.4.1  用語の意味 用語の意味は,次のとおりとする。
(1) 名称 [title]エンティティの永続的な識別子。
(2) 名称領域 [title-domain] OSI環境の名称空間の部分集合。
(3) 名称領域名 [title- domain name] OSI環境内の名称領域を一意に識別する識別子。
備考 最も重要な名称領域は,それぞれの層である。この場合,名称領域は,層を識別する。
名称領域内で一意である名称。
(4) ローカル名称 [local-title]
(5) グローバル名称 [global-title] OSI環境内で一意であり,名称領域名とローカル名称の二つの部分か
ら成る名称。
又はサービスアクセス点アドレス [ (N) -service oaccessopointo
(6) アドレス [ (N) -address]
address] サービスアクセス点の場所を識別する識別子。
(7) ディレクトリ (N) -directory] エンティティのグローバル名称を,エンティティ
が結び付いているサービスアクセス点のアドレスに変換する機能。
(8) アドレス写像 [ (N) - address mapping] 一つのエンティティに関連するアドレス
アドレスとの間の写像を提供する機能。
(9) 経路選択 [routing] エンティティの名称又はエンティティが結び付いているく
N>サービスアクセス点アドレスを解釈し,そこへ到達する経路を求める層内の機能。
コネクション端点の識
(10) コネクション端点識別子 [ (N) -connection-endpoint-identifier]
別子であって,サービスアクセス点において,対応するコネクションを識別するために使
用できるもの。
コネクション端点識別子の一
(11) コネクション端点添字 [ (N) -connection-endpoint-suffix]
部分であって,サービスアクセス点内で一意である添字。
多端点コネクシ
(12) コネクション多端点識別子 [ (N) -multi-connection-endpoint-identifier]
ョン上で転送するデータを受け取るべきコネクション端点を指定する識別子。

――――― [JIS X 5003 pdf 11] ―――――

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X5003-1987X 5003-1987X5003-1987
コネクションの識別
(13) サービスコネクション識別子 [ (N) -service-connection-identifier]
子であって,複数の接続関係にあるエンティティの間で一意のもの。
コネクションの識
(14) プロトコルコネクション識別子 [ (N) -protocol connection identifier]
別子であって,複数のコネクションを多重化したコネクションの間で一意のもの。
(15) 添字 [ (N) -suffix]サービスアクセス点内で一意であるアドレスの一部分。
5.4.2 識別子の記述 サービスアクセス点アドレス,又は略してアドレスは,エン
ティティが結び付いている個々のサービスアクセス点を識別する(図7参照)。エンティテ
ィがサービスアクセス点から切り離された場合,アドレスは,もはやエンティティ
へのアクセスを提供しない。もし,サービスアクセス点が別のエンティティに結び付けら
れれば,アドレスは,古いエンティティではなく,新しいエンティティを指す。
もし,エンティティとサービスアクセス点との間の結び付きを固定することができるな
らば,エンティティを最も能率的に識別するのに,アドレスを使用することができる。も
し,現在の位置とは無関係にエンティティを正しく識別することが必要であれば,グローバル名
称を用いる。
ディレクトリは,同位エンティティのグローバル名称を,それらのエンティティが相
互に通信するために必要なアドレスに変換する機能である。
エンティティが提供するアドレスと,サービスをアクセスするために使用する<
N-1>アドレスとの間の対応付けは,アドレス写像機能によって行う。
次の2種類のアドレス写像機能が,一つの層に存在してもよい。
(1) 階層的アドレス写像
(2) テーブルによるアドレス写像
もし,アドレスが常に唯一のアドレスに対応するのであれば,アドレスの階層的構造
を使用することができる(図8参照)。この場合は,アドレス写像機能は,アドレスの階
層的構造を認知し,アドレスを抽出するだけでよい。
この場合,アドレスは,次の二つの部分から成り立っている。
(1) エンティティが現在結ぴ付いているサービスアクセス点を保持するエンティテ
ィのアドレス
(2) (1) のアドレスが使われる範囲内でサービスアクセス点を一意に識別可能にする
添字
ある層内でアドレスの階層構造を用いれば,アドレスの対応付けが固定化されるので,アド
レス写像機能が単純になる。しかし,アドレス写像においてより柔軟性をもたせるために,ま
た,複数のサービスアクセス点に結び付くエンティティが唯一のサービスアクセ
ス点を保持するような場合にも適用するために,すべての層でアドレスの階層構造を義務づけるもの
ではない。
アドレスを幾つかのアドレスに写像することができる場合,又はアドレスを同
じくアドレスに永続的に写像することができない場合,アドレスの階層構造は不可能である。
これらの場合,アドレス写像機能としては,アドレスをアドレスに変換するテ
ーブルを使用してもよい。
サービスアクセス点を保持するエンティティは,アドレスの構造を知っている。
しかし,エンティティは,この構造を知らない。

――――― [JIS X 5003 pdf 12] ―――――

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たとえ,エンティティが同じエンティティ又は異なるエンティティの保持す
る複数のくN>サービスアクセス点に結び付いていても,エンティティは,この事実を知らな
い。各々のサービスアクセス点は,それを保持するエンティティからみて異なる >エンティティを識別する。
経路選択機能は,エンティティのアドレスをそのエンティティに到達する
経路に翻訳する。
エンティティは,サービスを使用して他のエンティティとの間に
ネクションを確立する。このとき,そのサービスを提供するエンティティが,各々の
エンティティにコネクション端点識別子を与える。したがって,エンティティは,そ
れが使用しているすべての他のコネクションと新しいコネクションとを区別することが
できる。このコネクション端点識別子は,そのエンティティからみて一意でなければ
ならない。
コネクション端点識別子は,次の二つの部分から成り立っている。
(1) そのコネクションに関して使用するサービスアクセス点のアドレス
(2) サービスアクセス点の間で一意のコネクション端点添字
多端点コネクションでは,コネクション多端点識別子が必要である。各々のそのような識別子は,
転送するデータを受け取るべきコネクション端点を指定するために使用する。コネクション多端点識
別子は,それを使用するコネクションの間で一意でなければならない。
層は,接続関係にあるエンティティの間でコネクションを一意に指定する >サービスコネクション識別子をそれぞれのエンティティに提供してもよい。
図7 エンティティ,サービスアクセス点及び別子
備考 --→は,識別子とその対象との関係を示す。

――――― [JIS X 5003 pdf 13] ―――――

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X5003-1987X 5003-1987X5003-1987
図8 階層的アドレス写像

5.5 サービスアクセス点の性質

 エンティティは,エンティティとの相互動作を可能と
するサービスアクセス点を介して,サービスを要求する。
サービスアクセス点を保持するエンティティと,同じサービスアクセス点に結び付く1>エンティティとは,同じシステムに存在する。
エンティティは,同じ又は他のエンティティが保持する一つ以上のサービスアク
セス点に同時に結び付いてもよい。
エンティティは,サービスアクセス点を通して一つ以上のエンティティに
ービスを提供してもよい。
一つのサービスアクセス点は,同時には一つのエンティティ及び一つのエンティ
ティだけに結び付く。
サービスアクセス点は,エンティティから切り離され,同じ又は他のエンティ
ティに再び結び付いてもよい。
サービスアクセス点は,エンティティから切り離され,同じ又は他のエンティティに
再び結び付いてもよい。
サービスアクセス点の位置は,そのアドレスによって示す。エンティティは,>コネクションを要求するときにアドレスを使用する。

5.6 データ単位

5.6.1  用語の意味 用語の意味は,次のとおりとする。
コネクションを使用し協同
(1) プロトコル制御情報 [ (N) -protocol-control-information]
動作を行うためにエンティティ間で交換する情報。
(2) 利用者データ [ (N) -user-data] エンティティに対してサービスを提供する
ンティティが,これらのエンティティのためにエンティティ間で転送するデータ。
(3) プロトコルデータ単位 [ (N) -protocol-data-unit]プロトコル中で指定するデータの単
位であり,プロトコル制御情報,又はプロトコル制御情報と利用者データから成る。
(4) インタフェース制御情報 [ (N) -interface-control-information]エンティティと >エンティティとの間で協同動作を行うために引き渡す情報。
コネクション上の接続関係にある(5) インタフェースデータ [ (N) -interface-data]
>エンティティに向けて伝送を行うために,エンティティからエンティティに引き渡

情報,又は逆に,接続関係にあるエンティティからコネクション上で受信した後,

――――― [JIS X 5003 pdf 14] ―――――

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X 5003-1987X5003-1987
エンティティからエンティティに引き渡す情報。
(6) インタフェースデータ単位 [ (N) -interface-data-unit]エンティティとエンテ
ィティとの間でサービスアクセス点を通して1回の相互動作で引き渡す情報の単位。各々の
ンタフェースデータ単位は,インタフェース制御情報を含み,かつサービスデータ単位の
全部又は一部を含むこともできる。
(7) サービスデータ単位 [ (N) -service-data-unit]コネクションの一方の終端から他の終端
に転送されてもその同一性を保持する,ひとかたまりのインタフェースデータ。
(8) 優先サービスデータ単位 [expedited (N) -service-data-unit] 又は優先データ単位 [ (N)
-expedited data-unit] 優先して転送する,短いサービスデータ単位。層は,優先データ
単位が,同じコネクション上で送信される後続のサービスデータ単位又は優先データ単位より
も後に届けられることがないようにする。
5.6.2 データ単位の記述 情報を同位エンティティ間で転送するために,また,特定のサービスア
クセス点に結び付くエンティティとこれを保持するエンティティとの間で引き渡すために,
多種のタイプのデータ単位を定義する。データ単位の関係を表と図9に示す。
表と図9で定義した関係を除いては,それらのデータ単位の長さに対するアーキテクチャ上の制限はな
い。特定の層では,長さに関する他の制限を定めてもよい。
インタフェースデータ単位の長さは,コネクションの各々の終端で必ずしも同じではない。
表 データ単位間の関係
区分 制御情報 データ 左の組合せ
同位エンティティ間 プロトコル制御情報 利用者データ プロトコルデータ単

層と層の間 インタフェース制御 インタフェースデー インタフェースデー
情報 タ タ単位
図9 隣接層におけるデータ単位の写像
備考1. PCI=プロトコル制御情報
PDU=プロトコルデータ単位
SDU=サービスデータ単位
2. この図では,サービスデータ単位の分割も結合も行われないことを仮定している(5.7.6.5参照)。
3. この図では,プロトコルデータ単位内のプロトコル制御情報と利用者データ間の位置関係を示していない。
4. この図では,プロトコルデータ単位をサービスデータ単位に1対1対応に写像しているが,そ
の他の関係も可能である(図10参照)。
完全なサービスデータ単位がコネクションの中に入り切るまで,データをコネクション中

――――― [JIS X 5003 pdf 15] ―――――

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JIS X 5003:1987の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 7498:1984(MOD)
  • ISO 7498:1984/ADDENDUM 1(MOD)

JIS X 5003:1987の国際規格 ICS 分類一覧