31
X 5708-1991 (ISO/IEC 9072-1 : 1989)
OPERATION
ARGUMENT 引数型A
RESULT 結果型A
操作11 OPERATION
ARGUMENT 引数型11
RESULT 結果型11
ERRORS {誤り11}
::={オブジェクト識別子2構成要素11}
誤り10 ERROR
PARAMETER パラメタ型10
::=10
誤り型A ::=
ERROR
PARAMETER パラメタ型A
誤り11 ERROR
PARAMETER パラメタ型11
::={オブジェクト識別子2構成要素12}
END
例2.は,操作及び誤りをインポートする方法を示す。“操作10”及び“誤り10”は,エキスポートする
側のモジュールの中で定義された局所値をもつ。インポートする側のモジュールの設計者は,抽象構文の
中のそれらの値の一意性を保証しなければならない。操作“操作13”は型“操作型A”の操作であり,
これに値13を割り当てる。誤り“誤り13”は型“誤り型A”の誤りであり,これに値13を割り当てる。
“操作11”及び“誤り11”は,エキスポートする側のモジュールの中で一意に識別できる値をもつ。
例2.
インポートモジュール{オブジェクト識別子3}DEFINITIONS::=
BEGIN
IMPORTS 操作10,操作型A,操作11,
誤り10,誤り型A,誤り11
FROM エキスポートモジュール{オブジェクト識別子1};
操作13 操作型A::=13
誤り13 誤り型A::=13
END
B.4 ASEの定義 ここでは,ASEの定義方法の例を示す。ここで示す例は,B.1の例で定義した操作及び
誤りを参照する。
ASE“要素1”は,操作の“操作例12”及び“操作例3”並びに誤りの“誤り例1”及び“誤り例2”を
使用する。操作の定義は,間接的に誤りを含む。ASE“要素1”は,対称である。すなわち,両方の利用
者要素が操作の“操作例12”及び“操作例3”を起動できる。
例1.
要素1 APPLICATION-SERVICE-ELEMENT
――――― [JIS X 5708 pdf 31] ―――――
32
X 5708-1991 (ISO/IEC 9072-1 : 1989)
OPERATIONS{操作例12,操作例3}
::={要素1のオブジェクト識別子}
ASE“要素2”は,操作の“操作例3”及び“操作例4”並びに誤り“誤り例1”を使用する。ASE“要
素2”は,非対称である。すなわち,消費側の利用者要素だけが操作の“操作例3”及び“操作例4”を起
動できる。
例2.
要素2 APPLICATION-SERVICE-ELEMENT
CONSUMER INVOKES{操作例3,操作例4}
::={要素2のオブジェクト識別子}
ASE“要素3”は,操作の“操作例12”及び“操作例51”並びに誤りの“誤り例1”及び“誤り例2”
を使用する。ASE“要素3”は,非対称である。すなわち,供給側の利用者要素だけが操作の“操作例12”
及び“操作例51”を起動できる。
例3.
要素3 APPLICATION-SERVICE-ELEMENT
SUPPLIER INVOKES{操作例12,操作例51}
::={要素3のオブジェクト識別子}
ASE”要素4”は,操作の“親操作例12”,“操作例51”及び“操作例52”並びに誤りの“誤り例1”及
び“誤り例2”を使用する。親操作“親操作例12”の定義は,間接的に子操作の“操作例51”及び“操作
例52”を含む。ASE“要素4”は,非対称である。すなわち,消費側の利用者要素だけが親操作“親操作
例12”を起動でき,供給側の利用者要素だけが子操作の“操作例51”及び“操作例52”を親操作“親操
作例12”の実行中に起動できる。
例4.
要素4 APPLICATION-SERVICE-ELEMENT
CONSUMER INVOKES{親操作例12}
::={要素4のオブジェクト識別子}
ASE“要素5”は,ASE“要素4”と同じ操作及び誤りを使用するが,供給側の利用者要素が子操作とし
て又は連結操作の範囲外で(子操作としてではなく)“操作例52”を起動できることだけが異なる。
例5.
要素5 APPLICATION-SERVICE-ELEMENT
CONSUMER INVOKES{親操作例12}
SUPPLIER INVOKES{操作例52}
::={要素5のオブジェクト識別子}
B.5 応用コンテキストの定義 ここでは,幾つかのアソシエーションクラスに対して応用コンテキストの
定義方法の例を示す。ここで示す例は,B.4の例で定義したASE並びにB.2の例で定義した結合操作及び
結合解放操作を参照する。
応用コンテキスト“コンテキスト1”は,ASEのACSE,RTSE,ROSE及び“要素2”,結合操作“結
合例1”並びに結合解放操作“結合解放例3”を使用する。アソシエーション起動側は,操作の“操作例
3”及び“操作例4”を起動できる。アソシエーション応答側は,操作を起動できない(アソシエーション
クラス1)。
――――― [JIS X 5708 pdf 32] ―――――
33
X 5708-1991 (ISO/IEC 9072-1 : 1989)
例1.
コンテキスト1 APPLICATION-CONTEXT
APPLICATION SERVICE ELEMENTS [{aCSE, rTSE}]
BIND 結合例1
UNBIND 結合解放例3
REMOTE OPERATIONS [{rOSE}]
INITIATOR CONSUMER OF [{要素2}]
ABSTRACT SYNTAXES
{{iso-ccitt共通 アソシエーション制御 (2) 抽象構文 (1) pdus (0) 版1 (1)},
抽象構文1のオブジェクト識別子}
::={コンテキスト1のオブジェクト識別子}
応用コンテキスト“コンテキスト2”は,ASEのACSE,ROSE,“要素2”及び“要素3”,結合操作,“
結合例1”並びに結合解放操作“結合解放例3”を使用する。アソシエーション応答側は,操作の“操作
例3”,“操作例4”,“操作例12”及び“操作例51”を起動できる。アソシエーション起動側は,操作を起
動できない(アソシエーションクラス2)。
例2.
コンテキスト2 APPLICATION-CONTEXT
APPLICATION SERVICE ELEMENTS [{aCSE}]
BIND 結合例1
UNBIND 結合解放例3
REMOTE OPERATIONS [{rOSE}]
INITIATOR CONSUMER OF [{要素3}]
RESPONDER CONSUMER OF [{要素2}]
ABSTRACT SYNTAXES
{{iso-ccitt共通 アソシエーション制御 (2) 抽象構文 (1) pdus (0) 版1 (1)},
抽象構文2のオブジェクト識別子}
::={コンテキスト2のオブジェクト識別子}
応用コンテキスト“コンテキスト3”は,ASEのACSE,RTSE,ROSE及び“要素2”,結合操作“結
合例1”並びに結合解放操作“結合解放例3”を使用する。アソシエーション応答側は,操作の“操作例
3”及び“操作例4”を起動できる。アソシエーション起動側は,操作を起動できない(アソシエーション
クラス2)。
例3.
コンテキスト3 APPLICATION-CONTEXT
APPLICATION SERVICE ELEMENTS [{aCSE, rTSE}]
BIND 結合例1
UNBIND 結合解放例3
REMOTE OPERATIONS [{rOSE}]
RESPONDER CONSUMER OF [{要素2}]
ABSTRACT SYNTAXES [{抽象構文3のオブジェクト識別子}]
::={コンテキスト3のオブジェクト識別子}
――――― [JIS X 5708 pdf 33] ―――――
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X 5708-1991 (ISO/IEC 9072-1 : 1989)
応用コンテキスト“コンテキスト4”は,ASEのACSE,ROSE及び“要素1”,結合操作“結合例3”
並びに結合解放操作“結合解放例3”を使用する。応用コンテキスト“コンテキスト4”は,対称である。
すなわち,アソシエーションの起動側及び応答側の両方が操作の“操作例12”及び“操作例3”を起動で
きる(アソシエーションクラス3)。
例4.
コンテキスト4 APPLICATION-CONTEXT
APPLICATION SERVICE ELEMENTS [{aCSE}]
BIND 結合例3
UNBIND 結合解放例3
REMOTE OPERATIONS [{rOSE}]
OPERATIONS OF [{要素1}]
ABSTRACT SYNTAXES [{抽象構文4のオブジェクト識別子}]
::={コンテキスト4のオブジェクト識別子}
例3及び例4は,それぞれ一つの名前付き抽象構文を仮定している。
B.6 応用アソシエーションの解放規則
B.6.1 概要 本体では,操作が報告する結果に基づき五つの操作クラスを規定し,更に操作を起動する側
がアソシエーション起動側か,アソシエーション応答側か,又はその両方かに基づき三つのアソシエーシ
ョンクラスを規定した。ここでは,応用アソシエーションの正しい解放を保証するための規則及びこの応
用アソシエーション上で起動する操作クラスを定義する。
B.6.2 目的 ここで定義する規則は,次の二つのいずれかを実現することを目的とする。
(a) ただ1回実行する目的 AEが起動した操作を,正確に1回だけ実行する。
(b) 高々1回実行する目的 (a)が達成不可能な場合,起動した操作を1回実行するか又は全く実行しない。
B.6.3 規則の定義 次の一般規則は,すべての場合に適用する。
G1 : 実行者は,操作が起動されたアソシエーションと同一のアソシエーションを使って,その実行し
た操作の結果又は誤りを報告しなければならない。
G2 : アソシエーション起動側は,自らが起動したすべての操作を確認するまで,応用アソシエーショ
ンを解放してはならない。
次の特殊規則は,B.6.4の(a)及び(b)の場合に適用する。
S1 : 起動者は,複数のアソシエーションを使用して操作を起動する場合でも,RO-INVOKEサービス
を実行するごとに異なる起動IDを提供しなければならない(起動を再実行する場合は,この限りで
はない。)。これによって実行者は,重複を防止して“高々1回実行する目的”を達成することができ
る。
S2 : 実行者がRO-INVOKEサービス中に重複した起動IDを受信した場合,拒否理由を二重起動とし
て,RO-REJECT-Uサービスを実行しなければならない。これは,“ただ1回実行する目的”の達成に
役立つ。
S3 : アソシエーション起動側は,応用アソシエーションを解放する場合,実行が完了していないすべ
ての起動を拒否しなければならない。
S4 : アソシエーション起動側は,応用アソシエーションを解放する場合,実行が完了したすべての起
動に対して応答を返さなければならない。
――――― [JIS X 5708 pdf 34] ―――――
35
X 5708-1991 (ISO/IEC 9072-1 : 1989)
B.6.4 規則の適用 一般規則は,常に適用する。特殊規則は,次に示すアソシエーションクラスの応用ア
ソシエーション及び操作クラスの操作(そのアソシエーションを使って起動する操作)に適用する。
(a) アソシエーションクラス1の応用アソシエーション 操作クラスの1及び2の操作に対しては,特殊
規則は,適用しない。操作クラスの3,4及び5の操作に対しては,特殊規則のS1及びS2を適用す
る。
(b) アソシエーションクラスの2及び3の応用アソシエーション 操作クラスの1及び2の操作に対して
は,特殊規則のS3及びS4を適用する。すなわち,アソシエーション起動側がアソシエーションを解
放した後は,アソシエーション応答側が発行したすべての起動は,消滅する。更に拒否の応答も,消
滅する。操作クラスの3,4及び5の操作に対しては,特殊規則のS1,S2,S3及びS4を適用する。
操作クラスの1又は2の操作を使用するプロトコルでは,起動者がRO-INVOKEサービスに与える起動
IDの値の制約は,アソシエーションが確立している間は重複してはならないことだけである。
AEは,アソシエーションの確立時にプレゼンテーションアドレスを交換し,そのプレゼンテーション
アドレスに対して起動IDを一定の間,整数値として単調増加させることによって,起動IDを一つの起動
者に対して,使用する応用アソシエーションで重複しないようにする。
操作クラスの3,4又は5の操作を正確に1回だけ実行することを保障する場合は,AEは,同一の起動
IDをもつ操作が2回以上起動されたとき,拒否理由として二重起動を使用しなければならない。その他の
場合は,“高々1回実行する目的”だけが達成できる。この場合,通常,起動者は,非確認型の操作が実行
されたか否かは,問題としない。
B.6.5 注意 操作クラスの1又は2の操作は,正確に1回だけ実行する。
非確認型又は条件付き確認型の操作の有用性は,応用プログラムに依存する。プロトコル設計者は,特
別な要求がない限り,操作クラスの1又は2の操作だけを定義することが望ましい。
――――― [JIS X 5708 pdf 35] ―――――
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JIS X 5708:1991の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 9072-1:1989(IDT)
JIS X 5708:1991の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.200 : 遠隔制御.テレメタリング
JIS X 5708:1991の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISX5003:1987
- 開放型システム間相互接続の基本参照モデル
- JISX5201:1997
- 開放型システム間相互接続―セションサービス定義
- JISX5601:1995
- 開放型システム間相互接続 ― プレゼンテーションサービス定義
- JISX5603:1990
- 開放型システム間相互接続の抽象構文記法1(ASN.1)仕様
- JISX5604:1990
- 開放型システム間相互接続の抽象構文記法1(ASN.1)の基本符号化規則仕様
- JISX5701:1991
- 開放型システム間相互接続―アソシエーション制御サービス要素のサービス定義
- JISX5702:1991
- 開放型システム間相互接続―アソシエーション制御サービス要素のプロトコル仕様
- JISX5709:1991
- 遠隔操作―第2部 プロトコル仕様