JIS X 5722:1991 開放型システム間相互接続―ファイルの転送,アクセス及び管理(FTAM)―第2部 仮想ファイルストア定義 | ページ 12

56
X5722-1991 (ISO 8571-2 : 1988)
D.3 節点C二対する子の追加(通常形) 元ファイルからXとYの二つの葉FADUを,節点Cの子とし
て追加する。FADU識別を“C”と仮定して転送する。転送データは,次のとおりとする。
Enter Node (X) U (X) ode (Y) U (Y) xit
転送の開始において,引用符で囲まれたFADU識別,すなわち節点 "C" に位置付ける。受信側は,入
力データストリームを解釈し,次のファイルの階層項目の認識,実行を行う。
(a) “子供”項目 [ Enter+Node (X) +DU (X) +Node (Y) +DU (Y) +Exit ] を認識する。位置を保存
し,過渡的な位置を節点“C”の最初の子の前に生成する。実際には,この状態では“C”の子は存在
しない。
(b) ADU“X”を,この後の位置に挿入する。FADU“X”が現位置となる。
(c) ADU“Y”を,その後に挿入する。
(d) 一連の修飾動作の終わりを,最初の部分木終了の出現によって認識し,保存した位置“C”に戻す。
最終的な構造を,図11に示す。
図11 節点Cに対する子の挿入の最終状態(通常)
D.4 節点Cに対する子の追加(変則形) これは,子を追加する一連の修飾動作を途中で中断することに
よって生じる結果を示す。挿入順は逆転する。これを実行する実際の使い方は明らかではないが,挿入処
理を説明する例を示す。元ファイルからXとYの二つの葉FADUを節点Cの子として追加する。FADU
識別を,“C”と仮定して転送する。転送データは,次のとおりとする。
Enter Node (X) U (X) xit Enter Node (Y) U (Y) xit
転送の開始において,引用符で囲まれたFADU識別,すなわち節点“C”に位置付ける。受信側は,入
力データストリームを解釈し,次のファイル構造項目の認識,実行を行う。
(a) “子供”項目 [ Enter+Node (X) +DU (X) +Exit ] を認識する。位置を保存し,過渡的な位置を節
点“C”の最初の子の前に生成する。実際には,この状態では,“C”の子は存在しない。FADU“X”
は,この後の位置に挿入する。FADU“X”が現位置となるが,一連の修飾動作の終わりを,度最初の
部分木終了の出現によって認識すると,保存した位置“C”に位置を戻す。
(b) 2番目の“子”項目 [ Enter+Node (Y) +DU (Y) +Exit ] を認識する。再び位置を保存し,過渡的
な位置を節点“C”の最初の子の前に,この時点では“X”の前に生成する。FADU“Y”を,この後
の位置に挿入する。また,一連の修飾動作の終わりを,最初の部分木終了の出現によって認識し,保
存した位置“C”に戻す。
最終的な構造を,図12に示す。

――――― [JIS X 5722 pdf 56] ―――――

                                                                                             57
X5722-1991 (ISO 8571-2 : 1988)
図12 節点Cに対する子の挿入の最終状態(変則形)
D.5 兄弟としての部分木の挿入 元のすべての部分木を,節点A,B,Cの兄弟として追加する。FADU識
別を“C”と仮定して転送する。転送データは,次のとおりとする。
Node (Z) nter Node (X) U (X) ode (Y) U (Y) xit
転送の開始において,引用符で囲まれたFADU識別,すなわち,節点“C”に位置付ける。受信側は,
入力データストリームを解釈し,節点Zを根節点とした部分木を符号化した入力データストリームとして
認識する。したがって,トラバーサル順序のCの後にA,B,Cの兄弟として,この部分木によって示さ
れるFADUをファイルの中に挿入する。“Z”が現位置となる。
最終的な構造を,図13に示す。
図13 兄弟としての部分木の挿入の最終状態
D.6 子としての部分木の挿入 元のすべての部分木を,節点Cの子として追加する。FADU識別を“C”
と仮定して転送する。転送データは,次のとおりとする。
Enter Node (Z) nter Node (X) U (X) ode (Y) U (Y) xit Exit
転送の開始において,引用符で囲まれたFADU識別,すなわち,節点“C”に位置付ける。受信側は,
入力データストリームを解釈し,節点Zを根節点とした部分木だけを含む“子供”の項目が符号化され入
力データストリームを認識する。位置を保存し,過渡的な位置を節点“C”の最初の子の前に生成する。
実際には,この状態では“C”の子は存在しない。部分木をこの後の位置に挿入する。部分木“Z”の根節
点が現位置となるが,一連の修飾動作の終わりを,一度最初の部分木終了の出現によって認識すると,保
存した位置“C”に位置を戻す。

――――― [JIS X 5722 pdf 57] ―――――

58
X5722-1991 (ISO 8571-2 : 1988)
最終的な構造を,図14に示す。
図14 子としての部分木の挿入の最終状態
D.7 順フラットファイルへの挿入 最後の例は,名前の付いた葉節点の順フラットファイルへの併合であ
る。この例では,修正対象ファイルは,アルファベット順に並ぶ葉節点をもつものと仮定する。修正対象
ファイルの初期状態を,図15に示す。
図15 順フラットファイルの初期状態 図16 順フラットファイルの併合の最終状態
“A”,“P”,“X”の識別をもつ節点を順フラットファイルへ併合するものとする。転送データは,次の
とおりとする。
Node (X) U (X) ode (A) U (A) Node (P) U (P)
転送の開始において,引用符で囲まれたFADU識別として根節点に位置付ける。受信側は,入力データ
ストリームを解釈し,次のファイル構造項目の認識,実行を行う。
(a) ADU“X”[ Node (X) +DU (X) は,FADU“W”の後に順序をそろえて挿入する。
(b) ADU“A”[ Node (A) +DU (A) は,FADU“B”の前に順序をそろえて挿入する。
(c) ADU“P”[ Node (P) +DU (P) は,FADU“G”の後に順序をそろえて挿入する。
この結果,ファイルは図16に示すとおりになる。

――――― [JIS X 5722 pdf 58] ―――――

                                                                                             59
X5722-1991 (ISO 8571-2 : 1988)
OSI−JIS調査研究委員会WG1構成表(敬称略、順不同)
氏名 所属
(主査) 飯 野 守 夫 株式会社日立製作所ソフトウェア工場データ通信プログラム部
(幹事) 吉 川 慶 一 株式会社日立製作所ソフトウェア工場データ通信プログラム部
(委員) 池 山 裕 彦 日本エヌ・シー・アール株式会社製品企画部
岡 野 成 利 新日鐵情報通信システム株式会社関東支社技術部
小 林 恵 株式会社東芝青梅工場情報通信システム技術研究所開発第七部
清 水 孝 真 東京電力株式会社電子通信部通信技術課
白 沢 隆 彦 富士通神戸エンジニアリング株式会社開発部第二開発課
多 田 和 博 日本電気株式会社情報システム技術本部第一システム部
田 仲 正 幸 日本アイ・ビー・エム株式会社汎用ソフトウェア開発製品企画
鶴 正 人 沖電気工業株式会社コンピュータシステム開発本部ソフトウェア開発第一部
十 倉 健 二 日本電信電話株式会社情報通信処理研究所応用システム研究部 (306C)
堀 茂 樹 三菱電機株式会社コンピュータ製作所汎用コンピュータ製造部
松 井 今朝雄 鉄道情報システム株式会社中央システムセンター旅客システム課
粕 川 晃 秀 工業技術院標準部情報規格課
(事務局) 西 田 正 忠 財団法人日本規格協会情報技術標準化研究センター
(委員交替) 高 橋 誠 株式会社日立製作所ソフトウェア工場データ通信プログラム部
岩 本 秀 治 全国銀行協会連合会事務部
小 沼 敬四郎 富士通神戸エンジニアリング株式会社開発部
細 川 洋 東京電力株式会社電子通信部
松 本 孝 純 沖電気工業株式会社コンピュータシステム開発本部ソフトウェア開発第三部
渡 部 恭 久 新日本製鐵株式会社情報
清 水 正 幸 JR中央情報管理センター

JIS X 5722:1991の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8571-2:1988(MOD)

JIS X 5722:1991の国際規格 ICS 分類一覧

JIS X 5722:1991の関連規格と引用規格一覧