JIS X 0211:1994 規格概要
この規格 X0211は、JIS X 0202に基づく7ビット符号,拡張7ビット符号,8ビット符号及び拡張8ビット符号中で用いる制御機能及びその符号化表現を規定。
JISX0211 規格全文情報
- 規格番号
- JIS X0211
- 規格名称
- 符号化文字集合用制御機能
- 規格名称英語訳
- Information technology -- Control functions for coded character sets
- 制定年月日
- 1986年11月1日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO/IEC 6429:1992(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 35.040
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 情報基本 2016
- 改訂:履歴
- 1986-11-01 制定日, 1987-03-01被移行日, 1991-03-01 改正日, 1994-10-01 改正日, 1999-12-20 確認日, 2004-11-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS X 0211:1994 PDF [88]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
X 0211-1994
(ISO/IEC 6429 : 1992)
符号化文字集合用制御機能
Information technology−Control functions for coded character sets
日本工業規格(日本産業規格)としてのまえがき
この規格は,1992年第3版として発行されたISO/IEC 6429 (Information technology−Control functions for
coded character sets) を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)で
ある。
なお,この規格で点線の下線を付した部分は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,JIS X 0202に基づく7ビット符号,拡張7ビット符号,8ビット符号及び拡
張8ビット符号中で用いる制御機能及びその符号化表現を規定する。
この規格は,文字表示装置で,次の双方向テキストを扱うための技術的手段を規定する。
− 1種類の用字からなるが,一部を反対方向に表示しなければならないテキスト(例えば,アラビア文
字及びヘブライ文字の中の数字)
− 複数の用字を反対方向に表示するテキスト(例えば,ラテン文字及びアラビア文字からなるテキスト,
又はラテン文字及びヘブライ文字からなるテキスト)
− 上記に加えて,横書きで行の進む方向が上から下であるテキスト
この規格が規定する制御機能は,主として文字表示装置との情報交換のために,文字符号化データ中に
埋め込んで用いる。
一般に,制御機能は,文字表示入出力装置に対する効果によって定義される。したがって,この規格は,
一定の装置構成を想定している。この想定は,できる限り実装に制限を加えないようにしてある(6.参照)。
制御機能は,機能の実行とともに,図形で表示しなければならないこともある。
この規格は,改正時に制御機能を追加できる構造になっている。
制御機能を規定する他の規格は,制御機能について,この規格より厳しい規定を設けてもよい。
この規格を適用する装置は,適用業務によって多種類があり得る。この規格で規定するすべての事項を
一つの装置で実現するのは,技術的にも経済的にも非現実的となる。この規格は,適用業務に応じて適切
に選択した部分だけを実現することを意図している。
2. 適合
2.1 適合の種類 規格に完全に適合するとは,すべての要件に合致することとする。規格にオプション
がない場合は,一意に決まる。規格にオプションがある場合には,それが明確に規定されていなければな
らないし,規格に適合していると主張するならば,採用しているオプションを明確に記述しなければなら
ない。
――――― [JIS X 0211 pdf 1] ―――――
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X 0211-1994 (ISO/IEC 6429 : 1992)
この規格は,それぞれの適用業務で異なった選択ができるように多くの機能を規定しているので,これ
とは違う性質をもっている。規格では何を選択したらよいかは明示していないが,規格に適合していると
主張するには選択した結果を明示しなければならない。このように選択を明示する適合を,部分適合とい
う。
特定の目的のために選択した機能群を,情報交換で容易に参照できるように,ISO 2375に従って登録し
てもよい。
2.2 情報交換の適合 交換用符号化情報の符号化文字データ要素(CCデータ要素と呼ぶ。)は,その中
の制御機能の符号化表現が次の条件を満たすとき,この規格に適合する。
a) この規格が規定する制御機能の符号化表現は,常に対応する制御機能を表さなければならない。
b) この規格が規定する制御機能は,常にこの規格が規定する符号化表現で表さなければならない。
c) この規格が今後の標準化のために予約している符号化表現が現れてはならない。
この規格が規定しない制御機能及びモードの符号化表現は,a) c)を満たす条件に従って交換する情報
の中に現れてもよい(5.5,5.5.1及び7.4参照)。
2.3 装置の適合 2.3.1の要件並びに2.3.2及び2.3.3の一方又は両方の要件を満たす場合に,装置は,こ
の規格に適合している。適合していると主張する際には,2.3.1の記述を含む文書を示さなければならない。
2.3.1 装置の記述 この規格に適合する装置は,次の記述を備えなければならない。
i) 装置が送信又は受信・解釈できる符号化表現の選択を,この規格の箇条又はこの規格で規定する制御
機能を使って明示すること。
ii) 2.3.2及び2.3.3でそれぞれ規定するように利用者が制御機能を送出又は認識する方法を明示すること。
2.3.2 送信装置 送信装置は,この規格に適合する選択された制御機能及び(モード選択パラメタを含
む。)そのパラメタ値の符号化表現を,CCデータ要素の一部として送信する能力をもたなければならない。
このような装置では,選択したすべての制御機能の符号化表現を,利用者が符号化インタフェースを通
じて送信できなければならない。
2.3.3 受信装置 受信装置は,この規格に適合する選択された制御機能及び(モード選択パラメタを含
む。)そのパラメタ値の識符号化表現を,CCデータ要素の一部として受信し,解釈する能力をもたなけれ
ばならない。
この規格でパラメタの既定値を規定している制御シーケンスを選択するとき,明示的な表現及び暗黙の
表現による既定値を含まなければならない。
このような装置では,選択したすべての制御機能及び符号化インタフェースを通じて受信した符号化表
現を,選択した制御機能の中から利用者がそれと認識できるような形で利用可能にしなければならない。
3. 引用規格 この規格で引用する規格を次に示す。これらの規格がこの規格の本体中で引用された場合
には,この規格の規定の一部とみなす。この規格の発行時点では,次の規格が最新規格であるが,最新版
が適用できるかどうかを検討するのが望ましい。
ISO 1745 : 1975 Information processing−Basic mode control procedures for data communication systems
備考 JIS X 5002(基本形データ伝送制御手順)-1975があるが,この国際規格と一部技術的に異な
っている。
ISO 2022 : 1986 Information processing−ISO 7-bit and 8-bit coded character sets-code extension techniques
備考 JIS X 0202(情報交換用符号の拡張法)-1991が,この国際規格と一致している。
ISO 2375 : 1985 Data processing−Procedure for registration of escape sequences
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X 0211-1994 (ISO/IEC 6429 : 1992)
ISO 8613-6 : 1989 Information processing−Text and office systems−Office Document Architecture (ODA)
and interchange format−Part 6 : Character content architectures
備考 JIS X 4106[開放型文書体系 (ODA) 及び交換様式−第6部 文字内容体系]-1993が,この
国際規格と技術的に一致している。
4. 記法及び定義
4.1 記法 この規格では,利用者の便宜のために次の記法を採用した。個々の制御機能,モード及びモ
ードの設定状態,又は図形文字を表すのに大文字の英字を使う。これは,例えば“空白”の概念と文字SPACE
(スペース)との間にみられる混乱を避けるためである。
この規格で規定するモード及び制御機能の略号は,原国際規格のすべての翻訳でもそのまま使用するこ
とになっている。
この規格では,xx/yyの形の記法を使う。ここで,xxは,7ビット符号表では0007,8ビット符号表
では0015の列番号,yyは0015の行番号を表す。
4.2 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
4.2.1 現在領域 (active area) 現在データ位置を含むデータ部内の領域。
現在表示位置を含む表示部内の領域。
4.2.2 現在データ位置を含むデータ部内のフィールド。
現在フィールド (active field)
現在表示位置を含む表示部内のフィールド。
4.2.3 現在行 (active line)現在データ位置を含むデータ部内の行。
現在表示位置を含む表示部内の行。
4.2.4 現在ページ (active page) 現在データ位置を含むデータ部内のページ。
現在表示位置を含む表示部内のページ。
4.2.5 現在位置 (active position)次にくる図形文字を表現する図形を表示するための文字位置又は次
に実行される制御機能の基点となる文字位置。
参考 通常,現在位置は,表示面のカーソルで示す。
現在データ位置 (active data position) データ部内で,データストリームから次の図形文字又は制御機能
を受信する文字位置,及び特定の制御機能の実行の基点となる文
字位置。
現在表示位置 (active presentation position) 表示部内で,文字表示出力のために次の図形文字を受信す
る位置,及び特定の制御機能の実行の基点となる文字位置。
参考 通常,現在表示位置は,表示面のカーソルで示す。
4.2.6 領域 (area) 必ずしも同一行にあるとは限らない連続する文字位置の並び。
4.2.7 補助装置 (auxiliary device)データの入力,蓄積,検索又は表示のために文字表示装置に接続し
た装置。
4.2.8 双方向データ (bi-directional data)左から右及び右から左のように,書く方向を変えて表示され
るテキスト列を含むデータ。
4.2.9 ビット組合せ (bit combination)文字表現に使う順序付けられたビットの集合。
4.2.10 バイト (byte) 一つの単位として取り扱うビット列。
4.2.11 取り消す (to cancel) その後の処理において無視できるようにデータに印を付けること。
4.2.12 文字 (character)データの構成,制御又は表現に用いる要素の集合の構成単位。
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X 0211-1994 (ISO/IEC 6429 : 1992)
4.2.13 文字表示装置 (character-imaging device) 図形の形でデータを視覚的に表示する装置。CRT,プ
リンタなど。
4.2.14 文字の進路 (character path)表示部内の行に沿った文字位置の順序。
4.2.15 文字位置 (character position)図形を表示しているか,又は表示できる表示面上の部分。データ
部内では,その後の表示処理のために図形文字を受信する位置。表示部内では,文字表示出力を行うため
に図形文字を受信する位置。
4.2.16 文字の進む方向 (character progression)データ部内の行に沿った文字位置の順序。
データの表示又はデータの表示に使われる情報(例えば,フィ
4.2.17 クリアする,解除する (to clear)
ールドの境界を示すタブ位置)を除去すること。
4.2.18 符号化文字集合 (coded character set) ,符号 (code)文字集合を定め,かつ,その集合内の文字
とビット組合せを1対1に関係付ける,あいまいでない規則の集合。
4.2.19 符号化文字データ要素(CCデータ要素) [coded-character-data-element (CC data element) ]符
号化文字集合に関する一つ以上の識別された規格に従って,文字の符号化表現の列を構成する交換情報の
要素。
参考1. JIS X 5003(開放型システム間相互接続の基本参照モデル)に従う通信環境においては,CC
データ要素は,JIS X 5003で定義されているプレゼンテーションプロトコルデータ単位
(PPDU) に対応する情報の全部又は一部を構成する。
2. 交換可能な媒体によって情報交換が実現している場合,CCデータ要素は,利用者データに対
応する情報の全部又は一部を構成し,媒体の初期化中に記録される情報の全部又は一部を構
成しない。
4.2.20 符号拡張 (code extension) 与えられた符号の文字集合に含まれていない文字の符号化のために
用いる手法。
4.2.21 符号表 (code table) 符号の中の各ビット組合せに割り当てた文字を示す表。
4.2.22 制御文字 (control character)一つのビット組合せだけで表現する制御機能。
4.2.23 制御機能 (control function)データの記録,処理,伝送及び解釈に影響を及ぼす作用で,一つ以
上のビット組合せで表現するもの。
4.2.24 制御シーケンス (control sequence)制御機能CONTROL SEQUENCE INTRODUCER(CSI,制
御シーケンス開始)から始まるビット組合せの列であって,パラメタをもつか又はもたない制御機能の符
号化表現のために使う。
4.2.25 制御列 (control string)制御のための論理的な単位としてデータストリーム中に現れるビット組
合せの列。
表示面上で現在表示位置を示すための特別な標識。
4.2.26 カーソル (cursor)
4.2.27 データ部 (data component) 受信したデータをその後の表示処理のために蓄積するのに使用され
る装置の一部分。
4.2.28 小数点 (decimal mark) 数字の整数部分と小数部分とを分けるために使う図形で,通常はFULL
STOP(ピリオド)又はCOMMA(コンマ)。
4.2.29 既定値 (default)特に指定しないときに想定する値又は状態。
4.2.30 削除する (to delete) 文字位置から内容を取り除き,それによって空いたすき(隙)間に隣接す
る一連の文字を移動すること。
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X 0211-1994 (ISO/IEC 6429 : 1992)
文字集合を,即座に又は更に他の制御機能が出現してから,所定の方法
4.2.31 指示する (to designate)
で表現できるように指定すること。
4.2.32 装置 (device) CCデータ要素の符号化情報を送信及び/又は受信できる情報処理機械の一部分。
参考 通常の意味での入出力装置のほか,応用プログラム,ゲートウェイなどのプロセスの場合もあ
る。
4.2.33 表示面 (display) プリンタ及びCRTを含むすべての文字表示装置におけるデータの表示可能部
分。
データの視覚的な配置を編集,変更又は移動するのに用いる制御機能。
4.2.34 編集機能 (editor function)
伝送又は転送しようとする領域を表すのに用いる用語。
4.2.35 適格である (eligible)
4.2.36 系 (environment) データ処理システム,データ通信システム又はそのようなシステムの一部で,
一つの文字を表現するのに使用するビット数を指定する特性。
4.2.37 消去する (to erase) 文字位置から内容を取り除き,それによって空いたすき(隙)間をそのまま
にしておくこと。
4.2.38 エスケープシーケンス (escape sequence)符号拡張手順において制御のために使用するビット組
合せ列。先頭のビット組合せは,制御文字ESCAPE(エスケープ)を表現する。
文字タブ位置にある文字位置(フィールドの最初)から次の文字タブ位置に
4.2.39 フィールド (field)
ある文字位置の直前(フィールドの最後)までの文字位置からなる領域。
4.2.40 終端バイト (final byte)エスケープシーケンス又は制御シーケンスを終わらせるビット組合せ。
4.2.41 書式機能 (formator function) データストリームの送信者が情報をどのように整形し,表現して
欲しいかを記述する制御機能(書式制御又は表示制御機能)。
4.2.42 図形文字 (graphic character)制御機能以外で,通常,手書き・印字・表示の可視的表現をもち,
一つ以上のビット組合せからなる符号化表現をもつ文字。
一連の図形を表示する際の視覚的様式。
4.2.43 表示様式 (graphic rendition)
図形文字又は制御機能の視覚的表現。
4.2.44 図形 (graphic symbol)
4.2.45 防護領域 (guarded area) 属性付き領域の特別な場合。この領域の内容は,データストリームの
形で伝送から除外してもよいし,補助入出力装置への転送から除外してもよい。
4.2.46 初期状態 (initial state)動作が可能になった後の装置の状態。この状態は,モードの“リセット”
状態であることが望ましい。
4.2.47 中間バイト (intermediate byte)
a) エスケープシーケンスの中で,制御機能ESCAPE(ESC,エスケープ)と終端バイトとの間にきても
よいビット組合せ。
b) 制御シーケンスの中で,制御機能CONTROL SEQUENCE INTRODUCER(CSI,制御シーケンス開
始)と終端バイトとの間又はパラメタバイトと終端バイトとの間にきてもよいビット組合せ。
4.2.48 呼び出す (to invoke)所定のビット組合せが出現するだけで,指示された文字集合が表現できる
状態にすること。
4.2.49 行 (line)1列に並んだ文字位置の集合。
4.2.50 行開始位置 (line home position)データ部の行内の基準位置であって,現在データ位置が通常そ
の位置より手前へ移動できない位置。
表示部の行内の基準位置であって,現在表示位置が通常その位置より手前へ移動できない位置。
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JIS X 0211:1994の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/IEC 6429:1992(IDT)
JIS X 0211:1994の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.040 : 文字セット及び符号化