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X 7112 : 2005 (ISO 19112 : 2003)
他の規格で規定した次のUMLパッケージを参照する。
− EXGeographicExtent,JIS X 7115:2005のExtentパッケージで定義している。
− EXTemporalExtent,JIS X 7115:2005のExtentパッケージで定義している。
− CIResponsibleParty,JIS X 7115:2005のCitationで定義している。
− GMPoint,JIS X 7107:2005のGeometryパッケージで定義している。
− SCCRS,JIS X 7111:2004で定義している。
5.2 属性表
この規格で使用する属性の表は,次の構成要素によって示す。
− 要素名 : 要素に割り当てるラベル
− 記述 : 要素の説明
− 要求度 : 要素は,常に記録されるべき(M)か,任意選択である(O)か,又は規定された条件に適合する
際に記録される(C)かのいずれかとする。
− 最大出現回数 : 記述してもよいインスタンスの数,1回(1)又は複数回(N)
− データ型 : 明確に区別される値の集合
− 定義域 : 許される値(自由記述を含む。)
6. 地理識別子による空間参照の概念
6.1 地理識別子による空間参照
地物の位置は,空間参照によって特定する。地理識別子が空間参照と
して使われる場合には,一つの場所を一意に識別する。この場所は,他の地物を参照するために使用され
る地物となる。
備考 通常,地理データ集合に属する地物の空間参照は地物の属性として保持され,場所との関係を
定義する。通常,場所との関係は,包含の関係となる。しかし,“隣接した”並びに特定されて
いる位置から測定した距離及び方向も添えた“に沿っての距離”などのような関係を用いて,
より複雑な空間参照が構成されることもある。道路及び鉄道に対する参照系は,リンク(道路
又は路線)に沿う一つのノード(端点又は交差点)からの測定距離に基づくことが多い。デー
タ集合が使用する空間参照系は,JIS X 7115で定義するようにデータ集合のメタデータの一部
を成す。
これらの概念を,図2に示す。図2は,型とインスタンスとの両方のレベルに適用される。
空間参照
地理識別子
+識別される
+識別する
場所
図 2 地理識別子による空間参照の概念
――――― [JIS X 7112 pdf 6] ―――――
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X 7112 : 2005 (ISO 19112 : 2003)
6.2 地理識別子による空間参照系
地理識別子による空間参照系は,対応する地理識別子とともに,一
つ以上の場所型が関連する集合からなる。これらの場所型は,集成又は分割によって,場合によっては階
層構造を形成しながら,互いに関連してもよい。
地理識別子による空間参照系の例を,表1に示す。
表 1 空間参照系の例
空間参照系 場所型 地理識別子
JIS X 0304で定義される国 国 国名
国コード
地域の人口中心の集合 町 町名
町内の住所 地所 地所の住所
水理的階層 河川流域 河川流域名
河川 河川名
河川区域 河川区域番号
リンク-ノード リンク リンクコード
6.3 地名辞典
地名辞典は,場所インスタンスを記述する地理識別子の要覧とする。地名辞典は,個々
の場所インスタンスの位置に関する追加情報を含むことがある。地名辞典は,座標参照を含んでもよく,
また,純粋に記述的な参照を含んでもよい。座標参照を含む場合,地理識別子による空間参照系から座標
参照系へ変換することも可能となる。記述的な参照を含む場合,これは,例えば地所の郵便番号など,地
理識別子を伴う別の空間参照系を使用する空間参照となる。どの場所型に対しても,一つ以上の地名辞典
が存在してもよい。
空間参照系,場所及び地名辞典の間の関係を,図3に示す。
地理識別子による空間参照系 地名辞典
1..*
場所型 場所インスタンス
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図 3 地理識別子による空間参照系
7. 地理識別子による空間参照系の要件
7.1 地理識別子による空間参照系の属性
地理識別子による空間参照系は,一つ以上の場所型(それら
は関係があってもよい。)を含まなければならない。それぞれの場所インスタンスは,一つの地理識別子に
よって一意に識別されなければならない。
地理識別子による空間参照系は,少なくとも次の要素によって記述しなければならない。
− 名称
――――― [JIS X 7112 pdf 7] ―――――
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X 7112 : 2005 (ISO 19112 : 2003)
− 主題
− 全面的責任者
− 場所型
加えて,次の要素を記述してもよい。
− 有効領域
これらの要素の詳細を表2に示す。UMLスキーマを図4に示し,空間参照系の記述例を附属書Bに示
す。
RSReferenceSystem
+ name : CharacterString
+ domainOfValidity[0..*] : EXGeographicExtent
SIGazetteer
+ name : CharacterString
SISpatialReferenceSystemUsingGeographicIdentifiers
+ theme : CharacterStirng + scope[0..1] : CharacterString
+ overallOwner : CIResponsibleParty + territoryOfUse : EXGeographicExtent
+ custodian : CIResponsibleParty
+ coordinateSystem[0..1] : SCCRS
0..* +referenceSystem
0..* +gazetteer
Comprises LocationType Aggregation
1..*+locationTypes
1..* 1..*+locationInstances
1..* +locationTypes
SILocationType SILocationInstance
+ name : CharacterString + geographicIdentifier : CharacterString
+ theme : CharacterString +
+locationTypealternativeGeographicIdentifier[0..*] : CharacterString
+parent
+parent + identification[1..*] : CharacterString
+ geographicExtent : EXGeographicExtent
+ definition : CharacterString + temporalExtent[0..1] : EXTemporalExtent
0..* 1
+ territoryOfUse : EXGeographicExtent
+ administrator : CIResponsibleParty 0..*
+ owner : CIResponsibleParty + position[0..1] : GMPoint
0..*+child +child0..* Nesting
geographicIdentifier(地理識別子)が場
Nesting 所を特定するための情報を十分もたない
場合,position(位置)を記録しなければ
ならない。
図 4 地理識別子による空間参照のUMLモデル
場所型を作成若しくは廃止する場合又は場所型の新しいバージョンを作成する場合には,空間参照系の
新しいバージョンを作成しなければならない。バージョンの情報は,空間参照系の名称に含まれる。
表 2 地理識別子による空間参照系の要素
要求度 最大出現 データ型 定義域
要素名 UML識別子 記述
(1) 回数(2) (UMLクラス) (許容値)
名称 name 空間参照系の識 M 1 文字列 自由記述
別子
有効領域 domainOfValidity参照系を適用す O N EXGeographicExtent JIS X 7115を参
る地域 照
――――― [JIS X 7112 pdf 8] ―――――
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X 7112 : 2005 (ISO 19112 : 2003)
表 2 地理識別子による空間参照系の要素(続き)
要求度 最大出現 データ型 定義域
要素名 UML識別子 記述
(1) 回数(2) (UMLクラス) (許容値)
主題 theme 空間参照系の特 M 1 文字列 自由記述
性を明らかにす
るために使用す
るプロパティ
全面的責任 overallOwner 空間参照系に対 M 1 CIResponsibleParty JIS X 7115を参
者 し,全面的に責任 照
をもつ組織
場所型 locationTypes 空間参照系に属 M N 関連 SILocationType
する場所型
注(1) (必す(須)),O(任意選択);5.2参照
(2) 1(一つ)又はN(多数)
7.2 場所型の属性
空間参照系に属するそれぞれの場所型に対し,次の要素を記述しなければならない。
− 名称
− 主題
− 識別
− 定義
− 使用地域
− 責任者
加えて,次の要素を記述してもよい。
− 親場所型
− 子場所型
− 参照系
これらの要素の詳細を表3に示す。実例を附属書Bに示す。
場所型のいずれかの属性が変化した場合,場所型の新しいバージョンを作成しなければならない。
表 3 空間参照系の場所型の要素
要求度 最大出現 データ型 定義域
要素名 UML識別子 記述
(1) 回数(2) (UMLクラス) (許容値)
名称 name 場所型の名称 M 1 文字列 自由記述
主題 theme 場所型の特性として M 1 文字列 自由記述
使用するプロパティ
(pdf 一覧ページ番号 )
識別 identification場所インスタンスを M N 文字列 自由記述
一意に識別するため
の手法(4)
――――― [JIS X 7112 pdf 9] ―――――
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X 7112 : 2005 (ISO 19112 : 2003)
表 3 空間参照系の場所型の要素(続き)
要求度 最大出現 データ型 定義域
要素名 UML識別子 記述
(1) 回数(2) (UMLクラス) (許容値)
定義 definition 場所インスタンスを M 1 文字列 自由記述
定義する方法
(pdf 一覧ページ番号 )
使用地域 territoryOfUse場所型が出現する地 M 1 EXGeographicExtent JIS X 7115を参照
域
(pdf 一覧ページ番号 )
責任者 owner 場所インスタンスの M 1 CIResponsiblePartyJIS X 7115を参照
作成及び破棄をする
ことができる組織の
名称
親場所型 parent O
親場所型の名称(この N 関連 SILocationType
場所型がその一部分
となる場所型)
(pdf 一覧ページ番号 )
子場所型 child O
子場所型の名称(この N 関連 SILocationType
場所型を細分する場
所型)
(pdf 一覧ページ番号 )
参照系 O
referenceSystem 地理識別子による空 N 関連 SISpatialReferenc
間参照系 eSystemUsingGeog
raphicIdentifiers
注(1) (必す),O(任意選択);5.2参照
(2) 1(一つ)又はN(多数)
(3) 主題の例には,“行政のため”,“選挙のため”及び“郵便のため”がある。
(4) 識別の例には,“名称”及び“コード”がある。
(5) 場所型の定義は,次の形態のうちの一つを取るものとする。
− 境界の集合で定義される領域,例えば,国境で定義される国。
− 単一の地物,例えば,中心線で定義される街路,又は二つのそのような街路の交差点など。
− より小さな地物の集まり,例えば,国の集まりによって定義される貿易圏。
場所型がより小さな単位の集まりで定義されている場合には,その位置のインスタンスは明確に定義さ
れた境界をもつ必要はない。例えば,郵便配達点の集まりで定義される郵便番号など。
(6) 場所型“川”に対応する地理定義域の一つの例には,“北アメリカ”がある。
(7) 場所型には,nesting関連によって,親場所型及び子場所型が連結される。
8. 地名辞典の要件
8.1 地名辞典のプロパティ
地名辞典は,空間参照系に属する場所型に基づく場所インスタンスの要覧
とする。
備考 ある場所に対する場所インスタンスの特定方法がいくつもあるように,同じ場所型に対して
いくつかの異なる地名辞典が存在してもよい。逆にいうと,一つの地名辞典は,一つの場所
を表す異なる識別子をもつ場所インスタンスを含んでもよい。
地名辞典は,最小集合として次の要素を記述しなければならない。
− 名称
− 使用地域
− 維持者
――――― [JIS X 7112 pdf 10] ―――――
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JIS X 7112:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 19112:2003(IDT)
JIS X 7112:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 35 : 情報技術.事務機械 > 35.240 : 情報技術(IT)の応用 > 35.240.70 : 自然科学へのITの応用
JIS X 7112:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称