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JIS Z 2290:2004 規格概要
この規格 Z2290は、金属材料の高温での腐食を定量的に評価するための高温腐食試験方法に共通な事項について規定。
JISZ2290 規格全文情報
- 規格番号
- JIS Z2290
- 規格名称
- 金属材料の高温腐食試験方法通則
- 規格名称英語訳
- General rules for high-temperature corrosion test of metallic materials
- 制定年月日
- 2004年12月20日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2004-12-20 制定日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS Z 2290:2004 PDF [7]
Z 2290 : 2004
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日
本工業規格である。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
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――――― [JIS Z 2290 pdf 1] ―――――
Z 2290 : 2004
pdf 目 次
ページ
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 定義・・・・[1]
- 4. 高温腐食試験方法の選択指針及び腐食環境条件の選定指針・・・・[2]
- 4.1 高温腐食試験方法の選択指針・・・・[2]
- 4.2 腐食環境条件の選定指針・・・・[3]
- 4.3 試薬・・・・[3]
- 4.4 ガス雰囲気条件の選定指針・・・・[3]
- 5. 試験温度調節及び試験片温度の許容範囲・・・・[3]
- 5.1 温度制御器・・・・[3]
- 5.2 温度計・・・・[4]
- 5.3 試験片温度の許容範囲・・・・[4]
- 6. 試験片・・・・[4]
- 7. 腐食の定量的評価方法・・・・[4]
- 7.1 腐食減量に基づく方法・・・・[4]
- 7.2 金属組織観察に基づく方法・・・・[5]
- 8. 腐食生成物,排ガスなどの処理・・・・[5]
- 9. 記録及び報告・・・・[5]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS Z 2290 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
Z 2290 : 2004
金属材料の高温腐食試験方法通則
General rules for high-temperature corrosion test of metallic materials
1. 適用範囲
この規格は,金属材料の高温での腐食を定量的に評価するための高温腐食試験方法に共通
な事項について規定する。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。こ
れらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0127 火力発電用語−蒸気タービン及び附属装置並びに地熱発電設備
JIS B 0130 火力発電用語(一般)
JIS B 7502 マイクロメータ
JIS B 7507 ノギス
JIS C 1602 熱電対
JIS G 0202 鉄鋼用語(試験)
JIS R 6251 研磨布
JIS R 6252 研磨紙
JIS R 6253 耐水研磨紙
JIS Z 0103 防せい防食用語
JIS Z 2291 金属材料の高温ガス腐食試験方法
JIS Z 2292 金属材料の塩塗布高温腐食試験方法
JIS Z 2293 金属材料の塩浸せき及び塩埋没高温腐食試験方法
JIS Z 2294 金属材料の電気化学的高温腐食試験方法
JIS Z 8401 数値の丸め方
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0127, JIS B 0130, JIS G 0202及びJIS Z 0103に
よるほか,次による。
a) 試験方法に関する用語
1) 高温ガス腐食試験 高温の腐食性ガス雰囲気中での材料の腐食の程度を調べる試験。
2) 塩塗布高温腐食試験 材料表面に腐食性の塩を塗布した高温腐食環境中での腐食の程度を調べる試
験。
3) 塩浸せき高温腐食試験 腐食性の溶融塩中へ試験片を浸せきして材料の腐食の程度を調べる試験。
試験片全体を溶融塩中に浸せきする場合を完全浸せき試験,一部分を浸せきする場合を部分浸せき
試験及び浸せきを間欠的に繰り返す場合を交互浸せき試験という。
4) 塩埋没高温腐食試験 固相と液相とが共存する腐食性の混合塩中に試験片を埋設して腐食の程度を
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Z 2290 : 2004
調べる試験。
5) 電気化学的高温腐食試験 溶融塩中に浸せきした試験片を電極として,その分極曲線,交流インピ
ーダンスなどを測定することによって耐食性の程度などを調べる試験。
b) 腐食の評価法に関する用語
1) スケール 腐食によって試験片表面に生成する酸化物膜をはじめとする層状たい(堆)積物の総称。
2) 変質層 腐食によって試験片の表面部近傍で組成的な,又は組織的な変化が生じた領域。
3) 脱スケール方法 腐食試験後,表面に付着した酸化物などの腐食生成物(スケール)を除去する方
法。
4) 腐食増量 腐食試験によって試験片表面に付着した腐食生成物を含めた質量増,又は単位表面積当
たりの質量増。
5) 侵食深さ 腐食を受けた材料の試験前表面から腐食部の先端までの深さ。全面腐食による侵食深さ
の平均値を平均侵食深さ又は表面損失といい,全面腐食又は局部腐食による侵食深さの最大値を最
大侵食深さという。
6) 電気化学的評価 電気化学的手法を用いて材料の腐食の程度,腐食反応速度などを推定する方法。
腐食反応速度は電流値(腐食電流)で表すのが一般的であり,腐食電流はファラデーの法則によっ
て腐食減量に換算することができる。
4. 高温腐食試験方法の選択指針及び腐食環境条件の選定指針
4.1 高温腐食試験方法の選択指針
高温腐食試験方法の選択については,表1に示した種々の腐食環境
の特徴を的確に再現できる試験方法を選択することが重要であり,金属材料の高温腐食試験方法に関する
JIS Z 2291,JIS Z 2292,JIS Z 2293及びJIS Z 2294のうち最適なものを選択することが望ましい。
表 1 高温腐食環境・腐食損傷の概要と各種高温腐食試験方法の適用性
用途 腐食試験方法の適用性
使用材料 環境の特徴 腐食損傷
プラント機器 部品名 Z2291 Z2292 Z2293 Z2294
−過熱器 −炭素鋼 −化石燃焼ガス −高温酸化
ボイラ −再熱器 −低合金鋼 −Na,K,S,Vなどの溶融
−高温硫化 ― ○ ○ ○
−蒸発管 −ステンレス鋼 塩
−Ni基超合金(1)
−タービン動・静翼 −化石燃焼ガス −高温酸化
ガスタービン−燃焼器内筒 −Co基超合金(1) −Na,S,V,Clなどの溶
−ホット・コロ ― ○ ○ ○
−Fe基合金 融塩 ージョン
−過熱器 −炭素鋼 −燃焼排ガス −酸・塩化腐食
−蒸発管 −低合金鋼 −溶融塩腐食
−Na,K,Fe,Zn,Pbなど
廃棄物焼却
−火格子 −ステンレス鋼 の塩化物系溶融塩 ― ○ ○ ○
プラント
−Ni基合金 −HClガス,Cl2ガス,硫酸
−耐熱鋳鋼 塩
−接触分解 −低合金鋼 −高温高圧分解ガス −水素侵食
石油精製・化−水添・脱硫装置−高合金鋼 −高温硫化
−H2,H2S,CO,Cなどの
○ ― ○ ―
学 −エチレン分解炉−ステンレス鋼 還元性ガス −浸炭・脱炭
−耐熱鋳鋼
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Z 2290 : 2004
表 1 高温腐食環境・腐食損傷の概要と各種高温腐食試験方法の適用性(続き)
用途 腐食試験方法の適用性
使用材料 環境の特徴 腐食損傷
プラント機器 部品名 Z2291 Z2292 Z2293 Z2294
−低合金鋼
−有機ハライド装置 −Cl,F,I,Brなどの無機・
−ハロゲン化物
−熱交換器 −高合金鋼 有機化合物 腐食
化学プラント ○ ― ― ―
−ステンレス鋼 −酸化・還元性雰囲気
−Ni基合金
注(1) 析出強化機構を付与した高強度合金を超合金と呼ぶ。
備考 適用性欄の○は適用性あり,―は適用外又は未確立を示す。
4.2 腐食環境条件の選定指針
JIS Z 2292,JIS Z 2293及びJIS Z 2294の高温腐食試験で塩を用いる場合,
表2に示した種々の腐食環境を的確に再現できる塩を用い,試薬の塩を混合して用いる場合には組成を適
切に選定することが望ましい。
表 2 主要プラント機器における塩の構成例
用途 塩(灰)の組成例
プラント機器 燃料の種類など
高品位燃料(LNGなど) Na2SO4,Na2SO4-NaCl
ガスタービン 低質油(重油など) Na2SO4-V2O5
石炭ガス燃焼 K2SO4-Na2SO4-Fe2O3
低質油(重油など) V2O5-Na2SO4,NaVO3-Na2SO4,V2O5-Na2SO4-NaCl
実缶採取灰
ボイラ
石炭燃焼 K2SO4-Na2SO4-Fe2O3,CaSO4
(上記塩にAl2O3,SiO2などを添加)
KCl-NaCl-K2SO4-Na2SO4-CaSO4-Al2O3
廃棄物焼却炉
一般廃棄物 (上記塩にPbCl2,PbO,ZnCl2,ZnO,SiO2などを添加)
ボイラ
実缶採取灰
4.3 試薬
腐食環境を設定するための塗布塩,試験塩浴などの調整に用いる試薬は,JISに規定されたも
の又はそれと同等品を用いる。試薬に等級がある場合には,特級品を用いることが望ましい。
なお,実際のプラントから採取した灰を用いる場合には,その組成や融点などを明記する。
4.4 ガス雰囲気条件の選定指針
表2に示した各種プラント機器のガス雰囲気条件を適正に設定するこ
とが望ましい。主要機器のガス雰囲気組成の例を,表3に示す。
表 3 主要プラント機器におけるガス雰囲気組成の例
プラント機器 雰囲気ガス組成例(%は,体積百分率を表す)
ガスタービン N2-(5~18)%O2-10 %CO2-(0.1~1)%SOx
ボイラ N2-(1~5)%O2-10 %CO2-(0.1~1)%SOx
廃棄物焼却炉ボイラ N2-10%O2-0.10 % HCl-10 %CO2-20 %H2O
5. 試験温度調節及び試験片温度の許容範囲
5.1 温度制御器
温度制御器は,測定温度の全範囲にわたって,試験片温度が表4の許容範囲内にある
ことを保証するのに十分なものを用いる。
――――― [JIS Z 2290 pdf 5] ―――――
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