JIS Z 3001-1:2018 溶接用語―第1部:一般 | ページ 7

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Z 3001-1 : 2018
番号 用語 定義 対応英語(参考) ISO/TR
太字 : ISO用語 25901-3
17107 酸素アーク切 oxygen arc cutting
母材と電極との間に発生するアークの熱で母材を加熱し,
断 これに酸素を吹き付けて行う切断。
17108 プラズマ切断 プラズマアークの熱及び気流を利用して行う切断。 plasma arc cutting,
arc plasma cutting
17109 レーザ切断 laser cutting
レーザビームの熱を利用して行う切断。非金属の切断にも
用いる。
17110 oxygen lance cutting,
酸素やり切断 長い金属管を通して酸素を供給しながらその先端を燃焼さ
oxygen lancing
せ,その熱と酸素噴流とによって材料に穴を開けながら切
断する方法。
17111 溶解アセチレ 容器の中の多孔性物質に吸収させてあるアセトン,DMFdissolved acetylene
ン (ジメチルフォルムアミド)などの溶媒に溶解したアセチ
レン。
17112 酸素−アセチ 燃料ガスとしてアセチレンを使用するガス溶接。 oxyacetylene 2.2.2.3.2
レン溶接 welding
17113 酸素−プロパ 燃料ガスとしてプロパンを使用するガス溶接。 oxypropane welding2.2.2.3.3
ン溶接
17114 酸素−水素溶 燃料ガスとして水素を使用するガス溶接。 oxyhydrogen 2.2.2.3.4
接 welding
4.7.2 溶接・切断機器
番号 用語 定義 対応英語(参考) ISO番号
太字 : ISO用語 (参考)
17201 (プラズマ切 orifice gas
プラズマアーク溶接及びプラズマ切断において,トーチに
断の−)作 供給されてプラズマアークとなるガス。
動ガス
17202 assist gas
アシストガス レーザ切断及びプラズマ切断において,主に溶融又は昇華
した材料を除去するために用いるガス。
注記 プラズマ切断においては,プラズマアークの周囲に
補助的に流すガスをいう。二次(三次)気流と呼ぶ
こともある。
17203 (レーザ切断 shielding gas
切断中にアシストガスを円周状に覆い,ガス流量及び/又
の−)シー はガス組成の制御によってアシストガスの濃度分布を調整
ルドガス するために用いるガス。
17204 cylinder manifold
ガス集合装置 多数の容器を導管で連結し,通常1か所の出口にガスを供
給する装置。
17205 hydraulic
水封式安全器 燃焼ガス導入部を水封式とし,トーチからの逆火,酸素の
逆流及び燃料ガスの異常圧力上昇を防ぐ器具。 back-pressure valve
17206 乾式安全器 flashback arrester
主にトーチからの逆火を防ぐ器具。逆火防止器ともいう。
注記 乾式安全器には,焼結合金式及びう回路式の二つの
形式がある。

――――― [JIS Z 3001-1 pdf 31] ―――――

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Z 3001-1 : 2018
番号 用語 定義 対応英語(参考) ISO番号
太字 : ISO用語 (参考)
17207 ガス溶接トー gas welding torch
ガス溶接に用いるトーチ(11115参照)。ガス溶接器又は溶
チ 接吹管(すいかん)ともいう。トーチヘッド,火口,混合
室などから構成される。
17208 圧力調整器 pressure regulator
高圧のガスを所要の圧力に減圧調整するのに用いる器具。
減圧弁ともいう。
17209 切断トーチ cutting torch,
熱切断に用いるトーチ。ガス切断に用いるトーチは,ガス
切断器ともいう(11115参照)。 cutting blowpipe
17210 火口 tip,
ガス溶接及び切断トーチの先端にあって炎を作る部分。
(ひぐち) nozzle
17211 自動切断機 mechanized cutting
切断トーチを装着して,自動的に走行して切断を行うため
に用いられる機械。 machine
17212 photo-electric tracing
ホトトレーサ 図形,型などを光学的に倣い,形切断に用いる装置。アイ
トレーサともいう。 device,
eye tracer
17213 NC切断機 NC(数値制御)によって作動する熱切断機。 NC cutting machine
4.7.3 切断施工
番号 用語 定義 対応英語(参考) ISO番号
太字 : ISO用語 (参考)
17301 形切断 shape cutting,
熱切断において,材料を図形,型などに倣うか,又はNC
(かたせつ contour cut
(数値制御)によって曲線を含む形状にする自動切断。
だん)
17302 ベベル切断 板の端が斜めの角度をもつようにする切断。 bevel cutting
17303 重ね切断 材料を複数枚重ねて同時に行う切断。 stack cutting
17304 ピアシング piercing
切断に先立って,材料に切断(溝)の開始点となる貫通孔
をあける作業。
17305 スクラップ切 scrap cutting
材料から必要とする部材を切断した後の不要な端材を処理
断 しやすいように細断する切断。
17306 nesting
ネスティング 大きな板から多数の部材を切り出す際に,材料の歩留まり
をよくしたり,効率のよい切断経路を与えるために個々の
部材の図形を移動したり回転したりして図形の配置を編集
する作業。
17307 切断面 切断された面。 cut surface
17308 slag
(熱切断の−) 酸素切断によって,除去された金属及びその酸化物。
スラグ

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Z 3001-1 : 2018
番号 用語 定義 対応英語(参考) ISO番号
太字 : ISO用語 (参考)
17309 ドロス dross,
熱切断によって生成し,切断部下部に付着して凝固した溶 3.10-
融金属又は金属酸化物。 burr (ISO
9013)
17310 standoff distance,
(熱切断の−) 酸素切断用の火口又はその他熱切断用のノズルと切断され
ノズル高さ る母材との距離。火口高さともいう。 tip-to-work distance
17311 ダブルアーク double arcing
プラズマ切断及びプラズマ溶接において,主アークとシリ
状態 ーズアークとが共存する状態。
17312 シリーズアー series arc
プラズマ切断又はプラズマ溶接において,アーク電流の一
ク 部が金属製ノズルを介して電極と母材との間に発生するア
ーク。
17313 予熱炎 preheating flame
ガス切断において,切断部を予熱し,切断を安定して継続
するために用いるガス炎。
17314 酸素−アセチ oxy-acetylene flame
アセチレンに酸素を予混合した混合ガスによって作られる
レン炎 ガス炎。
17315 標準火炎 normal frame
標準使用条件の適正混合比の燃焼火炎がおおむね最高火炎
温度となるガス炎。
17316 中性炎 neutral flame
酸素−アセチレン炎(17314)のうち,溶融金属に対して酸
化性も還元性もないガス炎。
17317 酸化炎 oxidizing flame
酸素−アセチレン炎(17314)のうち,中性炎よりも酸素の
割合が多く,酸化性をもっているガス炎。
17318 還元炎 reducing flame,
酸素−アセチレン炎(17314)のうち,中性炎よりもアセチ
carburizing flame
レンの割合が多く,還元性をもっているガス炎。炭化炎と
もいう。
17319 白心 ガス炎の中の火口の口元にできる白色の円すい形の部分。 white cone
17320 逆火 炎が突発的に火口の中に逆行する現象。 backfire
17321 フラッシュバ flashback
逆火した炎が混合室又はそれより奥まで逆行する現象。
ック
17322 セルフバーニ self burning
入熱過多による材料温度の上昇で,抑制されない燃焼が断
ング 続的に起こり,切断カーフ(17406)が熱源の径よりもはる
かに大きくなり切断面が荒れる現象。
注記 レーザ切断でも同様の現象が起きる。
4.7.4 切断品質
番号 用語 定義 対応英語(参考) ISO 9013
太字 : ISO用語
17401 真直度 profile accuracy,
切断縁の両端を結ぶ基準線に対する切断線の最大の狂いの
大きさ(JIS B 0417参照)。 form and location
tolerances
17402 平面度 flatness
切断面の上縁と下縁とを結ぶ直線に対する断面形状の凹凸
の大きさ(B)。
a) b) c)
17403 べベル角 bevel angle
加工鋼板の表面に垂直な直線と切断面に接する直線とでで
きる角(θ)(17402の図参照)(JIS B 0417参照)。

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Z 3001-1 : 2018
番号 用語 定義 対応英語(参考) ISO 9013
太字 : ISO用語
17404 ドラグライン 切断面の厚さ方向に形成された条痕。 drag line
17405 (切断の−) notch,
切断面に発生する幅,深さ及び形状が不規則なきず。ガウ 3.11
ノッチ ジともいう。 gouge
a : 切断方向
b : 進行方向
17406 切断カーフ 熱切断によってできた溝。切断溝ともいう。 kerf
17407 切断溝幅 熱切断によってできた溝の幅。切断幅ともいう。 kerf width 3.4
17408 ドラグ drag
熱切断において,切断された母材の裏面で測定した切断酸 3.5
素気流又は切断ビームの実際の出口と,延長線出口点との
距離。

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Z 3001-1 : 2018
附属書A
(参考)
新旧用語番号の対比表
A.1 一般
この用語の旧番号と新番号の対比表は,表A.1に記載する。
表A.1−新旧用語番号の対比表
用語 番号 用語 番号
2013年 2018年 2013年 2018年
溶接 11101 11101 残留応力 (11209) 11209
金属溶接 (11102) 11102 溶接ひずみ 11210 11210
プラスチック溶接 (11103) 11103 逆ひずみ 11211 11211
溶接方法 11104 11104 溶接後熱処理 (11212) 11212
エネルギー伝達媒体,エネルギー(11105) 11105 ピーニング (11213) 11213
輸送媒体 溶接のまま 11214 11214
圧接 (11106) 11106 全溶着金属 − 11215
融接,溶融溶接 (11107) 11107 フェライトナンバー,FN − 11216
ろう接 11108 11108 冶金的偏差 − 11217
32001 希釈 − 11218
ジョイニング 11110 11109 希釈率 − 11219
母材,母材金属 (11112) 11110 耐荷重溶接部 − 11220
34013 継手効率 − 11221
母材の厚さ − 11111 継手 − 11301
溶接材料 (11113) 11112 溶接継手 (14301) 11302
溶加材,フィラーメタル (11114) 11113 突合せ継手 (14302) 11303
34001 重ね継手 (14303) 11304
フラックス 11116 11114 T継手 (14304) 11305
34009 十字継手 (14305) 11306
11119
トーチ,ガン,吹管,ブローパイプ 11115 角継手 (14306) 11307
手溶接 (11120) 11116 スカーフ継手 14307 11308
半自動溶接 (11121) 11117 せぎり継手 (14308) 11309
自動溶接 (11122) 11118 へり継手 (14309) 11310
全自動溶接 (11123) 11119 フレア継手 (14310) 11311
ロボット溶接 (11124) 11120 当て板継手 (14311) 11312
現場溶接 (11125) 11121 すみ肉継手 (14312) 11313
工場溶接 (11126) 11122 多材継手,複数材継手 − 11314
溶接物 − 11123 並列継手 − 11315
溶接部 11201 11201 斜交継手,角度継手,アングル継 − 11316
熱影響部,HAZ (11202) 11202 手
37003 交差継手 − 11317
溶接金属 11203 11203 同質継手 − 11318
溶着金属 11204 11204 異質継手 − 11319
溶融部 11205 11205 異材継手 − 11320
ボンド部,溶融境界部 (11206) 11206 開先準備 − 11401
(母材の−)溶接性 11207 11207 継手準備,溶接準備 − 11402
(熱影響部の−)最高硬さ (11208) 11208 溶融面 − 11403

――――― [JIS Z 3001-1 pdf 35] ―――――

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JIS Z 2911:2018の国際規格 ICS 分類一覧