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Z 7201 : 2017
附属書B
(参考)
製品含有化学物質管理の七つの枠組み及び指針の対比
製品含有化学物質管理は,設計・開発,購買,製造及び引渡しの各段階で実施されるが,設計・開発の
段階においては,製品含有化学物質管理基準に基づいて,それ以降の段階における製品含有化学物質に関
わる管理基準が明確にされる。
サプライチェーンに関わる組織それぞれの製造工程は大別すると,“化学品の製造工程”,“化学品から
成形品を製造する製造工程”,“部品の製造工程”,“完成品の製造工程”に整理することができる。それぞ
れについて管理方法を規定することが重要だが,購買・製造・引渡しを単位プロセスと考えると,単位プ
ロセスを基準に各製造工程の管理方法をまとめることができる。
さらに,重要なことは,それぞれの単位プロセスで扱う化学物質の状態が,化学品と成形品とのいずれ
であるかを把握し,それに応じた管理を行うことである。購買・製造・引渡しという単位プロセスに,化
学物質の状態の考え方を加えると,全てのプロセスは化学品の購買(管理枠組み1)・製造(管理枠組み2)・
引渡し(管理枠組み3),成形品の購買(管理枠組み4)・製造(管理枠組み5)・引渡し(管理枠組み6)の
計六つの管理枠組みに分けて考えることができる。
この六つの管理枠組みを基準に管理方法を定めれば,全サプライチェーンの管理方法が定まることにな
る。製品含有化学物質管理に取り組む組織は,16の管理枠組みのうち該当する枠組みについて,取り組
む必要がある。管理枠組み7は共通管理で,製品含有化学物質管理に取り組む全ての組織が対象となる(図
B.1参照)。
――――― [JIS Z 7201 pdf 26] ―――――
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Z 7201 : 2017
単位プロセス
化学品(化学物質,混合物) 成形品(部品,完成品)
購買 製造 引渡し 購買 製造 引渡し
製造工程
化学品の
化学品 化学品 化学品 化学品から成形品
製造工程
への変換工程
化学品から
成形品を製造する 化学品 化学品 部品 部品
製造工程
部品の
部品 部品 部品
製造工程
完成品の
部品 完成品 完成品
製造工程
1 2 3 4 5 6
化学品 化学品 化学品 成形品 成形品 成形品
の の の の の の
購買 製造 引渡し 購買 製造 引渡し
製品含有化学物質管理
の枠組み
7
共通管理の枠組み
図B.1−製品含有化学物質管理の七つの枠組み
――――― [JIS Z 7201 pdf 27] ―――――
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Z 7201 : 2017
表B.1は,製品含有化学物質管理の七つの管理枠組みに対応する指針などの該当箇条番号を示している。
この規格の箇条5の指針は,PDCAの形式で記載されているが,管理枠組みごとに必要となる製品含有化
学物質管理の要件を確認する場合などの参考情報として提供するものである。
表B.1−製品含有化学物質管理の七つの管理枠組みに関連する指針及び附属書
管理の枠組み 該当する指針の細分箇条など
5.5.3 設計・開発における製品含有化学物質管理
5.5.4.1 製品含有化学物質情報の入手及び確認
1 化学品の購買
5.5.4.2 供給者における製品含有化学物質の管理状況の確認
5.5.4.3 受入れ時における製品含有化学物質管理
5.5.3 設計・開発における製品含有化学物質管理
5.5.5.1 製造工程における管理(指針本文,注記1,注記2)
2 化学品の製造
5.5.5.2 誤使用及び汚染の防止
附属書C 成形品への変換工程
5.5.3 設計・開発における製品含有化学物質管理
3 化学品の引渡し
5.5.7 製品の引渡し
5.5.3 設計・開発における製品含有化学物質管理
5.5.4.1 製品含有化学物質情報の入手及び確認
4 成形品の購買
5.5.4.2 供給者における製品含有化学物質の管理状況の確認
5.5.4.3 受入れ時における製品含有化学物質管理
5.5.3 設計・開発における製品含有化学物質管理
5 成形品の製造 5.5.5.1 製造工程における管理(指針本文)
5.5.5.2 誤使用及び汚染の防止
5.5.3 設計・開発における製品含有化学物質管理
6 成形品の引渡し
5.5.7 製品の引渡し
5.1 組織の状況
5.2 リーダーシップ
5.3 計画
5.4 支援
5.5.1 運用の計画及び管理
7 共通管理 5.5.2 製品含有化学物質管理基準の策定
5.5.4.4 外部委託先における製品含有化学物質の管理状況の確認
5.5.5.3 識別及びトレーサビリティ
5.5.6 変更の管理
5.5.8 不適合品発生時における対応
5.6 パフォーマンスの評価及び改善
――――― [JIS Z 7201 pdf 28] ―――――
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Z 7201 : 2017
附属書C
(参考)
成形品への変換工程
化学品から成形品を製造する例として,樹脂の成形加工,めっき,塗装,印刷などの表面加工,はんだ,
接着剤を用いた接合などが挙げられる。
化学品から成形品への変化の過程で,化学組成は変化しない場合もあるが,例えば,焼付け塗装工程で
は塗膜中の低分子量成分が揮散したり,硬化性樹脂の硬化成形工程ではモノマー,硬化剤又は硬化開始剤
が,硬化反応に関与し,硬化樹脂への結合,組込み,高分子化などによる化学組成の変化が起こる場合が
あるので注意が必要である(図C.1及び表C.1参照)。
化学品 成形品への変換工程
成形品
(化学物質・混合物) (化学品⇒成形品)
部品 完成品
ペレット 化学品から 部品
初めて成形品へ
変換された部品
成形工程
部品
添加物
組立工程
組立工程
完成品
部品
化学品の製品含有 化学物質及び
化学物質及び 成形品の製品含有化学物質及びその量は変化しない
その量は固定 その量の固定化
されていない
図C.1−化学物質又は混合物から成形品への変換工程
――――― [JIS Z 7201 pdf 29] ―――――
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Z 7201 : 2017
表C.1−化学品から成形品への変換工程例
工程の対象
変換工程名 使用する化学品 新たな成形品 発生する現象
(成形品)
塗装 塗料 母材 塗装された母材
揮発 :
印刷 インキ 母材 インキ印刷物
混合物に含まれる元の物質のう
パターン形成
印刷・焼成 ガラスペースト 母材 ち,一部又は全部の成分が蒸発し
されたガラス基板
て抜ける現象(減算で処理)
合成接着 接着剤 母材 合板
UVインキ 硬化 :
UV印刷 UVインキ 母材
印刷物 元の物質とは異なる物質に変化
し,硬くなる現象(加算ではなく,
エポキシ封止 エポキシ樹脂 被封止チップ 封止半導体チップ
変換が行われる)
析出 :
混合物中の複数の成分化学物質が
相互に変化して,一部の物質が既
めっき めっき液 母材 めっきされた母材
存の成形品の表面に固体として出
現する現象(加算ではなく,変換
が行われる)
溶融 :
樹脂成形 ABSペレット − ABS樹脂ケース
元来固体である混合物の物理的形
状を変化させるために,加熱して
はんだ付け はんだ 実装基板 はんだ済実装基板
液体状態に相変化させる過程(多
ダイキャスト 合金の ダイキャスト くの場合,混合物の成分として変
−
成形 インゴット 部品 化がない)
参考文献
[1] JIS Q 9001:2015 品質マネジメントシステム−要求事項
[2] JIS Q 14001:2015 環境マネジメントシステム−要求事項及び利用の手引
[3] ISO/IEC Directives, Part 1, Consolidated ISO Supplement−Procedures specific to ISO
JIS Z 7201:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 03 : サービス.経営組織,管理及び品質.行政.運輸.社会学. > 03.100 : 経営組織及び管理 > 03.100.99 : 経営組織及び管理に関するその他の規格
JIS Z 7201:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称