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表1
線の種類 定義 一般的な用途
(図9,図10及び関連図参照)
太い実線 A1 見える部分の外形線
A2 見える部分の稜を表す線
A3 仮想の相貫線
B2 寸法線
細い実線(直線又は曲線)
B3 寸法補助線
B4 引出線
B5 ハッチング
B6 図形内に表す回転断面の外形
B7 短い中心線
フリーハンドの細い実線(2)
C1, D1対象物の一部を破った境
界,又は一部を取り去った
細いジグザグ線(直線) 境界を表す線(図53,図
54参照)
太い破線 E1 隠れた部分の外形線
E2 隠れた部分の稜を表す線
細い破線 F1 隠れた部分の外形線
F2 隠れた部分の稜を表す線
細い一点鎖線 G1 図形の中心を表す線(中心線)
G2 対称を表す線
G3 移動した軌跡を表す線
H1 断面位置を表す線
細い一点鎖線で,端部及び方
向の変わる部分を太くしたも
の
太い一点鎖線 J1 特別な要求事項を適用すべき範
囲を表す線
細い二点鎖線 K1 隣接する部品の外形線
K2 可動部分の可動中の特定の位
置又は可動の限界の位置を表
す線(想像線)
K3 重心を連ねた線(重心線)
K4 加工前の部品の外形線(図58
参照)
K5 切断面の前方に位置する部品
を表す線(図48参照)
注(1) この線の種類は,製図機械を用いた図面の作成に適す。
(2) 細線及び太線の二つのうち,どちらかを用いることができるが,一枚の図面の中には,一種類
の線を用いるのがよい。
参考 A3仮想の相貫線は,ISO 128では,線の種類B1として細い実線を用いるように規定されている。
――――― [JIS Z 8316 pdf 6] ―――――
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図10
3.2 線の太さ 二種類の太さが用いられる。太線と細線の比は2 : 1以上でなければならない。ただし,
特に必要があって,極太線を用いる場合には,太線の2倍の太さとする。
参考 ISO 128では,細線及び太線だけを規定している。
線の太さは,図面の大きさ及び種類によって,次の寸法から選ぶのがよい。
0.18,0.25,0.35,0.5,0.7,1,1.4,2mm 1)
同じ尺度の対象物のすべての投影図に対しては,線の太さは等しくなければならない。
3.3 線と線の間のすきま ハッチングを含む平行線間の最小すきまは,最も太い線の太さの二倍以上と
する。また,線と線のすきまは,0.7mm以上にすることが望ましい。
(1) 複写方法によって困難が生じる場合には,0.18mmの線太さは除くべきである。
――――― [JIS Z 8316 pdf 7] ―――――
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3.4 重なる線の優先順位 2種類以上の線が重なる場合には,次に示す順位に従って,優先する種類の線
で描く(図11参照)。
a) 見える外形線及び稜線(太い実線;線の種類A)
b) 隠れた外形線及び稜線(破線;線の種類E又は線の種類F)
c) 切断位置を表す線(細い一点鎖線,端部及び方向の変わる部分を太くしたもの;線の種類H)
d) 中心線及び対称を示す線(細い一点鎖線;線の種類G)
e) 重心を連ねた線(重心線)(細い二点鎖線;線の種類K)
f) 寸法補助線(細い実線;線の種類B)
組み付けた部品の隣接する外形線は,黒く塗りつぶした薄い断面を除いて,一致させて描く(4.3及び図
23参照)。
図11
3.5 引出線の端末 引出線は,形体(寸法,物,外形線など)を参照する線である。
引出線の終端は,次のようにする。
− 対象物の外形線の内部から引き出す場合は,その終端に黒丸を付ける(図12参照)。
− 対象物の外形線上から引き出す場合は,終端に矢印を付ける(図13参照)。
− 寸法線上から引き出す場合は,終端に点や矢印は付けない(図14参照)。
図12 図13 図14
4. 断面
4.1 断面のハッチングについての注意事項 ハッチングは,一般的に断面の切り口を示すために用いる。
ハッチングを施す場合には,複写を考慮に入れる必要がある。
ハッチングはなるべく単純な形がよく,断面の主な外形線又は対称を示す線に対して適当な角度,おそ
らく45°で細い実線(線の種類B)を基本とする(図15,図16及び図17参照)。ただし,断面であるこ
――――― [JIS Z 8316 pdf 8] ―――――
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とが明らかであれば.ハッチングを省略してもよい。
図15 図16 図17
離れた位置に現れる同一部品の切り口には,同一のハッチングを施す。また,隣接する部品のハッチン
グは,線の向き又は線の間隔を変える(図18及び図19参照)。
図18
ハッチング線の間隔は,ハッチング領域の大きさに比例させるのがよい(3.3参照)。ただし,最小すき
間は守らなければならない。
切り口が広い場合には,その領域の輪郭に沿って適切な範囲にハッチングを施す(図19参照)。
平行する断面で取られた同一部品の切り口が隣り合って表示される場合は,ハッチングはすべて同じで
なければならないが,区別する必要がある場合には,ハッチングをずらすことができる(図20参照)。
ハッチング領域の外側に文字等を記入することが不可能な場合には,ハッチングを中断して記入する(図
21参照)。
図19
図20
図21
――――― [JIS Z 8316 pdf 9] ―――――
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4.2 材質の種類を指示するハッチング ハッチングは,材料の種類を指示するために用いることができ
る。
材料を指示するために,異なるハッチングを用いる場合には,これらのハッチングの意味を図面中には
っきりと指示するか,当該規格を引用して示す。
4.3 薄肉部の断面 薄肉部の断面は,塗りつぶして示してもよい(図22参照)。この種類の断面図では,
隣接する断面の間に,0.7 mm以上のすき間をあけなければならない(図23参照)。ただし,間違いを生じ
ないなら,実際の寸法にかかわらず,一本の極太の実線で表してもよい(図22A及び図23A参照)。
図22 図22A 図23 図23A
4.4 断面図に関する注意 投影図の配置に関する原則(2.2参照)は,断面図を描く場合と同様に適用さ
れる。
切断面の位置が明らかな場合には,その位置や識別の指示をしなくてよい(図24及び図35参照)。
切断面の位置が明確でない場合や幾つかの切断面を識別する必要がある場合(図25及び図29参照)に
は,切断面の位置は,切断方向に変わる部分を太くした細い一点鎖線(線の種類H)を用いて指示する。
切断面は,大文字などの記号によって指示し,矢印により投影方向を示す。また,断面図は,関連する記
号によって示す(図25図29参照)。
参照する断面の識別記号は,相当する断面図の直下か直上に記入する。しかし,同一図面の中では,識
別記号は同じ方法で配置する。また,その他の指示は必要ない。
必要がなければ,切断面の奥にある部分を完全に描かなくてもよい。
原則として,リブ,締結部品,軸,車輪のスポークなどの長手方向の断面は,取らない。したがって,
ハッチングも施さない(図28及び図29参照)。
4.5 切断面(例)
一つの平面による断面(図24及び図25参照)
図24 図25
――――― [JIS Z 8316 pdf 10] ―――――
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JIS Z 8316:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 128:1982(MOD)
JIS Z 8316:1999の国際規格 ICS 分類一覧
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