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Z 8500 : 2002
図1 測定点(続き)
4. 測定条件
調査結果には,数値とともに下記の条件を記載することが重要である。測定項目及び測定
手順の写真又は詳細なスケッチを添えることが望ましい。
4.1 被験者の着衣
測定中,被験者は裸体又は最小限の衣類を着け,無帽で,裸足でなければならない。
4.2 支持面
立位面(床面),計測台又は座面は,平たん及び水平で,しかも堅いものでなければならな
い。
4.3 左右の測定
身体の左右どちら側でも測定できる寸法項目は,両側を測ることを推奨する。両側測
定が不可能な場合は,どちらの側を測定したか,明記することが望ましい。
4.4 測定器具
推奨する標準的な測定器具は,アントロポメータ,滑動計,触角計,体重計及び巻尺と
する。
備考 測定器具の対応英語を参考として示す。
4.4.1 体表上の測定点と,床面や座面のような測定基準面との間の
アントロポメータ (anthropometer)
直線距離を測定するために,アントロポメータを用いる。
4.4.2 身体各部の幅,厚さ及び測定点
かん(桿)状計,滑動計,触角計 (sliding and spreading calipers)
間の距離の測定に,かん(桿)状計,滑動計,触角計を用いる。
4.4.3 身体の周長の測定に,巻尺を
巻尺,測定用立方体,握り棒 (tape measure, measuring cube and rod)
用いる。座位におけるでん(臀)部の後方への最突出点を確定するために,一辺200mmの測定用立方体
を用いる。握りに関する寸法の測定に,直径20mmの棒を用いる。
――――― [JIS Z 8500 pdf 11] ―――――
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Z 8500 : 2002
4.4.4 その他の測定器具
方眼紙は,基準面から測定点までの直線距離でアントロポメータでは測れない
ときに使う。ハイトゲージは,基準面から測定点までの高さで絶対値が小さいものを測るときに使う。測
定用円すい(錐)は,高さ80mmごとに直径が5mm増す円すい(錐)で,握り内径を測るときに使う。
足長の計測には足長計測器(全履協式)を使ってもよい。
4.5 その他の条件
呼吸に影響される胸部その他の項目は,通常の呼吸の状態で測ることを推奨する。
4.6 測定姿勢
測定姿勢の基本条件は,次による。
a) 立位 背すじを緊張することなく伸ばし,肩の力を抜いて,上し(肢)を自然に下垂し,左右のかか
とを付ける。
b) 座位 背すじを緊張することなく伸ばし,肩の力を抜いて,上し(肢)を自然に下垂し,両ひじ(肘)
をほぼ直角に曲げる。下し(肢)は,左右の大たい(腿)をほぼ平行にして,両ひざ(膝)と両足首
をほぼ直角にし,足底を床面に着ける。
c) 耳眼面水平 耳眼面をほぼ水平に保つ。
5. 測定項目
人体寸法の基本的な測定項目は,次のとおりとする。また,測定項目及び測定姿勢を全体
図としてまとめたものを付図1に示す。
なお,大たい(腿)長及び下たい(腿)長は,附属書1に示す。
備考1. 測定項目の用語の読み方を,括弧書きで示す。
2. 測定項目の対応英語を参考として示す。
3. ISO 7250 : 1996に同一の項目がある場合は,括弧書きでISO 7250 : 1996項目番号を示す。
4. 次に規定する測定項目と付図1の全体図とを対応させるため,測定項目の記号を付図1に添
えて示す。ただし,体重は除く。
5.1 頭部の項目
5.1.1 全頭高
(ぜんとうこう)total head height 定義 : 頭頂点からおとがい点までの鉛直距離。方法 : 被験者は頭部を耳眼面水平に保持する。
測定器 : かん(桿)状計
図5.1.1
5.1.2 頭耳高
(とうじこう)tragion to vertex height 定義 : 頭頂点から耳珠点までの鉛直距離。方法 : 被験者は頭部を耳眼面水平に保持する。
測定器 : かん(桿)状計
図5.1.2
――――― [JIS Z 8500 pdf 12] ―――――
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5.1.3 頭頂-外眼角距離
(とうちょうがいがんかくきょり)ectocanthion tovertex height定義 : 頭頂点から外眼角点までの鉛直距離。
方法 : 被験者は頭部を耳眼面水平に保持する。
測定器 : かん(桿)状計
図5.1.3
5.1.4 頭頂-口点距離
(とうちょうこうてんきょり)stomion to vertex height 定義 : 頭頂点から口点までの鉛直距離。方法 : 被験者は頭部を耳眼面水平に保持する。
測定器 : かん(桿)状計
図5.1.4
5.1.5 顔高
(がんこう)face length (ISO 7250 : 4.3.11) 定義 : 鼻あん(鞍)点からおとがい点までの直線距離。方法 : 被験者は口を閉じる。
測定器 : 触角計
図5.1.5
5.1.6 頭長(とうちょう)head length (ISO 7250 : 4.3.9)
定義 : み(眉)間点から後頭点までの直線距離。
方法 : 頭の向きは測定値に影響を与えない。
測定器 : 触角計
図5.1.6
――――― [JIS Z 8500 pdf 13] ―――――
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5.1.7 後頭-外眼角距離
(こうとうがいがんかくきょり)occiput toectocanthion distance定義 : 後頭部が接した鉛直な壁面から外眼角点までの水平直線距離。
方法 : 被験者は後頭部を鉛直な壁面に密着させ,頭部を耳眼面水平に保持
する。
測定器 : アントロポメータ
図5.1.7
5.1.8 後頭-口点距離
(こうとうこうてんきょり)occiput to stomion distance 定義 : 後頭部が接した鉛直な壁面から口点までの水平直線距離。方法 : 被験者は後頭部を鉛直な壁面に密着させ,頭部を耳眼面水平に保持
する。
測定器 : アントロポメータ
図5.1.8
5.1.9 後頭-耳珠距離
(こうとうじしゅきょり)occiput to tragion distance 定義 : 後頭部が接した鉛直な壁面から耳珠点までの水平直線距離。方法 : 被験者は後頭部を鉛直な壁面に密着させ,頭部を耳眼面水平に保持
する。
測定器 : アントロポメータ
図5.1.9
5.1.10 頭幅
(とうふく)head breadth (ISO 7250 : 4.3.10) 定義 : 左右の側頭点間の直線距離。方法 : 頭の向きは測定値に影響を与えない。
測定器 : 触角計
図5.1.10
――――― [JIS Z 8500 pdf 14] ―――――
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5.1.11 耳珠間幅
(じしゅかんふく)bitragion breadth 定義 : 左右の耳珠点間の直線距離。方法 : 頭の向きは測定値に影響を与えない。
測定器 : 触角計
図5.1.11
5.1.12 どう(瞳)孔間幅
(どうこうかんふく)interpupillary breadth 定義 : 水平前方を注視したときの左右のどう(瞳)孔中心間の直線距離。方法 : 被験者は水平前方を注視する。
測定器 : 滑動計
図5.1.12
5.1.13 頭囲
(とうい)head circumference (ISO 7250 : 4.3.12) 定義 : み(眉)間点を起点として後頭点を経て起点に至る頭の周長。方法 : 巻尺をみ(眉)間点の上で押さえ,頭骨の最後方点を通るように巻
いて測る。頭髪も測定に含めなければならない。
測定器 : 巻尺
図5.1.13
5.1.14 頭矢状弧長
(とうしじょうこちょう)sagittal arc (ISO 7250 : 4.3.13) 定義 : み(眉)間点からヌカーレまでの頭頂点を通る頭の表面に沿った長さ。
方法 : 巻尺をみ(眉)間点の上で押さえ,頭頂を経て頭骨の最後方点を通
し,ヌカーレまでを測る。頭髪も測定に含めなければならない。
測定器 : 巻尺
図5.1.14
――――― [JIS Z 8500 pdf 15] ―――――
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JIS Z 8500:2002の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 7250:1996(MOD)
JIS Z 8500:2002の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.180 : 人間工学