JIS Z 8762-4:2007 円形管路の絞り機構による流量測定方法―第4部:円すい形ベンチュリ管 | ページ 4

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Z 8762-4 : 2007 (ISO 5167-4 : 2003)
a) ≧0,y≧0,x+y≧6.5
b)
c) ≧0,y≧0,x+y≧6.5
図 4 許容できる取付け例(6.2.9参照)

6.3 整流装置

 整流装置は,JIS Z 8762-1の7.4.1に規定する適合試験に合格することを条件に上流直管
長さを減少させるために使用することができる。その場合,どのような上流側継手であってもその下流側
に設置することができる。また,JIS Z 8762-1の7.4.2に規定する要件を満たすことによって適合試験に代
えることができる。いずれの場合も,試験は円すい形ベンチュリ管で行うものとする。

6.4 円すい形ベンチュリ管の取付けに必要な付加的事項

6.4.1  管路の真円度及び円筒度
6.4.1.1
a) 円すい形ベンチュリ管入口円筒部上流端から上流へ少なくとも2 Dにわたって,管路は円筒でなけれ
ばならない。
b) 円すい形ベンチュリ管の上流面から2 Dの間では,いずれの直径も測定した平均直径に対して2 %以
上異なってはならない。

――――― [JIS Z 8762-4 pdf 16] ―――――

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6.4.1.2 5.2.2で規定するように,円すい形ベンチュリ管に接続する部分では,管路の平均直径Dは,円
すい形ベンチュリ管入口円筒部の直径に1 %以内で一致しなければならない。
6.4.1.3 円すい形ベンチュリ管直後の下流側管路の直径は厳密に測定する必要はないが,その直径は,円
すい形ベンチュリ管出口円すい部の後端直径の90 %未満であってはならない。
6.4.2 上流側管路の粗さ 上流側管路の相対粗さ(Ra/D)は,入口円筒部の上流面から少なくとも2 Dの長
さにわたり,Ra/D≦3.2×10−4でなければならない。
6.4.3 円すい形ベンチュリ管のしん(芯)合わせ
a) 上流側管路と入口円筒部A(5.2参照)との接合面において,円すい形ベンチュリ管と上流側管路との
中心線のずれは,0.005 D以上の差があってはならない。
b) 上流側管路の軸線に対する円すい形ベンチュリ管軸線との軸合わせの不確かさは,1°未満とする。
c) 円すい形ベンチュリ管と上流側管路との中心線のずれと6.4.1.2で規定する上流側管路の管径の偏差の
1/2との和は,0.007 5 D未満とする。したがって,フランジ接続の場合,内径を合わせる必要がある
ことから,合いくぎ(シベル)又はしん(芯)合わせを容易にできるガスケット面座とする(溝形,
はめこみ形など)。

――――― [JIS Z 8762-4 pdf 17] ―――――

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附属書A(参考)膨張補正係数表
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
附属書A表 1 円すい形ベンチュリ管−膨張補正係数ε
Β β4 p2/p1に対する膨張補正係数 ε
1.00 0.98 0.96 0.94 0.92 0.90 0.85 0.80 0.75
κ=1.2
0.300 0 0.008 1 1.000 0 0.987 3 0.974 5 0.961 6 0.948 6 0.935 4 0.902 1 0.867 8 0.832 7
0.562 3 0.100 0 1.000 0 0.985 6 0.971 2 0.956 8 0.942 3 0.927 8 0.891 3 0.854 3 0.816 9
0.668 7 0.200 0 1.000 0 0.983 4 0.966 9 0.950 4 0.934 1 0.917 8 0.877 3 0.837 1 0.797 0
0.740 1 0.300 0 1.000 0 0.980 5 0.961 3 0.942 4 0.923 8 0.905 3 0.860 2 0.816 3 0.773 3
0.750 0 0.316 4 1.000 0 0.980 0 0.960 3 0.940 9 0.921 8 0.903 0 0.857 1 0.812 5 0.769 0
κ=1.3
0.300 0 0.008 1 1.000 0 0.988 3 0.976 4 0.964 5 0.952 4 0.940 2 0.909 2 0.877 3 0.844 5
0.562 3 0.100 0 1.000 0 0.986 7 0.973 4 0.960 0 0.946 6 0.933 1 0.899 0 0.864 5 0.829 4
0.668 7 0.200 0 1.000 0 0.984 6 0.969 3 0.954 1 0.938 9 0.923 7 0.885 9 0.848 1 0.810 2
0.740 1 0.300 0 1.000 0 0.982 0 0.964 2 0.946 6 0.929 2 0.912 0 0.869 7 0.828 3 0.787 5
0.750 0 0.316 4 1.000 0 0.981 5 0.963 2 0.945 2 0.927 4 0.909 8 0.866 7 0.824 6 0.783 3
κ=1.4
0.300 0 0.008 1 1.000 0 0.989 1 0.978 1 0.967 0 0.955 7 0.944 4 0.915 4 0.885 5 0.854 6
0.562 3 0.100 0 1.000 0 0.987 7 0.975 3 0.962 8 0.950 3 0.937 7 0.905 8 0.873 3 0.840 2
0.668 7 0.200 0 1.000 0 0.985 7 0.971 5 0.957 3 0.943 0 0.928 8 0.893 3 0.857 7 0.821 9
0.740 1 0.300 0 1.000 0 0.983 3 0.966 7 0.950 3 0.934 0 0.917 8 0.878 0 0.838 8 0.800 0
0.750 0 0.316 4 1.000 0 0.982 8 0.965 8 0.948 9 0.932 3 0.915 8 0.875 2 0.835 3 0.796 0
κ=1.66
0.300 0 0.008 1 1.000 0 0.990 8 0.981 5 0.972 1 0.962 5 0.952 9 0.928 1 0.902 4 0.875 8
0.562 3 0.100 0 1.000 0 0.989 6 0.979 1 0.968 5 0.957 8 0.947 1 0.919 7 0.891 7 0.862 9
0.668 7 0.200 0 1.000 0 0.987 9 0.975 9 0.963 8 0.951 6 0.939 4 0.908 8 0.877 8 0.846 4
0.740 1 0.300 0 1.000 0 0.985 8 0.971 8 0.957 7 0.943 8 0.929 9 0.895 3 0.860 9 0.826 5
0.750 0 0.316 4 1.000 0 0.985 4 0.971 0 0.956 6 0.942 3 0.928 1 0.892 8 0.857 7 0.822 8
備考 この表は便宜上のものであるから,補間・補外を行ってはならない。

――――― [JIS Z 8762-4 pdf 18] ―――――

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Z 8762-4 : 2007 (ISO 5167-4 : 2003)
附属書B(参考)この規格の範囲外で使用される円すい形ベンチュリ管
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
B.1 一般 本体の5.5.1に規定するように,ReD,Ra/D及びβが流出係数(C)に及ぼす影響は,この規格で
規定する範囲外では標準化をするにはまだ十分ではない。
この附属書の目的は,利用可能なすべての結果から使用することができる資料を要約することである。
流出係数の変化の値,傾向及び不確かさは,流量の算出をするために様々のパラメータ(β,ReD,Ra/D)
について与えられる。それらが独立していないことを幾つかの結果は示しているが,これらの様々な因子
は独立して扱われる。
特に,この標題については利用可能なテストの数は少なく,また,これらのテストは,ベンチュリ管で
行われているが,幾何学的形状がこの規格に厳密に従っていないため,流出係数だけでなく不確かさの信
頼度は比較的低い。
B.2 絞り直径比βの影響 β≧ ヰ 1)の絞り直径比をもつベンチュリ管の利用可能な結果を検討してみる
と,測定された流出係数のばらつきは,より小さな絞り直径比に対するものよりも大きいことが知られて
いる。したがって,流出係数の不確かさは,増大していると考えられる。
流量の不確かさを評価するために,βが最大許容値より大きい場合には,流出係数(C)の不確かさ(5.7
参照)は2倍の値にするのが望ましい。
注(1) 上記の値は,絞り直径比(β)が0.8までのベンチュリ管によって,実施されたテストに基づく。
B.3 レイノルズ数の影響 ReD
B.3.1 一般 レイノルズ数(ReD)の影響は,円すい形ベンチュリ管のタイプによって異なる。それは,流出
係数の変動と不確かさの増大によって示される。
B.3.2 鋳放し入口円すい管付ベンチュリ管
a) eDが,2×105より小さくなると,流出係数(C)は減少しその不確かさは増大する。
b) eDが,2×106より大きくなっても,流出係数(C)とその不確かさはレイノルズ数の変化によって変わ
らない。
概略の流量を見積もるには,附属書B表1に示された流出係数(C)と不確かさの値を使用してよい。
附属書B表 1 ReDによる流出係数(C)の不確かさ
不確かさ
ReD C %
4 × 104 0.957 2.5
6 × 104 0.966 2
1 × 105 0.976 1.5
1.5 × 105 0.982 1

――――― [JIS Z 8762-4 pdf 19] ―――――

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Z 8762-4 : 2007 (ISO 5167-4 : 2003)
B.3.3 旋削入口円すい管付きベンチュリ管 ReDが2×105より小さくなると,ReDが減少するにつれて,
流出係数(C)が定常的に減少する前にわずかな増加がしばしば見られる。流出係数(C)の不確かさは初めは
緩やかに,次に急速に増加する。
スロート直径(d)に基づくレイノルズ数Redに着目すると,流出係数(C)の極大値は,2×105と4×105と
の間のRedの範囲に存在する。
ReDが106より大きくなると,流出係数(C)の傾向は,レイノルズ数の関数として予側できるものではな
い。
ときには,レイノルズ数によって流出係数(C)がわずかに増加することもあり,また,緩やかながら着実
に増加することもある。また,ときには,突然に増加することもある。
この種のベンチュリ管の流出係数がReDの関数によるものではなく(スロート直径に基づいたレイノル
ズ数)Redの関数であるという記述を正当化する十分な根拠があると信じられている。有効な実験結果を
見ると,よりよい相関関係がReDよりRedで表されることを示している。
概略の流量を見積もるには,附属書B表2に示された流出係数と不確かさの値を使用してよい。
附属書B表2 Redによる流出係数(C)の不確かさ
不確かさa)
Red C %
5×104 0.970 3
1×105 0.977 2.5
2×105 0.992 2.5
3×105 b) 0.998 1.5
3×105106 0.995 1
1062×106
1.000 2
2×106108 1.010 3
注a) 低レイノルズ数では,実験結果のばらつきはガウス分布(より大き
な値のそれより大きなCの平均値より小さい値の平均偏差)では
ない。
b) β≧0.67の場合,5.5.3及び5.7.2とこのテーブルの中で推奨された
Red=3×105における流出係数及び不確かさの値との間に差がある。
B.3.4 板金溶接入口円すい管付きベンチュリ管 レイノルズ数の影響は,次のとおりである。
ReDが,2×105より小さくなると,流出係数(C)はわずかに減少し,その不確かさは増加する。
このタイプのベンチュリ管についての情報は比較的少ないが,附属書B表3に示される流出係数と不確
かさとの値は,概略の流量を見積もるために使用してよい。
流出係数(C)はReDが2×106より大きくなると,変化は認められないが,不確かさは2 %をとることが
望ましい。
附属書B表3 ReDによる流出係数(C)の不確かさ
不確かさ
ReD C %
4×104 0.96 3
6×104 0.97 2.5
1×105 0.98 2.5

――――― [JIS Z 8762-4 pdf 20] ―――――

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  • ISO 5167-4:2003(IDT)

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