JIS Z 8805:2011 pH測定用ガラス電極 | ページ 2

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Z 8805 : 2011
表3−比較電極の性能
項目 性能 試験方法・試験温度
内部抵抗 2×104 坎 下 7.2.4 室温
絶縁抵抗 坎
室温における内部抵抗×103 上 7.2.5 室温
内部液流出量 10分間に1滴以下 7.2.6 室温
液間電位差 30秒以内に定常値との差が,5 mV以下で安定しな 7.2.7 室温
ければならない。
劣化の程度 上記項目の規定に適合しなければならない。 7.2.8 −

6 構造及び寸法

  電極の構造及び寸法は,次による。
a) ガラス電極は,7.2.9の衝撃試験に合格した電極膜,ガラス電極支持管,ガラス電極内部液,内部電極,
電極キャップ,電極導線及び必要に応じてガラス電極端子を備え,図1に外部構造及び寸法の一例を
記載する。
b) 比較電極は,図2のような外部構造であって,液絡部,補充口,比較電極支持管,比較電極内部液,
内部電極,電極キャップ,電極導線及び必要に応じて比較電極端子を備え,液絡部及び補充口の位置
は任意とする。
比較電極には,銀・塩化銀電極,カロメル電極などがある。
液絡部と補充口とは,兼用してもよい。
液絡部の構造には,ピンホール形,セラミック形,スリーブ形,ファイバ形などがある。
内部液の代わりにゲル状のものでもよい。その場合には,補充口がなくてもよい。
c) ガラス電極端子は,心線端子,遮蔽導体端子及びそれらの間を絶縁する高絶縁物を,比較電極端子は,
心線端子,それを絶縁する絶縁物及び必要に応じて,遮蔽導体端子を備える。ただし,比較電極の導
線には,遮蔽導体はなくてもよい。
d) ガラス電極端子は,pH計の指示部に接続した場合,電極導線の遮蔽導体端子もpH計の指示部に完全
に接続されるような構造になっていなければならない。
e) 複合電極にあっては,その全長及び支持管の外径,電極キャップの長さ及び電極導線の長さはガラス
電極に準じる。
f) それぞれ表2及び表3のガラス電極及び比較電極の性能を満足する場合には,電極キャップの中に,
オペアンプ,CPU,メモリなどのICを搭載してもよい。

――――― [JIS Z 8805 pdf 6] ―――――

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単位 mm
1 ガラス電極端子
2 電極導線(600 mm)
3 電極キャップ
4 ガラス電極支持管
5 電極膜
A 16
B 25
C 12
D C以下
E 135
図1−ガラス電極の構造及び寸法(例)
1 比較電極端子
2 電極導線
3 電極キャップ
4 比較電極支持管
5 補充口
6 液絡部
図2−比較電極の構造(例)

――――― [JIS Z 8805 pdf 7] ―――――

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7 試験

7.1 試験用器具及び試験溶液

7.1.1  高入力抵抗電圧計
高入力抵抗電圧計は,3×108 地薐 抵抗をもつ被検物を少なくとも−500 mV500 mVの範囲で±1.0
mVの精密度で測定できるものでなければならない。
高入力抵抗電圧計の入力抵抗は,少なくとも1×1011 地 要とする。
7.1.2 ガラス電極衝撃試験機
ガラス電極衝撃試験機は,図3に規定する材質,構造及び寸法とする。ただし,図3に規定しない材質,
構造及び寸法は,任意とする。
1台 7 玉軸受
2 電極支持管固定用チャック 8 つちの柄40 g±1 g
3 レベルバー (黄銅φ6 mm×160 mm)
4 目盛盤 9 つち(象牙面付)30 g±1 g
5 衝撃ばね (黄銅φ15 mm×25.5 mm)
6 レベル調整ねじ 10 電極支持管固定用硬質ゴム
図3−ガラス電極衝撃試験機の材質,構造及び寸法
7.1.3 恒温槽
恒温槽は,試験溶液の温度を25.0 ℃±0.5 ℃又は60.0 ℃±0.5 ℃に制御できるものでなければならない。

――――― [JIS Z 8805 pdf 8] ―――――

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7.1.4 試験溶液
試験溶液は,JIS Z 8802の箇条7(pH標準液)によって指定又は調製され保存されたフタル酸塩pH標
準液,中性りん酸塩pH標準液及びほう酸塩pH標準液並びに0.1 mol/L水酸化ナトリウム溶液を使用する。

7.2 試験方法

7.2.1  pH当たりの起電力試験
a) 準備 高入力抵抗電圧計は,少なくとも使用の30分以上前に電源を入れておく。ガラス電極及び比較
電極の先端部(試験溶液に浸す部分)は,純水で繰り返し3回以上洗い,ろ紙,ガーゼなどで拭って
おく。ただし,先端部が特に汚れている場合には,必要に応じて0.1 mol/L塩酸,中性洗剤などで短時
間洗い,水道水などの流水で洗った後,純水で繰り返し3回以上洗い,ろ紙,ガーゼなどで拭ってお
く。比較電極の先端部を0.1 mol/L塩酸,中性洗剤などで洗ったときには,必ず内部液を交換し,1時
間以上静置した後,試験に供する。長く乾燥状態にあったガラス電極は,あらかじめその先端部を純
水中に12時間以上浸した後試験を行う。
b) 測定 フタル酸塩pH標準液及びほう酸塩pH標準液中でa)によって準備されたガラス電極と比較電
極との間の起電力を高入力抵抗電圧計で測定し,それぞれの値の差を標準液pHの差1)で除す。
測定は,恒温槽中に試験溶液,ガラス電極及び比較電極を浸してから10分間後に開始し,引き続い
て測定した3回の結果が±1.0 mVの範囲内で一致するまで行い,それらの値を平均する。
注1) この標準液のpHの差は,25 ℃で5.17,60 ℃で4.86として計算する。
7.2.2 アルカリ誤差試験
0.1 mol/L水酸化ナトリウム溶液及びほう酸塩pH標準液中の7.2.1 a)によって準備されたガラス電極と比
較電極との間の起電力を高入力抵抗電圧計で測定し,それぞれの値の差と,常温用では220 mV,高温用で
は194 mVとの差を求める。
アルカリ誤差を測定するために使用する水酸化ナトリウム溶液は,炭酸塩を含まないように注意して調
整し,測定中二酸化炭素を吸収しないように注意しなければならない。
7.2.3 pH 7の起電力試験
中性りん酸塩pH標準液中の7.2.1 a)によって準備されたガラス電極と比較電極との間の起電力を高入力
抵抗電圧計で測定し,その値から常温用は8 mV,高温用は11 mVを減じる。
正負の符号は,全て比較電極に対する値を基準として定める。
7.2.4 内部抵抗試験
内部抵抗試験は,次による。
a) ガラス電極の内部抵抗試験 ガラス電極の全長の1/2を約1 %(質量分率)の塩化ナトリウム水溶液
中に浸し,ガラス電極導線の心線と溶液との間の抵抗を図4のようにして求め,次の式によって計算
する。
VS Vr
RG=RS
Vr
ここに, RG : ガラス電極導線の心線と溶液との間の抵抗(
RS : 標準抵抗の抵抗(
Vr : 高入力抵抗電圧計の読み(V)
VS : 直流100 V程度の電源電圧(V)
内部抵抗測定直後,他の試験を行ってはならない。標準抵抗は,Vrが高入力抵抗電圧計の測定可能な範
囲に入るように選ぶ。超絶縁抵抗計を用いて直流100 Vを加えて測定してもよい。

――――― [JIS Z 8805 pdf 9] ―――――

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1 直流100 V程度の電源
2 高入力抵抗電圧計
3 標準抵抗
4 ガラス電極
5 白金線
6 約1 %(質量分率)の塩化ナトリウム
水溶液
図4−ガラス電極の内部抵抗測定方法の一例
b) 比較電極の内部抵抗試験 比較電極の全長の1/2を約1 %(質量分率)の塩化ナトリウム水溶液中に
浸し,比較電極端子と塩化ナトリウム水溶液との間の抵抗を図5のようにして測定する。測定には,
例えば,セル定数1の伝導率計を用い,抵抗値に変換する。
1 伝導率計(セル定数1)
2 比較電極
3 白金線
4 約1 %(質量分率)の塩化ナトリウム
水溶液
図5−比較電極の内部抵抗測定方法の一例
7.2.5 絶縁抵抗試験
ガラス電極及び比較電極については,導線の心線と電極キャップとの間又は導線の心線とシールド線と
の間の電気抵抗を7.2.4 a)と同様に求め,低い方の値を採用する。
電極キャップが絶縁物の場合には,電極キャップに約1 %(質量分率)の塩化ナトリウム水溶液を湿ら
した布片を巻いて測定する。
7.2.6 内部液流出量試験
比較電極内部に比較電極内部液を満たし,常温,常湿の空気中に鉛直に立て,液滴の滴下数を測る。こ
の場合,補充口は,開放しておく。
7.2.7 液間電位差試験
中性りん酸塩pH標準液中にあらかじめ基準となる比較電極を浸し,十分に電位を安定させた後,この
溶液中に試験しようとする比較電極を浸し,両者間の電位差の時間的変化を求める。

――――― [JIS Z 8805 pdf 10] ―――――

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JIS Z 8805:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS Z 8805:2011の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ8802:2011
pH測定方法