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b) 養生中,試験体は水のかからない場所に保管する。
c) 養生期間は,サンドイッチパネル製造業者の定めるものとする。定められていない場合は,受渡当事
者間の協議によるものとする。
5 試験装置及び器具
5.1 外囲い
5.1.1 一般
燃焼生成物及び熱の放散を防ぐために,試験体の外側に図2に示す外囲いを設ける。
5.1.2 外囲いの壁及び天井
外囲いの壁及び天井は,次による。
a) 外囲いの壁及び天井は,JIS A 5430に規定する厚さ12 mmの0.8けい酸カルシウム板で構成し,試験
前に十分に乾燥させてから使用する。また,試験中に崩れないように,鋼材など燃えない材料で外側
から補強する。
b) 外囲いの壁及び天井は,その内側がサンドイッチパネルの最外面から40 mm以上100 mm以下の範囲
になるように設置する。
5.1.3 外囲いの床
外囲いの床は,JIS A 5430に規定する厚さ25 mmの0.5けい酸カルシウム板を2枚重ねて構成し,試験
前に十分に乾燥させてから使用する。
a) 等角投影図(前方)
図2−試験体及び外囲い
――――― [JIS A 1320 pdf 6] ―――――
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b) 等角投影図(後方)
単位 mm
c) 正面図
図2−試験体及び外囲い(続き)
5.2 火源
5.2.1 構造
火源は図3に示すガスバーナーとし,開口部は170 mm×170 mm,高さは145 mmとする。ガスバーナ
ーは,均一なガスの流出が得られるよう,直径10 mm以下のセラミックボールを内部に詰めたものとする。
5.2.2 燃料
ガスバーナーに用いる燃料は液化石油ガスとし,JIS K 2240に規定する1種1号とする。
5.2.3 位置
ガスバーナーの設置位置は,図4による。ガスバーナーは,その上面が外囲いの床の上面と同じ高さに
――――― [JIS A 1320 pdf 7] ―――――
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なるように設置する4)。試験体として床がある場合は,試験体の床の上面と同じ高さになるように設置す
る。
注4) ガスバーナーを設置するために設けた床の開口部の周囲に保護措置を講ずることができる。
5.2.4 加熱強度
加熱強度は,最初の10分間は10 kW以上,次の10分間は30 kW以上の範囲で定める。ガスバーナーへ
のガス供給量は,設定した加熱強度を与えられる量とし,試験の間,設定した供給量の燃料ガスを供給す
る。
単位 mm
図3−ガスバーナー
5.3 フード及び排気ダクト
試験体及びガスバーナーの発熱速度の測定に使用するフード及び排気ダクトは,試験中に発生する全て
の燃焼生成ガス及び煙を集めることができるものとする。
5.4 排気ダクトに設置するガス分析計
5.4.1 ガスサンプル管
ガスサンプル管は,分析するガス成分の濃度に影響を与えない不活性の材料で製作する。そのプローブ
は,排気ダクト内で燃焼生成ガスが均一な状態となる箇所に設置する。
5.4.2 酸素分析計
酸素分析計の時定数は,3秒を超えないものとする。
5.4.3 一酸化炭素及び二酸化炭素の分析計
一酸化炭素及び二酸化炭素の分析計の時定数は,3秒を超えないものとする。
なお,発熱速度を計算する際に酸素濃度だけを使用する場合は,一酸化炭素濃度及び二酸化炭素濃度の
計測は省略してもよい。
5.5 熱電対
JIS C 1602に規定するK クラス2 0.65 mm 熱電対を使用する。
6 測定項目及び観察項目
6.1 測定項目
測定項目は,発熱速度及び温度とし,次による。
――――― [JIS A 1320 pdf 8] ―――――
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a) 発熱速度 酸素分析計で得られた酸素濃度を基に,ISO 9705-1に規定する酸素消費法によって試験中
の発熱速度を計測する。酸素分析計の応答の時間遅れは,試験前に確認する。
b) 温度 図4図6に示す位置の試験体の表面に熱電対を設置し,試験中の試験体表面温度を測定する。
6.2 観察項目
観察項目は,開口部からの煙及び火炎の発生,試験体の脱落などとし,その発生時間とともに記録する。
試験終了後の観察項目は,焼損状況,脱落状況などとし,それぞれ記録する。その他,特筆すべき状況が
ある場合は記録する。
単位 mm
図4−熱電対の設置箇所(壁面表面温度)
単位 mm
図5−熱電対の設置箇所(壁面表面温度)(内側から見た壁展開図)
――――― [JIS A 1320 pdf 9] ―――――
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単位 mm
図6−熱電対の設置箇所(区画内天井表面温度)
7 試験環境
試験環境は,次による。
a) 試験体及び外囲いは,外気の影響を受けない十分大きな室内に設置する。
b) 試験開始時の試験室温度は,常温とする。
c) 試験中は,試験装置及び試験体に水がかからない状態とする。
8 試験手順
試験手順は,次による。
a) 試験前に試験室の温度を温度計によって測定し,常温であることを確認する。
b) 燃焼生成物の全てを捕集するために,十分なダクト排気量に設定する。
c) ガスバーナーに着火する2分以上前に,全ての記録及び計器による測定を開始する。流量及び全ての
ガス分析は,6秒以下の間隔で測定する。
d) ガスバーナー点火をもって,試験開始とする。加熱時間は20分間とし,前半の10分間は10 kW以上,
後半の10分間は30 kW以上となるように,事前に調整したガス供給量をガスバーナーに供給する。
e) 試験中,試験体の撮影を行う。
f) 試験中,次の事項の有無を確認するとともに,それらが発生した試験開始後の経過時間をストップウ
ォッチなどによって計測し,記録する。
1) 開口部からの煙及び火炎の噴出
2) 試験体の脱落及び崩壊
3) その他特筆すべき状況
g) ) の加熱が終了した後,更に5分間測定及び観察を継続して,試験開始から合計25分間で試験終了
とする。ただし,試験の状況から現場責任者が危険と判断した場合は,25分間より早く試験を終了し
てもよい。
h) 試験終了後,試験体が十分に冷却された後,焼損状況を確認して写真などで記録する。
――――― [JIS A 1320 pdf 10] ―――――
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JIS A 1320:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.220 : 火災に対する防御 > 13.220.40 : 材料及び製品の発火性及び燃焼性
JIS A 1320:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA5430:2018
- 繊維強化セメント板
- JISC1602:2015
- 熱電対
- JISK2240:2013
- 液化石油ガス(LPガス)