JIS A 1419-2:2000 建築物及び建築部材の遮音性能の評価方法―第2部:床衝撃音遮断性能 | ページ 2

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A 1419-2 : 2000 (ISO 717-2 : 1996)
寄与を考慮するために,小さめの値としている。

4.3 比較の方法

 JIS A 1418-1,ISO 140-6及びISO 140-7の規定に従って測定された結果を評価する方法
は,次による。
4.3.1 1/3オクターブバンド測定の場合
中心周波数100Hzから3 150Hzの周波数帯域における測定結果を結んだ曲線に対して対応する基準曲線
を1dBステップで上下させ,16個の1/3オクターブバンドにおいて基準曲線の値を上回る値の総和が
32.0dBを上回らない範囲で,できるだけ小さくなるところまで移動させる。以上の手順で移動した基準曲
線の500Hzにおける値 (dB) を,Ln,w,L'n,w,L'nT,w(表1及び表2参照)の値とする。
4.3.2 オクターブバンド測定の場合
中心周波数1252 000Hzの周波数帯域における測定結果を結んだ曲線に対して対応する基準曲線を1dB
ステップで上下させ,5個のオクターブバンドにおいて基準曲線の値を上回る値の総和が10.0dBを上回ら
ない範囲で,できるだけ小さくなるところまで移動させる。以上の手順で移動した基準曲線の500Hzにお
ける値から5dB引いた値 (dB) を,Ln,w,L'n,w,L'nT,w(表1及び表2参照)の値とする。
オクターブバンドの基準値は,現場測定によるオクターブバンド測定の結果の評価だけに適用する。

5. 結果の表示

 この規格に従って評価した適切な単一数値評価量を示す。測定結果は,JIS A 1418-1及
びISO 140-6に規定する図表の形式によっても示す。
JIS A 1418-1による現場測定の場合には,1/3オクターブバンド,オクターブバンドのいずれによる測定
結果から単一数値評価量を求められたかを必ず明記する。一般に,1/3オクターブバンドの測定結果から
評価した単一数値評価量とオクターブバンドの測定結果から評価した単一数値評価量との間に±1 dB程
度の差が生じる。
表1 床構造の床衝撃音遮断性能に関する単一数値評価量
(1/3オクターブバンドの値から求められる量)
評価すべき量の名称と記号 単一数値評価量
規格 名称 記号 名称 記号
ISO 140-6 規準化床衝撃音レベル Ln 重みつき規準化床衝撃音レベル Ln, w
表2 建築物における室間の床衝撃音遮断性能に関する単一数値評価量
(1/3オクターブバンド又はオクターブバンドの値から求められる量)
評価すべき量の名称と記号 単一数値評価量
規格 名称 記号 名称 記号
JIS A 1418-1規準化床衝撃音レベルL'n 重みつき規準化床衝撃音レベル L'n, w
JIS A 1418-1標準化床衝撃音レベルL'nT 重みつき標準化床衝撃音レベル L'nT, w

――――― [JIS A 1419-2 pdf 6] ―――――

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A 1419-2 : 2000 (ISO 717-2 : 1996)
表3 床衝撃音遮断性能評価のための基準値
周波数 基準値 (dB)
(Hz) 1/3オクターブバンド オクターブバンド
100 62
125 62 67
160 62
200 62
250 62 67
315 62
400 61
500 60 65
630 59
800 58
1 000 57 62
1 250 54
1 600 51
2 000 48 49
2 500 45
3 150 42
図1 床衝撃音の基準曲線(1/3オクターブバンド)

――――― [JIS A 1419-2 pdf 7] ―――――

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A 1419-2 : 2000 (ISO 717-2 : 1996)
図2 床衝撃音の基準曲線(オクターブバンド)

――――― [JIS A 1419-2 pdf 8] ―――――

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A 1419-2 : 2000 (ISO 717-2 : 1996)
附属書1(規定) 建築物の床衝撃音遮断性能の等級曲線による評価

1. 適用範囲

 この附属書は,標準軽量衝撃源又は標準重量衝撃源を用いて,建築物の床衝撃音遮断性能
をこの附属書で規定する等級曲線を用いて評価する方法について規定する。

2. 引用規格

 本体に規定する引用規格のほか,JIS A 1418-2 : 2000(建築物の床衝撃音遮断性能の測定方
法−第2部 : 標準重量衝撃音による方法)を追加する。

3. 定義

 この附属書で用いる主な用語の定義は,本体の3.によるほか,次による。

3.1 床衝撃音遮断性能に関する等級

 この附属書で規定する方法によって評価した建築物の床衝撃音遮
断性能の数値。
備考 単一数値評価量の用語及び記号は測定の種類によって異なり,附属書1表1による。この附属
書による評価の方法は,オクターブバンドごとの測定結果に適用する。測定結果が1/3オクタ
ーブバンドごとに得られている場合には,オクターブバンドごとの値に換算して適用する。

3.2 等級曲線

 この附属書によって建築物の床衝撃音遮断性能を評価するのに用いる曲線(4.参照)。

4. 等級曲線の周波数特性と数値

 この附属書で用いる建築物の床衝撃音遮断性能の基準曲線の周波数特
性と等級は,附属書1図1による。

5. 床衝撃音遮断性能の等級の求め方

 標準軽量衝撃源による測定の場合には,中心周波数125Hz,250Hz,
500Hz,1 000Hz及び2 000Hz,標準重量衝撃源による測定の場合には,中心周波数63Hz,125Hz,250Hz
及び500Hzのオクターブバンドにおける測定値を附属書1図1にプロットし,その値がすべての周波数帯
域においてある基準曲線を下回るとき,その最小の基準曲線につけられた数値によって遮音等級を表すも
のとする。ただし,各周波数帯域において,測定結果が等級曲線の値より最大2dBまで上回ることを許容
する。
備考1. 1/3オクターブバンドごとに測定された結果は,次式を用いてオクターブバンドごとの値(小
数点以下1けたまでの数値)に合成し,JIS Z 8401によって小数点以下を丸めた値について上
記の方法によって評価する。
X/1 2,3 / 10
X1 / 1,3 / 10 X1 / 3,3 / 10
X/1 110 log 10 10 10 10
ここに, X1/1 : オクターブバンドの値 (dB)
X1/3, 1, X1/3, 2, X1/3, 3 : 当該オクターブバンドに含まれる三つの1/3オク
ターブバンドにおける値 (dB)
2. 表示の仕方としては,例えば,標準軽量衝撃源による測定値の評価結果の等級がXYである
場合には,Li,r,L-XY,衝撃力特性(1)をもつ標準重量衝撃源による測定値の評価結果の等級
がXYである場合にはLi,Fmax,r,H(1)-XY,衝撃力特性(2)をもつ標準重量衝撃源による測定値
の評価結果の等級がXYである場合にはLi,Fmax,r,H(2)-XYなどと表す。

――――― [JIS A 1419-2 pdf 9] ―――――

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A 1419-2 : 2000 (ISO 717-2 : 1996)
附属書1表1 床衝撃音遮断性能に関する単一数値評価量(オクターブバンド)
評価すべき量の名称と記号 単一数値評価量
規格 名称 記号 名称 記号
JIS A 1418-1 床衝撃音レベル Li 床衝撃音レベル等級 Li, r
JIS A 1418-1 規準化床衝撃音レベル L'n 規準化床衝撃音レベル等級 L'n, r
JIS A 1418-1 標準化床衝撃音レベル L'nT 標準化床衝撃音レベル等級 L'nT, r
JIS A 1418-2 床衝撃音レベル Li, Fmax 床衝撃音レベル等級 Li, Fmax, r

――――― [JIS A 1419-2 pdf 10] ―――――

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JIS A 1419-2:2000の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 717-2:1996(MOD)

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JIS A 1419-2:2000の関連規格と引用規格一覧