JIS A 8201:1993 規格概要
この規格 A8201は、シールド掘進機の仕様書の様式及び仕様書記入要領について規定。
JISA8201 規格全文情報
- 規格番号
- JIS A8201
- 規格名称
- シールド掘進機の仕様書様式
- 規格名称英語訳
- Standard form of specifications of shield machine
- 制定年月日
- 1986年3月1日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 53.100
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 土木 II 2020
- 改訂:履歴
- 1986-03-01 制定日, 1993-11-01 改正日, 2001-08-20 確認日, 2006-11-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS A 8201:1993 PDF [23]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
A8201-1993
シールド掘進機の仕様書様式
Standard form of specifications of shield machine
1. 適用範囲 この規格は,シールド掘進機(1)の仕様書の様式(以下,仕様書の様式という。)及び仕様書
記入要領について規定する。
注(1) シールド掘進機とは,掘進機本体で土圧を支えながら本体[3.(6)参照]に附属した推進機構で
後方に反力をとり,又は推進ジャッキ,グリッパなどで地山に反力をとって推進するものをい
う。
2. 仕様書の様式 仕様書の様式は,次のとおりとする。
(1) 仕様書は,付表1の様式による。
(2) 仕様書は,シールド掘進機の諸元及び性能の概略を示すもので,記入の際は,目的に応じて項目を適
当に選んでも差し支えない。
なお,各部の構造,材料,試験方法なども必要に応じて付記する。
(3) 仕様書には,全体組立図,テールプレート強度計算書などを必要に応じて添付する。
なお,シールド掘進機の設計条件を示す場合は,附属書によって記入し,仕様書に添付する。
3. 仕様書記入要領 仕様書の記入順序及び記入要領は,次による。
(1) 形式名称 手掘り式(2),ブラインド式(3),半機械掘り式(4),機械掘り式(5),泥水加圧式(6),土圧式(7),
泥土圧式(8),限定圧気式(9),及びその他[じ(直)か打ちライニング式(10),多連式(11),く(矩)形
式(12),及び自走式(13)]の形式分類で記入する。
注(2) 手掘り式とは,切羽面が開放され,部分的土留めを行うもので,主として人力掘削を行い,コ
ンベヤなどで排土するものをいう。
(3) ブラインド式とは,切羽面を密閉し,その一部に調整可能な土砂取出し口又は取出し装置を備
えているもので,シールド掘進機を地山に貫入させ,フード内の土砂に塑性流動を起こさせな
がら排土するものをいう。
(4) 半機械掘り式とは,手掘りシールドにおいて土砂の掘削積込みに動力機械が使用され,切羽全
断面を回転掘削する回転カッタヘッドをもたない構造のものをいう。
(5) 機械掘り式とは,切羽全断面を掘削できる回転カッタヘッドを備え,連続的に掘削し,ベルト
コンベヤ,スクリュコンベヤなどで排土するもので,シールド掘進機内に密閉用隔壁をもたな
いものをいう。
(6) 泥水加圧式とは,泥膜と加圧された泥水で切羽の山留めを行いながら掘削し,排土はスラリー
輸送によるものをいう。
(7) 土圧式とは,回転カッタヘッドで掘削した土砂を切羽とシールド隔壁との間に充満させ,シー
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ルドの推進力によって加圧し,その削土圧を切羽全体に作用させて切羽の安定を図りながらス
クリュコンベヤなどで排土するものをいう。
(8) 泥土圧式とは,掘削土砂の塑性流動を促進する添加材を注入しながら回転カッタヘッドで掘削
した土砂を機械的に混練りして,切羽とシールド隔壁との間に充満させ,シールドの推進力に
よって加圧し,その泥土圧を切羽全体に作用させて切羽の安定を図りながらスクリュコンベヤ
などで排土するものをいう。
(9) 限定圧気式とは,切羽とシールド隔壁との間に圧気を作用させて切羽の安定を図り,スクリュ
コンベヤ,ロータリフィーダなどを介して圧気下から大気下へ排土するものをいう。
(10) じか打ちライニング式とは,直接コンクリートを打設してトンネル覆工を行うシールドをいう。
(11) 多連式とは,円形断面を二つ以上組み合わせたシールドをいう。
(12) く(矩)形式とは,断面形状が箱形の形状のものをいう。
(13) 自走式とは,地山に反力をとり推進するものをいう。
(2) 製造業者名
(3) 寸法(図1参照)
(a) 外径 本体スキンプレート外径を記入する。
(b) 内径 本体テール部内径を記入する。
(c) 全長 本体に組み込まれた装置を含め,最先端部から最後端部までの全長を記入する。
(d) 単体の最大寸法 シールド掘進機分解輸送時における分割荷姿単体の最大寸法(縦・横・高さ)を
記入する。
(4) 質量
(a) 機械総質量 本体,推進装置,中折れ装置,山留め装置,作業床,姿勢制御装置,測量装置,エレ
クタ装置,真円保持装置,掘削・積込機,カッタ装置,アジテータ装置,送排泥用機内管,れき処
理装置,スクリュコンベヤ,ロータリフィーダ,ベルトコンベヤ,パワーユニット,油圧ジャッキ,
油圧モータ,電動機(カッタヘッド駆動用),電気機器・配線材料,油圧機器・配管材料(作動油を
含む。)及び後続台車の設計質量の総計を記入する。
(b) 本体質量 本体及び本体内に組み込まれた装置の設計質量の総計を記入する。
(c) 後続設備質量 本体質量以外の後続設備の設計質量の総計を記入する。
(d) 単体の最大質量 シールド掘進機分解輸送時における分割荷姿単体の最大質量を記入する。
(5) 性能
(a) 総推力 シールドジャッキの設計推力の総計を記入する。
(b) 装備トルク 設計上の装備カッタ最大トルクを記入する。
(6) 本体(14) 次の項目について記入する(図1参照)。
注(14) スキンプレート及び支持枠で構成される構造物をいう。
(a) スキンプレート外径 本体スキンプレートの外径を記入する。
(b) スキンプレート全長 本体スキンプレートの全長を記入する。
(c) スキンプレート板厚 フード部,リングガーダ部,テール部の板厚を記入する。
(d) テール部内径 セグメント組立部のスキンプレート内径を記入する。
(e) テール部長さ リングガーダのウエブ後端からスキンプレート後端までの長さを記入する。
(f) テールクリアランス セグメント組立部のスキンプレートとセグメントとのクリアランスを記入す
る。
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なお,スキンプレートに内張りがあるときは,内張りとセグメントとのクリアランスを記入する。
(g) テールシール 材質及び取付段数を記入する。
(h) フリクションカットプレート 板厚及び取付範囲の角度を記入する。
(i) 中折れ装置 中折れ装置のあるものは,中折れ数及び最大中折れ角度を記入する。
(j) 分割数 分割輸送時における本体の分割数を記入する。
図1
(7) 推進装置
(a) シールドジャッキ ジャッキ1本の最大推力,ストローク及び装備本数を記入する。
(b) シールドジャッキ切羽単位面積当たり装備推力 ジャッキ全数の推力(推力×本数)をシールドの
断面積で除した値を整数けたに丸めて記入する。
(c) シールドジャッキ伸長速度 油圧ポンプの吐出し量をジャッキ全数の内径断面積で除した値を小数
点以下1けたに丸めて記入する。
(d) セグメント着力点 シールドジャッキ推力をセグメントに伝える点のピッチ円直径を記入する。
なお,シリンダ及びスプレッダが偏心している場合は,シールドジャッキの取付ピッチ円直径に
偏心量の2倍を加えた値を記入する。
(8) 山留め装置
(a) ムーバブルフード(フォアポーリング) ムーバブルフードの装備数を記入する。
(b) ハーフムーン ハーフムーンの装備数を記入する。
――――― [JIS A 8201 pdf 3] ―――――
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(c) フェース フェースの装備数を記入する。
(d) ブラインド ブラインドの有無を明記する。
(e) その他 その他装備した山留め装置の名称と整備数を記入する。
(9) 作業床
(a) 固定床 手すり又は仕切板で囲われた固定床の装備数を記入する。
(b) 可動床 可動床の装備数を記入する。
(c) セグメント組立作業台 セグメント組立作業台の装備数を記入する。
(d) シュート(ホッパ) シールド掘進機内に設けた排土用のシュート(ホッパ)の数を記入する。
(10) 姿勢制御装置
(10.1) スタビライザ
(a) 形式 手動式,油圧式の別を記入する。
(b) 取付位置 シールド掘進機後方から見ての取付位置を記入する。
(10.2) 抵抗板
(a) 形式 手動式,油圧式の別を記入する。
(b) 取付位置 シールド掘進機後方から見ての取付位置を記入する。
(10.3) そり
(a) 形式 固定式,可動式の別を記入する。
(b) 装備数 そりの装備数を記入する。
(10.4) その他 その他装備した姿勢制御装置の名称と取付位置,装備数などを記入する。
(11) 計測装置
(a) ピッチング・ローリング計 電気式,U字管式,下げ振り式,水準器(気泡式)などの別を記入す
る。
(b) シールドジャッキストローク計 ストローク計の形式と数量を記入する。装備しない場合は“なし”
と記入する。
なお,テールにスケールを張り付ける場合は,“なし”とする。
(c) その他 その他装備した計測装置の名称と形式を記入する。
(12) エレクタ装置
(a) 形式 旋回の方式については,リングギヤ方式,中空軸方式,センタドライブ方式などと区分し,
また,セグメント位置(エレクタアーム)については,門形方式,片持方式,パンタグラフ方式な
どと区分する。記入は,例えばリングギヤ・門形方式などとする。
(b) 回転速度 高速,低速切換えの場合は,それぞれの回転速度を記入し,連続可変式の場合は速度の
範囲を記入する。
(c) 回転角度 左右回転可能角度を記入する。
(d) 押込力 セグメント押込力を機械損失を考慮しない数値で記入する。
(e) つり(吊)上げ力 セグメントつり上げ力を機械損失を考慮しない数値で記入する。
(f) 昇降ストローク エレクタの昇降ストロークを記入する。
(g) 回転取扱質量 セグメントピースの最大質量を記入する。
(h) 有効空間 エレクタ装置が回転作動中でも,ずり出しコンベヤ,送排泥管,油圧配管などと干渉し
ない内空間の直径を記入する。
(i) グリップスライド量 グリップのスライド量及びスライド装置の手動式,油圧式の別を記入する。
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(j) サポートジャッキ セグメントの振れ防止用サポートジャッキの有無を記入する。
(k) 操作方式 有線方式,無線方式の別を記入する。
(l) その他 ケーブルリール,ホースリール,グリップ装置のアタッチメントなどの有無,操作方式の
詳細などの特記事項を記入する。
(13) 真円保持装置(15)
注(15) 真円保持装置とは,セグメントが変形するのを防止,矯正するセグメント組立用補助装置をい
う。
(a) 形式 上下拡張式(16),上部拡張式(17),その他(矯正方式を記入する。)の別を記入する。
注(16) 上下拡張式とは,セグメントの上部及び下部に同時に拡張力を加える構造をもつものを総称し
ていう。
(17) 上部拡張式とは,セグメントの上部だけに拡張力を加える構造をもつものを総称していう。
(b) ジャッキ拡張力 組み立てたセグメントに加えるジャッキの拡張力の総計を記入する。
(14) 掘削・積込機 掘削・積込機の形式,性能を記入する。掘削方式としてはショベル方式,回転カッタ
方式,ブレーカ方式などの別を記入し,専用積込機としてはスクリュコンベヤ,ギャザリングなどの
別を記入する。
また,掘削・積込機の能力として,掘削範囲,刃先貫入力,時間当たり掘削量,時間当たり積込量
などを記入する。
(15) カッタ装置
(15.1) 支持方式 センタシャフト方式,周辺支持方式,中間支持方式の別を記入する。
(15.2) カッタヘッド外径 カッタヘッドの外径を記入する。
(15.3) 掘削外径 カッタヘッドに取り付けたカッタビットで掘削する外径を記入する。
(15.4) カッタヘッド形式 面板タイプ(18),スポークタイプ(19)の別を記入する。
注(18) 面板タイプとは,カッタヘッドの前面に土圧を支える支持板とカッタを備えたものをいう。
(19) スポークタイプとは,カッタヘッド前面が,スポーク状のカッタだけで構成されているものを
いう。
(15.5) 面板開口率 カッタヘッド前面の全面積に対する開口部分の面積の百分率を記入する。ただし,ス
リット開口部に含まれるビットの投影面積は,無視する。
(15.6) 回転方向 シールド掘進機後方から見て右回転,左回転,左右回転可変の別を記入する。
(15.7) 駆動方式 油圧モータ駆動,電動機駆動の別を記入する。
(15.8) 回転速度 常用トルク時の回転速度及び最大トルク時の回転速度を記入する。
(15.9) 装備トルク 油圧モータ駆動のものは,常用トルク及び最大トルクをそれぞれの油圧の値と併せて
記入する。電動機駆動のものは,電動機の連続定格におけるカッタトルクを定格トルクに記入し,
電動機の150%定格におけるカッタトルクを瞬時最大トルクに記入する。装備トルクは,油圧モー
タ,油圧配管抵抗などの損失及び機械的損失がないものとして記入する。各トルク表示には,次の
式によって算出したカッタトルク係数 疊 する。
T
D3
ここに, 懿 カッタトルク係数 (kN/m2)
T : 装備トルク (kN・m)
D : シールド外径 (m)
――――― [JIS A 8201 pdf 5] ―――――
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