JIS A 8425-2:2019 土工機械―電機駆動式機械並びに関連構成部品及び装置の電気安全―第2部:外部電源式機械の特定要求事項 | ページ 2

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A 8425-2 : 2019 (ISO 14990-2 : 2016)
(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ
とを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 8425-1:2019 土工機械−電機駆動式機械並びに関連構成部品及び装置の電気安全−第1部 : 一
般要求事項
注記 対応国際規格 : ISO 14990-1:2016,Earth-moving machinery−Electrical safety of machines utilizing
electric drives and related components and systems−Part 1: General requirements
JIS A 8425-3 土工機械−電機駆動式機械並びに関連構成部品及び装置の電気安全−第3部 : 電源内蔵
式機械の特定要求事項
注記 対応国際規格 : ISO 14990-3,Earth-moving machinery−Electrical safety of machines utilizing
electric drives and related components and systems−Part 3: Particular requirements for self-powered
machines
JIS C 60364-5-52 建築電気設備−第5-52部 : 電気機器の選定及び施工−配線設備
注記 対応国際規格 : IEC 60364-5-52,Low-voltage electrical installations−Part 5-52: Selection and
erection of electrical equipment−Wiring systems
JIS C 60664-1 低圧系統内機器の絶縁協調−第1部 : 基本原則,要求事項及び試験
注記 対応国際規格 : IEC 60664-1,Insulation coordination for equipment within low-voltage systems−
Part 1: Principles, requirements and tests
IEC 60071-1:2006,Insulation co-ordination−Part 1: Definitions, principles and rules及びAmendment 1:2010
IEC 60445,Basic and safety principles for man-machine interface, marking and identification−Identification
of equipment terminals, conductor terminations and conductors
注記 対応JIS C 0445:1999“文字数字の表記に関する一般則を含む機器の端子及び識別指定された
電線端末の識別法”は,IEC 60445の旧版(1988)に基づく。

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS A 8425-1による。

4 一般要求事項

4.1 一般事項

  ここで規定する要求事項以外は,JIS A 8425-1:2019の箇条4を適用する。

4.2 特殊条件

  附属書Aに示す調査書は,特定の条件に対処するため,又はこの規格の特定の規定が適用できない場合
に,使用者と供給者との間の合意の基礎として使用することができる。この規格で規定する要求事項から
の逸脱は,この規格では対象としない状況に限定しなければならない。

――――― [JIS A 8425-2 pdf 6] ―――――

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A 8425-2 : 2019 (ISO 14990-2 : 2016)

4.3 電源

4.3.1  交流電源
交流電源は,次による。
a) 電圧 : 公称電圧の0.91.1倍の定常時電圧
b) 周波数 : 公称電源周波数の0.99倍1.01倍(連続)又は0.98倍1.02倍(短時間)
c) 高調波 : 高周波ひずみ(含有率)は,第2高調波から第5高調波までの合計が充電導体間の総電力実
効値の10 %以下。第6高調波から第30高調波までの合計が充電導体間の総電圧実効値の2 %以下
d) 電圧不均衡 : 三相電源の逆相分の電圧及び零相分の電圧は,いずれも正相分の2 %以下
e) 瞬時停電 : 電源の中断又は無電圧状態は,供給電源のサイクルのどの時点でも3ミリ秒以下で,次の
中断までの間隔は1秒を超える。
f) 電圧降下 : 降下量は,電源の波高値の20 %以下で,降下持続時間は1サイクルの長さを超えず,次の
降下までの間隔は1秒を超える。
4.3.2 直流電源
直流電源は,次による。
4.3.2.1 電池電源
電池電源は,次による。
a) 電圧 : 公称電圧の0.85倍1.15倍。電池駆動車両の場合は,公称電圧の0.7倍1.2倍
b) 瞬時停電 : 5ミリ秒以下
4.3.2.2 コンバータ電源
コンバータ電源は,次による。
a) 電圧 : 公称電圧の0.9倍1.1倍
b) 瞬時停電 : 20ミリ秒以下。次の中断までの時間は,1秒を超えるものとする。
注記 電子機器の適切な作動を保証するため,IEC Guide 106(の既定値500ミリ秒)を変更してい
る。
c) リップル(p-p値) : 公称電圧の0.15倍以下

5 感電の危険源に対する保護

5.1 一般事項

  ここで規定する要求事項以外は,JIS A 8425-1:2019の箇条5を適用する。
5.1.1 外部電源式土工機械の電気装置の等電位ボンディングの例を図2に示す。

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図2−外部電源式土工機械の等電位ボンディングの例(JIS B 9960-1:2008の図2に基づく)
5.1.2 接地系統(機械の接続導体)への接続が可とう性のケーブルだけによって与えられている土工機械
では,保護導体の導通性をケーブルの適切な設計によって確実なものとしなければならない。ケーブル及
び機械の接続導体が損傷する可能性がある場合は[例えば,(機械に)引かれるケーブルが地面を引きずら
れる場合],保護導体回路の導通性を監視しなければならない。機械の電気装置又は機械の関連部分への供
給電源は,次のときは遮断しなければならない。
− 保護ボンディング回路の導通性が失われたことが検出された場合,又は,
− 監視手段の故障が発生した場合。

――――― [JIS A 8425-2 pdf 8] ―――――

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A 8425-2 : 2019 (ISO 14990-2 : 2016)
例外 バッテリチャージャ,ブロックヒータ,及び同様機器,及び漏電遮断器又は漏電防止装置で
保護された回路を対象とする整備作業。
5.1.3 機械の各保護導体の接続点は,IEC 60417-5019のような図記号又は文字“PE”で,又は緑と黄と
の2色組合せの色表示で,又はこれらのいずれかの組合わせを用いたマーキング又はラベルによって表示
しなければならない。図記号の使用を推奨する。

5.2 中性点接地式電路の形式についての指針

  高電圧の装置では,電圧範囲の差異及び電源ケーブルの長さの差異によって次の一般的な制約を適用す
る。
a) 中性点の直接接地 中性点の直接接地は,系統電圧が2 kV未満の場合だけに適する(電源の自動的遮
断能力が常時必要とされる)。
b) 低インピーダンスでの中性点接地 電圧36 kV以内で,ケーブル長さ4 km以下に対しては,低インピ
ーダンスでの中性点接地を適用してもよい(電源の自動的遮断能力が通常は必要とされる)。
c) 中性点非接地又は高インピーダンスの中性点接地 電源に接続される全てのケーブルの容量性リア
クタンスに応じてケーブル長さの許容値を設定している場合(ただし,上限8 km),電圧36 kVに対
しては,中性点非接地又は高インピーダンスの中性点接地を適用してもよい(電源の自動的遮断能力
が通常は必要とされない)。

6 電気火災の危険源に対する保護

  JIS A 8425-1:2019の箇条6を適用する。

7 熱的危険源に対する保護

  JIS A 8425-1:2019の箇条7を適用する。

8 機械的危険源に対する保護

  JIS A 8425-1:2019の箇条8を適用する。

9 異常作動の危険源に対する保護

9.1 一般要求事項

  ここで規定する要求事項以外は,JIS A 8425-1:2019の箇条9を適用する。

9.2 電源導体

  電気装置の供給者は,使用者の指定がない限り,電気装置への電源導体のための過電流保護装置を備え
る必要はない。
電気装置の供給者は,電源導体のための過電流保護機器の選定に必要なデータを据付接続図に記載しな
ければならない。

9.3 コンセント出力

  主として保全用の装置に電源を供給するための汎用コンセントに給電する回路の接地されていない充電
導体に,過電流保護を備えなければならない。

9.4 停電,電圧低下及びその復旧時の保護

  停電又は電圧低下が,危険状態,機械の損傷,又は加工中の工作物の損傷を招く可能性がある場合は,
例えば,あらかじめ設定した電圧で機械を停止するなどの不足電圧保護を備えなければならない。

――――― [JIS A 8425-2 pdf 9] ―――――

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機械の運転が,短時間の停電又は電源降下を許容する場合は,遅延形不足電圧保護機器を備えてもよい。
この場合,遅延形不足電圧保護機器の作動が機械の停止機能を妨げてはならない。
電圧の回復又は供給電源側の再投入によって,機械が自動的再起動又は予期しない再起動をすると危険
状態を招くことがある場合は,そのような再起動を防止しなければならない。
機械の一部又は連携して稼働中の機械群の一部だけが電圧低下又は停電の影響を受ける場合には,不足
電圧保護は,保護機能が確実に協調して作動するように適切な制御応答を開始させなければならない。

9.5 相順の保護

  電源電圧の正しくない相順が,危険状態又は機械の損傷を招く可能性がある場合には,相順保護を備え
なければならない。
注記 正しくない相順による運転が行われる事例には,次のものがある。
− 一つの電源から別の電源に接続を換えて用いる機械
− 外部電源への接続手段をもつ移動機械
− 電源供給ケーブルの修理

9.6 雷サージ及び開閉サージの過電圧保護

  雷サージ及び開閉サージによる過電圧の影響から保護するために,保護機器を備えることができる。保
護機器を備える場合は,次による。
− 雷サージによる過電圧を抑制する機器は,電源断路器の入力側端子に接続しなければならない。
− 開閉サージによる過電圧を抑制する機器は,その保護を必要とする全ての機器の端子間に接続しなけ
ればならない。

10 電力供給源

  ここで規定する要求事項以外は,JIS A 8425-1:2019の箇条10を適用する。
注記 外部電源式(主電源に接続された)の土工機械には,専用の外部発電機から電源供給を受ける
機械を含み,そうなると,機械に動力を供給することを意図する外部の発電装置はいずれも含
まれることとなる。

10.1 入力電源導体の接続

  中性線を用いる場合には,そのことを据付図,回路図などの機械の技術文書に明記し,16.1に従って“N”
の表示ラベルを付けた絶縁端子を中性線専用に設けなければならない。
電気装置の内部で中性線(N)と保護ボンディング回路(PE)との間を接続してはならない。また,PE
端子とN端子とを一つで兼用するPEN端子を設けてはならない。
例外 TN-C接地系統においては,電源と機械との接続点で,N端子(中性端子)とPE端子とを接続
してもよい。
TN接地系統,TT接地系統及びIT接地系統については,JIS C 60364-1に定義されており,1 000 Vまで
の交流と1 500 Vまでの直流に適用される。この規格では,TN,TT及びIT接地系統の適用範囲を36 kV
までの交流及び直流に拡大している。
入力電源接続用の全ての端子は,IEC 60445及び16.1に従って明確に識別しなければならない。外部保
護導体用端子の識別については,10.2を参照する。
次の事項を実施することを推奨する。
− 土工機械の電気装置は,可能な限り単一の電源に接続することが望ましい。
− 装置の特定部分(例えば,入力電源電圧と異なる電圧で作動する機器)が追加の電源を必要とする場

――――― [JIS A 8425-2 pdf 10] ―――――

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JIS A 8425-2:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 14990-2:2016(IDT)

JIS A 8425-2:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS A 8425-2:2019の関連規格と引用規格一覧