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JIS B 0041:1999 規格概要
この規格 B0041は、センタ穴の簡略図示方法及びその呼び方について規定。センタ穴の簡略図示方法は,正確な形状及び寸法を特に示す必要がない場合,及び標準化されたセンタ穴の呼び方だけで図面情報として十分に伝えることができる場合に用いる。
JISB0041 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B0041
- 規格名称
- 製図―センタ穴の簡略図示方法
- 規格名称英語訳
- Technical drawings -- Simplified representation of centre holes
- 制定年月日
- 1983年11月1日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 6411:1982(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 01.100.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 製図 2020
- 改訂:履歴
- 1983-11-01 制定日, 1990-03-01 確認日, 1995-01-01 確認日, 1999-03-20 改正日, 2005-01-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS B 0041:1999 PDF [7]
B 0041 : 1999 (ISO 6411 : 1982)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS B 0041-1983は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格は,規格名称を“製図−センタ穴の簡略図示方法”とした。
今回の改正によって,この規格は対応国際規格であるISO 6411 : 1982,Technical drawings−Simplified
representation of centre holesに一致したものとなった。
JIS B 0041には,次に示す附属書がある。
附属書A(規定) R形,A形及びB形のセンタ穴の寸法
附属書B(規定) 記号の形状及び寸法
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS B 0041 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 0041 : 1999
(ISO 6411 : 1982)
製図−センタ穴の簡略図示方法
Technical drawings−Simplified representation of centre holes
序文 この規格は,1982年に第1版として発行されたISO 6411,Technical drawings−Simplified representation
of centre holesを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,センタ穴の簡略図示方法及びその呼び方について規定する。センタ穴の簡略
図示方法は,正確な形状及び寸法を特に示す必要がない場合,及び標準化されたセンタ穴の呼び方だけで
図面情報として十分に伝えることができる場合に用いる。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS B 4304 センタ穴ドリル
備考 ISO 866, Centre drills for centre holes without protecting chamfers−Type A,
ISO 2540, Centre drills for centre holes with protecting chamfers−Type B,
ISO 2541, Centre drills for centre holes with radius form−Type Rの3規格の引用事項は,この規
格と同等である。
JIS Z 8313-1 製図−文字−第1部 : ローマ字,数字及び記号
備考 ISO 3098-1 Technical drawings−Lettering−Part 1 : Currently used charactersが,この規格と一
致している。
JIS Z 8316 製図−図形の表し方
備考 ISO 128, Technical drawings−General principles of presentationからの引用事項は,この規格の
該当事項と同等である。
ISO 6428, Technical drawings−Requirements for microcopying
3. 図面指示
3.1 要求事項 一般に次の3種類の要求をセンタ穴の形状及び寸法について,図面上で示すことができ
る。
a) センタ穴を最終仕上がり部品に残すことを要求する場合。
b) センタ穴を最終仕上がり部品に残してもよいが,基本的な要求ではない場合。
c) センタ穴を最終仕上がり部品に残してはならない場合。
――――― [JIS B 0041 pdf 2] ―――――
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B 0041 : 1999 (ISO 6411 : 1982)
3.2 簡略図示方法 センタ穴の記号及び軸の端面への図示方法は,表1の“記号”欄による。
表1 センタ穴の記号及び呼び方の図示方法
単位mm
要求事項 記号 呼び方
センタ穴を最終仕上がり
部品に残す場合
センタ穴を最終仕上がり
部品に残してもよい場合
センタ穴を最終仕上がり
部品に残してはならない
場合
3.3 センタ穴の呼び方 センタ穴の呼び方は,センタ穴ドリルに基づいており,センタ穴ドリルについ
ての日本工業規格(日本産業規格)によって指示してもよい。
センタ穴自体の呼び方は,次による。
− この規格の規格番号
− センタ穴の種類の記号(R,A又はB)
− パイロット穴径d
− 座ぐり穴径D (D1D3)
二つの数値(d及びD)を斜線で区切る。
例 d=2.5mm及びD3=8mmをもつB形のセンタ穴(1)は,図面上に次のように指示するのがよい。
JIS B 0041-B2.5/8
注(1) センタ穴の加工に対して,JIS B 4304によってd=2.5mm及びD=10mmのセンタ穴ドリル
が使用される。ただし,Dは,シャンク径である。
4. 呼び方の説明 センタ穴を指示するために用いる種々の呼び方,その呼び方によって指示される寸法,
及び使用されるセンタ穴ドリル径に基づく寸法の関係を表2に示す。
図面上に指示するセンタ穴の寸法の詳細な内容については,附属書Aに示す。
――――― [JIS B 0041 pdf 3] ―――――
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B 0041 : 1999 (ISO 6411 : 1982)
表2 呼び方の説明
単位mm
センタ穴の種類 呼び方(例) 呼び方の説明
R形
円弧形状をもつ
もの(JIS B 4304
によるセンタ穴
ドリル)
A形
面取りをもたな
いもの(JIS B
4304によるセン
タ穴ドリル)
B形
面取りをもつも
の(JIS B 4304
によるセンタ穴
ドリル)
注* 寸法tについては,附属書Aを参照。
** 寸法lは,センタ穴ドリルの長さに基づくが,tよりも短くてはならない。
――――― [JIS B 0041 pdf 4] ―――――
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B 0041 : 1999 (ISO 6411 : 1982)
附属書A(規定) R形,A形及びB形のセンタ穴の寸法
センタ穴を指示するために必要な寸法を表3に示す。
表3 推奨するセンタ穴の寸法
単位mm
d 種類
呼び R形 A形 B形
JIS B 4304による JIS B 4304による JIS B 4304による
D1 D2 t D3 t
呼び 呼び 参考 呼び 参考
(0.5) 1.06 0.5
(0.63) 1.32 0.6
(0.8) 1.70 0.7
1.0 2.12 2.12 0.9 3.15 0.9
(1.25) 2.65 2.65 1.1 4 1.1
1.6 3.35 3.35 1.4 5 1.4
2.0 4.25 4.25 1.8 6.3 1.8
2.5 5.3 5.30 2.2 8 2.2
3.15 6.7 6.70 2.8 10 2.8
4.0 8.5 8.50 3.5 12.5 3.5
(5.0) 10.6 10.60 4.4 16 4.4
6.3 13.2 13.20 5.5 18 5.5
(8.0) 17.0 17.00 7.0 22.4 7.0
10.0 21.2 21.20 8.7 28 8.7
備考 括弧を付けて示した呼びのものは,なるべく用いない。
――――― [JIS B 0041 pdf 5] ―――――
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JIS B 0041:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6411:1982(IDT)
JIS B 0041:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.100 : 工業製図 > 01.100.20 : 機械工学製図
JIS B 0041:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB4304:2018
- センタ穴ドリル
- JISZ8313-1:1998
- 製図―文字―第1部:ローマ字,数字及び記号
- JISZ8316:1999
- 製図―図形の表し方の原則